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六甲山に登る皆さまへ

最終更新日:2023年11月17日

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六甲山須磨アルプスの画像六甲山は、特に市街地から近いこともあり、手軽に登山が楽しめる地理的条件を備えていますが、実は谷が深く、急峻な場所も少なくありません。そのため、地図やきちんとした装備を持たずに遭難される事例が多発しており、神戸市消防局では毎年約100件もの山岳救助活動をしています。
きちんとした準備をしていれば避けられた遭難も多くあります。身近な山となめてかからないで、きちんとした準備をして山に登りましょう。

頭の準備

登山ぎつねの頭帽子は必ずかぶりましょう。強い日差しからはもちろん、ちょっとした枯枝の落下などからもあなたの頭を守ってくれます。
尚、頭の中には、事前に下調べしたコース情報などを入れておきましょう。

荷物の準備

登山ぎつねの荷物山の天気は急変します。雨具や防寒具などは、荷物が増えるといやがらないで、必ず持って行きましょう。
そのほか、水、非常食、ちり紙、常備薬、健康保険証なども忘れずに。

手元の準備

登山ぎつねの手六甲の山の中では、携帯電話の圏外となる場所も多くあります。すべてをスマートホンなどの電子機器に頼るのは危険です。必ず、紙の地図とコンパスを持って行きましょう。

服装の準備

登山ぎつねの服装夏場のトレイルランニングでは、素肌を露出している方も居られますが、山道では笹や枝で切り傷を負ってしまうこともあります。また、転倒した場合、大怪我につながるおそれもあるので、厚手のズボンや長い靴下がお勧めです。

足元の準備

登山ぎつねの靴登山における足回りは特に重要です。必ず慣れた靴を履いてください。新しい靴の場合は、短いコースで何度か試しましょう。中敷や靴下でも、使いやすく良い製品が多くあります。自分に合った靴で山に登りましょう。

 

 

登山のマナー

声かけとゆずりあい

登山道では基本的に登りが優先。でも、人数や道の状況、体力の状況にもよるので、お互いに声かけをして、譲り合うことが大切です。大人数で大声で話しながら歩く、大きな音でラジオを鳴らしながら歩く、ヘッドフォンをつけたまま歩く、などはマナー違反。登山中は周囲の状況を把握し、他の登山者の迷惑にならないよう心がけましょう。

火気の使用

山での火気の使用は、ちょっとした不注意で取り返しのつかない事態を引き起こします。直火はもちろんのこと、携帯コンロについても落ち葉や枯れ枝などの燃えやすいものの近くで火を扱うのは厳禁です。風の強い日には器具の転倒や飛び火にも注意が必要です。

山へのローインパクト

近年では登山人気の高まりによる登山者の増加に加え、マウンテンバイクやトレイルランニングなどの様々な利用がみられるようになり、山の環境破壊が進行するオーバーユースが懸念されています。環境にできるだけ負荷をかけないよう、山へのローインパクトを心がけましょう。出したゴミは必ず持ち帰りましょう。登山道を外れて歩いたり、コースをショートカットするのもよくありません。植物を持ち帰ったり、野生動物にエサをやるのも山の自然に悪影響を及ぼします。

マナーを守って、みんなで安全に登山を楽しみましょう。

スズメバチに刺されないために

山登りにおいて、最も出会う確率が高い危険な生きものがスズメバチです。スズメバチはハチの中でも比較的大きく、かつ攻撃的で、猛毒を持っています。しかし、スズメバチが攻撃してくるのは、自分たちの巣を守るためで、何もしなければ襲ってくることはありません。
きちんとスズメバチのことを知っていれば、刺される危険は少なくなります。

スズメバチの巣はどこにある?

スズメバチの巣スズメバチは、木の洞や土の中、建物の軒下などに巣を作ります。ハイキングコースの近くに巣を作ることも多々ありますので、注意が必要です。
特に、土の中に巣を作るスズメバチは、最も危険なオオスズメバチの可能性が高いので、絶対に近づかないようにしてください。
スズメバチは、巣やなわばりに対して強い防衛本能があります。スズメバチの巣を見つけたときは、刺激しないようにそっと巣から離れましょう。

スズメバチに遭遇したら

普通に飛んでいるだけのスズメバチを見つけた場合、何もしなければ攻撃してくることはありません。絶対に、はたき落とそうとして手やタオルで払ったりしないでください。手やタオルで払うことで、ハチが攻撃的になってしまい、刺されてしまうことがよくあります。
つい手で払ってしまった、あるいは気づかずに巣に近づいてしまった場合など、ハチを警戒させてしまったときは、姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れてください。決してそれ以上ハチを刺激しないようにしてください。
ただし、一度でも刺されてしまうと、毒液の匂いによって他のハチまで攻撃的になり、集団で攻撃してくる危険が高くなります。その時は、走ってでも速やかにその場から離れましょう。

スズメバチに刺されてしまったときは

まず刺された場所から離れ、水で傷口を洗い流しましょう。手で毒液を搾り出すようにすれば、毒を薄める効果が期待できます。市販のポイズンリムーバー(吸引器)も効果的です。このとき、毒液を口で吸いだすのは危険なのでやめましょう。もし持っていれば、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏が有効です。尚、アンモニアは効果がありませんので注意してください。
もし、刺された後に全身の震えや発疹、吐き気、嘔吐、めまいなど、アナフィラキシー・ショックの症状が出たときは非常に危険です。これらの症状は刺されてから30~60分以内に出るとのことです。症状が出たときは、一刻も早く救助を要請しましょう。

カエンタケに注意!

夏から秋にかけて、山林内やハイキング道沿で枯れた広葉樹の根元付近に猛毒の「カエンタケ」が発生することがあります。
カエンタケは、食べれば死に至ることがある、たいへん危険なキノコです。
また、触っただけでも炎症を起こすことがあるようですので、発見しても絶対に触らないでください。

カエンタケについて(厚生労働省ホームページより)

【特 徴】 表面はオレンジ色から赤色,細長い円柱状または棒状で、土から手の指が出ているように群生または単生する。中は白く、硬い。
【発生時期】 夏から秋
【発生場所】 ブナ、コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。 
【症 状】 食後30分から、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状を起こす。2日後に、消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。
【毒成分】 トリコテセン類:毒性は強く、食べても、触っても毒である。死亡例あり。 (注意)見た目は気味が悪く、食用に見えないが,薬用と勘違いして酒に浸して飲んで中毒が起き、死亡した例がある。

厚生労働省ホームページ「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kinoko/index.html外部サイトへのリンク

万が一のときのため

くれぐれも、明るいうちに下山できる計画を立てられるようお願いします。ただ、万が一のとき、居場所を伝えるのに役立つ黄色のプレート、「119ばんつうほうプレート」があります。プレートに書かれている番号を通報時にお伝えください。

 

お問い合わせ先

建設局公園部森林整備事務所