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更新日:2021年4月13日

ごく少数の「マイナーイントロン」ががんを導くメカニズムを初めて解明-不要な遺伝情報を除去できずがんに至る-

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記者資料提供(令和3年4月13日)

 神戸医療産業都市推進機構(神戸市、理事長:本庶佑、以下「当機構」)は、井上大地博士(当機構先端医療研究センター血液・腫瘍研究部上席研究員)の研究成果が2021年4月12日(月曜日)午前11時(米国東部時間)、13日(火曜日)午前0時(日本時間)、国際科学誌Nature Genetics(オンライン版)に掲載されましたので、お知らせします。

 井上博士が、米国メモリアルスロンケタリングがんセンター、フレッドハッチンソンがん研究センターらとの共同研究により、我々の遺伝子(DNA)の中にごく少数しか存在しない「マイナーイントロン」と呼ばれる遺伝情報を含まない配列が適切に除去(スプライシング)できないことで発がんに至る新しいメカニズムを初めて解明しました。

研究の外観図

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2019年にNatureに報告した内容と合わせて、スプライシングの異常による発がん機構は近年とても注目されており、今後の治療応用につながる研究成果と言えます。

【本研究のポイント】
  • 白血病を中心に様々ながんに共通する「スプライシング」を介した未知の発がん機構を解明した
  • ごく少数の重要な遺伝子のみに含まれる「マイナーイントロン」がスプライシングの異常により適切に取り除くことができなくなる現象を見出し、ヒト検体・モデルマウス・ゲノム編集技術を用いてその機構を明らかにした
  • 近年注目のがん抑制遺伝子であるLZTR1遺伝子に含まれるマイナーイントロンがスプライシング異常により除去されず、LZTR1の機能喪失をきたして発がんに至る新たな現象を発見した
  • スプライシング異常の原因として、マイナーイントロンを抑制するZRSR2遺伝子の変異だけでなくマイナーイントロン自身の変異も発見し、ゲノム上の非コード領域の重要性をあらためて提示した
  • マイナーイントロンを介した「マイナー」でない発がん機構に基づいた治療応用が期待される

※研究成果等の具体的な内容につきましては、添付資料(PDF:2,639KB)をご参照ください。

発表者

井上 大地:神戸市立医療センター中央市民病院に5年間勤務後、東京大学医科学研究所、米国メモリアルスロンケタリングがんセンターで計9年間白血病研究に従事し、2019年より現職。

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