私と神戸百景の出会い、それがこの「諏訪山住宅」でした。たまたま目にした画が、毎日眺めている景色だったのです。そこから始まった神戸百景とのつながり。今では懐かしくも感じています。このあたりは、北野町から続く神戸山手の代表的な住宅街で、市街地の中では、山と海の距離がいちばん近いところでもあると思います。諏訪山住宅の家々も、焼失、建て替え、改築など、当時とはかなり変化しています。でも急傾斜に建つ家並みは、今も変わってはいないようです。
- 中央区山本通5(撮影:2009/3/11)
画の中の一軒に住む友人は、「眺めはすばらしい。ただ、家が古くて修繕箇所が多い。冬はとても寒い」と漏らしていました。市街地ビルの高層化で、窓からの景色も変わってしまったでしょうが、神戸港を一望できるこの地区は、やはりあこがれの場所ですね。画のいちばん上にある洋館は、焼失したそうです。