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世界11カ国の学生298人が参加した「模擬国連世界大会」 が閉幕 神戸市外国語大学の学生が政策提案文書最優秀賞など複数の賞を受賞

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記者資料提供(2022年12月20日)
企画調整局企画調整課
 世界11カ国の42大学・団体から多様な国籍を持つ298人の大学生が参加した、模擬国連世界大会(National Model United Nations ・ Japan - Kobe)は、11月26日に閉幕しました。
 国連総会や核兵器の不拡散に関する条約(NPT)再検討会議をはじめとした4つの議場において、「平和」をテーマに白熱した議論・交渉が行われました。最終的に16件の決議案が提出され、いくつかの修正を経てすべての決議案が採択されました。決議文は国際連合に共有されるとともに、National Model United NationsのHPにて公開されています。
 また、本大会に参加した神戸市外国語大学(以下、本学)の大使団は各議場においてリーダーシップを発揮し、決議の採択へと貢献した結果、複数の賞を受賞する優秀な成績を収めました。

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1.各議場について

1.各議場について
(1)国連総会
〇議題:
1.精神的な健康の促進とケアへのアクセス改善
2.エネルギー保障と気候変動緩和のためのエネルギーシステムの適合
〇概要:
国連総会には、66の加盟国と112人の大使が参加し、「2.エネルギー保障と気候変動緩和のためのエネルギーシステムの適合」の議題から議論することを採択しました。112人の大使はテーマ別・地域別に9つのグループに分かれ、エネルギー貯蔵・化石燃料・水素・平和的手段のための核エネルギーなどのトピックスについて議論しながら、決議案作成に向けた準備を進めました。
最終的には議場において5つの決議案が提出され、そのうち3つの決議案に修正はあったもののすべての決議案が採択されました。決議では途上国への水素をはじめとしたグリーンエネルギーや原子力発電に関する技術供与など、多くの改善案が提案されました。

(2)核兵器の不拡散に関する条約(NPT)再検討会議
〇議題:
1.第6条項の実用的な実施に向けた対策
2.核安全保障の強化に向けた対策
〇概要:
NPT再検討会議には、59の加盟国と99人の大使が参加し、「2.核安全保障の強化に向けた対策」の議題から議論することを採択しました。99人の大使は9つのグループに分かれ、核を使ったテロや核物質の密輸、教育、IAEAによる規制の強化、サイバーセキュリティなど幅広いトピックを含んだ内容で決議案の準備を進めました。
議場では最終的に6つの決議案が提出されましたが、どの決議案も核安全保障を強化するためのユニークで革新的な提案であり、今回の広島文化視察から刺激を受けたことが見てわかるものでした。提出された6つの決議案は1つに修正があったものの、全ての決議案が採択されました。
採択された決議では、侵攻を受けるウクライナの原子力発電所の安全確保への提案や原子力施設の取り扱いに関する包括的な枠組みの設立など多くの提案がなされました。

(3)国連経済社会理事会
〇議題:
1.グローバル化が進んだ世界での食糧保障への取り組み
2.若者の持続可能な経済への参加の促進
〇概要:経済社会理事会には、39の加盟国と63人の大使が参加し、「1.グローバル化が進んだ世界での食糧保障への取り組み」の議題から議論することを採択しました。63人の大使は、小規模農家への技術支援や農業の生産性向上、資金調達などを含むテーマの一部を取り上げる7つのグループに分かれました。
議場では食料安全保障を改善するための4つの決議案が提出され、その中では食品廃棄の問題やウクライナ産小麦の輸出などの課題や多国間での貿易協定の提案といった改善案について触れられました。最終的には4つの決議案全てが採択されました。

(4)安全保障理事会
〇議題:
1.コンゴ民主共和国の状況について
2.平和構築における女性の役割の強化
〇概要:
安全保障理事会には、15の加盟国と24人の大使が参加し、「1.コンゴ民主共和国の状況について」の議題から議論することを採択しました。24人の大使は武装集団の停戦、コンゴ東部地域への関与、進行中の人道危機など、今後の進むべき道の可能性について議論しました。
議場では3つのグループに分かれ、決議案作成の準備が進められましが、最終的には人道支援の追加や紛争責任者への追加制裁などコンゴ民主共和国の安定化を支援する1つの決議案が提出され、採択されました。

