文書名
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兵庫裁判所文書(複写)(1)『兵庫裁判所文書』(一)〜(七)(2)『兵庫裁判所文書集』明治7年(3)『兵庫裁判所文書集』明治13年(4)『兵庫裁判所文書集』明治15〜17年(5)『兵庫裁判所文書集』1882〜1884年(6)『兵庫県庁書翰』明治18年(7)『神戸裁判取来書』明治14年 |
解題
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(1)『兵庫裁判所文書』(一)〜(七)は、兵庫県令等がイギリス領事や代理副領事等にあてた書翰集である。慶応3年(1867)12月23日から明治6年(1873)10月28日まで、合計1061通の書翰が保存される。発信者からの分類をすると、@兵庫県庁、A兵庫裁判所、Bその他(大蔵省、大阪府等)に区別され、また文書の内容からは、@外交・渉外事務に関するもの−雑居地税規則の制定に対する意見紹介、A日本人とイギリス人の法的紛争の処理に関するもの−日本人が債権者や被害者である場合に、イギリス領事の適切な処断を要求するもの、逆に日本人が債務者、加害者の場合に、イギリス領事からの申し入れに対し回答したものなど、Bその他などに区分される。
残り(2)〜(7)のうち、(2)〜(4)、(6)は和文であり、(5)と(7)は英文である。
(2)〜(4)は兵庫裁判所長から英国領事にあてた書翰や、裁判関係書類である。個々の事案についての経過や交渉過程などを知ることができる。(6)は、兵庫県令森岡昌純(のちに内海忠勝)などから、英国領事にあてた書翰であり、裁判関係のものが多数であるが、中には居留地の土地や衛生に関するものも含まれている。
(5)は、イギリス領事館から神戸裁判所へあてられた書翰や裁判関係書類などであり、(7)は神戸裁判所からイギリス領事館にあてた書翰のうち英訳した文章をまとめたものである。 |
備考
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・閲覧可/複写可
・原本は神戸市立中央図書館
・上記については、洲脇一郎「新修神戸市史編集史料(三)−イギリス領事裁判録−」(『神戸市史紀要 神戸の歴史』第10号,1984)、「明治初年の華僑と西洋人」(上)(下)(『神戸の歴史』第21号,1991・第23号,1993)を参照した。 |