記者資料提供(2023年2月7日)
文化スポーツ局博物館学芸課
神戸市立博物館(神戸市中央区)では、日本とインドの国交樹立から70年の節目を記念して、ニューデリー国立近代美術館のコレクションによる、インド近代絵画の展覧会を現在開催中です(3月21日(火曜・祝))まで。
本展をより深くご観覧いただくために、関連事業として講演会と解説会を開催します。ぜひご参加ください。
本展の概要
インドの近代美術を代表する画家、ナンダラル・ボース(1882-1966)とウペンドラ・マハラティ(1908-1981)の作品25点を紹介しています。
ボースは、アバニンドラナート・タゴール(1871-1951)をはじめとするベンガル派の画家たちから大きな影響を受けたことで知られています。ベンガル派は、20世紀初頭、岡倉天心(1862-1913)や横山大観(1868-1958)、菱田春草(1874-1911)といった日本近代美術の重要人物たちとも交流し、急激な西洋化の波の中で、自国の美術が失われるかもしれないという危機的な状況を共有しながら、西洋画ではなく伝統的な絵画技法を重要視しました。一方マハラティは、ボースの次世代として登場し、インド近代絵画を牽引した重要な画家のひとりです。1950年代に2年間日本に滞在しており、留学を契機として仏教的な主題を多く手掛けるようになりました。本展では、日本画壇の作家たちとの運命的な出会いから生まれたインド近代絵画の精華をご覧ください。

講演会のご案内
「ナンダラール・ボースと詩聖タゴール」
ナンダラール・ボースと詩聖タゴールの交流の足跡を追いながら、シャンティニケトン時代の彼の作品や活動に焦点を当てて紹介します。
開催日:令和5年3月11日(土曜)14:00~15:30
会場:神戸市立博物館 地階 講堂
講師:大西正幸
【略歴】東京大学文学部卒。オーストラリア国立大学にてPhD(言語学)取得。専門分野は、北東インド・沖縄・ブーゲンビル(パプアニューギニア)の危機言語の記述・記録とベンガルの近現代文学・口承文化。
定員:80名(先着順。当日13時30分から当館地階講堂前にて整理券を配布)
対象:一般
参加費:無料(当日使用できる2階コレクション展の観覧券が必要です)
解説会のご案内
「学芸員による展示解説会」
開催日①:令和5年2月11日(土曜)13:00~13:30
開催日②:令和5年2月18日(土曜)13:00~13:30
会場:神戸市立博物館 地階講堂
定員:80名(先着順、当日12時30分から地階講堂前で整理券を配布します。)
対象:一般
参加費:無料
開催概要
会場:神戸市立博物館 〒650-0034 神戸市中央区京町24番地
Tel:078-391-0035 Fax:078-392-7054
https://www.kobecitymuseum.jp/
● JR「三ノ宮」、阪急/阪神「神戸三宮」
ポートライナー/地下鉄(西神・山手線)「三宮」から南西へ徒歩約10分
● JR/阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
● 地下鉄(海岸線)「旧居留地・大丸前」から南東へ徒歩約8分
● 新幹線「新神戸」から地下鉄(西神・山手線)に乗換え、「三宮」下車
● 神戸空港からポートライナーで「三宮」下車
会期:令和5(2023)年1月14日(土曜)~3月21日(火曜・祝)【57日間】
休館日:月曜日
開館時間:9時30分~17時30分 ※入場は閉館の30分前まで
〇新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、展覧会内容を変更させていただく場合があります。
〇新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来館の際には、マスクの着用、検温、手指の消毒等にご協力をお願いします。館内ではできるだけ会話をお控えください。
〇館内の混雑状況によっては、入館、入室を制限する場合があります。
観覧料:一般300(240)円、大学生150(120)円、高校生以下無料
※( )内は30名以上の団体料金
※本展観覧には、上記コレクション展の観覧料が必要です。
主催:神戸市立博物館、在大阪・神戸インド総領事館、神戸新聞社
特別協賛:ニューデリー国立近代美術館