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いぶつの処理:金属の場合

金属の処理の説明をする神戸市埋蔵文化財センターの館長さん

金属きんぞくでできたものも同じで、まず表面を顕微鏡けんびきょうで調べます。何かわったものがいていないかを。また、サビでふくらんで元の形がわからないから、X線で中の様子を調べるんだよ。

職員が遺物を顕微鏡で調べている様子

けんびきょうで調べている様子

X線で調べている様子

 
神戸市埋蔵文化財センターの館長さんに質問する女の子

何か見えるの?

金属の処理の説明をする神戸市埋蔵文化財センターの館長さん

金属きんぞくきざまれた文様や文字がある場合があるんだ。青銅鏡せいどうきょうなどは、文様がはっきり見えて観察かんさつしやすいね。そのX線写真を見ながら、サビやよごれを落としていくんだよ。

サビのクリーニングをしている様子

サビのクリーニングをしている様子

 

それが終わると、水酸化すいさんかリチウム溶液ようえき(アルカリせい薬液やくえき)につけて、金属きんぞくの中にふくまれている塩分えんぶんなどを中和し、真空のタンクの中で樹脂じゅしを木の中にしみませて、こわれないように強くするんだ。

職員が塩分を取りのぞいている様子

塩分を取りのぞいている様子

職員がじゅしをしみ込ませている様子

樹脂じゅしを木の中にしみませている様子

 
納得する男の子

やはり、木と同じように樹脂じゅしを木の中にしみませるんだね。強くして、これ以上いじょう悪くならないように。

 

これで、半永久的はんえいきゅうてき保存ほぞんできるんだよ。ただ、温度や湿度しつどを一定にした部屋に入れておかないとだめだけどね。埋蔵文化財ぶんかざいセンターには、特別収蔵庫とくべつしゅうぞうこという部屋があって、一年中温度は23度、湿度しつどは50%にたもっているんだ。あとは図面をいて、写真を撮影さつえいするんだ。

 
    職員が図面を描いている様子

図面をいている様子

金属の処理の説明をする神戸市埋蔵文化財センターの館長さん  
       
 
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