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最終更新日:2023年3月28日
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教育委員の活動(平成30年1月から3月まで)について掲載しています。
平成30年3月26日本年度最終の教育委員会会議が開催されました。公開案件として「幼稚園保育料の改正」等を含む議案3件,「第8回神戸マラソンについて」等を含む報告事項4件,非公開案件として「懲戒処分案件」等を含む議案3件,「学校給食会について」等を含む協議事項2件,「教職員の多忙化対策について」等を含む報告事項3件,計15件について話し合いをもちました。
例を見ない人口減少社会の到来,急速に進むグローバル化,人工知能AIの進歩等に「先行き不透明」と言われる時代ですが,未来の神戸,日本を担う子供たちの可能性は無限大です。本年度1年間を振り返り,子供たちの成長をしっかりとサポートできる教育施策が確実に,スピーディーに打ち出せるよう取り組む必要性を改めて強く感じる一日となりました。
また,本日の教育委員会会議を最後に,5年間にわたり神戸の教育行政の先頭に立ってリーダーシップを発揮してこられた雪村新之助教育長が勇退されることとなりました。長い間,本当に有難うございました。
教育委員 山本正実
3月22日(木曜日),神戸市立西灘小学校の第137回卒業式に出席しました。74名の卒業生たちが最後の学習ということで,一生懸命練習してきた成果を見せてくれました。卒業証書授与の時には,各自が自分の将来の夢や親や友だちへ感謝の言葉を堂々と述べました。
前田校長は,「たった13グラムの卒業証書かもしれないけれど,6年間がんばってきた成長の証であるから大切にしてほしい」というお話とともに,大切にしてほしい2つのことをお話されました。1つ目は「基本を忘れないこと」。勉強はもちろんのこと掃除,親孝行,お年寄りを大切にすること,様々な人たちときちんとつきあえることなど,生活のなかの基本を忘れないようにというお話でした。2つ目は「夢・目標を持ち努力し続けること」。全力を尽くして進んでいてもうまくいかないこともあるが,「誰か」や「何か」のせいにするのではなく,前を見て努力し続けることが大切であり,継続は力となり,努力は裏切らないというお話でした。卒業生に向けた温かいお言葉でした。
門出の言葉は、6年生全員による呼びかけと本当に美しいハーモニーの合唱でした。6年生たちが声を合わせて歌う姿には心を打たれました。
卒業生それぞれが希望に満ちた表情での卒業式でした。卒業生皆さんのこれからの人生に多くの幸あれと祈ります。
教育委員 梶木典子
3月22日(木曜日),竹の台小学校の第30回卒業式に出席してまいりました。
65名の卒業生が,たくさんの拍手の中,壇上から会場へとおりてくるかたちで入場されました。(初めて見る入場方法でした)
卒業証書授与では,席をたってから壇上で(呼名に応じて)「はい」と答えて証書を受け取り席に戻るまで,皆さんとても落ち着いた品のある動作・流れで進み,滞りなく全員への授与を終了しました。
今年で定年退職を迎えられる光田多賀子校長先生からのはなむけの言葉では,卒業生が2年生のときに使っていた国語の教科書を示され,その中の「たんぽぽのちえ」のお話に沿って卒業生を激励する内容がとても印象的でした。中でも,人が咲かせた花をうらやむのではなく,自分の花を美しく咲かせるためにたゆまぬ地道な努力をという趣旨の言葉は,心に深くしみ入りました。
門出のことばでは,卒業生全員が前に並び,呼びかけと歌とで,6年間における思い出深い行事や学んだこと,地域の方々・教職員・保護者の方への感謝の気持ち等が表現されました。1人1人の真摯な思いがしっかり伝わってくる素晴らしい内容でした。
卒業生の皆さま,ご卒業おめでとうございます。4月から始まる中学校生活においても笑顔で充実した毎日を過ごされることを心より願っております。
教育委員 今井陽子
板宿小学校第87回卒業式に出席させていただきました。男子34名,女子24名,計58名の第87回生は,卒業証書をもらうにあたり,担任の先生から名前を呼ばれた後に,将来の目標・夢などを保護者席にむかって誓いをした後に,松尾校長先生からいただいていました。
その誓いの内容は,個々の目標・夢がある中,社会に役立つ人になりたいという声を多く聞かれました。その理由が,松尾校長先生からの,はなむけのことばの内容から理解することが出来ました。この板宿小学校では,1995年の阪神淡路大震災で大きな被害があったことから,防災教育に特に力を入れてきたとのことでした。様々な困難にぶつかることがあっても,見る角度によって考え方などが変わること,優という言葉の意味など心に響く素晴らしいはなむけの言葉でした。卒業生が退場した後に,担任の先生から保護者の方に,「この日がきて欲しくなかった」という涙ながら話をする姿をみて,この学校で受けた素晴らしい教育をもとに次のステップに進んでも頑張ってほしいと切に願う素晴らしい卒業式でした。
教育委員 伊東浩司
3月16日(金曜日),名谷あおぞら幼稚園の修了式及び閉園式に出席してまいりました。
たくさんの拍手の中,同園にとって最後の修了児となる11名が,背筋をぴんと伸ばし,大きく手をふり足をしっかりあげて元気よく入場される姿は本当に可愛らしく,微笑ましい雰囲気の中,修了式が始まりました。
式冒頭,司会役の先生が早々に涙で声をつまらせる様子からは,園児と園に対する思いの深さが伝わってきました。
園児1人ずつが園長先生からしっかりと修了証書を受け取った後は,園長先生から「自分の命を守れる子になってほしい」「(今の)優しい気持ちをいつまでも持ち続けてほしい」という願いなどが語られ,園児たちは姿勢を正して真剣に聞いていました。
その後の「思い出の歌とことば」では,入園から今日までの成長の様子を写真で見せて頂くとともに,修了児たちによる呼びかけと歌の合唱を聞かせて頂きました。たくさんの呼びかけ(セリフ)と歌を,修了児たちはしっかり覚えて大きな声ではつらつと表現・合唱できており,とても素晴らしく頼もしく感じました。たくさんの出席者からも「かわいいなぁ」「すごいね」との声と笑顔があふれました。
続いて行われた閉園式では,スライドで平成9年に開園してから現在に至るまでの21年のあゆみを見せて頂きました。同園の強みである豊かな自然環境をいかした教育活動の中で,たくさんの子供たちが元気よく楽しく笑顔いっぱいに活動してきた様子がたくさん映しだされました。また,同園の初代園長先生が来賓としてごあいさつくださり,修了児たちに小学校に向けての励ましの言葉等をかけられるとともに,閉園にあたっての色々な思いが語られました。
21年で計709名の子供を育て小学校へ送り出してきた名谷あおぞら幼稚園,同園を修了された皆さんには同園での思い出を胸に,新たに進む場でも元気に笑顔で毎日を過ごされることを心より願っております。
教育委員 今井陽子
昭和33年に村立幼稚園として開園し,本年3月末で60年の歴史を閉じることとなった神戸市立木津幼稚園の修了式・閉園式に参列しました。鉢植えされた春の花々に彩られた赤い絨毯の上を,にこやかにちょっぴり照れながら,そして緊張しながら,15名の卒園生が入場し修了式が始まりました。
修了証書授与では,一人ずつ自分の名前をしっかり述べ,園長先生から証書を受け取りました。証書を受け取るまっすぐな手,受け取った証書を母に手渡す得意げな顔,我が子の成長を喜ぶ母の優しい表情,それぞれに修了式ならではの心地よい緊張,温かい雰囲気を感じました。
「思い出の歌とことば」では,園児15名が各々の思い出をセリフと歌で表現し,先生と保護者の方々の歌も交えた10数分を超える大作でしたが,元気良く,しっかりと,可愛らしく,立派にやり遂げました。園児たちの頑張りときめ細やかな先生方の指導に改めて感心しました。
そして,閉園式への会場変更。幼稚園の先生方・保護者の方々の見事な連携のもと,あっという間の模様替え。驚きましたが,子供たちの成長に欠かせない幼稚園と保護者の方々との日頃からの力強い,密接なチームワークを感じ取ることが出来ました。
閉園式では,閉園を惜しむ大勢の地域の方々,保護者,来賓の見守る中,最後の園児たち15名が大活躍しました。「大好き 木津幼稚園 60年間 有難う」の気持ちを込めての樽太鼓演奏「木津ソーラン」,太鼓をたたく懸命な表情,力強い掛け声,体全体を使っての迫力ある表現は,60年間の締めくくりにふさわしい演技でした。15名の園児たちの素直な子供らしい素敵な姿が,これまでの保護者・地域・幼稚園の協力,連携の集大成となりました。60年間を振り返るスライド「木津幼稚園の思い出」の最後の一枚「ありがとう さようなら」の文字が,いつまでも心に残りました。
木津幼稚園関係者の皆様のこれまでのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。
教育委員 山本正実
3月15日(木曜日),春らしくさわやかな陽気に満ちた朝,青陽須磨支援学校小・中学部の第9回卒業式に出席してまいりました。
受付で頂いた式次第は,生徒たちが書いた可愛いイラストが盛り込まれた微笑ましい素敵なものでした。
卒業生は,小学部13名,中学部34名です。卒業証書授与では,たくさんの保護者,在校生らが見守る中,1人ずつ卒業証書をしっかりと受け取られました。その様子がそのままスクリーンに映るようビデオが配置され,保護者の皆さまにお子さんがよく見えるように工夫されていました。
上野校長先生の式辞では,様々な活動や経験を積み重ねて成長してこられた様子や次のステージに向けての励ましの言葉等が語られました。そのお話しの内容にあわせた多様なスライドが同時並行でスクリーンに映し出され,大変わかりやすく伝わりやすい素敵な取り組みだと感じました。
卒業式終了後は,思い出のアルバムとして,卒業生の皆さんの学校生活や行事における様々な写真が上映されました。卒業式では緊張しているお子さんも多かったようですが,写真では皆さんのあふれるような笑顔や力いっぱい活動に取り組む普段の様子をたくさん見せて頂くことができました。
卒業生の皆様,ご卒業,本当におめでとうございます。新たなステージにおいても笑顔のあふれる充実した毎日となるよう心よりお祈りしております。
教育委員 今井陽子
3月13日(火曜日),春らしいおだやかな晴天にめぐまれた朝,青陽東養護学校高等部の第46回卒業証書授与式に出席してまいりました。
会場に入ると,生徒たちが作成した(手書きの文字,花のイラスト等)素敵な式次第が掲示されているのが目に入り,あたたかい気持ちになりました。
卒業生は44名(3クラス)で,卒業証書授与では,たくさんの保護者・在校生らが見守る中,1人ずつ壇上にあがり,河地校長先生から「おめでとう」の言葉とともにしっかりと卒業証書を受け取られました。
