最終更新日:2022年9月5日
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この計画で対象としている事態への対応は、原因の意図性、攻撃の反復性などの点で、自然災害や事故災害との違いがありますが、一方では、市民の安全を確保するという点で共通する部分も多くあります。
そこで、神戸市国民保護計画には、阪神・淡路大震災の経験・教訓を踏まえて作成された地域防災計画に基づく危機管理・防災体制の取組みをできる限り取り入れました。
神戸市の地理的・地形的特性を踏まえ、武力攻撃事態よりも、発生するおそれの高い緊急対処事態(大規模テロ)を重視し、より実効性のある計画としました。
神戸市国民保護計画を効果的に機能させるため、住民の避難、避難住民等の救援、災害への対処、さらにこれらに関連する市民への情報提供等、具体的な手続きを定めた「国民保護実施マニュアル」を作成しています。
神戸市では、大規模なテロ等が発生した場合においても、市、県、国、そして関係機関が協力し、市民のみなさんの安全を確保する取組みができるよう、「神戸市国民保護計画」を作成しました。
阪神・淡路大震災の経験からも明らかなように、大規模な災害では、行政だけでなく、市民一人ひとりの的確な対応が大切です。
自らと家族の安全を確保する「自助」、地域における助け合い「共助」は、欠かせないものです。
神戸市国民保護計画で対象としている事態には、「緊急対処事態」と「武力攻撃事態」があります。
緊急対処事態には、以下の4種があります。
平成7年3月20日8時ころ、営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線、丸ノ内線、千代田線の3路線において車両内に新聞紙に包んだ液体入りの容器が置き去られ、複数の車両及び築地駅、霞ヶ関駅等駅構内に猛毒ガス【サリン】が流出し、乗客、駅職員等12人が死亡し、多数が負傷する事件が発生した。
平成17年7月7日8時50分頃、ロンドン市中心部の地下鉄において、3箇所同時に爆破される事件が発生。また、その約1時間後には、同市内を走行中のバスが爆破された。
これにより、死者56名(実行犯4人含)負傷者900名の被害が発生した。また地下鉄の電車内には、多くの乗客が消灯された状態で数十分間取り残された。
武力攻撃事態には、以下の4種があります。
警報をはじめ、テレビ、ラジオ等を通じて伝えられる各種情報の収集に努めましょう。
警報の際に流れるサイレンの音は、内閣官房『国民保護ポータルサイト』で確認できます。
避難の指示は、屋内への避難、近隣の避難所施設への避難、市町村や都道府県の区域を越えた遠方への避難など、事態の種類・規模によって様々であり、状況に応じて適切な指示が出されます。
避難の指示が出された場合は、指示に従って落ち着いて行動しましょう。
大規模なテロ等の兆候の例
国民保護措置は、市をはじめ、県、国などの関係機関が行いますが、被害を最小限にするためには、市民の皆さんのご協力が欠かせません。