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烏帽子中学校で生徒会活動の一環として「いじめ防止決起集会」が開催され、私も出席させていただきました。当日、講堂に向かうと、きれいに整列した椅子に静かに座っていらっしゃる生徒の皆さんの礼儀正しい姿に、まず感動いたしました。
灘区内の全小中学校では、従来からいじめ防止に向けたさまざまな取り組みを行っており、毎年、「灘区子どもサミット」を開催して、各中学校の代表者が校区内の小中学校のいじめ防止に向けた取り組みを発表していただいています。今年度はこのサミットがコロナ禍で中止となり、残念に思っておりましたが、烏帽子中学校においては、新たに「いじめま宣言」をスタートしようと昨年から検討を進め、決起集会が開催される運びとなりました。
まず教育委員会の指導主事の方から、いじめ防止に関するお話がありました。その後、生徒会役員の方々が壇上に上がり、「いじめま宣言」をすることになった経緯と、その趣旨、進め方についてお話がありました。「『いじめをしない、させない、見逃さない』ために『自分は〇〇〇〇をします』」と生徒一人ひとりが校長先生のところに行って宣言すると、校長先生から激励の思いを込めたシールを名札に貼ってもらえる、という取り組みです。
壇上で4名の生徒さんが早速、「まわりへの気配りをします」「相手の立場になって考え、思いやります」「普段からたくさんの人と話し、困っている人がいたら助けます」「誰にでも明るく挨拶します」と力強く宣言をされ、名札にシールを貼ってもらいました。
その後、平田校長先生から「これまで何度も、いじめはしないように親や先生に言われてきたと思うが、今回は自分たちが一人ひとり、自分で考えて宣言するものだ。つたない言葉でもいいから自分で考えて宣言してほしい。皆が宣言してくれるといじめの要素が無くなると希望が持てる。大人になってからも、いじめなど嫌なことを見ることがあると思うが、今回の約束を原点にしてほしい」とお話を伺い、私も胸が熱くなりました。
私自身、中学校の頃に悪口を言われたり、仲間外れにされたり、といった経験がありますが、学校が明るく開放的で、他の友人や先輩に相談できて自分の居場所もあり、深刻化せずに済んだ経験があります。最近はSNSの普及などにより、いじめがより深刻化する傾向があると心配しています。
何よりも、生徒一人ひとりが明るく笑顔で過ごし、周りの状況に思いを馳せ、気になることがあれば声をかける、という日頃の取り組みが、いじめを無くすために大事ではないかと思います。ぜひこの「いじめま宣言」の取り組みの輪が広がっていくことを願っています。
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