校長先生の励ましのことば,PTA会長のお祝いのことば,在校生の送辞からは,卒業生との様々な思い出話や成長を重ねてこられた様子,これからに向けた力強いエール等が愛に満ちたことばで語られました。
卒業生の答辞では,たくさんの経験から得られたこと,感謝の気持ちやこれからに向けた決意等が語られるとともに,終盤では卒業生全員で「明日はきっと いい日になる。笑顔でいれば いい日になる。」等と力強く声をあわせて呼びかける場面があり,心に残る素晴らしい答辞でした。
卒業生の皆様,ご卒業,本当におめでとうございます。今後それぞれ進まれる新たな場における毎日が笑顔あふれる充実したものとなるよう心よりお祈りしております。
教育委員 今井陽子
本格的な春の到来を思わせる陽気のもと,兵庫区夢野町にある神戸市立友生支援学校第55回高等部卒業証書授与式に参列しました。在校生・保護者が見守る中,式場全体に広がる拍手をバックに24名の卒業生が入場。一人で胸を張り颯爽と入場する者,優しく仲間の車いすを押して入場する者,いずれも落ち着きのある堂々とした姿に好感が持てました。
緊張感がそっと和らぐピアノ伴奏の中での卒業証書授与,男子16名,女子8名の卒業生それぞれが今できる形で証書を受け取り,「ここまで成長した背景にある周囲の方々への感謝の気持ちを忘れず,これからも素直に『ありがとう』が言える人になってください」との式辞がありました。
送辞では,卒業生との思い出,感謝と祝福の気持ちが述べられ,答辞では,周囲への感謝とこれからに向かう決意が力強く述べられました。送辞・答辞はいずれも二人組での見事な連係プレイ,思いのこもった素敵なものでした。全体を通して,卒業生の式次第に合わせて一糸乱れずしっかりと行動する姿,その卒業生を見守る保護者の方々の温かい視線が強く印象に残りました。24名の卒業生の皆さんの未来に,幸多かれと願っています。
教育委員 山本正実
平成30年3月9日(金曜日)の教育委員会会議は,議案15件,報告事項10件でした。
議案のうち「神戸市いじめ防止等のための基本的な方針の改定に関する件」は,国の基本方針改定の内容を反映させるとともに,神戸市の状況及び課題を検討しつつ,神戸市の基本方針を改定するものです。会議では,改定内容について確認するとともに,今回の改定内容を学校現場へ伝える際にはしっかりわかりやすく伝わるよう十分工夫する必要がある等の意見が出されました。
報告事項のうち「高等学校における通級指導教室について」では,平成30年度から高等学校で通級による指導が可能になるように法整備されるにあたり,神戸市としての高等学校における通級指導のあり方について報告があり,議論がなされました。新たな制度であり,軌道に乗るまでにはまだ時間を要しますが,幼稚園から高校まで切れ目のない支援の場の提供に向け,現場のニーズや意見等を柔軟に吸収しながらしっかり取り組んでいく必要があります。
本日の会議は(年度末であることが影響しているのか)いつもより議案・報告件数がかなり多く,13時15分にスタートした会議(会議終了後の勉強会含め)をすべて終えて役所を出たのは19時過ぎでした。働き方改革が叫ばれる中,夜間にわたる長時間会議は望ましいものではありませんが,教育委員会会議では,すべての議題について必要な確認や議論をしていると長時間とならざるをえないことが多く,なかなか難しいところです。
教育委員 今井陽子
8,500名を超える卒業生を輩出し,本年度も299名が卒業する神戸市立本山南中学校第31回卒業証書授与式に参列しました。黒の詰襟学生服の男子,紺のブレザーの女子,それぞれの胸に黄色のコサージュが映え,整然と式場に入場・着席,卒業式らしい心地よい緊張感が漂う中,証書授与が始まりました。卒業生一人ひとりに校長先生から卒業証書が手渡され,正面を向いて姿勢を整える姿それぞれに,3年間頑張りぬいた自信を感じ取ることが出来ました。加えて,約50分間の証書授与の間,前を向いて姿勢を崩すことなく仲間を見守る卒業生の姿がとても素敵でした。
式辞では,インド独立の父と称されるガンジーの言葉「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」から,「目の前にある今日一日を,一生懸命生きてほしい」と校長先生の想いが力強く卒業生に伝えられました。
その後の式歌「旅立ちの日に」は,「♪飛び立とう未来信じて 弾む若い力信じて♪」の歌詞の通り,これからの時代を担う若者らしい力強い迫力ある二部合唱,校歌は,299名全員で歌う最後の校歌らしく,大合唱となりました。胸を張り,天を向いて歌いあげる懸命な姿が,いつまでも私の心に残りました。
教育委員 山本正実
3月9日(金曜日),神戸市立太山寺中学校の第33回卒業証書授与式に出席しました。217名の卒業生一人ひとりが,池田容子校長から卒業証書を授与されました。中学校生活3年間で心も体も大きく成長したと思います。思春期の中学3年生が少しはにかみながら卒業証書を受領する姿は,心も体も大きく成長した3年間の証でしょう。
理科がご専門の池田校長は式辞のなかで,生物学者である福岡伸一さんの「動的平衡」の話を引用されて,生物が生きていくということは分子レベルの絶妙なバランスで保たれているということであり,ダイナミックに平衡を保つことであると述べられました。だからこそ,生きている尊さ,ありがたさを感じ,出会いや心を育てる言葉を大切にしてほしいと話されました。そして,将来にわたって幸せであってほしいと熱く思いを語られました。
卒業生代表の西久保柊平さんは,3年間の中学校生活を振り返り,学年スローガンである【「今」を生きる,未来に挑む】を実践してきた日々であったことを述べ,「幸せになることを誓います」と締めくくる答辞を読みました。中学生らしく,爽やかで力強い言葉でした。ご卒業おめでとうございます。
教育委員 梶木典子
3月9日(金曜日),兵庫中学校第69回・同校北分校第42回の卒業証書授与式に出席してまいりました。同校には,昨年12月にスクールミーティングで行かせて頂いたばかりで,私にとっては2回目の訪問となります。
卒業生は,本校163名・北分校4名の計167名で,たくさんの保護者・在校生らがあたたかく見守る中,校長先生から1人1人に卒業証書が手渡されました。証書授与直後,卒業生が壇上でくるりと向きを変え,会場を見ながら背筋をぴしっと伸ばす瞬間がありますが,そのときの卒業生の晴れやかな顔や少し恥ずかしそうな顔やかしこまった顔等の色々な表情に,それぞれの送ってきた中学校生活への思いや卒業後の新生活への希望や戸惑いなど様々な気持ちを感じます。
PTA会長の祝辞,校長先生の式辞,在校生の送辞及び卒業生の答辞からは,3年間の様々な経験の積み重ねによって卒業生が成長してきた様子やそれぞれのあふれるような思いが伝えられました。中でも,北分校の卒業生の答辞では,これまでの人生,勇気をだして北分校に入学して本当によかったという思い,人はいくつになっても学べるのだということ等について切々と語られ,卒業生含めすべての人の心に響くものがあったと思います。
卒業式終了後は,保護者の皆さまから,先生方へ花束贈呈があり,その際に保護者の方が涙をこらえながら挨拶された様子は胸をうつものがありました。
卒業生の皆さまがそれぞれ進まれる新たな場所において,笑顔で充実した毎日を過ごされることを心より願っております。
教育委員 今井陽子
義務教育学校港島学園第2回卒業証書授与式にお邪魔してきました。2回生として卒業していく66名の生徒さんは,入学時には,港島中学校第38回生として入学しています。同学園の開校式にお邪魔させていただいたときは,生徒・児童の皆さんは,同じ仲間・校舎・先生など変化がない状況だったので,希望に満ち溢れる学園生活への期待感は正直感じにくいものでした。しかし,今回の卒業証書授与式,特に学園歌斉唱を聞かせていただいた時,身震いをするほどの感動をしました。2年前と全く違う歌声。この2年の学園としての成長だと感じました。「道」「当たり前のことが当たり前に出来る事」という柳田校長先生が学校長挨拶で言われた言葉が同学園での成長,そして,今後も成長し続けて行ってほしいという願いだと感じました。式後,教職員・保護者の皆さんへ「本当にいい式でした。開校式とは別の学園のようでした。」とお伝えしたところ,「次は,学力向上ですね」という声があがりました。クラブ活動を含めて,義務教育学校のメリットがいかされる教育が加速していきそうな期待を抱かされる素晴らしい卒業証書授与式でした。
教育委員 伊東浩司
3月8日(木曜日)いぶき明生支援学校高等部の第1回卒業証書授与式に出席しました。今年度開校した同校では初めての卒業式,この日は肢体不自由の生徒たち15名の卒業でした。全員がしっかりと自分の手で卒業証書を受け取る姿に,惜しみない拍手が送られました。
山口准校長は式辞のなかで,「一期一会」という言葉を用いて,一生に一度の出会いを大切に,この瞬間を大切に生きてほしいと語られました。
卒業生答辞では「鐘の歌」と共に,一人ずつ学校生活の思い出を力強く述べました。
いぶき明生支援学校の第1回卒業生として,それぞれの人生を健やかに歩んでほしいと思います。
教育委員 梶木典子
本年度,神戸市西区井吹台西町に開校した「いぶき明生支援学校 第1回高等部(知的部門)卒業証書授与式」に参列しました。明るい真新しい体育館で保護者・在校生が祝福する中,24名の卒業生が入場し卒業式が始まりました。
卒業生一人ひとりの呼名があり,舞台中央へ。本條校長から証書を受け取った姿,表情から,「卒業生それぞれの努力・頑張り」を感じ取ることが出来ました。山口准校長から「平昌オリンピックのメダリストインタビューで,メダリストの大半が『夢をあきらめずに頑張ってよかった』と話していた。皆さんも,これからは楽しいことのみでなく苦しいこともあるが,仲間・自分を信じて夢をあきらめず頑張ってほしい」と式辞がありました。
その後の式歌「やってみよう」と校歌では,卒業生・在校生共に手話をしながら大合唱しました。生まれたばかりの学校の第一歩をリードした第1回卒業生と在校生の心の繋がりを感じた「ひととき」でした。
♪どこまでも果てしなく 広がる大空 どこまでも爽やかな 井吹台の風 ここがわたしの ここがみんなの夢育む学び舎 明日を生きる いぶき明生 いぶき明生♪
素敵な校歌が体育館いっぱいに広がり,いぶき明生の未来に向かってさらに広がっていったような気がしました。ご卒業おめでとうございました。
教育委員 山本正実
神戸市立中学校と義務教育学校全82校で導入されているデリバリー・ランチボックス方式給食を調理している事業者4社のうちの1つ,姫路市にあるサンケータリング株式会社を視察しました。従業員数240名,1日当たり12,000食の給食等を調理しており,学校給食部門では姫路市と神戸市の中学校給食を受託している会社です。
調理は,真空冷却器,調理釜,連続式フライヤー,肉・魚仕込室,野菜仕込室のある2階で行われ、1階では,炊飯と副食,主食のラインに分けて盛り付けが行われるシステムになっていました。
