
株式会社福原精機製作所 技術部設計課 瀧川(たきがわ)さん(25歳・写真左) 奈良県出身。工学部卒業後、2019年に入社。「転勤なし」「興味のない仕事はしない」など“ 引き算” の就職活動により、この仕事に。
企画部生産技術課 森野さん(27歳・写真右) 神戸市出身。工学部卒業後、2018年に入社。「家の近くで働きたい」と地元就職を希望して、福原精機と出会いました。
どんな会社ですか?

株式会社福原精機製作所は、日本で唯一のニット丸編機メーカーです。ニット丸編機とは、編針で円を描きながら筒状に生地を編む機械。T シャツ、下着、スウェットなどの衣類を中心に、ベッドのマットレス生地や自動車の座面シートまで幅広い分野で用いられています。
ニット丸編機の90% 以上を海外へ輸出する福原精機。ニット丸編機の世界シェアにおいて上位に名を連ねています。新型コロナウイルスにより、世界経済が停滞した2020年。一時期は製造にも大きく影響を受けましたが、現在は一転して需要が急増。従業員が総出で、ニット丸編機の製造に取り組んでいます。
「一緒に働く上で重視するのは、コミュニケーション能力です。チームで取組む仕事だからこそ、コミュニケーションの円滑さは、生産性にも影響するんです」。そう話すのは30年以上にわたり、人事を担当する総務課の兼平課長。社員は約240人。毎年5人から10人の新卒採用を行っており、近年は女性の採用にも力を入れています。

どんな仕事ですか?

瀧川さん:技術部設計課に所属しています。私が担当するのは、ニット丸編機の編針の設計です。糸を生地へと編むための根幹となるパーツです。
一台のニット丸編機が完成するまでの大まかな流れは、次の通りです。営業を担っている福原産業貿易株式会社が仕事を受注し、その依頼をもとに私たちが設計図面を作成。そして生産部が、製品へと仕上げていきます。
技術部では、ニット丸編機の基本の型から、お客様の仕様に合わせてカスタマイズを行います。例えるならば、自動車を購入する際にオプションをつけていくようなイメージですね。私たちが作成した図面をもとに、製造が行われるため、技術部は会社の根幹に関わる部署といえます。設計した図面が不備がなく製品化できるのか。もちろん上司の確認があるとはいえ、頭をフル回転して検証する日々です。

横森野さん:私は企画部生産技術課に所属しています。ニット丸編機の部品加工を行う工作機械を担当しています。配属後に習得した「NC プログラム」を用いて、工作機械のプログラミングを行っています。これにより、お客様が求める編み方のパターンを実現していきます。比較的難易度の低いプログラミングに始まり、対応できるパターンを一つずつ増やしてきました。瀧川さんと同様、会社の中枢を担う仕事ですので、緊張感もあります。
会社の雰囲気は、どんな感じ?
瀧川さん:配属時は「1年目から、こんな責任の大きい仕事を任されるの?!」と驚きましたね。技術部は設計担当者が、おのおの業務に責任をもって臨んでいるといった感じ。配属された当初は部署内の空気感を怖くも感じましたね。やがて、その緊張感が、任された仕事への責任感の裏返しであることに気づきました。実は、相談しやすい職場なんですよ。質問をすると、丁寧かつ親切に教えてくれます。
森野:私の部署も、一人ひとりが黙々と仕事をする雰囲気です。しかし、休憩時間にはおしゃべりもするので、メリハリをもって働ける職場だと思います。もちろん、質問にはていねいに答えてもらっています。
どんな時にやりがいを感じましたか?
瀧川さん:自分で作成した図面が、製品になって手に取った時は、うれしくて「ヒュ〜〜〜!」ってなります(笑)。こればかりは、ものを作る人間の特権だと思います。設計段階では、編針の質感や重量まではイメージしにくいんですね。
加えて、製品がお客様の要望を叶えるものであることに、喜びが倍増します。
森野さん:現在は製造が立て込んでいることもあり、生産現場から、急ぎの依頼を受けることもあります。「月末の納期に間に合わせるためには、今晩中に金属をワイヤーで削る機械加工が必要で。なんとか対応してもらえないだろうか?」。そうした急な仕事でも、ミスをすることなくプログラミングできた時は、ほっと胸をなでおろしますね。
どんな人が合っていますか?
森野さん:根性のある人です。私はそういうタイプではないので(笑)、難易度の高いプログラムに取組もうとして、くじけそうになることもよくあります。先輩にも相談しつつ、実現できる方法を考え、根気強く頑張っていける人が良いと思います。
うちの会社のここがいい!
- 企画から製造までを敷地内で行うため、自分の作るものがわかりやすい
- 国内唯一のニット丸編機メーカーなので、ここでしか学べない技術が色々ある
- 有給休暇が取得しやすく、メリハリのある働き方に挑戦できる
- 若手のうちから、会社の中枢部にあたる仕事にチャレンジできる
とある1日
7:30 | 出社。パソコンを起動して、仕事の準備。 |
---|---|
8:00 | 始業。課でミーティングを行います。 |
8:10 | 設計業務に取組みます。 |
12:00 | 昼休憩。給食を食べます。 |
12:50 | 営業から見積の相談。部品の提案を行います。 |
16:50 | 終業 |
8:00 | 始業 |
---|---|
8:10 | プログラム作成に取組みます。 |
12:00 | お昼休憩。 |
12:50 | 現場から急な依頼。プログラム作成に取組みます。 |
18:30 | この日は残業をして、なんとか対応。終業です。 ※1日2時間程度の残業をする日もあります。 |
※インタビュー内容は、2021年取材当時のものです。
- 株式会社福原精機製作所
- http://www.pfw.co.jp/
- 業種
- 繊維機械メーカー
- 事業内容
- ニット丸編み機の製造本社
- 本社住所
- 〒651-2242 神戸市西区井吹台東町7丁目3番5号
- 従業員数
- 246名(2022年4月現在)
- 年間休日日数
- 125日(2022年)
- 平均有給休暇取得日数
- 10.9日(2021年実績)
- 社内各種制度
(教育、休暇等制度) -
・資格取得補助
・有給休暇取得日数チェック
- 採用選考の流れ
- 会社説明会→書類選考→一次選考および適性検査→最終選考(役員面接)→内定
※選考プロセスは変更となる可能性があります。