長年大寶差銭(ちょうねんたいほうさしぜに)
時代 | 平安時代 |
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出土場所 | 下山手北遺跡 |
使用用途 | 銭 |
素材 | 銅 |
寸法 | 9.1cm |
この資料についての説明
下山手北遺跡は、六甲山から延びてきた低段丘上に立地する、平安時代初頭の貴族の邸宅跡と考えられています。長年大寶は、邸宅の主屋にあたる建物の北西隅の柱穴から出土しました。39枚を数珠繋ぎにした「差銭」の状態で出土しており、建物を建てる際の祭祀に使用されたものと考えられます。長年大寶は、848年に初めて鋳造されて10年間だけ製作されました。出土銭の状態から、長く流通した痕跡はなく、858年前後に建物を建てる際に埋められたものと考えられます。