更新日:2019年12月11日

本山浄水場のあらまし

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本山(もとやま)浄水場は、住吉川の表流水を水源とし、昭和27年(1952年)6月に完成しました。住吉川は、水質が良好で水量も比較的安定しており、神戸市の貴重な自己水源です。
浄水処理方法は急速ろ過方式でしたが、施設の老朽化が進んだことから更新工事を行い、平成22年(2010年)3月からは、新たに建設した膜ろ過施設に切り替えて浄水を行っています。
現在の給水区域は、東灘区の本山地区・魚崎地区の一部と六甲アイランドなどです。
市街地近くに位置し、阪神水道の事故時や災害時においても安定給水を継続していくため、今後とも欠かすことができない浄水場です。

左が膜ろ過棟、右が管理棟

住吉川の流れ(取水口の近く)

施設の概要

所在地

東灘区西岡本6丁目

施設の配置

膜ろ過方式の施設はコンパクトに建設できるため、狭い敷地の中で元の浄水施設の運転を継続しながら新たな施設を作ることができました。また、設備の無人運転が可能になりました。

膜ろ過棟(1階)

膜ろ過棟(2階)

浄水能力

2,000立方メートル/日

生物接触ろ過機(前処理設備)

本山浄水場では、膜ろ過方式では除去が難しい原水中の鉄やマンガン等を除去するために、生物接触ろ過機を前処理として設置しています。
自然のせせらぎでは、川底の石などに付着した微生物の働きによって流れる水がきれいになっていきます。生物接触ろ過法は、この仕組みを活用したものです。
ろ過機内にろ材を詰めて、原水(住吉川の水)を流していると、川に生息する微生物がろ材こ自然に付着し増殖します。この微生物が原水に溶け込んでいる鉄やマンガン等の物質を取り除いてくれるのです。

生物接触ろ過機

膜ろ過設備

膜ろ過方式は、前処理された原水に圧力をかけてごく小さな孔(あな)の開いた膜を通し、その孔よりも大きい物質(濁りやコロイド、細菌、藻類等)をこし取ってきれいな水を作る浄水方法です。
本山浄水場では、1万分の1mm程度の孔が無数に開いている膜(MF膜)でできたストロー状のチューブ(中空糸)を使用しています。チューブの外側から原水を通すと、きれいな水だけがチューブの中に抜けて行くので、その水を集めます。
1本のチューブは外径が12mmで、約7000本が1本のケース(膜モジュール)に収められています。膜モジュール10本で1系統で、本山浄水場には2系統あります。

膜モジュールの構造

膜ろ過設備

ポンプ設備

膜の洗浄のしくみ

膜で原水をこしていくと次第に膜の孔が詰まってきますので、一定時間ごとに洗浄する必要があります。
洗浄時には、浄水時とは逆向きに膜の内側からきれいな水を押し出すことと、膜の外側に空気の泡を吹き付けることによって汚れなどを取り去ります。
洗浄に使われた水は、原水によって膜モジュールの外に洗い流します。

膜洗浄の行程

水質の監視

原水から浄水された水まで各段階こ採水設備を設けており、水の濁度、油膜、水温、pH、残留塩素の状態を水質測定器で常時測定しています。職員による水質検査も定期的に行っています。
また、水質測定器では検知できない水質異変を早期に発見するため、原水を導いた水槽に魚類(ヒメダカ)を飼育し、その動きをコンピュータによる画像処理で自動監視しています。ヒメダカは微量の毒にも反応するため、魚が変わった動きをしないかを24時間見張ることで、水質異常の有無を高精度で監視できます(こうした方法を「バイオアッセイ」と言います)。

水質測定器

魚類監視装置(バイオアッセイ)

屋上等の緑化

膜ろ過棟の屋上と外壁を植物でおおって緑化しています。これによって建物の表面温度が下がり、夏場の室温の上昇をやわらげています。また、周辺環境への熱の照り返しを防止する効果もあります。
植物は成長に伴って大気中の二酸化炭素を吸収しますので、緑化は地球温暖化防止対策の一助となるほか、景観の向上にも役立ちます。

屋上の緑化

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