1. 概要

iPallet/Limeはサイズの大きな画像を簡単に閲覧するためのビュワーです。分割ファイル・パッケージであるFreeZoom Packを表示します。主に次の機能があります。

1-1.画像の移動

  • メイン・ビューをマウスでクリックすると、クリック位置を中心へ移動します。
  • メイン・ビューをマウスでドラッグすると、画像がマウスの動きに追従します。。
  • ロケータをクリックもしくはドラッグして表示範囲を移動できます。マウスボタンをリリースした時に位置が決定します。

1-2.画像の拡大

  • コントロールの+、-で拡大、縮小します。2倍、1/2倍の固定倍率です。

1-3.画像の回転

  • 反時計回り、時計回りに画像が90度回転します。

1-4.ロケータ画像

  • ロケータ画像を使って、拡大した場合の位置を知り、必要な部分を速やかに表示できます。

1-5.その他の機能

  • 画像を透かして重ねる硝子(ガラス)ビュー機能や、付箋(ふせん)表示機能(アノテーション機能)も利用できます。
説明用画像 説明用画像
 
2. 表示の基本的な操作方法

主ビューの下位置に、操作に必要な機能やオプション機能を配置しています。

  • 初期化: 位置と拡大率を最初の表示状態にします。
  • 縮小, 拡大: 固定倍率(2倍、1/2倍)で画像を拡大・縮小します。
  • 移動: 4方向に視点を固定値で移動します。
  • 回転: 画像を矢印方向に90度回転します。反転させる場合は、2度実行してください。
  • 再描画: 画像がうまく表示されない場合に更新するための機能です。
  • 注意:連続してキー操作を行わないでください。表示が追いつかない場合には、うまく表示できない場合があります。操作上の注意事項参照。

次の機能は、キーボードによる代替操作も可能です。

  • 縮小, 拡大: テンキー -(縮小), +(拡大)
  • コンテクストメニューによる代替操作も可能です。この場合には、拡大についてはポイント位置で拡大します。
  • 回転: 数字キー 1(反時計回り), 3(時計回り)
  • 移動: 数字キー 2, 4, 6, 8(方向はテンキー配置、HTML版は矢印キーにも対応)
  • 再描画: 数字キー 5
3. 硝子(ガラス)ビュー

ガラスビューは複数の画像を重ね合わせて見るためのインタフェースです。2種類の操作を選択できます。

3-1.簡易版 ガラス・ビュー

  • コントロールのボタンをクリックして機能を選択します。
  • 画像が重なって表示されます。窓は固定です。
  • 通常のLimeの操作で閲覧できます。
  • スペースキーを押すと窓部分の画像の透過度が変わります。キー操作時のスペースは半角である必要があります。
  • 終了する際は、再度コントロールのボタンをクリックして機能を解除します。

3-2.標準版 硝子ビュー

  • コントロールのボタンをクリックして機能を選択します。
  • 画像が重なって表示されます。窓はマウスの移動に追従し、マウスのドラッグ操作で大きさを変えることができます。
  • メイン・ビューの背景の画像位置は固定されます。移動するには、いったん機能を解除してください。
  • スペースキーを押すと窓部分の画像の透過度が変わります。キー操作時のスペースは半角である必要があります。
  • 終了する際は、再度コントロールのボタンをクリックして機能を解除します。
  • 注意:透過の位置が明らかに合わなくなった場合には、コントロールの再描画機能を使ってください。
ガラスビュー説明用画像 硝子ビュー説明用画像
 
4. 付箋(ふせん)表示機能

アノテーション(Annotation)機能とも言います。画像の中に表示したマークを使って、その箇所へ直接ジャンプしたり、説明を表示する機能です。

4-1.利用方法

  • コントロールの右端に配置したボタンを選択します。
  • ロケータが付箋表示に切り替ります。
  • ロケータの水色の枠内(付箋(ふせん)箇所)にマウスポインタを乗せると色が着きます。
  • 付箋(ふせん)箇所をクリックすると、メイン・ビューに対象箇所が表示され、右下解説欄に説明文が表示されます。
  • ガラスビューと併用できます。
  • 終了する際は、再度コントロールの付箋(ふせん)表示ボタンをクリックして機能を解除します。
付箋機能の説明用画像
 
