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更新日:2021年1月25日
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記者資料提供(令和3年1月20日)
地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立神戸アイセンター病院事務局経営管理課
神戸市医療・新産業本部医療産業都市部調査課
神戸市立神戸アイセンター病院は、「網膜色素上皮(RPE)不全症に対する同種iPS細胞由来RPE細胞懸濁液移植に関する臨床研究」を計画してきましたが、本臨床研究について、令和3年1月20日に開催された厚生科学審議会再生医療等評価部会にて、了承されましたのでご報告いたします。
(1)実施内容
他家(他人の細胞)のiPS細胞より作製した網膜色素上皮(以下、RPE)細胞を含む液体(懸濁液)を、RPE不全症(※1)の患者に移植する臨床研究となります。これまでのRPE細胞移植(※2)では、安全性を確認することを主な目的としていましたが、今回の臨床研究では、移植の対象疾患を拡充し、新しい治療法の有用性(視機能、QOL)や安全性を確認することを目的としています。
本研究での目標症例数は50例、移植後の観察期間は1年間を予定しています。
(※1):RPE細胞の異常が原因で引き起こされる網膜変性疾患の疾患群。加齢黄斑変性の萎縮型、網膜色素変性の一部及びその類縁疾患等が該当する。
(※2):滲出型加齢黄斑変性の患者に対し、RPE細胞の移植を、自家細胞シート1例、他家懸濁液5例をそれぞれ実施し、安全性について確認済み。
<概要図>
(2)実施体制
実施医療機関:地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立神戸アイセンター病院
研究責任医師:院長栗本康夫
(3)支援機関
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
事業名:「再生医療実用化研究事業」
(4)これまでの経緯
令和2年11月12日:大阪大学第一特定認定再生医療等委員会にて承認
令和3年1月20日:厚生労働省厚生科学審議会再生医療等評価部会にて了承
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