鳥形木製品(とりがたもくせいひん)
時代 | 弥生時代後期 |
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出土場所 | 玉津田中遺跡 |
使用用途 | 祭祀具 |
素材 | 木 |
寸法 | 全長21cm、幅4cm |
この資料についての説明
鳥形木製品は、祭祀(さいし:神や祖先をおまつりする儀式のこと)に関する木製品で、ムラの境界や入口に立てられた標柱などの上に付けられたと考えられています。ムラに侵入者が来ないように見張ったり、追い払ったりする力があると考えられており、現在の鳥居(とりい)の原形ではないかと考えられています。
この鳥形木製品は、頭部及び胴部を俯瞰(ふかん:真上から見た状態)した様子を表現しています。尾部にほぞがあり、他の部品を組み合わせていた可能性があります。鳥を側面から見た鳥形木製品の類例は数多くありますが、俯瞰した類例は、少なく、兵庫県・小犬丸遺跡、愛知県・朝日遺跡、長野県・石川条里遺跡などで出土しています。