最終更新日:2022年4月15日
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2008年7月28日、突然のゲリラ豪雨で増水した都賀川において、5名の尊い命が奪われる水難事故が発生しました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げたいと存じます。
あの水難事故の後、7月28日を「都賀川安全の日」と定め、都賀川公園に設けた慰霊碑の前で、「都賀川を守ろう会」の皆さまにより、毎年慰霊式を開催していただいております。私や区役所職員も参列し、黙とうと献花をさせていただきました。
灘区の真ん中を流れる、自然が豊かで美しい都賀川は、区民の愛する憩いの場で、日々たくさんの方が訪れておられます。特に夏の暑い時期は、こどもたちが楽しそうに水遊びをしています。私も時々、お昼休みに散歩をしますが、清流のそばに身を置くと、心が洗われるような清々しい気分になります。
一方、大雨の時はあっという間に危険な場所に変わります。河川敷に溢れんばかりの勢いで下降していく濁流の様子を見ていると、本当に恐ろしい気分になります。六甲山に近く、急こう配を一気に下りてくる水の勢いはすさまじいものです。雨が降り出した、山側に黒い雲がかかり出した、雷が鳴りだした、回転灯が回り出した時には、迷わずすぐに川から上がってください。橋の下での雨宿りは危険ですから、絶対にしないでください。
「都賀川を守ろう会」の皆さまは、普段から熱心に、川の清掃活動や川に親しむイベントなどに取り組んでいただいておりますが、あわせて、川の恐ろしさを次世代に伝えていく活動もやっていただいております。二度とこのような水難事故が起きないよう、いざという時に逃げる、ちゃんと自分の命を守る行動ができるよう、こどもたちには何度も何度も伝えていくことが大切だと思います。
区としても、広報紙でのお知らせや現地での啓発活動を通じて、できる限り川の安全利用や自然の恐ろしさ、避難の仕方などをお知らせしてまいります。