石棒(せきぼう)
時代 | 縄文時代晩期 |
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出土場所 | 篠原遺跡 |
使用用途 | 祭祀具 |
素材 | 石 |
寸法 | 全長27cm、最大幅3.5cm |
この資料についての説明
篠原遺跡は、六甲山南麓を流れる六甲川と杣谷川(そまたにがわ)が合流して、都賀川(とががわ)となる付近を中心とする、標高50メートル〜85メートルの扇状地上に立地しています。縄文時代から平安時代までの複合遺跡です。
石棒は、縄文時代から弥生時代前期頃の祭祀(さいし)に使われたと考えられている棒状をした磨製石器です。子孫繁栄や豊穣(ほうじょう:穀物などが豊に実ること)を祈願した呪術的な道具であると思われます。
東日本に多く、西日本は比較的少なく、神戸市内では、篠原遺跡の他に、縄文時代のものとしては、北青木遺跡・淡河中村遺跡、弥生時代のものとしては、大開遺跡・戎町遺跡などで出土しています。