従業員の健康状態,作業着,手洗い等のきめ細かい点検に加え,異物混入対策として,金属探知機,アイガード(睫毛,髪の毛の落下防止)の利用,作業工程確認のカメラの設置等の工夫がなされていました。また,給食搬送に遅延することがないよう搬送経路に山陽自動車道を利用するとのことでした。「素晴らしい設備があっても土台になるのは従業員,人である。風通しを良くして,長く働きたい職場環境づくりを心掛けている。」という責任者の言葉が心に残りました。
「今後も,より安心・安全で,美味しい給食の提供」をお願いして,工場視察を終えました。
教育委員 山本正実
昨年12月15日,スクール・ミーティングで兵庫中学校にお邪魔した際,北分校の活動の中で,作文発表会というものがあり,大変素晴らしいものなので一度来ていただきたい旨の説明をしていただきました。そのこともあり,発表会を見学させていただきたく,今回(第24回大会)お邪魔させていただきました。
冒頭の教頭先生のお話では,「北分校での一番素晴らしい行事」と説明がありました。7名の生徒さんの発表を聞かせていただきました。どの発表も心が吸い込まれていきました。夜間中学校が果たしている役割の重要性をどの発表からも感じ取ることができました。今与えられている環境下での「学びたい・上手になりたい」などの気持ちの葛藤等,もっと多くの人に知っていただき,同じような教育の場を知ることなく過ごしている人にこの夜間中学校を知っていただくことも,今後の神戸市の教育には必要になってくるのではないかと感じました。定時制高校を含めて,この北分校,そして西野分校の活動にも目を向けないといけないと思いました。
教育委員 伊東浩司
3月1日(木曜日),須磨翔風高等学校の卒業証書授与式に出席しました。
卒業生は総合学科312名で,同校の第7期生にあたります。同校は,創立9年目で,建物・設備はかなり新しく,式場である体育館は今まで見たどの学校の体育館よりも広く感じました。
卒業生の入場時には,吹奏楽部の生演奏(「威風堂々」)で素敵な音色が響きわたりました。
卒業証書授与では,担任が1人ずつ名前を呼ぶのに応じ,「はい!」とキレのある若々しい返事とともに背筋をぴんとのばして起立していき,クラス代表が校長先生から証書を受け取りました。
校長先生の式辞では,人との出会いについての哲学者の言葉や冬季オリンピックに関するエピソード等にふれながら,卒業生に将来への示唆を与えつつ鼓舞する内容が印象的でした。
卒業生代表の「お礼のことば」では,思い出に残る授業や行事,未来へ向けた思い,先生方や家族への感謝の気持ち等が,熱く切々とよく通る声で述べられました。
真摯かつ爽やかな気持ちになる,素晴らしい卒業式でした。
卒業生の皆さまがそれぞれ翔かれる新たな世界において,笑顔で充実した毎日を過ごされることを心より祈念しております。
教育委員 今井陽子
2月28日(水曜日)神戸市立盲学校高等部の第79回卒業証書授与式に出席しました。高等部の卒業生は2人と少ないのですが,心温まる本当に素敵な卒業式でした。
大野校長は式辞のなかで,卒業生2人の高校入学時から生徒会長・副会長として学校をとりまとめていった最高学年までの活躍について話されました。また,今年が明治維新から150年ということで吉田松陰の「夢なき者に理想なし,理想なき者に計画なし,計画なき者に実行なし,実行なき者に成功なし。故に,夢なき者に成功なし。」という言葉を引用されて,世の中は平等でもなく,努力が必ず報われるわけではないけれども,最初から諦めてはいけないという力強いメッセージを送られました。
卒業生2人による合同の答辞には,素敵な出会いがいくつもあった高校生活の様子,2人がライバルとして友として高め合った日々の様子とともに,関わってくださった皆さんへの感謝の気持ちが込められていました。
式歌「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~」を歌う卒業生2人の歌唱力に圧倒させられ感動しました。最後の卒業生退場で,多くの在校生や先生方からお祝いの言葉をもらう爽やかな2人の旅立ちの姿を見て,盲学校で過ごした3年間が本当に充実していたのだと思いました。ご卒業おめでとうございます。
教育委員 梶木典子
「春の到来も近々かな」と思わせる暖かな朝,葺合高校の卒業証書授与式に参列しました。真新しい広い体育館に,国際科,普通科あわせて356名の卒業生が,紺の上着にブルーのコサージュの姿で並ぶ姿は壮観でした。
証書授与では356名全員の名前が呼名されました。その間待っている生徒一人ひとりの背筋がピンと伸び,しっかりと前を見つめるその姿勢に,「巣立ちの決意」を感じました。また,その姿が心地良い緊張感のある卒業式の雰囲気を創り出していました。
学校長からは,卒業生の3年間の頑張りを振り返りながら,「これまでと同じく,これからも真心と思いやりを持って,笑顔を絶やさず過ごしてほしい。神戸・兵庫の未来を担う人材として今後の活躍を願っています」との式辞がありました。続いて,延べ161名の生徒が学校賞「フェニックス賞」を受賞しました。胸を張って堂々と起立する受賞者の姿に,「3年間頑張りぬいた」自信と誇りを感じ取ることが出来ました。また,答辞を述べる卒業生代表の背中をしっかりと見つめ,見守る卒業生全員の立派な姿勢は迫力がありました。式の最後,「仰げば尊し」「蛍の光」を美しく柔らかな声で歌いあげる卒業生の姿に,「巣立つ未来に幸多かれ」と願い,式場を後にしました。
教育委員 山本正実
2月27日(火曜日),摩耶兵庫高等学校の昼間部・夜間部の卒業証書授与式に出席しました。
昼間部5回生は30名,夜間部48回生は75名が卒業しました。定時制ということで,働きながら学ぶ生活を送るため,入学時に156名だった仲間は,進路変更等で卒業時には105名になっています。だからこそ,「卒業」の二文字には大きな意味があると思います。
中村校長は式辞のなかで「苦しさに堪え,努力してきた卒業生たちには,自信と誇りを持ち,不屈の精神を持って新しいステージへ向かってほしい」と述べられました。また,西郷隆盛の「敬天愛人」という言葉を贈られました。この言葉は中村校長自身が大切にされている「仁愛」の言葉でもあり,卒業生たちにこれからも不屈の精神で挑んでほしいという思いを語られました。校舎の入り口にもご自身の書で書かれたものが飾ってあります。
卒業生の答辞にもあったように,高校生活のなかで多くの出会いと別れがあった生徒たちだからこそ,出会えた縁をいかしてそれぞれの未来へ進んでほしいと思います。
教育委員 梶木典子
第69回神戸市立楠高等学校卒業証書授与式に参列しました。歴史を感じる講堂で在校生,保護者,来賓に祝福される中,真新しいスーツ,羽織袴等に身を包んだ45名の卒業生が入場し,卒業式が始まりました。証書授与では,名前を読み上げられた卒業生に,学校長が「おめでとう」の言葉を添えて,一人ひとりに手渡しました。心地良い緊張感の中で,背筋を伸ばし堂々と受け取る姿に4年間の課程を頑張り終えた自信が見え,一人ひとりにたくましさを感じ取ることが出来ました。
学校長式辞では,「世の中には壁にぶち当たった時,諦める人と諦めない人がいる。皆さんがここにいるのは,諦めなかったから。これからも,『諦めない人』であってほしい」の言葉が送られました。卒業生代表から「勉強が嫌いで嫌々入学した。仕事との両立は大変だったが,多くの仲間,先生に出会い,他の学校では学べない沢山のことを学ぶことが出来た。『この学校に入学して本当に良かった』と今は思います。今の自分があるのは,この学校,先生,仲間のお陰です。周囲の全ての方々に感謝します」と熱い気持ちのこもった答辞がありました。子供たちが「つまずいても,失敗しても,また立ち上がり,前へ進む」支えが出来る学校,教育委員会でありたいと改めて思う時間でした。
教育委員 山本正実
2月27日夕刻,神戸工科高等学校の第11回卒業証書授与式が行われました。同校の多目的ホールで,機械コース・電気コース・ロボティクスコースを卒業する48名の卒業証書授与式は,仕事と学校の両立など様々な環境下で4年間を頑張った笑顔で溢れるものでした。ただでさえ難しい環境下のもと,4名の皆勤賞の生徒さんがおられたことに感動しました。白石校長先生が式辞で述べられていた,あらゆることで「~らしく」といわれる人間になってほしいのと「命の大切さ」を忘れずに次のステップへ進んで行ってほしいと切に願う卒業証書授与式でした。
教育委員 伊東浩司
2月27日,同じ敷地にある2つの高等学校の卒業証書授与式に参列させていただきました。午前中は,科学技術高等学校の第12回卒業証書授与式でした。全国レベルで活躍する同校のバスケットボール部などが日々の活動をしている体育館のメインアリーナにて,機械工学科・電気情報工学科・都市工学科・科学工学科を卒業する387名の晴れの姿を見させていただきました。同校で得た技術や人との出会いなどが,神戸などの産業発展に寄与・貢献して欲しいと共に,井町校長先生が式辞で述べられていた薬師寺の話を忘れずに,次以降のステップへ進んでほしいと思う卒業証書授与式でした。
教育委員 伊東浩司
快晴の2月26日(月曜日),神戸市立六甲アイランド高等学校の第18回卒業証書授与式に出席しました。第18期生388名は,厳粛な雰囲気のなか,クラス担任の呼名にしっかりと答えていました。
丸山校長は式辞のなかで,これから未曾有の少子高齢化が進展する一方で,テクノロジーの進化によりAIが人間の知能を超す日がやってくる,そんな時に大切になってくるのは「人の心や尊厳」であり,卒業生たちには自信と誇りを持って,社会から期待される役割を全うしてほしいと述べられました。
卒業生代表の小山優衣さんは,1年次の8時間勉強マラソンや,2年次の東京への修学旅行,3年次のよさこいなど,学校生活の思い出とともに,女子サッカー部を創部したこと,仲間や先生,家族への感謝の思いなどを答辞に込めました。
卒業生たちの将来が幸多かれと祈ります。
教育委員 梶木典子
平成30年2月25日(日曜日),神戸市立神港高等学校の第70回卒業証書授与式・閉校式に行ってきました。神港高等学校生としては最後の卒業生となり,商業科及び情報処理科の男女合わせて115名の生徒に卒業証書が授与されました。校長先生の式辞においては,自動車産業の変革の例を挙げられ,たくましく生き抜くために,「先を見通す力」や「変化への対応力」を身に付けることの重要性を強調されました。
在校生による送辞や卒業生による答辞では,兵庫商業高等学校と神港橘高等学校との三校合同での生活や体験について楽しい思い出などを述べられました。
卒業証書授与式に引き続いて執り行われました閉校式では,スライドショーにて神港高等学校の創立110周年の歴史・変遷を振り返ることができました。明治40年(1907年)創立以来,明治~昭和の混乱期や平成の大震災を乗り越えてこられた誇りある歴史と伝統を知ることができました。
卒業生の皆さんには,この素晴らしい伝統を受け継ぎ,未知の世界に挑戦する勇気を出して飛び立って頂きたいと願っております。
