現在位置

ホーム > 区役所 > 北区(北区役所) > ゆったり 北神戸ぐらし > 北区紹介動画字幕

最終更新日:2023年5月2日

ここから本文です。

北区紹介動画字幕

1.北区のあらまし

アシスタント:田辺先生今日は神戸市北区のご紹介をお願いします。あっという間に三宮から着きましたけど大体何分くらいでしたか?

田辺先生:市営地下鉄三宮から10分くらい、値段は280円です。三宮は神戸市の中心、そこから地下鉄に乗って新幹線の新神戸駅を通って、谷上駅に着くので神戸市北区の玄関口です。神戸市の面積の44%が神戸市北区なので神戸市の大体半分くらいが北区で、それがこのような山里で、自然が豊か、農村文化が豊かで、生活も快適です。

アシスタント:今日はどこを紹介していただけますか?

田辺先生:一つは北区にある文化財の箱木千年家という、日本で一番古い現存する民家です。もう一つは有馬温泉という日本一の温泉です。温泉にもぜひ入りましょう。そのあと、このような農村文化や温泉文化の近くで、新しい試みをしている場所にも訪ねていきたいというのが、この一連のシリーズです。

2.歴史・文化

【現存最古の民家、箱木千年家】

田辺先生:谷上駅から神戸市バスで30分。山田町の西の端の衝原(つくはら)という場所に来ています。この家を見てみてどうですか。

アシスタント:タイムスリップしたかのような建物ですね。屋根の厚み・低みがすごい!

田辺先生:これは日本に残っている現存最古の民家、箱木千年家です。屋根が低いですね。弥生時代の竪穴住居の周りの土手が高くなったような壁なので、屋根が低いんです。板を見てみると、でこぼこしています。まだ鉋(かんな)がなく、釿(ちょうな)で斫って(はつって)板を作っているので貝殻のような形の影が見えますね。そして柱の面取りを見てください。今は四角の柱が多いのですが、古い時代はこのように面取りが大きいです。これは遅くとも室町時代の末にできた建物ですね。

【無動寺(むどうじ)】

田辺先生:無動寺というお寺には平安時代の立派な大日如来(だいにちにょらい)を中心として重要文化財の仏像がたくさんあります。その無動寺のすぐ隣にある六條八幡宮(ろくじょうはちまんぐう)は、神仏集合の時代のお寺なので、お寺の中に三重塔があります。無動寺の境内には土地を守ってくれる若王子神社(にゃくおうじじんじゃ)というお社があります。これも室町時代の建物ですよ。

【北区の農村歌舞伎舞台】

田辺先生:江戸時代になると、この辺りは歌舞伎が盛んだったんです。山田町だけでも10棟以上の歌舞伎舞台がありました。その中で最も質の高いのが下谷上(しもたにがみ)の農村歌舞伎舞台。国の重要文化財に指定されています。天保の改革の時代、水野忠邦が質素倹約を行い、「芝居なんてしてはいけない」と言われていた時代に建てているのです。農民のたくましいエネルギーを感じますね。一つ山を越えた淡河(おうご)にある北僧尾農村歌舞伎舞台(きたそうおのうそんかぶきぶたい)は、建てられた年代が分かっている日本の歌舞伎舞台の中では最も古いものです(西暦1777年)。港町・エキゾチック・新しいというイメージが強い神戸の一角に、このような伝統的な農村文化が残っているのです。特に北区はその宝庫です。

3.有馬温泉

アシスタント:場所が変わりまして、温泉禅寺(おんせんぜんじ)に来ました。

田辺先生:温泉禅寺は有馬温泉の精神的な中心です。神戸市の中に有馬温泉があると言いますが、まるまる北区の中にあります。

【有馬温泉発見の伝説】

田辺先生:有馬温泉は言い伝えによると、神様が2人六甲の山の中を歩いていると、カラスが3羽水浴びをしていましたが、ひどいけがをしていました。しばらく見ているとけがが治って元気にとびたっていきました。それで2人の神様が調べると、薬の効果がある泉だった、というのが有馬温泉の発見の伝説です。

