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旧トーマス住宅(風見鶏の館)

最終更新日:2023年9月29日

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風見鶏の館の画像
風見鶏の館(東から)

おしらせ

耐震改修工事のため2023年10月1日(日曜日)から一時休館します。

休館期間:2023年10月1日~【仮】2025年3月31日まで
※兵庫ディスティネーションキャンペーン期間中は開館。
※工事の進捗状況等により、変更する可能性があります。
工事期間中は敷地内への立ち入りはできませんが、外観を見ていただくことは引き続き可能です。

建築主

ゴッドフリート・トーマス(G.Thomas)(ドイツ人貿易商)

設計者

ゲオルグ・デ・ラランデ(Georg de Lalande)(ドイツ人建築家)

明治30年代後半から大正初期にかけて日本で活躍

建築年代

明治後期

所在地

神戸市中央区北野町3-13-3

建物概要

1・2階平面図の画像

1・2階平面図拡大画像(JPG:73KB)

木造2階建、外壁れんが張、半地階塔屋付、寄棟造、スレート葺
<平面積>
地階…226.76平方メートル
1階…230.14平方メートル
2階…230.60平方メートル

この館はかつて神戸に住んでいたドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏(Gottffried.Thomas)が自邸として建てた建物です。北野町・山本通地区に現存する洋風建築物の中で、煉瓦壁の建物としては唯一のもので、色鮮やかな煉瓦の色調、石積みの玄関ポーチ、2階部分のハーフ・ティンバー(木骨構造)など、他の洋風建築物と異なった重厚な雰囲気をもっています。

旧トーマス住宅は、階に玄関ホール、応接間、居間、食堂、書斎があり、2階は夫妻の寝室、子供部屋、客用寝室、朝食の間などがあります。室内の意匠は部屋によって変えていますが全体にドイツの伝統様式を採り入れながら、19世紀末から20世紀初頭にかけての新しい芸術運動(アール・ヌーヴォー)の手法を感じさせるものがあります。1階各入口扉に付いている把手金具に、アール・ヌーヴォー風の装飾がつき、玄関ポーチの桂頭飾り、応接間のシャンデリア、書斎腰板の風刺画などにその傾向がうかがえます。また食堂は中世城館風の天井小梁、飾り戸棚、暖炉飾りなど見ごたえのある意匠をみせています。

昭和58年(1983年)12月より昭和60年(1985年)3月にかけて本格的な保存修理を行い、トーマス氏の娘カルボー夫人の記憶や、当時のアルバムを参考に復原できる所は可能な限り元の姿に戻しています。

平成7年(1995年)に発生した阪神・淡路大震災後の修復にあたっては、文化財耐震対策委員会を設置し、煉瓦壁の落下を防止するため1個ずつステンレス線で結び付け、積み直しを行うなど落下防止策を講じました。又、3本ある煉瓦積煙突は折損やずれが生じたため、鉄骨にて補強を施しています。

市所有の建物である風見鶏の館の入館料の一部は、地区内の伝統的建造物の修理費にあてられています。

風見鶏小
風見鶏はその名の通り風向きを知る役目を持っていますが、ドイツでは雄鶏は警戒心が強いことから魔除けの意味や、またキリスト教の教勢を発展させる効果があるといわれてきました。
風見鶏拡大画像(JPG:185KB)

建設当初の風見鶏の館内部エルゼ・ガルボ―夫人のアルバムから
建設当初の風見鶏の館内部拡大写真(JPG:63KB)

1階居間からホール方向の画像
1階居間からホール方向
1階居間からホール方向拡大画像(JPG:34KB)

書斎の画像
書斎
書斎拡大画像(JPG:46KB)

居間の画像
居間
居間拡大画像(JPG:46KB)

食堂の画像
食堂
食堂拡大画像(JPG:48KB)

復元された門扉の画像
復元された門扉拡大画像(JPG:53KB)

所有者

神戸市

国指定重要文化財指定年月日

昭和53年(1978年)1月21日

開館時間と入館料

  • 開館時間:9時00分~18時00分(入館は17時45分まで)
  • 休館日:6月と2月の第1火曜日(定休日が祝日の場合は、翌日休)
  • 入館料:大人500円(30名以上の団体料金400円)
    風見鶏の館・萌黄の館の2館共通券は650円
    下記の方は無料
    高校生以下、65才以上の神戸市民(神戸市老人福祉手帳をご持参の方)、
    障害者手帳をご持参の方
    1級又は2級の身体障害者手帳、1級の精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付を受けている方の介護の方(原則として1名)

指定管理者『風見鶏の館』のページでご確認ください。(外部リンク)

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お問い合わせ先

文化スポーツ局文化財課