教育委員 福田秀樹
「一.至誠事に当たるべし 一.心身を剛健にせよ 一.世界は我が活動場なり」を校訓とし,本年3月末日をもって110年の歴史に終止符をうつ神戸市立神港高等学校の卒業証書授与式・閉校式に参列しました。
卒業証書授与式では,卒業生一人ひとりに証書が手渡されました。山下校長先生と向き合い,しっかりと礼をするその背中に,「3年間頑張り抜いた自信と力強さ」が見えました。
校長先生より「変化の激しい不透明な時代だが,先を見通す力,変化に対応する力,粘り強く取り組む力を持って時代を切り開いてほしい」との式辞があり,引き締まった表情でそれを聴く115名の卒業生の姿が印象的でした。「神港魂を忘れず,これからも頑張ってほしい」と後輩の神港橘生に送られた送辞に,「これからの歴史を,あなた達の手で神港橘色に染めてください」と答辞で返す姿に,校名は違っても先輩,後輩の力強い絆を感じました。
閉校式では,校旗が返納され,「神港」の思い出のスライドが上映されました。スライドが切り替わるたびに,110年の歴史の重み,懐かしさと「閉校」の寂しさの両方を会場にいた多くの方々が感じたのではないかと思います。「♪茅渟の浦波うち寄せて 世界にひらく大湊♪・・・」天井を仰ぎ,最後の校歌を熱唱する卒業生の姿が,いつまでも私の心に残りました。
教育委員 山本正実
2月23日(金曜日),神戸市立兵庫商業高等学校の第61回卒業証書授与式と閉校式に出席しました。198名の卒業生たちは,平成27年に北区の鈴蘭台校舎に入学し,平成28年9月から現在の会下山校舎へと移転してきました。校舎が変わり,3校併置で過ごした学校生活では,自分たちが最後の卒業生になることなど様々な思いを持ちながら過ごしてきたことでしょう。
山下校長は式辞で,キャリア教育を基盤とした教育課程のなかで,卒業生たちが課題解決に向けて計画的・系統的に考える力がついたこと,しなやかさとしぶとさを身に付けることができたことに自信と誇りを持って巣立ってほしいと述べられました。
卒業生を代表して門東美月さんが「できる!できないわけがない」と始まる素晴らしい答辞を読みました。3校合同で高校生活を送ることにより,何事にも本気で全力で取り組むという兵庫商業高校の伝統の素晴らしさに気づき,幸せな3年間を過ごすことができたと述べ,本当に力強い答辞でした。
兵庫商業高校はこの卒業生たちとともに閉校を迎えます。兵庫商業高校の90年間にわたる輝かしい歴史と伝統を,神港橘高校がしっかりと受け継ぎ,新たな発展を遂げて欲しいと思います。
教育委員 梶木典子
平成32年度の新学習指導要領全面実施に向けて,来る4月からは,「『外国語活動』も新たに年間15単位時間を加え,50単位時間を確保し,『外国語活動』の内容に加えて,『外国語科』の内容を扱う。」移行措置期間となります。そんな背景も踏まえ,渦が森小学校で行われた6年生の「外国語活動」の学習を参観させていただきました。
学習の導入場面は,外国語活動デジタル教材「Hi,friends!」を利用したchants,子供たちはリズムに合わせて,楽しみながら声を出し,明るい雰囲気のスタート。テンポよくスモールトーク,前の授業までの復習をしながら,本日のめあて「(英語で)かんたんな文を作ってみよう」に入りました。色分けされた分かり易いカードを使い,文の作り方を知った後,隣り同士で文章にあったカードをかるたで取るゲームで,文づくりを楽しみながら取り組んでいました。
学習全般を通して,子供たちが意欲的に,楽しく,外国語活動の学習に取り組んでいた姿が印象的でした。その土台には,しっかりと練られた学習過程と「どの子も英語に親しんでほしい」という熱意を持って,明るく風通しの良い雰囲気のもと,一人ひとりの子供たちと向き合う先生の姿勢があったことは言うまでもありません。
改めて,「子供たちと先生がしっかりと向き合うことができる時間」の確保と共に,子供たちが「外国語に親しむ」学習環境の整備の在り方の大切さを感じました。
教育委員 山本正実
吉田中学校で実施された中学校教員を対象とした「タグラグビー指導者研修会」にお邪魔させていただきました。同研修会では,東京学芸大学教授で(公財)日本ラグビーフットボール協会普及育成委員会タグラグビー部門アドバイザー鈴木秀人先生と,同協会普及育成部 Regional Development Officer,元日本代表選手の冨岡耕児先生が講義と実技でわかりやすく教えていただきました。
講義では,タグラグビーの普及状況,このタグラグビーが,球技が苦手な子でもしっかり運動量を稼げて,男女問わずできるスポーツだということを具体的な授業映像や運動量のデータを詳しく,そしてわかりやすく説明していただきました。
実技では,実際にタグがついた腰ベルトをつけて参加している先生方が実際に配布されたガイドブックに記載されている指導のポイントに沿って,準備運動から指導していただきました。私自身は,コートの外から実技の様子を見学させていただきましたが,講義の内容のとおり,球技が苦手な方でも十分な運動量が得られるなど,私自身がかかわる大学での実技授業や課外活動の現場でも活用できるものであると感じました。昨年度は,小学校の先生を対象にして既に実施されているとのことでした。このような素晴らしい機会を知る努力をしないといけないと同時に,専門競技以外の研修の重要性を認識するいい機会になりました。
教育委員 伊東浩司
御影中学校で実施された小中英語ブロック研究会の公開授業にお邪魔させていただきました。今回は,2年2組での公開授業でした。ALTのCheyanne Bardsley先生と生徒さんとが実際の英語に触れながら授業を進めていく内容でした。先生自身も非常に丁寧に発音されるなど工夫をこらし,生徒さんに少しでも英語に親しんでもらいたいという気持ちが伝わってきました。生徒さんは,英語が得意な人と苦手な人が表情等でわかってしまうケースが若干あったような気がします。途中,ペアやグループなど少人数で取り組む場面もありましたが,このような素晴らしい先生から授業を受ける機会があるのであれば,少人数授業や習熟度別授業が実施できれば,より素晴らしいものになるのではないかと感じました。
また,授業とは別に,この公開授業に来られていた先生方とお話する機会をもつことが出来ました。普段,教育委員会会議などで報告されることもありましたが,全く異なる現場の声も聞くことが出来ました。
公開授業を見ることで現状を知ることができるだけでなく,現場の先生のお話を聞けるチャンスであることも感じましたので,機会があれば出来るだけお邪魔させていただこうと思いました。
教育委員 伊東浩司
2月13日,総合教育会議後に教育委員会会議が行われました。議案7件,報告事項3件,協議事項1件を議論しました。その中で3つの議案と協議事項に関して,今回書かせていただきます。
1つ目は,教第78号議案「HAT神戸地域における小学校・特別支援学校建設計画に関する市民意見を募集する件」です。開校後,より良い学校になるために,市民の皆様にご意見をいただきたいというもので,広報紙KOBE(平成30年3月号)などで周知していきます。
2つ目は,教第80号議案「平成30年度教職員研修方針の件」です。現状の課題をしっかり踏まえた研修制度は本当に素晴らしいものです。詳しくは,http://www.city.kobe.lg.jp/child/education/kyouikuiinkaikaigi/29/img/300213gian80.pdfをご覧下さい。
3つ目は,協議事項8「教職員の多忙化対策について」です。この協議事項に関しては,多くの時間議論しました。教育現場の考え方を尊重しつつも,社会全体で問題になっていることなので,しっかりした方針を出さないといけません。今回は,事務局に対して,現場の調査等をお願いするところまで話がすすみました。その調査結果をもとに再度議論をして,早急な対応をしなければならないと切に感じました。
最後が,教第79号議案「『平成30年度指導の重点』作成の件」です。市立幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・特別支援学校等での教育バイブルです。新学習指導要領への移行措置や平成29年度「全国学力・学習状況調査」及び「神戸市学力定着度調査」の結果をしっかり分析されたもので,上手く現場レベルで活用してほしいものです。
以上が,私自身が感じたコメントです。繰り返しになりますが,協議事項8の「教職員の多忙化対策」に関しては,「教育現場は特別なものであるではすまされない」のが社会全体の考えです。教育委員会だけでは解決が難しいのが本音ですが,生徒・児童・園児の成長に大切な教職員の方のことですので,早急な対応が本当に必要だと感じました。
教育委員 伊東浩司
平成30年度教職員研修方針 についてはこちら(PDF:290KB)
平成30年2月13日(火曜日)に平成29年度第2回神戸市総合教育会議が開催されました。市長を始め教育委員会及び教育委員会事務局,こども家庭局,保健福祉局が出席し,今回の会議のテーマである「児童生徒の学力向上について」の議論を行いました。
今回は主に平成29年度の全国調査及び神戸市調査などの資料を用い,その分析結果や学力向上のための具体策などを議論しました。特に,小学校においては国語・算数ともに基礎・基本の習得の徹底が重要課題であることが判明し,主に次の5項目に関する取り組みが必要であることが確認されました。(1)学ぶ力・生きる力向上支援員の配置,(2)学習支援ツールの活用,(3)客観的な評価基準の確立と運用の必要性,(4)教育委員会事務局と各学校の教科指導の連絡体制強化,(5)教員の多忙化対策の推進。(2)の項目については,さらに成功例などの詳細な調査を行うこと。また,(5)の多忙化対策については教員の授業準備や児童とのコミュニケーションの充実など教育実務に直結することから重要な課題として確認されました。
さらに,平成30年度から市長部局との連携による取り組みや幼児教育の質の向上を目的とした複数の取り組みについても具体的に推進していくことが確認されました。
神戸市では平成28年に神戸市教育大綱が策定され,児童生徒の学力向上は重点的に取り組むべき課題として位置づけられています。「神戸の子供たちは,神戸の教育を受けて成長していく中で生きる力を身に付け,将来への夢を育んでほしい」との市長の願いをかなえるべく,多くの困難な課題の克服にチャレンジすべきと考えます。
教育委員 福田秀樹