5. 動作環境
  • ハードウェア: 下記のソフトウェアが安定して動作する仕様であれば利用可能です。
  • ソフトウェア: Windows2000/XP、MacOSX以降のOSで、Macromedia Flash Player 7 以上をインストールしたWebブラウザが動作すること。
  • Flash Playerがインストールされていない場合は、ダウンロードが必要です。最新のFlash Playerのダウンロードは、Adobe(旧Macromedia)社のサイトから無償で行なえます。
    最新のFlash Player
  • 必要な設定: WebブラウザにはJavaScriptの動作設定が必要です。設定で利用が「許可」されている必要があります。
  • 動作確認: 本バージョンは下記の組み合わせで検証しています。(随時調査中)
    • Windows2000(pro,sp4) + Internet Explorer-6.0(sp1)
    • Windows2000(pro,sp4) + Mozilla Firefox-1.5.0.1
    • WindowsXP(home/pro,sp1/sp2) + Internet Explorer-6.0(sp1)
    • WindowsXP(home/pro,sp1/sp2) + Mozilla Firefox-1.0.7
    • MacOSX-10.3.9 + Mozilla Firefox-1.0.4
    • MacOSX-10.3.9 + Safari-1.0
    • 基本的には、Flash Player 7 が動作していれば動きますが、一部、構成で例外が存在する可能性があります。例えば、Windows2000+Netscape7.xの環境では動作不良(マウス動作不良)で操作できません。また、Firefox用FlashPlayer7はコンテクストメニューをうまく表示できないようですので、FlashPlayer8をインストールしてください。
    • ネットワーク(利用時): クライアント側にはADSL以上が必須。(ただし、サーバー側に相応の配信環境が前提。)
    • 【ご了承事項】このビューアはローカルもしくはブロードバンドを前提として設計・開発しています。低速回線では表示が良好に行われません。
6. 操作上の注意事項
  • インターネット利用時には画像伝送で回線に負担がかかります。ADSL以上のブロードバンドを通信環境として推奨します。
  • 表示切替時に描画されるはずの部分がいったん灰色になり、あるいは薄く異なる画像が一時的に表示されますが、これは、このビューアの特徴ですので、ソフトウェアの不具合やバグではありません。
  • マウスで画面をドラッグして画像を移動した際、画像の境界部にグレー色の細線が表示される場合があります。この場合には画像をマウスで移動するか「再描画ボタン」をクリックして再表示してください。(ブラウザの更新を押すと、初期状態に戻りますのでご注意ください。)
  • マウス動作が早い場合には、操作に画像の表示が追いつかなくなり、異なった画像が表示されることがあります。そのような場合にも、「再描画ボタン」で再表示してください。
  • 快適な操作のための主画面上でのマウスドラッグの目安としては、画面の大きさの4分の1程度の小刻みでゆったりした移動をお薦めします。また、描画が完全に終了してから次の操作を行なうようにしてください。
  • キー操作を利用する場合には、連続してキー操作を行わないでください。現在のバージョンでは画像読み込みが追いつかない場合には、うまく表示できない場合があります。
  • 画面が不安定になった場合は、ロケータの表示箇所をクリックし、その後、「再描画ボタン」をクリックしてください。それでも改善しない場合は、「初期化ボタン」もしくはブラウザの「更新ボタン」を利用すると、初期化されます。
  • 画面サイズが小さく、主画面下部のボタン類が表示されない場合には、操作ボタンが機能しない場合があります。そのような場合には、ブラウザのフル画面機能をご利用ください。
7. 免責事項

iPallet/Limeの一般的な説明や、免責事項等に関しては、こちらをご覧ください。