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/インタビュー/便利な海手〝旧の街〟ゆったり山手〝ニュータウン〟須磨には2つの暮らし方がある

今まで住んだ場所の中で、須磨が一番好きかもしれない

令和2年9月28日現在

豊かな自然に囲まれた須磨での暮らし。興味はあるけれど、交通の便や住宅事情、家賃・物件価格など、気になることはいろいろ。そこで不動産のプロお二人にお聞きしました。

海と山を日常的に楽しめる

須磨区内の住宅地の特徴は。

中右さん

須磨海岸に近い「旧市街地」、50年ほど前に山を開いてできた住宅街「須磨ニュータウン」(※)という2つのエリアがあります。旧市街地には板宿をはじめ昔ながらの商店街があり、にぎやかな商業地域の中に住宅地が点在しています。山の手のニュータウンは自然に囲まれた静かな住環境です。それぞれに特徴があり住み心地の良い街です。

※神戸の都心「三宮」の西方約10kmの須磨区と垂水区の境目に位置し、昭和30年代、山から土砂を採取した跡地に造成された「高倉台」「横尾」「名谷」「落合」「白川台」「北須磨」の6団地からなる。採取した土砂はベルトコンベヤーで須磨海岸まで運ばれ、そこから海上運搬され神戸港沖に埋め立てられた。海側と山側を同時に開発する神戸方式は当時、「山、海へ行く」といわれた。(神戸市HP須磨区のページより抜粋)

須磨で暮らすことの良さは。

中右さん

JR須磨駅に降り立つとすぐ目の前に広い砂浜が続き、夏には海水浴客でにぎわいます。山が海に迫る地形ですから、海にいながら山の眺望が間近にあるのも魅力のひとつですね。一方、須磨浦公園をスタート地点として宝塚へと向かう六甲山縦走路の一部である「須磨アルプス」が山側にはひかえています。整備された砂浜の遊歩道で毎日の散歩やジョギングを楽しむ近隣の方も多くおられます。また家の裏山から気軽に休日ハイキングを楽しむ山歩き好きな方もおられますよ。日常的に海と山を楽しめるのが須磨での暮らしの良さだと思います。

神戸市の中心から意外と近い須磨

神戸市の中心から離れているイメージがありますが…。

大塚さん

古くは摂津と播磨の国の境目であり、「(畿内の)西の隅(すみ)」がなまって「須磨(すま)」となったという説があり、神戸市の西側に位置することからも、遊びに行くには良いけれど住むには不便というイメージをお持ちかもしれませんね。でも実は、神戸の中心地から意外と近いのが須磨です。海側を走るJRには「須磨」「須磨海浜公園」、「鷹取」の3駅があり、「三ノ宮」まで約15分というアクセスの良さです。山陽電車には、東は「板宿」から西は「須磨浦公園」まで6駅があり、これも便利ですね。

中右さん

神戸市営地下鉄が「板宿」から北へと須磨の地形に合わせて縦に走り、ニュータウンの最寄り駅「妙法寺」「名谷」、そして西区との境に「総合運動公園」と4駅があります。三宮からの乗車時間は15分から20分程度です。最寄り駅からニュータウン行きをはじめ、市バスの路線が充実しており、高齢者にも優しい配慮がされています。

賃料や土地の価格はどうでしょうか。

大塚さん

土地の価格は神戸市の中心から離れるにつれて下がる傾向があります。神戸市の西側に位置する須磨は中心と比較して家賃や土地の値段が安いですよ。中心から東に離れた東灘区の御影、岡本、本山あたりは古くからの住宅街でネームバリューもあり土地の価格は高いですからね、それに比べてかなり安いにもかかわらず便利で暮らしやすいのが須磨の良いところです。旧市街地の駅周辺は商業地域が中心になっているので高い傾向がありますが、元々住宅地として開発されているニュータウン地域は商業地域に引っ張られて価格が上昇することはなく、若い方でもマイホームを手に入れやすい環境だと思います。

