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摩耶山の「マヤ遺跡ガイドウォーク」に参加させていただきました。摩耶山再生の会が平成29年3月からスタートさせ、既に44回実施されている人気のツアーで、概ね月1回実施されているのですが、決められた日時にウェブで予約受付をすると、受付開始からすぐに枠が埋まってしまうそうです。9月18日(金曜)は関東地方からお越しになった3名を含む12名の方が、ツアーに参加されていました。
まずは「摩耶ケーブル駅」に集合。摩耶ケーブル、摩耶ロープウェイを乗り継いで掬星台まで上り、そこから摩耶ケーブル「虹の駅」まで、摩耶山の古い歴史の痕跡を辿りながら、山道を下りていきました。当日は霧が濃く、あたり一面真っ白で幻想的な光景でした。普段、ロープウェイから見える大パノラマも全く見えず、ここまで濃い霧が立ち込めることは珍しいと、ガイドの慈さんがおっしゃっていました。
摩耶山山上からは修験道の行場をたどって奥の院跡へ。途中、原生林が広がっていて、雨が降っていましたが、ほとんど濡れることなく歩けました。山上から旧天上寺までの山道には、昔の人が八十八カ所巡りに見立てて歩いた名残としての石室が点在していました。摩耶山天上寺は806年に弘法大師がお釈迦さまのお母さんである摩耶夫人像を安置して創建されたといわれているお寺です。旧天上寺は1976年の火事により全焼してしまったのですが、広場となった跡地にはさまざまな遺構や階段、石垣などが残されていて、当時栄えた様子が想像できます。1925年に開業した摩耶ケーブルにより、山上にはホテルや遊園地、茶屋、土産物屋などが設けられ、たくさんの参拝客、観光客で賑わったそうです。その痕跡を残すところも巡ってきました。
摩耶山再生の会の慈さんのガイドは、お話がとてもわかりやすく、摩耶山の古い歴史がよく理解できました。子どものころから時々歩いて慣れ親しんだところですが、お話を伺った後には特別な場所のように思え、これまで古い石と思っていたものが、とても貴重な文化遺産に見えるようになりました。歴史好き、遺跡好きの方にはたまらない魅力のある場所だと思います。今後ますます貴重な観光資源になるだろうなと期待しております。
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