現在位置

ホーム > 市政情報 > 記者発表2020年7月 > 自動運転技術の活用を目指した「まちなか自動移動サービス」の実証実験の結果報告

更新日:2020年7月21日

自動運転技術の活用を目指した「まちなか自動移動サービス」の実証実験の結果報告

ここから本文です。

記者資料提供(令和2年7月21日)
企画調整局交通政策課

1.主旨

現在、神戸市北区筑紫が丘、広陵町、小倉台、桜森町においては、地域住民や民間事業者が中心となって、将来的な自動運転技術の活用を目指した近距離の移動サービスや生活に役立つ様々なサービスの実現に向けた取り組みが進められています。

この取り組みは2016年度から進められており、このたび、2019年12月から2020年3月にかけて「まちなか自動移動サービス事業構想コンソーシアム(注1)」が「まちなか自動移動サービス(注2)」の実証実験を実施しましたので、その結果をお知らせします。

なお、神戸市は、コンソーシアムに協力会員として参画しており、自動運転技術を活用した移動手段の事業化に向けて、関係機関との調整や助言、広報活動などの協力をしています。

2.実施概要

2019年12月から2020年3月にかけて実施した「まちなか自動移動サービス」の実証実験では、今後のサービスの事業化を目指し、その具体化に向けて、

・提供を模索している移動サービスや移動に関連した様々なサービスにおける利用者の受容性やニーズ、収益源のあり方などの事業性、実現可能性についての検証を行うこと(サービス実証)

・安価で安全かつ円滑な自動運転技術・機能の開発に向けた検証を行うこと(技術・機能実証)

を目的として実施されたものです。

 

<概要>

実施主体:まちなか自動移動サービス事業構想コンソーシアム

実施場所:筑紫が丘、広陵町、小倉台、桜森町

 

(1)サービス実証

実施期間 :2019年12月9日(月曜)~2020年2月7日(金曜)※運休日あり

利用対象者:筑紫が丘、広陵町、小倉台、桜森町の住民(登録制)

内容:自動運転機能のない車両を活用して、買い物や通院等の近距離の移動をサポートする住宅地内の移動サービスを提供するとともに、

少し離れた住宅地外の目的地への移動をサポートするためのタクシー共同利用サービスを提供しました。

 また、これらの移動サービスの予約・登録が可能な会員制のポータルサイトや車内における広告・地域情報の配信サービスなどを提供しました。

 その他、一部の地域住民の方が、配車の予約受付スタッフや交通事業者の指導のもとボランティアドライバーとして積極的に参加しました。

 ①住宅地内の移動サービス(ラストマイル移動サービス)

 運行時間:8時30分~19時30分

 運賃 :無料

 車両 :自動運転機能のない車両(借り上げのタクシー車両、普通乗用車(軽自動車を改造したもの)、電動の軽自動車)

 利用方法:会員制ポータルサイトから車両の呼出や現在位置の確認を行い、乗車する

 

 ②住宅地外の移動サービス(タクシー共同利用サービス)

 サービス時間:8時30分~17時00分

 運賃 :有料(会員制のポータルサイト上で募集した同乗者間で料金を均等割りすることで、一人当たりの料金負担を下げる仕組み)

 利用方法 :会員制ポータルサイト上で、同じ目的地に向かう人同士がマッチングされる。マッチングが成立したら電話でタクシーを呼び出して乗り合う。

 

 

(2)技術・機能実証

実施期間:2020年3月

車両 :自動運転車両(ゴルフカート)1台 ※乗客は乗せずに車両走行実験を実施

目的 :自動運転車両の安全で円滑な自動走行の検証

内容 :機能実証では、事前に走行ルートを計測して作成した3次元の地図をもとに、自動運転車両が安全かつ円滑に公道を走行可能か検証しました。

 また、技術実証では、交差点の電柱などに設置したセンサーによって対向車両や直交する道路から交差点に進入してくる他の車両の情報を検知し、

自動運転車両が安全・円滑に交差点を通過可能かの検証を行いました。

 

3.実施結果

(1)サービス実証

本実証実験では、約780名を超える利用登録があり、高齢者に限らず幅広い年齢層の住民の方々に利用されました。

住宅地内の移動サービス(ラストマイル移動サービス)については、前年度を上回る約1,500回の利用実績(前年度:約1,070回)がありました。

一方で、本サービスの一部の車両で提供した広告・地域情報の配信サービスでは、利用者から「配信内容について覚えていない」という声もあり、配信内容や効果的な配信方法などの運用面の課題等を抽出しました。

また、住宅地外の移動サービス(タクシー共同利用サービス)については利用がなされず 、モニター利用を通じてその原因を調べたところ、行きたくなるような目的地の設定や分かり易い利用方法などのより利用を促せるようなサービス内容になっていないことが明らかとなりました。

本実証実験を通じて行った利用者からのヒアリング結果や得られた課題等をもとに、今後対応策の検討が進められ、本サービスがより利用されるサービスになるよう、実証を重ねながら事業化に向けて引き続き取り組みが進められる予定です。

(2)技術・機能実証

機能実証では、時間帯・天候条件に関わらず、自動運転車両が概ね自動走行できることを確認できました。ただし、降水量が多い場合に雨滴が自動運転車両のセンサーに付着することで自動運転車両が自動停止する場面や、走行ルート上に駐車車両が存在していたことで自動運転車両が自動停止する場面など、自動運転システム自体の精度向上などが必要であることが分かりました。

技術実証では、道路側に設置したセンサーと自動運転システムとの連携により、自動運転車両が、概ね安全かつ円滑に交差点に通過できることを確認できました。一方で、降雪により道路側センサーを使用できなくなる場面や、交差点において、対向車が自動運転車両の右折に備えて、停止線を越えた状態で交差点内に停まっている場合に、自動運転車両が、その対向車を検知して立ち往生する場面もあり、実装化に向けて、自動運転システム自体の精度向上や設置したセンサーとの更なる連携などが必要であることが分かりました。

さらに、技術・機能実証を通じて、自動運転に関する機器やシステム自体の精度向上に限らず、緊急時には遠隔監視要員が駆けつけて対応することや、天候条件に応じた運休日の設定など運用面による補完の必要性があることなどが明らかとなり、今後改善に向けた検討が進められていく予定です。

実施結果の詳細は、別添資料をご参照ください。

「2019年度実証の総括-まちなか自動移動サービスの実証-」(PDF:1,582KB)

この取り組みは、将来的には事業化が目指されており、市内の移動課題を抱える他の地域への展開も計画されています。神戸市は、この取り組みが市内の移動課題の解決に資する可能性があることから、引き続き、事業化に向けて支援を行っていきます。

 

(注1)まちなか自動移動サービス事業構想コンソーシアム

住宅地をはじめとした限定地域内において、自動運転技術を活用して、まちなか自動移動サービスの事業構想を策定することを目的に2018年8月に設立された組織体。

(注2)まちなか自動移動サービス

自動運転技術を活用した車両で、自宅から商業施設やバス停までの間など、近距離の目的地までの移動をサポートするとともに、利用者や近隣住民に対して、移動に関連した情報やその他の生活サービスを提供するサービス。

関連リンク

神戸市ホームページ「自動運転技術の活用を目指した「まちなか自動移動サービス」の実証実験」

お問い合わせ先

市政、くらし、各種申請手続でわからないことは神戸市総合コールセンターにお電話ください

電話 078-333-3330 Fax 078-333-3314

このページの作成者

企画調整局交通政策課 

〒650-8570 神戸市中央区加納町6-5-1 神戸市役所1号館12階