小部中学校で実施された小中英語ブロック研究会の公開授業にお邪魔させていただきました。今回は1年1組ALTのCamden McAllister先生の授業でした。先生が英語で話しながら,ペアを組んでのゲーム的な要素を組み込んだ授業でした。授業の内容は,「Why do you~?」に対して「Because I~」というものでした。最初の方は,先生が話す英語の質問内容に理解出来ていない生徒さんもいましたが,質問回数が増えるごとに,その内容を理解していくのが見ていてよくわかりました。文法を理解するのも大切ですが,実際に英会話として使えるフレーズを一つでも多く理解していくことで,英語に対しての苦手意識が軽減していくのではないかと感じました。その一方,英語だけで進めていく授業の中で,わからないことをわからないと意思表示ができない状態で次へ進むと,次でも理解ができずという悪循環になってしまうのではないかと少し心配になりました。私自身が,中学校の時はどのような英語の授業だったかを振り返るいい機会でした。
教育委員 伊東浩司
平成29年度「力のつく授業」研究指定校の六甲アイランド小学校の公開授業にお邪魔させていただきました。研究テーマでもある「あたたかい学級 あたたかい授業」を見せていただきました。今回は,1年2組の生活と5年2組の算数が公開授業になっていました。両授業とも同じ3つの観点があり,それがしっかりと授業の展開の中でわかり,非常によいものだと感じました。子供同士がコミュニケーションをしっかりとり,少し困っている場合は,先生も助言に入り,何よりも最終的に「できた」「わかった」と理解することから出る笑みがありました。
具体的には,5年生は,「みかさは,250円のマジックペンを30%引きの値段で買いました。代金はいくらですか。」という問題を黒板に貼った状態で,個人で考える・班での交流などを通じてしっかり理解させるというものでした。1年生は,この1年間で成長してきたことを,学校のこと・体のこと・家でのこと・友だちのことと大きな4つのテーマにわけて,具体的な事柄をポストイットに書いて貼り付けていきながら進めていくものでした。教育委員として,教科書選定に関わっているだけに,その教科書をどのように使用して先生方は授業をされているかを知ることも重要だと改めて感じました。
教育委員 伊東浩司
あらためて,神戸市のデータを紐解いてみると,神戸市立小中学校教員約7,200名の半数以上は女性,小学校に至っては,65%近くが女性です。そんな背景のもと「女性活躍推進に向けた校長会の取組」を主題として,女性管理職と教育委員会の懇談会が開催されました。
前半は,小学校より「管理職・女性の意識改革」として次のような提案がありました。管理職が学校運営の中で,「校務分掌・学年配当」を考慮するとき,「役割・立場が人をつくる」ことを踏まえ,学校全体が見えるポストを多くの人に経験させる。任せる不安もあるが,神戸の教育を発展させるため「育てるという意識」を持つこと。また,昨年のアンケート結果で「自分は管理職になる力がない」等自己評価の低い女性教員が多いことから,「校務分掌・学年世話係等を経験させ,そのポジションでのやりがいを持たせる。管理職が認める・称賛することで,成功体験を増やし,自信を持たせる」など,資質とともに意識を育てていく姿勢を,校長会全体にさらに広げていく取り組みを行う。
「管理職希望者が減り続けている」という危機的状況の現在,女性はもちろん,その他も含めた人材育成の重要な取り組みの視点を再認識,全ての学校で確実に取り組んでいく必要性を感じました。
続いて,中学校より「女性管理職登用に関するアンケート」をもとに説明がありました。「働き方改革」に伴う業務の改善を推し進め,教頭業務の軽減,勤務時間の適正化を図り,魅力を感じる教頭の姿にすることが,女性管理職のみならず管理職候補の増につながる。総務や部長といった学校の要職を経験させる。管理職からの評価,応援,後押しが次へのチャレンジの自信になる。など小中に共通する内容も多くありました。意見交換の中で,現在も,女性が仕事と家庭(家事・子育て・介護等)を両立していく難しさ,それを取り巻く周囲(家庭・職場等)の理解について具体的な事例が出されました。「働き方改革」を推進していく中で,職場や家庭の在り方に対する意識を改善していくことの大切さも自己の反省も含め,強く感じました。
資料として本年度から学校現場に配置された総務・学習指導担当をされた女性教員の方々のアンケートがありましたが,「本年の振り返り,今後の課題」どれをとっても前向きな姿勢と意欲を感じ,感心しました。「立場が人,仕事の幅を広く,大きくする」まさにそうだなと感じました。また,中学校の校務分掌に関する調査では,学年総務や○○部長を担当している女性教員が平成27年度全体の14.3%から平成29年度18.3%へと増加していました。今後の更なる伸びを期待するとともに,立場を経験してさらに大きくステップアップされることを願っています。気が付くと,懇談会終了予定時刻をあっという間に超えていました。充実した時間を過ごさせていただきました。
教育委員 山本正実
平成29年度神戸市スポーツ表彰の表彰式にお邪魔しました。毎年,教育委員会会議において,この賞を受賞される優秀団体・優秀選手に関しては説明を受けていましたが,表彰式,そして,表彰式会場の相楽園会館に行くのも初めてでした。私自身もこの賞をいただいた記憶があります。実際に表彰式に参加しての感想は,各協会などの団体からの推薦を受けての受賞となっていますが,特に,中学生・小学生にあたる年齢の方が,ジュニアオリンピック優勝で受賞されていても,どこの学校かがわからない状況が非常に残念だと感じました。個々で様々な事情があるかもしれませんが,市立・私立に関係なく,学校名がわかればもっと多くの方に応援していただけるのではないかと感じました。また,マスターズや障害者スポーツで活躍されている方も多く受賞されており,今後,ワールドカップラグビー・東京オリンピックパラリンピック・ワールドマスターズゲームズなど楽しみなスポーツイベントが続くのでより多くの市民の皆さんに知っていただきたいと感じました。いずれにしろ,受賞された団体・選手,関係者の皆様おめでとうございました。
教育委員 伊東浩司
1月31日(水曜日),いぶき明生支援学校のスクールミーティングに行ってまいりました。平成17年度から始まったスクールミーティングは今回がちょうど100回目となります。
同校は,垂水養護学校・青陽西養護学校の移転・建替えにより,昨年4月1日に西区井吹台に開校しました。青陽須磨支援学校との通学区域の再編も行われましたので,いぶき明生支援学校には,3校から児童・生徒たちが集まり,知的部門・肢体部門の各小学部・中学部・高等部に270名を超える児童・生徒が在籍しています。
昨年2月に新校舎の建設途中の状態を視察させて頂き,その後,昨年4月の入学式及び昨年11月の開校記念式典に出席させて頂きましたので,私自身は今回で4回目の訪問となります。ただ,今回は,これまでの訪問時とは異なり,普段の学校の様子を見せて頂くことができました。
授業見学では,各教室において子供たちの個別の状態に応じた様々な授業・活動をされている様子や,体育館での明るさあふれる朝の会の様子等を見せて頂きました。児童・生徒の状態によっては,先生が全身で抱きかかえる又は中腰で支えるような姿勢をされている例も多くみられ,先生方には腰痛等が起きやすいだろうと心配になりました(実際によく起きているそうです。)。
その後,校長先生から,パワーポイントをつかって写真等を見せて頂きながら,同校の取り組みについてご説明を頂きました。開校してからの10ヶ月間,管理職が先頭に立ち,教職員が一丸となって,子供たちの笑顔のために毎日全力で頑張ってこられた様子がひしひし伝わってきました。
続く意見交換では,同校でのお子様の様子等についての保護者の方からのお話や,知肢併置をいかす取り組みの重要性についてのご意見,スクールバスの運行ルートや教職員の通勤負担等についての問題意識等,様々な生のお声を聞かせて頂くことができました。特に,垂水養護学校の閉校式の際には新設校に子供がなじめるか不安に思われる保護者の声もお聞きしておりましたので,今回出席頂いた保護者の方からの登校初日にお子様が笑顔で帰宅してきたというお話は,とても嬉しくお聞きしました。
その後,給食の様子を少し見学させて頂いた後,就労に向けた作業学習の一環としてオープンされた喫茶「カフェ・ドリーム」で,手づくりパンとコーヒーの試食をさせて頂きました。パンは,クロワッサン・塩バターパン・あんぱん等があり,いずれもとても美味しく,厚かましくたくさん頂いてしまいました。コーヒーも本格的な味で,笑顔で接客してくださった生徒さんもとても礼儀正しく,素敵なカフェタイムを過ごさせて頂きました。
100回目のスクールミーティングも大変意義あるものとなりました。ご協力くださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
教育委員 今井陽子
平成17年度より,神戸市内の幼稚園から高等学校,高専,特別支援学校まで全ての校種で開催されている「神戸スクールミーティング」が今回の開催校「いぶき明生支援学校」で100回目を迎えました。その歴史を感じつつも,改めて「学校現場の実態を丁寧に掌握し,教育行政に生かしていく」ことの大切さを認識する機会になりました。
いぶき明生支援学校は知的障害部門と肢体不自由部門があり,270名を超える児童・生徒が在籍し,200名を超える教職員数で本年度4月西区井吹台西町に開校しました。開校前にも施設見学をさせていただきましたが,建物に人が入り,生活を始めると,「こんなに温かみや生活感を感じる施設に変わるんだ」という事を実感しました。
開校間もないこの時期,200名を超える教職員の連携,新PTA組織の確立,近隣地域との交流・関係づくり,今後予想される児童・生徒数の増加に対する対応など課題は山積しているに違いはありませんが,短期間の間に,組織一丸となって多くの大変な努力をされていることを,僅かな時間の見学,意見交換会からも感じ取ることが出来ました。
新校舎に差し込む陽射し同様,明るく,元気に懸命に頑張る子供たちのエネルギーの源は,家庭・地域・学校の強力な連携です。開校元年を土台に益々発展されることを心より願っています。
教育委員 山本正実
神戸スクール・ミーティングでいぶき明生支援学校にお邪魔しました。同校に関しては,場所決めなどから教育委員会会議で事あるごとに詳しく報告をしていただきました。実際に完成間近の施設を見せていただき,今回は,教育現場として生徒さんや先生方が活動している所を見て,本当にいい学校が出来て良かったと感じました。今回の授業見学では,朝の会・車いすへ移動する練習・現場実習への準備などを見させていただきました。
意見交換会では,知肢併置校としての同校の現状・課題を説明していただきました。知肢交流,先生の交流,近隣校との交流など同校の「笑顔が溢れ 夢を育み 明日を生きる」理念を実現しようというのがよく伝わってきました。最後は,作業学習の一貫として取り組まれている「Cafe Dream」でホットコーヒーとミニクロワッサンをいただきました。(詳しくは,http://www2.kobe-c.ed.jp/ibk-se/?page_id=33)あまりの美味しさにお土産で購入して帰り,我が家では「美味しい」とあっという間に全て無くなってしまいました。皆さまも是非一度!
