古来より風光明媚な地として有名な須磨には、神社仏閣・自然など多様なジャンルのパワースポットが目白押しです。そんな数あるパワースポットの中から、“暮らし”がもっと豊かになるスポットを紹介します。
神社仏閣編
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“日本最古の厄除の霊地”(北須磨エリア)
多井畑地域に鎮座する多井畑厄除八幡宮は、遡ること西暦770年、畿内(当時京都を中心とした首都圏)の疫神払いのために厄神を祀ったと「続日本紀」に記されている日本最古の厄除の霊地。なんとあの源義経も一ノ谷の合戦の際に、戦勝祈願をしたといわれているからびっくり。毎年、1月18~20日の厄除大祭は、盛大で多くの方が1年の厄払いを願って訪れます。
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“必勝!合格祈願”(須磨浦エリア)
学問の神様として有名な菅原道真を祀り、“須磨の天神さま”として親しまれている綱敷天満宮には、受験シーズンに多くの受験生らが、合格祈願に訪れます。しかし、この須磨の天神さまは、合格祈願だけではありません!願いを込めて腰掛ければ願いが叶うといわれている「なすの腰掛け」や須磨海岸に程近いお宮さんらしく、サーフボードを抱える幼少期の菅原道真をモチーフにした「波乗り祈願像」など、境内にはユニークな縁起物がたくさんあり、インスタ映えは必至です!
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“源平ゆかりの名刹”(須磨浦エリア)
源平ゆかりの名刹として有名なのが須磨寺。実は正式名称は、福祥寺なんですが、古くより、須磨のお寺と言えば、須磨のお寺…須磨の寺…須磨寺として、多くの方に親しまれています。「義経腰掛の松」や「弁慶の釣鐘」、一ノ谷の合戦で、16歳の若さで討たれた悲運の将・平敦盛遺愛の「青葉の笛」など源平史跡巡りがおススメです。しかし、これで終わらないのが須磨寺のすごいところ。オモロイお寺にしたいというご住職の希望で、境内には色いろとオモロイものが置かれています。一度、「おもろいもんめぐり 須磨寺」で検索してみてください。毎月、20日・21日の弘法大師の縁日は「お大師さん」と呼ばれ、境内や参道には模擬店も出店し、大勢の参拝者で賑わいます。
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“智慧を授かる黄金道”(須磨浦エリア)
弘法大師ゆかりの須磨寺と学問の神様・菅原道真を祀る綱敷天満宮を結ぶ道は“智慧の道”と名付けられ、この道を通ってお参りすると、智慧を授かったり、学業成就のご利益があるといわれています。神戸市唯一の寺前商店街である須磨寺前商店街の北側にあるお大師広場には、「智慧の輪“弘天さん”」と呼ばれる石造りの五角形の輪があり、中をくぐると…受験などに五角…ごかく…ごーかく…合格するともいわれています。
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“絶景のパワースポット”(須磨浦エリア)
須磨浦公園からすぐ登ることができ、駅近&お手軽ハイキングが楽しめる六甲山系の西南端に位置する鉢伏山(260m)を起点とする連山・須磨アルプス。その途中の旗振山は、明石海峡大橋や須磨海岸、神戸の街並みが眺望できる絶景スポット!絶景だけでも十分な旗振山にはパワースポットも!その名も“旗振山延命地蔵尊”。ここ旗振山山頂付近は、摂津と播磨の国境で、国境に祀られるお地蔵さんは霊験あらたかであるといわれています。西側にある学問成就の守護神毘沙門天とともに、お参りが絶えません。
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“鬼たちからパワーゲット”(板宿エリア)
須磨区では、古くから伝わる伝統行事が今もなお地域で守られています。その一つ、鬼のお面を付けて踊り、厄払いや幸福等を願う追儺式(鬼追い式)をご紹介。
平清盛が福原京の鎮守の地として保護したといわれる妙法寺では、例年1月3日に追儺式が執り行われます。鬼役が使用する松明はおすそ分けしてもらうことができ、持ち帰って家の軒先につるしておくと「厄払いになる」、「子どものおねしょが治る」といわれているそう。また、最後に撒かれる福餅の中には、五円玉などのお金が入っていることがあり、ゲットするとお金持ちになるといわれるありがたい縁起物。多くの参拝者による争奪戦が繰り広げられます。
こちらも平清盛とゆかりのある勝福寺では、例年1月7日に追儺式が執り行われます。赤鬼・青鬼・黒鬼・白鬼・天狗の面をつけた鬼役達が、舞台上で踊る間、舞台下には、小さな子どもを連れたお父さん・お母さんたちがスタンバイ。舞台から降りてきた鬼達に、次々と「(子どもの)頭をなでもらう」「(子どもを)抱っこしてもらう」「一緒に記念撮影してもらう」とリクエスト!それもそのはず、勝福寺の鬼は厄を払う”いい鬼”で、子どもが頭をなでてもらったり、抱っこしてもらうと元気な子に育つと伝えられています。
自然編
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“須磨にもあった夫婦岩”(北須磨エリア)
白川峠の北方の小高い峰、高御座山(たかみくらやま)には、二つの上が平らになっている巨石があり、東側が約六十畳の雄高座(おこうざ)、西側が約四十畳の雌高座(めこうざ)、二つあわせて夫婦岩と呼ばれています。この夫婦岩はなんと、イザナギノミコト・イザナミノミコトが日本の国を作られたときに休息されたという伝説のパワースポット。雄高座の上にある深い窪みには、常に水が溜まっており、寿命水と呼ばれています。また、地域に伝わる民話によると子どものいない夫婦がこの岩に十七日間お参りして、一生懸命祈ると子どもを授かるといい、多くの人の信仰をあつめたそうです。
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“須磨の恵みの水”(須磨浦エリア・北須磨エリア)
須磨は、昔から、六甲山地を起源とする川の水や地下水(湧水)に恵まれた地域だったといい、民話や地域の伝承にも水に関する話が多数でてきます。現在、数は少なくなっているようですが、今も須磨の地には豊かな湧き水があります。
環境省のホームページで兵庫県の代表的な湧き水として紹介されているのが、須磨寺の参道入口付近にある「須磨霊泉」と妙法寺にある「弘法の井戸」。
「須磨霊泉」は、阪神・淡路大震災の時には貴重な水源となり、多くの被災者を救ったことから、地元では「命の水」とも呼ばれています。やや温めで透明度の高い綺麗な水の味はまろやかで、クセがなく身体にスッと溶けていくような味わいだそうですが、飲用時は煮沸が必要なのでご注意を。
一方の「弘法の井戸」は、妙法寺村に立ち寄った弘法大師さんが、村人から村には湧き水がなく、飲み水に困っているとの訴えに心を痛め、手にした杖でトントンと大地をつつくと、きれいな湧き水が出てきたのが起源といわれており、地元では大切に管理されています。 -
“須磨の新たなパワースポット!?”(北須磨エリア)
みんな大好き須磨海岸にも、パワースポットあります。それが、須磨海岸の東側の砂浜に悠然と並び立ち、須磨海岸のシンボルとの呼び声も高い5本の椰子の木。昭和62年に灘区の摩耶埠頭から移植されたもので、いつの頃からか、この椰子の木に「願い事」をすると必ず叶うという噂が話題となり、「願いの椰子の木」と呼ばれるようになったそうです。季節を問わず、たくさんの方が訪れ、インスタグラムにも度々投稿される「新たなパワースポット」です。