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更新日:2019年12月11日
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最大の自己水源である千苅貯水池の水質は、次のような水質改善及び保全の取り組みにより維持されています。
千苅貯水池では、夏から秋にかけて低層域(水深が概ね15メートルより深い部分)の水が無酸素状態となり、窒素、リンなどの栄養塩類やマンガン等が底の泥から溶け出してくる現象が見られていました。
水質の改善を図るために、昭和63年4月から底層水循環装置を4基設置し運転しています。この結果、低層域での溶存酸素の回復や窒素、リンの減少が認められるなど、確実に改善効果が現れています。
底層水循環装置
千苅浄水場では、浄水処理に適した中層域(5m~15mの深さの部分)を中心に、千苅貯水池における水質の良好な水深から取水する運用(選択取水)を行っています。
近年、この中層域の貧酸素化が顕著となってきたため、これを解消するために空気を吹き込む曝気(ばっき)装置を平成21年9月,平成24年2月に導入しました。
装置を設置した水深部では溶存酸素濃度が確実に回復していることが確認されています。また、チッソやリン、マンガンなどについても、今後、二次的効果として溶出の抑制が期待されます。
引き続きこの装置を水質改善に活用するとともに、その効果の計測を継続しています。
中層曝気(ばっき)装置
千苅貯水池に浮かぶ中層曝気装置
中層曝気装置
千苅貯水池の上流である羽束川(はつかがわ)及び波豆川(はずがわ)の流域については、平成5年より羽束川・波豆川水質保全基金が水質保全事業に取り組んできました。
平成21年4月には、この基金に代り、住民団体も参加して羽束川・波豆川水質保全協議会が設立され、流域周辺の環境美化対策や生活排水対策を引き続き推進しています。
貯水池の周辺が開発されることにより、保水力の低減による流入水量の短期集中化や土砂等の濁質物質、栄養塩の流入の増加が発生するおそれがあります。
水質保全を積極的に図るため、昭和45年に、貯水池への直接流入域について水質保全用地としての取得計画を策定しました。この計画に基づき、土地所有者が用地を売却される時には、買取請求を受けて取得を進めています。
自然状況で放置すると貯水池に魚が繁殖し、自然死等により湖底に沈んで腐敗して水質悪化を招くことから、定期的に魚類を捕獲し、処分しています。
捕獲の様子
(ご注意)貯水池での釣りは禁止しています。
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