教育委員 伊東浩司
1月30日(火曜日),高羽小学校のスクールミーティングに行ってまいりました。
同校は,神戸大学のすぐ近くにあり,静かな住宅街の中に位置しています。児童数は,1,241人で,神戸市立小学校のうち5指に入る大規模校です。
当日はまず,授業見学をさせて頂きました。クラス数が多く,全教室を見ることはできませんでしたが,見学させて頂いたいずれのクラスも,集中した様子で真剣に授業に取り組む児童たちの姿が見られました。一般に低学年の教室では多少にぎやかな雰囲気になることも多いですが,同校では,(高学年・中学年はもちろん)低学年でも落ち着いて先生の話を聞く姿勢がしっかりできているのが印象的でした。
授業見学後,中休みの時間に児童たちが運動場に出て元気に遊ぶ様子も見せて頂きました。同校は,児童数に比して運動場が手狭であることが課題である旨は以前から聞いておりましたが,確かに,ほとんどの児童が運動場に出てものすごい人口密度の中を鬼ごっこ等で走り回るさまを目の当たりすると「ぶつからないだろうか」とヒヤヒヤしました。子供たちがのびのび運動できるような環境整備がぜひとも必要だと改めて強く感じました。
その後,校長先生から,同校の取り組みにについてお話とあわせて校長先生自らが撮影したたくさんの児童の写真等をパワーポイントで見せて頂き,子供たちや学校の普段の雰囲気や変化等がとてもわかりやすく伝わりました(同校のホームページでも校長先生が多数の写真・記事を掲載されており,好評を博しておられます)。
続く意見交換では,児童の安全のため学校周辺に防犯カメラの設置を望まれる声や,図書室の充実と司書の配置を求めるご意見,教職員の多忙をご心配頂く声等,評議員の皆さまの様々な生のお声やお考えを聞かせて頂くことができました。今後の教育行政にしっかりいかしてまいりたいと思います。
最後に,3年生のクラスで給食をご一緒させて頂き,私の仕事や娘のこと等色々な質問を投げかけて頂きましたが,その中で男子が「何歳ですか?」と質問した際に,すかさず女子数名から「女の人に年齢聞くのは失礼でしょう。」と突っ込みが入ったのには思わず笑ってしまいました。
今回も大変充実したスクールミーティングとなりました。ご協力くださった関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。
教育委員 今井陽子
1月30日(火曜日),高羽小学校にスクールミーティングに行ってきました。スクールミーティングは平成17年度からスタートし,今回の高羽小学校は99回目に当たります。
まず,1年生から6年生までの2校時の授業を見学させていただきました。クラス毎の見学時間は比較的短い時間でありましたが,全学年を通じて児童の学習態度が大変素晴らしく先生の顔をよく見てしっかりと勉強されておりました。どの授業においても勉強の妨げになるような態度は全く見られず,答えや意見をはきはきと述べておられ感心しました。
学校評議員の方々からも児童の礼儀の良さや校外学習での姿勢が素晴らしいとの評価をされていました。また,校長先生が自ら学校内外での活動や行動など数々の行事をはじめ,気になるスナップ写真を多く撮られていました。学校の活動状況などのPR利用は勿論のこと,注意や問題点など留意すべき視点への材料としても極めて効果があると思いました。
また,意見交換会では,児童の増加(マンモス校)に対応した教室や運動場の対策,図書館の充実,防犯カメラの増設などの要望も出されました。
学校と地域・PTAとの協力・連携が強く結ばれておりしっかりとした教育環境の構築に皆さんが尽力されていることを強く感じました。
教育委員 福田秀樹
高羽小学校のスクールミーティングに参加しました。児童数が1,242人と,神戸市の中でも児童が非常に多い学校の一つです。
授業の様子を参観させて頂きました。どの学級も落ち着いており,聞く姿勢がしっかりとしている印象でした。
休み時間には多くの児童が運動場で走り回っていました。ぶつからないように器用に身をかわしており感心しましたが,もっと思い切り走り回れる環境が必要であると思いました。
意見交換の席でも,児童数の多さが話題になりました。今後も児童数の増加が見込まれているとのことで,早急に対策を講じるようにせねばなりません。
スクールミーティングにご参加くださった皆様,ご準備くださった方々に感謝の意を表します。
教育委員 梶木典子
市内五指に入る児童数1,241名のマンモス校,高羽小学校のスクールミーティングに参加しました。到着後すぐに授業参観が始まりましたが,どの学年・どのクラスの子供たちも発表者をしっかり見て,ノートを丁寧にとり,落ち着いて集中して学習に取り組んでいる姿が印象的でした。
校舎内,廊下を歩いても,整然としたトイレの内外,整理整頓の行き届いた靴箱,雑巾がけ等,日常の落ち着いた生活ぶりを容易に想像することが出来ました。また,一人当たりの運動場面積3.18平方メートルというグラウンドでしたが,使い方の約束を守って,「所狭し」と遊び,駆け回る大勢の子供たちの元気なかけ声と笑顔が,厳しい寒さを吹き飛ばしてくれました。「狭い場所を上手に使っているなぁ」と感心しましたが,「遊びは子供のごはんだ」の言葉のごとく,子供たちは群れて遊ぶことで,「ルールを作ったり・守ったり,創意工夫をしたり,もめ事を解決したり」と「生きる力」を身に付けていきます。その後の意見交換会でもあったように,「思い切って遊べる場」がもう少しあるといいなぁと思いました。
廊下や運動場,子供たちの気持ちの良い「お早うございます」の挨拶,給食時の楽しい会話と心配り,意見交換会での地域・保護者の方々の学校に対する応援と誇り,校長先生の力強い発信力,どれもこれもが素敵な場面でした。寒さ厳しい冬本番の一日でしたが,温かい気持ちで帰途につくことが出来ました。
教育委員 山本正実
神戸スクール・ミーティングで高羽小学校にお邪魔しました。この神戸スクール・ミーティングで学校にお邪魔するときは,必ずその学校園のホームページを見てから行くようにしています。今回お邪魔した高羽小学校のホームページ(外部リンク)が充実していることに驚きました。充実している理由が,意見交換会で学校評議員の方々から言われたことで納得することが出来ました。稲垣校長先生が熱心に写真を撮影し,ホームページ更新をこまめに実施しているからで,学校評議員の皆様も感謝の言葉を述べられていました。
授業を実際に見せていただきましたが,若い先生が多く,児童の皆さんの笑顔が多いなという印象でした。ただ,その笑顔に対して,体を動かす運動場が非常に狭いのと,読書のための図書室が少し狭いなど,教育委員会としても何らかのサポートをしていかないといけないと感じました。最後は,1年1組で給食を一緒に食べさせていただきました。
教育委員伊東浩司
平成30年1月29日に神戸市PTA協議会(略称 市P協)と教育委員会との懇談会が開催されました。市P協からは,会長をはじめ5名の副会長及び事務局長が出席されました。市P協は昭和27年に発足し,幼稚園,小学校,中学校,高等学校,及び特別支援学校(5校種)の各PTA連合会などの組織により構成されています。
今回は市P協の活動・取り組みなどに関して各PTA連合会から報告がなされ,その後,「みなさんに知ってほしいPTA」をテーマにして活発な意見交換会を行いました。各PTA連合会からの活動報告については,「各種シンポジウムの開催」,「情報・広報活動」や「生徒の主張大会の開催」などを通じて学校と地域・PTAとの強い連携により効果的に機能している様子が伺えました。
一方,いずれのPTA連合会においても会長職における充て職やPTA役員への負担の大きさが課題であるとの指摘がありました。今後,職務の内容を整理・精選していく必要があると思います。その他,教育委員会からの情報発信,中学校における給食の喫食率,効果的な広報活動などの課題についても意見交換をいたしました。
以上のように,市P協の活動は,5校種の学校運営にとって極めて重要な位置づけとして捉えられますので,教育委員会との連携をより一層強化し,一体となって課題の解決を図りながら学校の運営に当たっていくべきと思います。
教育委員 福田秀樹
1月29日の教育委員会会議は,議案が10件,報告事項が2件でした。
第72号議案では,第5回教員育成協議会の報告と教員育成指標の策定について議論しました。この教員育成協議会は,平成27年度に中央教育審議会から「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」と題する答申に基づき,今年度から神戸市においても創設したものです。採用と研修の責任者である教育委員会と,養成を担当し研修に協力している大学が構成メンバーとなっています。5回にわたる教員育成協議会の議論のなかで,教員がキャリアステージに応じて身につけるべき資質能力を明示した教員育成指標について熱心に検討していただきました。
この指標が完成したことにより,これからはこの内容を学校現場に提示し,実践していくことが求められます。大学と教育委員会が協議して作り上げた教員育成指標が,実のあるものになっていくことを期待します。
教育委員 梶木典子
兵庫中学校で行われた公開授業「身近に感じる防災教育 クロスロードの実践」を見させていただきました。1年生全てのクラスで,ほぼ同時に同じ内容が進められていきました。おおよそ4名1グループで,災害が発生した場合,どのように課題を解決していくかというものでした。PM3時00分マグニチュード8.5の地震が発生,PM3時01分被災地の始まりというところから,担任の先生から2択の質問が出され,グループで話し合いをしながら進めていき,出た結論に対して,実際に阪神淡路大震災ではどうだったか説明を加えていき,より理解を深めていくものでした。全ての生徒さんが阪神淡路大震災後に生まれただけに,防災教育が重要だと分かりつつも,非現実的な話になってしまうのは仕方がないところですが,あれから10年経つというスライドで,1995年と2006年の町の変化の写真がアップされると,その生徒さんの表情が大きく変わりました。神戸の防災教育は大変素晴らしいと多方面から聞きますが,その素晴らしい防災教育に,阪神淡路大震災で町がどのようにかわっていくかを実際の写真などをより多く見ていただくことも重要だと感じました。