徐々に若返りつつある、昔の〝ニュータウン〟

若い人から高齢者まで、お勧めするエリアと住宅は。

中右さん

単身者や、子どもさんがいなくて二人とも仕事をしているというご夫婦なら旧市街地で交通の便が良い駅近マンションをお勧めします。東へ大阪方面、西へ姫路方面に通勤するご夫婦も実際におられます。マンションが手狭になってきた子育て世帯には、ぜひニュータウン、中でも落合や白川台など妙法寺、名谷駅から山間に向かうエリアに住んでいただきたいですね。

ニュータウンは高齢化が進んでいるのでは。

中右さん

須磨ニュータウンは分譲開始から50年ほどたちますから、当時20代だったご夫婦が70代になっています。子どもたちが巣立っていき、二人だけで住んでおられる高齢ご夫婦が多いのは確かで、これはどこの街でもいえる深刻な問題です。

大塚さん

高齢になられたら、JR須磨海浜公園駅や鷹取駅近くの新築マンションに移り住まれ、坂道のないフラットな場所で生活を始められるケースも多いですね。当時分譲されたニュータウンは70坪から100坪ほどの広い敷地ですから分割して売却され、そこに若い方が新築住宅を建てて暮らし始め、徐々に街が若返りつつあります。駅や商業地域からは少し離れていますがバス便が充実していますし、また敷地内に駐車場2台分を確保する余裕があり車を利用する生活にも最適な環境です。

団地も多いですがリノベーション物件もあるのですか。

中右さん

URの団地が多く、比較的新しい物件は全面的にリノベーションをして賃貸されたり、築50年を超えるような物件は取り壊して新たな一戸建て建築用地として分譲されたりしています。

安全に配慮された街で、ゆったり子育てを

子育ての環境としては。

大塚さん

道幅が広く、ニュータウン内には歩行者専用道路が確保され、公園施設も充実していますからゆったりと子育てができる環境です。通学路を中心に防犯カメラの設置がかなり増えてきているように見受けられます。どこの街でも同じでしょうが、地域で街ぐるみの防犯パトロールに力を入れているようですね。

旧市街地以外でも飲食店や大型店舗は充実しているのですか。

中右さん

もちろんスーパーマーケットやドラッグストアなどが点在していますので生活に必要なものは全てそろいます。名谷駅前の「須磨パティオ」、妙法寺駅前の「リファーレ横尾」には物販や飲食、サービスが集まっています。中でも須磨パティオには「大丸須磨店」もあり、地下鉄沿線エリアの中心になっています。

大塚さん

高倉台にある県立こども病院跡地に複合商業施設が開業予定で、クリニックモールも開設されるようです。高倉台は南斜面のとても良い住宅地なのですが、駅から少し離れていて高齢化も進んでいます。この施設ができるとかなり様子が変わるでしょうね。高倉白川線という主要幹線道路沿いで、広大な敷地内には十分な駐車場も完備されるでしょうから、白川台をはじめその他のエリアからも利用できる中核的な施設になるかもしれませんね。

一旦住んだら、住み続けたくなる街

新たに開発された住宅地もありますか。

中右さん

妙法寺駅近く「桜の杜」で5年ほど前から約400区画の宅地が分譲されています。街の中に保育園も開設され、子どもさんがまだ小さくて新しい街に住みたいという若いご夫婦が移り住み3分の2程度は埋まり街が動き始めています。

現状、近隣の街から須磨区への移住者は多いのでしょうか。

大塚さん

中央区や兵庫区、長田区等の須磨区の近隣にお住いの方には須磨に対して良いイメージを持っていただいていると思います。移り住んで来られるケースが多いのか少ないのかをはっきりした数字では言えませんが、確実に言えるのは、一旦移り住んでいただいたら転勤などの特別な理由がない限りほとんどの方にずっと住み続けていただいているということです。暮らしやすさを気に入っていただいているのでしょうね。

中右さん

空気が綺麗というイメージを持っておられるのでしょうね。青い海と、青い空、緑の山並みを見ていると実感します。移住を考えておられるのなら、ぜひ現地で体感していただきたいと思います。

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