「やさしい日本語」への改善事例

最終更新日:2023年4月24日

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市民のみなさんに分かりやすく情報をお届けするため、「やさしい日本語」での情報発信に取り組んでいます。改善事例の一部を、順次紹介していきます。

事例目次

  1. 固定資産税のご案内
  2. 市県民税申告書の記入例
  3. 国民年金保険料のご案内
  4. 神戸市のごみの出し方

【事例1】固定資産税のご案内

背景

  • 固定資産税の説明が、情報量や専門用語が多く、難しい。
  • 払い方や問い合わせ方法など、必要な情報が埋もれている。
  • 市税について、まとまったわかりやすい資料がない。

改善ポイント

  • 覚えてほしい言葉にはカッコで注釈をつけ、その他の言葉はやさしい言葉に言い換えました。
  • 文を短く、絵や図を使って見やすくしました。
  • 重要な情報をコンパクトにまとめて記載しました。
  • 市民の皆様に大きくかかわりのある市税をまとめたものを作成しました。
今後の活用
  • やさしい日本語での説明を神戸市ホームページに掲載しています。
  • 納税通知書に同封しているチラシのQRコードからもやさしい日本語のページへつながります。
  • やさしい日本語の文章をもとに英語版も作成しました。(今後ほかの言語での作成も検討しています。)
  • チラシを市税の窓口や神戸国際コミュニティセンターなどにも置き、外国人住民に、固定資産税についての理解を深めてもらうための資料として活用します。

【事例2】市県民税申告書の記入例

【改善後(税の概要)】

【改善後(税の払い方)】

【改善後(申告書の書き方)】

【改善後】市県民税申告書の書き方(PDF:852KB)

背景

  • 外国人来庁者から、ビザ更新の際に「所得証明書・納税証明書の発行」に関する問い合わせが多くあるが、日本語が得意ではない方にとってわかりやすい資料がなかった。

改善ポイント

  • 証明書の発行だけでなく、納税しないとどのような不利益があるかという点も踏まえ、分かりやすく説明を入れました。
  • 「申告書の書き方」もあわせて作成しました。
  • 書類が届く場合、どのようなものが届くのか、図を載せました。
  • 長い文章を避け、短くまとめるようにしました。
今後の活用
  • 区役所の窓口(テレビ電話)で、外国人来庁者に手続きを説明するときに使用していきます。
  • チラシを市税の窓口や神戸国際コミュニティセンターなどにも置き、外国人住民に、固定資産税についての理解を深めてもらうための資料として活用します。

【事例3】国民年金保険料のご案内(産前産後免除制度)

【改善前】

【改善後・日本人向け】

【改善後・外国人向け】

背景

  • 産前産後免除制度は、該当者のうち届出が8割程度(外国籍の方は6割程度)にとどまっていた。

改善ポイント

  • 制度説明は最小限にし、「手続き方法」を強調しました。その結果、全体的に文字数が減り、視覚的にもすっきりしました。
  • 見直した日本人向け文書をもとに、外国人向けの「やさしい日本語版」を作成しました。「やさしい日本語版」は、イラストを使ってさらにわかりやすくしました。
今後の活用
  • 改善後のものをすでに、対象者へのご案内に使用しています。
  • その他の文書(パンフレット・チラシ)についても同様に、市民目線で見直しを順次行っています。

【事例4】神戸市のごみの出し方

【改善前】
改善前

【改善後(ごみの出し方)】
改善後

【改善後(ごみの分け方)】
改善後(ごみの分け方)

背景

  • 外国人にごみ出しルールを分かりやすく効果的に伝える方法を検討していた。
  • 外国人転入者の国籍が多様化する中で、国籍に関わらずごみ出しルールを伝える方法を検討していた。

改善ポイント

  • 日本に来たばかりの外国人が読むことを想定して、まずは覚えてもらいたいごみ出しルールを中心に、お知らせする内容を取捨選択し整理して、資料を作成した。
  • 文字量・情報量を絞り、視覚的にも分かりやすいものとした。
  • 内容が難しい・伝わりにくい可能性のある日本語の表現を、簡単なものに置き換えた。
今後の活用
  • 外国人留学生に対して、学校を通じて資料を配布したり、生活ガイダンスでの説明資料として使用。
  • 区役所での転入手続き時に配布する資料を更新し、日本人・外国人に関わらず転入者に配布している。
  • 来日したばかりで、やさしい日本語でも理解が難しい留学生に対して、やさしい日本語版を元に多言語翻訳した資料(まずは覚えてもらいたいごみ出しルールを伝えるもの)を作成し、日本語学校等を通じて配布している。(例:ミャンマー語、ベンガル語、ウズベク語)