教育委員 伊東浩司
神戸市立摩耶兵庫高等学校の数学授業研究会にお邪魔しました。私自身,昼間部と言われる定時制高等学校の授業を見るのが初めてということで,どのような授業を展開していくのかが非常に楽しみでした。3年1組の数学の授業を見せていただきましたが,吉岡拓也先生の数学科学習指導案にも書かれているとおり,様々な生徒観がある中,分からない生徒さんがいると分かっている生徒さんが教えることで,分からないというところで立ち止まってしまうことを,助け合いながら打破していくものでした。スポーツの世界でも,自分自身が出来ないことや分からないことを知るのは,次へのステップに非常に重要で,そのままにして次へのステップに進むと,意欲や向上心が引き出されにくくなると言われています。この授業を通じて,初歩段階での躓きをどのように見つけ出してあげ,諦めず取り組んで行くかの重要性を再認識させていただきました。
様々な問題があり,昼間部を増やすことが難しい状況だと聞いていますが,このような素晴らしい教育環境の中で,次へのステップへ進む生徒さんの姿を見ると検討し続けないといけないと考えました。
教育委員 伊東浩司
「KOBEこども音楽祭」と「摩耶兵庫高等学校数学授業研究会」の間に,以前から気になっていた盲学校にお邪魔させていただきました。大野校長先生から,現在の学校の様子,取り組みなどをお聞きしました。
以前,スクール・ミーティングでお邪魔させていただいた時よりも前向きな話を多くお聞かせいただきました。授業風景も見せていただき,熱心に授業へ取り組む生徒さんが多く,音楽の授業では,特別にピアノを弾いていただきました。演奏後の終わった笑顔が盲学校の現状を表していると思いました。また実際に,臨床実習・健康講座などを積極的に実施している旨を大野校長先生からお伺いしました。勉強不足で反省しているところですが,広く市民の皆さんにも知っていただきたいです。詳しくは,神戸市立盲学校のホームページ(外部リンク)をご覧いただければと思います。これ以外にも素晴らしい取り組みをお聞きしました。教育委員会としても,積極的に広報して後押しをしていく必要を感じました。
教育委員 伊東浩司
第69回KOBEこども音楽祭が,神戸文化ホールにて開催されました。午前,午後の部併せて19の小学校が参加予定でしたが,猛威を振るうインフルエンザによる学級閉鎖等の影響で3つの小学校が参加を取りやめていました。当日の出演に向けて練習に励み,努力を重ねてこられながら参加できなかったことは大変残念でしたが,早い元気回復を心より願っています。
今回は,午後の部を鑑賞させていただきました。開会にあたり,鑑賞のルールや態度について4つのお願いがありました。お願いに対して,会場から素直な「はい」の返事があり,素敵な雰囲気の音楽祭になる事を即座に予想することが出来ました。
合唱で参加した4校は,体全体でリズムを取りながら,全身を使って丁寧に歌いあげている姿が印象に残りました。音と動きによる表現,合奏で参加した4校は,いずれも指揮をしっかりと見て,心地よい緊張感を醸し出す雰囲気の中で,迫力満点の演奏を繰り広げました。どの学校も文化ホールの大ホールという大きな舞台で物おじすることなく,日頃の練習の成果を発揮できていたのは立派でした。
また,プログラムの合間,進行係の先生の紹介スピーチが始まると同時に私語が止まり,舞台に視線が集中し,休憩時間と鑑賞時間のけじめをきちんとつけることが出来ていたことも素敵でした。加えて,「翼をください」「しあわせ運べるように」の全員合唱は会場全体に一体感があり,迫力ある大合唱がホール全体に響き圧巻でした。
舞台の上の目立つ場だけではなく,移動するとき,鑑賞するとき,トイレに行くときなど,どの場面でも,落ち着いた態度,マナーでみんなが過ごすことが出来た素敵な第69回KOBEこども音楽祭でした。開催にご支援・ご協力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。
教育委員 山本正実
透きとおるような青空の午後,神戸文化ホール(大)で行われた「第69回 KOBEこども音楽祭」に行ってまいりました。
2,000人超を収容できる大きな劇場の舞台で,神戸市立小学校7校(つつじが丘,神戸祇園,花谷,星和台,駒ケ林,藤原台,南落合。なお,大変残念ながらインフルエンザの影響で泉台とだいちの2校が欠席となりました。)と招待演奏で参加頂いたカネディアン・アカデミーの児童たちが,合奏・合唱等に懸命に取り組む姿を見せて頂きました。
木琴,ピアニカ,リコーダー,ピアノ等色々な楽器を用いての彩り豊かな演奏,和太鼓等と体の動きの組み合わせによる迫力あふれる表現,美しいハーモニーとのびやかで清らかな歌声による合唱,いずれも,一体感のある堂々とした素晴らしい演奏ばかりでした。選曲も,児童演奏の正統派の曲のみでなく,純和風のものや,オペラの一節,有名なドラマのテーマ曲等があり,バラエティ豊かで,見ていて楽しかったです。
演奏を終えて席に戻る児童が「楽しかった。」と興奮さめやらぬ様子で話すと,出迎えた先生が「よかった。楽しかったならそれが一番だよ。」と声をかけられるのを耳にし,まさに「音楽」だなぁとあたたかい気持ちになりました。
仲間と練習に打ち込み,大きな舞台でその成果を披露するこの経験は,児童にとって将来への糧となる大変貴重なものになったと思います。私も,たくさんの素晴らしい演奏にとてもぜいたくな幸せなひとときを過ごさせて頂きました。
すべての児童と先生方,保護者の皆さま,関係者の皆さまに,心より感謝申し上げます。
教育委員 今井陽子
神戸文化ホールで行われた「第69回KOBEこども音楽祭」午後の部を1時間と限られた時間でしたが,児童の皆さんの発表を聞かせていただきました。午後の部の冒頭,総合教育センター指導主事の森様からのご挨拶で,インフルエンザの影響で発表予定の3校の児童の皆さんが,この音楽祭に参加することができなくなったとお聞きしました。今日まで頑張って練習をしてきたことは容易に想像することができただけに,どこかで発表する機会があればと個人的には感じました。私自身,自身の子供の音楽会に行かせていただく際に,大変失礼な表現になりますが,指揮をしていただいている先生で子供の姿が見えないと感じていました。今回,神戸祇園小学校の発表では,指揮の先生が中央でなく,舞台に向かって一番左側から児童の皆さんのサポートをされていました。音楽の世界などでは,指揮者の方は非常に重要だと耳にします。実際にそう思いますが,今回の発表のように,児童一人ひとりの顔が保護者の皆さんにわかる方法として,指揮者がいない違和感はありましたが,とってもいい試みだと感じました。
教育委員 伊東浩司
新たな神戸の防災教育推進事業の指定を受けている定時制高等学校「楠高等学校」の防災教育公開授業を参観しました。楠高校は現在地(兵庫区松本通1)に移転後60年を迎え,本年は1年生から4年生まで218名が在籍しています。第1校時は17時半から始まり,4校時終了は21時,部活動を終えると下校は22時という毎日を生徒たちは送っています。
今回はその3校時,2年生の「防災について考えよう」の授業を参観させていただきました。和気あいあいとした雰囲気でスタートしましたが,「東日本大震災の当時の映像」を見ると,クラス全体から言葉が消え,真剣な眼差しで画面を見つめていました。その後の教師の説明,指示を受け,4,5人のグループで防災に関連したクロスロードゲームに取り組みました。自分の意見をしっかりともち,異なる意見も受け止めようとする生徒が多く,一人ひとりそれぞれの居場所が学校,クラスの中にあると感じました。有元校長先生から「半数の子供たちは仕事を終えて授業にやってきます。その頑張りには頭が下がります。」との言葉がありました。懸命に授業に取り組む姿を見ると,その言葉の意味がよく伝わってきました。また,様々な背景を持つ生徒一人ひとりの状況を把握しながら支援・指導する先生方の頑張りも感じ取ることが出来ました。
学校紹介パンフレットの中に,生徒が創作した短歌がありました。「しんどいか 夜の学校だからこそ 昼間じゃ学べぬ 人生経験」「若いから まだ大丈夫 そう言って 逃げ続けるのは もう辞めたい」「先生の 何でも気づく その顔に 悩まされたし 助けてもらった」「寒空を なぞって探すオリオン座 星の光に 瞳輝く」等々,定時制高等学校の存在意義を改めて感じた貴重な授業参観になりました。
教育委員 山本正実
小磯良平の東京美術学校の師匠であり,近代洋画の巨匠として知られる「藤島武二展」が開催された小磯記念美術館を訪ねました。
資料によると,藤島は時には甘美な画風で,時には豪放な筆致で理想の絵画を追求し続け,また,その人柄や芸術探求への姿勢から弟子たちに慕われ,藤島絵画教室に学んだ小磯良平ら,次世代の画家たちに大きな影響を与えたとのことです。日常,美術・絵画の世界に縁遠い私ですが,初期のロマン主義的な女性像から晩年の力強い風景画まで,藤島武二の世界にぐいぐいと引き込まれる美術館でのひと時でした。
また,当日は第3日曜日でしたので,絵画作品を「美術と音楽」の視点から読み解く,学芸員と音楽プロデューサーによるトークショーとクラッシック音楽の生演奏がセットになった「小磯記念美術館マンスリーコンサート~絵と音の共演~」が開催されていました。絵画に疎い私でも楽しく,興味深く聞くことが出来た解説,チェロとピアノの流れるような美しい音色に心洗われた素敵な時間でした。前回12月のマンスリーコンサートの評判が口コミで広がったのか,用意された椅子席では足りず,立って鑑賞する人が出るほどの盛況でした。
「創意工夫されたイベントの機会のみならず,近くへ足を運ばれた機会に,子供たちを含む多くの方々に訪ねていただきたいなぁ。」と思った日曜日の午後でした。
