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区長のつぶやき2022年12月

最終更新日:2022年12月22日

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12月22日

神戸地域おこし隊

 「地域おこし協力隊」は、都市地域から農村地域への移住者が地域活性化に係る活動を行う国の制度ですが、神戸市でも西区・北区の里山・農村地域の活性化を目的に、令和元年度から独自制度の「神戸版地域おこし協力隊」を導入しています。今年度からは「神戸地域おこし隊」と改称し、募集・活動地域を拡大しています。

 これまで5人の隊員が選ばれ、里山の活性化や地域の課題解決に貢献してきました。例えば、有機農業への従事や農業体験プログラムの実施、学生向けの農業スクールの企画・運営などを行っています。また、サイクリングコースの作成やサイクルイベントの開催、里山サイクリングWebサイトを立ち上げるなど農村ツーリズムの推進や、ハイキング道の整備や放置竹林対策、里づくり拠点施設整備などにも取り組んでいます。

 12月から、新たに中嶋隊員が西区役所に配属され、活動を開始しましたので紹介します。中嶋隊員は、まちづくり課に所属し区役所5階の地域活動支援コーナーを拠点にしながら、農村地域だけでなく市街地を含む区内全域を活動エリアとし、区役所内多目的スペース「こべや」の利活用を通じた賑わいづくりや交流促進を推進するほか神戸の「農」と「食」を結び付けた事業の企画・運営なども考えています。まずは、区内各地の歴史や特色を学びつつ、多くの人たちと出会い、語らうことで関係を築き、まちを盛り上げていく決意です。ぜひ、まちで姿を見かけたら声をかけ、励ましてください。よろしくお願いします。
地域おこし隊

12月12日

新しい取り組み@岩岡

 岩岡町は神戸市の最西部に位置し、古くから東西を結ぶ交通の要路になっていました。商業作物として開かれた煙草畑には、明治時代に西洋の品種と技術がいち早く導入され、近代煙草栽培の発祥地とされています。時代とともに市街化が拡がる一方、キャベツやいちじくなど多くの農作物も栽培され続けています。

 今日は、その岩岡地区で行う新しい取り組み等をいくつか紹介します。
 まずは、「リモート相談」です。岩岡地区では、出張所を設置し行政サービスを提供してきましたが、新たに①国民健康保険料の納付等に関すること②日常生活での心配ごとや悩みごと③建築・リフォームや高齢者等の住み替え、マンション管理などすまいに関することについて、WEB会議システムを活用し、区役所などの担当職員とモニター画面を通しての相談や申請を受け付けます。また、新型コロナウイルスワクチン接種予約などのサポートも行います。ぜひご利用下さい。(詳しくはこちらをご覧下さい。)
岩岡取組1
 次に、「成年後見制度の利用手続き相談室」の出張相談です。成年後見制度の周知や利用促進等を目的に、神戸市成年後見支援センターが区役所内で区社会福祉協議会と協力し「成年後見制度の利用手続き相談室」事業を実施していますが、より身近な場所で相談が受けられるようにと、区役所以外の場所では初めての試みとなります。今年度は利用状況や効果を検証し、来年度以降の更なる取組みに繋げます。(詳しくはこちら(外部リンク)をご覧下さい。)
岩岡取組2
 最後は、岩岡民生委員児童委員協議会主催の「子育てひろば」です。コロナ禍を考慮して活動を休止していましたが、地域の子育て中の親子同士の交流の場として、岩岡第一地域福祉センターにて再開されることになりました。再開にあたっては、あゆみ幼児園地域子育て支援センターにご協力いただき、岩岡出張所にて体験保育を行ったほか、‘ひろば’会場では保健師も参加し、保護者から子育ての様子をうかがったり、子どもたちと一緒に遊んだりします。子育てに関する悩みや相談等がありましたらぜひお立ち寄りください。
岩岡取組3
 これからも、デジタル技術の活用やアウトリーチ活動などを行いながら、目配りの利いた行政サービスの実現に努めます。

12月1日

唯一の醤油蔵

 醤油の歴史は、約二千~三千年前にまで遡り、塩漬けの発酵食品である‘醤(ひしお)’がルーツと言われています。その後、鎌倉時代には、醤油のもととなる調味料‘溜’が出始め、室町時代になると、ほぼ現在の醤油に近いものが製造されるようになりました。室町時代後半から醤油の醸造が関西を中心に盛んになり、その後、江戸時代には関東を中心に産業化され、味も江戸の人々の嗜好に合わせた‘濃口醤油’が広がっていったそうです。

 櫨谷町には市内で唯一の醤油蔵「池本醤油」があります。1885年(明治18年)に創業し、現在の場所に移転以降100余年の間守り続けてきた木造建築で建てられた醤油蔵で、阪神淡路大震災を耐え抜き、今も伝統の味を継承しています。

 先日、その蔵を見学しました。大正時代に建てられた蔵の中に一歩足を踏み入れると、甘辛い醤油の香りがほんのり漂っていました。蔵内では、従業員の方たちがひとつひとつ手作業で製造を行っていました。淡口や濃口はもちろん、ポン酢や焼き肉のたれ、たまごかけご飯専用の醤油なども製造しています。また、お客様の要望に応じたオーダーメイドにも対応しており、きめ細やかな製品づくりが根強い人気の秘訣だと思います。六代目の池本充宏社長に話を伺うと、「来年には西区産の大豆と小麦を使った地元産100%の醤油づくりを始めるとともに、近い将来、この蔵を改装して、醤油に合う地元産の食材を楽しめる場所を提供できれば」と夢を語ってくれました。

 池本社長の醤油づくりや地元への熱い想いがひしひしと伝わってくると同時に、将来、‘唯一の醤油蔵’が地域の活性化拠点になり、地域内外から多くの人が訪れ、様々な交流が始まる予感に胸が膨らむ一日となりました。

醤油蔵

お問い合わせ先

西区総務部地域協働課