2.本学大使団の表彰

(1)表彰概要
〇ガボン大使団shiryou2
・Honorable Mention Delegations Awards
(大使団奨励賞)
議場での議論等に積極的に参加し、貢献した大使団に対する賞。(上位20%にのみ与えられる賞)
・Outstanding Position Paper Awards
(政策提案文書最優秀賞)
「ポジションペーパー」と呼ばれる大会前に提出する政策提案文書に対する賞。(上位10%程度にのみ与えられる)

〇チュニジア大使団shiryou3
・Honorable Mention Delegations Awards
(大使団奨励賞)
議場での議論等に積極的に参加し、貢献した大使団に対する賞。(上位20%にのみ与えられる賞)
・Outstanding Position Paper Awards
(政策提案文書最優秀賞)
「ポジションペーパー」と呼ばれる大会前に提出する政策提案文書に対する賞。(上位10%程度にのみ与えられる)

(2)賞を受賞した大使団長からのコメント
〇中村大喜ガボン大使団長
shiryou4各国の利益を尊重した外交的な姿勢、攻撃的ではなく協力的な姿勢」から構成される「強い」大使団を創り上げることを目標としてきました。今回の個人、大使団としての2つの賞の受賞は、ペアの大使とガボンらしいPosition Paperの作成を心がけたこと、自分たちの第一言語が英語ではない中で、積極的に議論に参加する姿勢を見せ、会議に貢献できたことの賜物だと感じています。兵庫コンソーシアムの大使全員を誇りに思います。




〇松下巴南チュニジア大使団長
shiryou5大使団長として、個々が「課題を見出し、次の行動を考える時間」を大切にし、「頼れる・チャレンジできるチームづくり」に注力しました。大使団として、また、一大使として、2つの賞を受賞できたのは、チュニジアの立場から物事を考えつつも平和に向けた最善の策を出し、大使1人1人が真摯に自らとチームの成長に向き合い、自らの殻を破って行動し続けた結果であると強く感じています。


 

3.ヒキタ・キーシャ・ロレーヌ・サントーヨ神戸大会事務総長からのコメント

shiryou6今回の模擬国連世界大会は同世代の学生が一体となり、平和について改めて考えることのできた、意義に満ちた1週間でした。大使役を務めた学生はもちろん、1年以上運営のために従事してきた本学学生の努力が形になった瞬間を体感できた素敵な大会でもありました。たくさんの賞賛の声を耳にしながら、無事に閉幕できたことは日本、神戸、そして本学の誇りだと信じています。




 

4.National Model United NationsのHP(英語)

The National Model United Nations ・ Japan 2022のアーカイブページには、会議のプログラムと併せて各委員会のバックグラウンドガイドと決議文、受賞一覧、会議の写真を見ることができるFacebookのリンク、文化視察と神戸ツアーのガイドが掲載されています。
URL:https://www.nmun.org/about-nmun/conference-archives/japan-2022.html

5.模擬国連世界大会とは

 模擬国連とは、実際の国際連合での会議と同様に、参加者が自分の出身国とは異なる国の代表団としての役割を担い、会議での議論を通じて国際問題への理解を深めるとともに、交渉力や議論の能力、語学力を含む総合的な国際コミュニケーション能力を高めることを目的とした教育活動です。
 模擬国連世界大会(National Model United Nations)は世界各地で行われている模擬国連活動の中で最大規模の大会です。春季はニューヨークで開催し、秋季は世界各地の大学をホスト校として開催しています。神戸大会は新型コロナウイルス流行の影響により、2020年の開催が2022年に延期されていました。今大会は、6年ぶり神戸での2回目の開催となり、再び本学がホスト校として大会を主催しました。