教育委員 山本正実
神戸市総合教育センターの「授業づくり・学校づくり」研究指定校である須磨翔風高等学校の公開授業を参観しました。須磨翔風高等学校では総合的な学習の時間をベースに,3年間を見通したキャリア教育が行われ,2年次は18時間,3年次は20時間(全34時間中)の「各自のキャリア選択に基づく選択科目」を学ぶ時間があります。
今回は,「将来,中学・高校の教師を目指す生徒」が選択した「学内教育実習プログラム」の授業を参観させていただきました。8名の生徒たちがそれぞれ先生役・生徒役になり,2本の模擬授業を展開しました。
普段とは異なる大勢の参観者に張り詰めた緊張感が漂いましたが,先生役・生徒役の生徒たちは「飼えなくなった犬・猫をどうするか」「新聞を読もう」という2つの課題に懸命に取り組んでいました。大緊張の中,懸命に発問,板書する先生役の生徒の姿の向こうに,「これまでの学びの中で出会ったモデル・目標になる先生」の姿が見えたような気がしました。まさに「人は人によって人になる」,子供たちの人格形成に大きな影響を及ぼす教員という仕事の重要性を,生徒たちの姿から再認識しました。
時間の経過とともに,先生役も堂々と発問・指名し,生徒役も表情豊かに落ち着いて発表できるようになりました。授業後には授業についての評価シートに記入するなど,学校現場の研修同様の取り組みでした。高校生の時代から「教員の道を目指して」の具体的な取り組みを参観させていただいたのは初めてでしたが,前向きに「教員への道」を目指し,主体的に,意欲的に取り組む明るい生徒たちの姿に,「頼もしい,嬉しい」気持ちが広がりました。近い将来,この生徒たちが「神戸の先生」として教壇に立つ姿を想い描きながら,校舎を後にしました。
教育委員 山本正実
楠高等学校で行われた「平成29年度校内成人式・弁論大会」の弁論大会にお邪魔しました。以前も,この弁論大会にお邪魔させていただきました。その時に,定時制高校の必要性・重要性を勉強させていただきました。そのようなこともあり,今回も生徒の皆さんが今どのようなことを考えながら,楠高校での教育を受けているのかを知りたく,お邪魔しました。1年生から4年生まで各学年2名の生徒さんの発表を聞きました。今回は,具体的な発表内容と感想は控えさせていただきますが,皆さんの発表を聞いて,定時制高校の必要性・重要性をより考えるとともに,神戸の教育をより良いものにしていくために参考になることが多くありました。
来年度のこの大会には,他の教育委員さんにも聞いていただきたいと考えるほど,生徒の皆さんの心から伝わる素敵な大会・時間でした。
教育委員 伊東浩司
阪神淡路大震災から23年目の1月17日,この日を「1.17防災・減災学習の日」と設定し取り組んだ渚中学校を訪問しました。参観させていただいた5校時,1年生は,なぎさ公園で開催された「ひょうご安全の日防災訓練」に参加し,グループごとに物資運搬,車いす移動補助などの体験に仲間と協力し合って取り組んでいました。生徒たちの様子から,様々な具体的な体験は短時間であっても,「いざという時の行動のヒント」になると感じました。
2年生は,「釜石の奇跡から学ぶ」のDVDを鑑賞。「災害が起こってからではなく,日頃から人のために働ける,動ける人になろう」という先生のまとめの言葉に,力強くうなずく生徒たちの表情に頼もしさを感じました。
3年生は,「実際に学校が避難所になったら,自分たちに何ができるか」を考え,防災ゲームにグループごとに取り組みました。「断水でトイレが詰まった。どうしますか?」等の課題を,グループごとに話し合い,その対応を具体的に考え,解決に向けて知恵を集めていました。避難所運営の具体的なイメージは簡単には描きにくく,容易ではない取り組みでしたが,「23年前の震災の時も,避難所運営を手伝う児童・生徒の力は大きかったなぁ。児童・生徒たちの頑張る姿が,大人たちの元気の源になっていた」事を思い出しました。
「復興のシンボルとして開校した本校の理念を再確認する」という「ねらい」のもと,一日を「防災・減災学習の日」として取り組む渚中学校の生徒たちの姿に,1「震災体験から学んだ教訓を生かす―人間としての在り方・生き方―」,2「減災(被害を最小化)―自分の命は自分で守る―」,3「思いの共有化―被災者の想いに寄り添う―」という「防災教育の3つの視点」の大切さをあらためて感じました。
教育委員 山本正実
渚中学校で行われた防災授業を見させていただきました。学年ごとに取り組みが異なり,私は3年生の「福祉避難所ゲーム」を見させていただきました。6人前後が1グループになり,講師の先生の進行に従い,グループで議論・対応していくものでした。生徒が議論する机の上には,渚中学校の実際の教室や運動場などが描かれていた図面がありました。阪神淡路大震災を経験したことがない生徒さんたちが,実際に住んでいる場所が災害にあった場合,どのように対応するかを考えている姿を見ていると,このゲームを全市立学校で取り組んでもいいのではないかと感じました。
実際,この防災授業に参加していた先生から聞いたところ,このゲーム自体が教職員の研修などで行われていたようです。阪神淡路大震災から23年が過ぎ,当然生徒さんは実際に阪神淡路大震災を経験していませんが,実際に阪神淡路大震災を体験した教職員の人数も減っている今こそ,防災教育の重要性を感じています。
教育委員 伊東浩司
平成30年1月15日(月曜日)に開催された教育委員会会議では,議案6件,報告事項4件について審議されました。議案として,平成30年度全国学力・学習状況調査の参加と結果公表,建物(葺合高校他)取得,神戸市スポーツ表彰,教職員の人事,教員採用試験の改正などの件が提案され,その趣旨・内容等について質疑を重ねた後,採決されました。
また,平成30年度全国学力・学習状況調査,神戸市学力定着度調査の結果について詳細な報告がありました。
今回の報告書では,「教科に関する調査結果」「質問紙調査結果」などから,神戸市の教育の成果と課題の一端がまとめられています。加えて,学力向上の成果,調査結果の分析と今後の改善の取り組み等について,学識経験者,各教科研究部代表校長,指導主事などで構成された「神戸基礎学力向上推進委員会」より,課題改善に向けた教材・授業アイデア,すぐ使えるワークシートがまとめられました。
この調査で測定できるのは学力の一部分であり,教育活動の一側面であることには違いありませんが,一つ一つの力を確実に伸ばしていく事が,神戸の子供たちの学力・人間力の伸びに繋がります。教育委員会として「子供と向き合う時間を確保する」多忙化改善にも取り組みながら,教育現場との連携を密にして「子供たちの学力・人間力」の向上にしっかりと取り組んでいく必要性を感じました。
教育委員 山本正実
第17回神戸っ子アートフェスティバルが兵庫県立美術館にて,1月10日~14日の間,開催されました。神戸市立の幼稚園から高校まで,幅広い年齢の子供たちの「夢や願いいっぱい」の作品が一堂に展示されていました。他にも神大付属中等教育学校,県立芦屋特別支援学校,そして6回目を迎える仙台・神戸こども絵画交流展に出品された仙台市の小中学生の作品100点を加えた約5,400点もの作品は,そのボリューム,内容ともに見ごたえがありました。
明るい夢,ほのぼのとした温かさを感じる園児の作品,アイデア,可能性を感じる小学生の取り組み,繊細でち密,勢いを感じる中学生の作品,大人顔負けのタッチで見事に書き上げた高校生の作品,それぞれの発達段階や発想や技能の伸びを感じさせていただいた時間になりました。会場に来られていた方々が,「本物そっくりや」「すごい所まで丁寧に仕上げてる」「こんなの家に飾っておきたいなぁ」と口々に呟きながら,楽しみながら,にこやかな表情で鑑賞されている姿が印象的でした。「子供たちの懸命の力作が,鑑賞している人たちの気持ちを豊かにしているんだな」と思いました。作品展示を含めた会場設営・運営には大変なご苦労があると思います。お世話いただいた関係者の皆様方に心より感謝申し上げます。有難うございました。
教育委員 山本正実
第67回神戸市小・中・特別支援学校書初展覧会前期(灘区,中央区,長田区,須磨区,垂水区)が,そごう神戸店本館9階で行われる旨を教育委員会事務局からご連絡いただき,初めて見させていただきました。当初,廊下のようなところに,少しだけ作品が飾られているのかと思いましたが,各区ごとに小・中学校,そして特別支援学校の作品が飾られていました。保護者と思われる方など多くの方が来られており,作品のことについて話をしたり,写真を撮ったりしていました。また,学校園の関係者の方もおられました。私の次男(小学校5年)もここに飾られている作品同様,書初をしていたので,一つ一つの作品に様々な思いが詰まっているのかと思うと,違った作品の見方になることができました。
教育委員 伊東浩司
第23回あじさいコンサートにお邪魔してきました。私的都合で全ての時間,会場にいることができませんでしたが,今までにお邪魔したあじさいコンサートよりも多くの方が会場に来られていたように感じました。雪村教育長が,最初の挨拶でお話しされた,司会者や運営にたくさんの市立学校園の先生方や生徒さんなどが携わっていることを多くの方に知っていただける努力をしないといけないと思いました。特にプログラム2の盲学校の和太鼓部の「大地」は,この曲を選んだ経緯,普段の取り組みの説明をもっと入れてもよかったのではないかと感じました。当日,会場でいただいた配布物に,このコンサートへの募金協力と書かれたものがありました。このコンサートは,阪神・淡路大震災の際,全国から寄せられた支援に対する感謝コンサートとして,平成8年1月に開催されたと書かれているのを読み,開催の意義を再認識することができました。年々,運営費の確保が難しくなっているとも書かれており,今後,この素晴らしいコンサートを広め,維持していくことを皆で考えないといけない時期だと痛感しました。
教育委員 伊東浩司