恵比寿文鬼板(えびすもんおにいた)
時代 | 室町時代 |
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出土場所 | 端谷城跡 |
使用用途 | 屋根材 |
素材 | 粘土(瓦) |
寸法 | 27.3cm×21cm |
この資料についての説明
この鬼板は平成16・17年度に調査した端谷城の「本丸」地区から出土しました。この城は明石川の支流、櫨谷川が流れる谷の最奥部の丘陵上にあり、16世紀後半に活躍した衣笠範景の居城と推定されます。
本丸地区には高さ約2mほどの物見台とそれに接してやや低い場所に塼列(せんれつ)建物があり、鬼板は両者の境あたりから出土しました。えびす神は岩座に乗り、右足は下に、左足は曲げて「半跏」のような姿勢をしています。鯛を左脇に抱え、右手には釣竿が持てるよう上部に穴が開けられています。衣装は狩衣と思われますが、詳しくは不明です。両袖に「鳥」のような文様があります。冠は風折烏帽子ではなく、唐冠を被っています。