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市営住宅(階段室型住宅)の耐震診断の実施

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記者資料提供(2023年2月3日)
建築住宅局住宅整備課
神戸市では、改修・更新時期を迎える大量の市営住宅への対応や、構造や設備面での課題を踏まえ、10年ごとにマネジメント計画を策定し、市営住宅の再編と改修に取り組んでいます。このたび、「第3次市営住宅マネジメント計画」(計画期間:令和3年度~12年度)に基づく再編事業の実施にあわせ、「階段室型」住宅の一部を対象に耐震診断を実施します。

1.内容

神戸市営住宅は、平成22年度に策定した「第2次市営住宅マネジメント計画」に基づき、耐震化率100%(令和2年度末)を計画目標として、これまでに再編(廃止・建替え)や耐震改修を進め、概ね達成の目途が立っている状況です。

令和3年度からは「第3次市営住宅マネジメント計画」に基づき、昭和55年度以前(旧耐震基準)に建設したエレベーターの無い「階段室型」の住宅を中心に、再編と改修に取り組んでいます。

「階段室型」の住宅については、一般的に耐震性が高い構造で、これまで代表的なタイプにより耐震性を確認していたところ、このたび、階段室型の再編対象住宅の改修検討を進める中で、現行の耐震性能を満たしていない住宅がありましたので、耐震性能を満たしていなかった住宅と同じ構造の住宅について、速やかに耐震診断を実施し、事業手法の検討を進めていきます。

2.対象

計4団地37棟(山の街住宅、有馬第二住宅、鈴蘭台東第二住宅、東高丸住宅の一部)

3.その他

耐震診断を実施する対象住宅の入居者に対し、耐震診断の実施について説明・周知を図ります。

参考

耐震診断の内容

「階段室型」住宅のうち、今回、耐震性能を満たしていなかった「ラーメン構造(骨組構造)」の住宅について耐震診断を実施し、事業手法の検討を進める。

なお、壁が多く耐震性の高い「壁式構造」の住宅についても、改修実施にあわせて、耐震性の確認を行う。

「市営住宅の耐震性能リスト」

「市営住宅の耐震性能リスト」(令和5年2月)(PDF:640KB)

「階段室型住宅」

  • 隣り合う2戸で1つの共用の階段をもち、階段室から直接、各住戸へアクセスするタイプの集合住宅。
  • 1960年代以降の公営住宅などに多く採用され、中低層の集合住宅向きの住棟形式。
  • 中層の壁式構造やプレキャストコンクリート工法の建物は、壁量が多いため、一般的に耐震性が高い。
階段室型住宅











 

「ラーメン構造」と「壁式構造」

ラーメン構造

  • 柱と梁で構造を支える。
  • 鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の低層から高層まで、広く用いられる。
ラーメン構造












(国土交通省「マンション耐震化マニュアル」より)

ラーメン構造(平面)








 

壁式構造

  • 平面的な壁面と床板で構造を支え、柱がない。
  • 鉄筋コンクリート造の5階建て以下の中低層住宅に多い。
壁式構造












(国土交通省「マンション耐震化マニュアル」より)

壁式構造(平面)











(参考)市営住宅マネジメント計画