【日本三古湯の所以】

田辺先生:万葉集にも有馬温泉は出てきます。日本書紀では、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)のお父さんの舒明天皇(じょめいてんのう)と叔父の孝徳天皇(こうとくてんのう)が、大化の改新の前後に飛鳥からわざわざ有馬にお湯に浸かりにきています。このように、日本で最も古い書物の中に複数回出てくることから、日本で三つの古い湯「日本三古湯」といわれています。

【有馬温泉の不思議】

田辺先生:このあたりに火山はありませんが、断層は六甲山にあります。断層性の温泉はあまり温度が高くないのが一般的ですが、有馬は不思議なことに98~99℃という高い温度で湧いている源泉があります。これは本当に不思議です。鉄分が入っているので、時間がたつにつれて赤く、さびのようになっていくので、これを「金泉」といっています。他には炭酸水・ラジウム泉が「銀泉」と呼ばれています。

【有馬温泉の歴史】

田辺先生:室町幕府の将軍も何人か浸かりに来ています。黒田官兵衛(くろだかんべえ)が伊丹城に1年間幽閉されて、伊丹城が落城したときに助け出された際も、傷を治すために有馬温泉に入っています。このように歴史的人物が何人も来ています。また、有馬には長い歴史があります。奈良時代には、土砂崩れで埋まって一旦中断した、という伝説があります。奈良の大仏を作った功績があった、行基(ぎょうき)というお坊さんが復興させました。その時に温泉が永続するように温泉地の中心につくったのがこの温泉禅寺です。温泉は病気けがを治すから、病気けがを治す神様は薬師如来ということで、薬師如来が本像になりました。これが、温泉禅寺が有馬温泉の精神的な中心である所以です。平安の終わりから鎌倉時代の初めに、土砂崩れで数十年間中断していたという言い伝えがあります。その中断していた時に、吉野の山で修行していた仁西(にんさい)というお坊さんが、「熊野権現(くまのごんげん)のお告げで有馬を復興するよう言われた」と言い、やってきました。1596年文禄5年に関西で大地震が起こり大きな被害を受けました。1596年というのは秀吉が亡くなる2年前です。秀吉は有馬温泉が好きだったので、何回も訪れていました。温泉復興に一生懸命に協力してくれたということで、有馬の人達は行基と仁西と秀吉を尊敬しています。湯煙広場(ゆけむりひろば)に秀吉の銅像が座っています。目の前のねね橋という橋の横に、ねね像があって、両方の目線があっています。有馬温泉は北区にありますので、有馬近辺に住んで、神戸市が管理している金の湯や銀の湯もあるので、温泉に行くのもありだと思います。

4.北区の魅力紹介

アシスタント:田辺先生、素敵な場所をたくさんご紹介いただきありがとうございました。

田辺先生:今日見てみて、どうでしたか。イメージ変わりましたか。

アシスタント:やっぱり神戸と言えば六甲山の南側の街のイメージが強かったのですが、北区にこれだけ魅力があるのに驚きました。

【リモートワークに適した北区】

田辺先生:神戸全体で9つ区がある中で、北区の面積は44%、ほぼ半分が北区です。一方で人口は神戸市全体が150万の中で北区は21万。よくすいてます。さらに、いよいよリモートワーク・テレワークの時代になってきました。北区は地下鉄に乗れば10分で都心の三宮へ行けるし、その手前には新幹線もあります。リモートワークにはもってこいの利便性ですね。それに加え、古い時代からの長い歴史の文化が残っています。

【人気スポットの紹介】

田辺先生:ここは道の駅フルーツフラワーパーク、私たちはその中にあるFARM CIRCUSの一角に来ています。ここから少し西に行った淡河にも道の駅があり、淡河城の跡には本陣カフェもあります。大阪からもすぐ、新幹線では10分足らずで来られるので、全国から一度来てもらいたいですね。神戸市北区には、緑いっぱいの大地と豊かな文化財と歴史があります。ぜひたくさんの皆さんに来ていただきたいです。お待ちしております。

お問い合わせ先

北区総務部地域協働課