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銭貨(せんか)

時代 奈良時代~平安時代
出土場所 市内各遺跡
使用用途 通貨・祭祀具
素材
寸法 直径1.8cm~2.5cm

この資料についての説明

 奈良時代の和同元(708)年に初めて造られた「和同開珎」から平安時代の天徳2(958)年初鋳の「乾元大寶」まで古代律令国家が鋳造した銭貨を「皇朝十二銭」と言い、これらの銭貨は市内の各遺跡から出土しています。銭貨には貨幣としての価値だけではなく、万物と交換できることから呪力を持つものと考えられ、祭りやまじないにも利用されました。お墓や後産(胎盤)を納めた胞衣壺、地鎮祭などにも使われました。北区八多町の上小名田遺跡では大型掘立柱建物の8本の柱掘方の下から合計22枚の「乾元大寶」が出土しています。これは特別な建物の地鎮のためのものと考えられます。

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