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2月4日 作戦概要 作戦要約(Mission Summary)から |

Mission Summary(作戦任務第26号)
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作戦任務第26号
1,日付 1945年2月4日
3,目標 神戸地域(90.25)*−神戸市街地 |
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*90.25は、大阪地域を示すアメリカ軍の付した地域番号である。アメリカ軍は、南樺太から九州南部まで、対馬・伊豆諸島を含めて、日本の府県区分に関係なく、地域分類をおこなった。各地域には地域番号を、さらに地域内にある各施設に目標番号をつけた。 |
5,出撃爆撃機数 110機
6,第1目標爆撃機数の割合
63%(第1目標69機)
7,第1目標上空時間
2月4日14時57分〜15時56分
8,攻撃高度 24,500〜27,000フィート
(約7470〜8230m)
10 ,損失機数 2機
11 ,作戦任務の概要
目標地域の265万1000平方フィート(約24万6300m2)を破壊、または損害を与えた。 |
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2月4日 神戸の意味 アメリカ軍からみた神戸 作戦任務報告第26号から |

作戦任務報告 第26号
(Tractical Mission Report)
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a.目標の選定理由
司令官に報告された2月3日付の天気予報によれば、神戸上空は雲量3〜4の晴れ天候は良好と予想されたので、神戸を2月4日に攻撃することが決定。 |
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b.目標の重要性
神戸は、日本で六番目の大都市、人口約100万人、日本の主要港である。
造船所群は、船舶建造と船舶用エンジン製造能力の面で日本最大の集中地域。
神戸で、本州の西端からの山陽本線と大阪・東京への東海道本線とが連結している。
鉄鋼、鉄道車両、機械、ゴム、兵器などの基幹産業施設は、神戸の輸送活動と密接に関連して立地している。
神戸を通過する国道は、市中の密集区域を通過している。
攻撃目標として選定された地域は、1平方マイルあたりの人口密度が平均10万人以上、高度に密集した市の中心部である。
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2月4日 爆弾投下 神戸に投下された爆弾 作戦任務報告第26号から |

作戦任務報告 第26号
(Tractical Mission Report)
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(a)搭載爆弾の決定
(1) 神戸市街地域の建物は燃えやすいので、焼夷攻撃が最も効果的と考えられた。
E28 500ポンド集束焼夷弾は、最も入手しやすい焼夷弾として選定。
T4E4 500ポンド破砕集束弾は、消火活動を妨害することで焼夷攻撃の効果を高めるための対人兵器として使用。
(2) 焼夷弾の信管は、最も有効な焼夷パターンの得られる5000フィート(約1520m)で散開するように信管をセット。
集束破砕弾は同じ理由により爆撃機の1000フィート(約305m)下方で散開するよう信管をセット。
(3) 投下間隔管制装置は、個々の焼夷弾がそれぞれの目標地域で適度に広がるよう500フィート(約152m)に設定。 |
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2月4日 航跡図 マリアナ基地から神戸へ 作戦任務報告第26号から |
2月4日 空海救助計画図 マリアナ基地から神戸へ 作戦任務報告第26号から |

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アメリカ軍は、マリアナ基地から日本本土までの海域に、B29の事故にそなえ、陸・海軍が合同して、作戦毎に救助艇、救助機を配した大規模救助作戦を展開した。
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鐘ケ淵実業(目標785) 施設の49%(約820,000平方フィート)破壊。
三菱重工業神戸造船所(目標169)施設の2%(約68,000平方フィート)破壊。
川崎車輌(目標11 )小建造物4棟(屋根面積約22,000平方フィート)破壊。
その他の地域の損害
小工場、住宅、商業地区(鐘ケ淵実業、三菱重工業神戸造船所、川崎車輌を中心とする地域)の損害面積は、約1741000平方フィート(約16万2000m2)。
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