ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2022年7月 > 令和3年度神戸市の大気質・水質・騒音・公害苦情処理等の状況
最終更新日:2022年7月29日
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記者資料提供(令和4年7月29日)
神戸市では、市民の健康を保護し、生活環境を保全するため、大気質、水質、騒音の状況等、各種環境測定を行い、国が定めた生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準(環境基準)の適合状況を確認しています。
このたび、令和3年度の各種環境測定結果及び公害苦情処理状況についてとりまとめました。
○市内の環境は、近年、総じて良好な環境を維持しており、令和3年度においても、大部分の環境測定結果が環境基準に適合していました。
大気質については、20の測定局(一般環境大気測定局15局、自動車排出ガス測定局5局)で測定を行い、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質(PM2.5)については、測定した全局で環境基準を達成しました。
一方、光化学オキシダントについては、全国的にも環境基準の達成率が低く(令和3年度1,186地点中2地点達成)、本市においても全局で環境基準を達成しませんでした。なお、光化学オキシダントが原因となる健康被害は発生しませんでした。
アスベストは環境基準が定められていませんが、測定した10地点で、大気汚染防止法で定める工場等の敷地境界における基準(1リットルあたり10本以下)を全て下回っていました。
水質については、59地点(河川35地点、湖沼2地点、海域22地点)で測定を行い、概ね良好でしたが、河川の一部の調査地点で自然的要因により、環境基準値を超過した砒素(1地点)及びふっ素(1地点)が検出されました。
また、海域ではリン、窒素が環境基準を達成していました。湖沼ではCOD及び全燐については環境基準を達成しませんでした。
自動車騒音については、調査した幹線道路沿道47地点のうち、35地点で昼間及び夜間ともに環境基準を達成しました。
測定した全局(18局)で環境基準を達成しました。平成13年度以降、概ね減少傾向で推移しています。
測定した全局(17局)で環境基準を達成しました。平成25年度以降概ね減少傾向で推移しています。
測定した全局(12局)で環境基準を達成しませんでした。全国的にもほぼ環境基準を達成していない状況です。(令和3年度測定地点1,186地点中、2地点達成)
また、光化学オキシダントが原因となる健康被害は、平成14年度以降発生していません。
環境基準は定められていませんが、測定した全10地点で、大気汚染防止法で定める工場等の敷地境界における基準(1リットルあたり10本以下)を下回っていました。
河川の水質汚濁の代表的指標であるBOD【注】は良好な水質(3mg/L)で推移しています。しかしながら、自然的要因により、調査地点のうち1地点で砒素、1地点でふっ素が、環境基準値を超過して検出されました。
【注】BOD(生物学的酸素要求量)
水中の有機物が微生物の働きにより分解される際に消費される酸素量
瀬戸内海において、富栄養化の指標であるリンや窒素については、すべての調査地点で環境基準値を下回っていました。(調査地点は、海域の利用目的の適応性に応じて類型され、それぞれに環境基準が設定されています。)
全燐の環境基準値(上限値)・水質目標値(下限値)との比較
年平均値 |
類型 |
環境基準 |
水質目標値 |
0.025 |
Ⅱ |
0.03以下 |
0.02以上 |
0.029 |
Ⅲ |
0.05以下 |
|
0.041 |
Ⅳ |
0.09以下 |
全窒素の環境基準値(上限値)・水質目標値(下限値)との比較
年平均値 (mg/L) |
類型 |
環境基準 (mg/L) |
水質目標値 (mg/L) |
0.21 |
Ⅱ |
0.3以下 |
0.2以上 |
0.29 |
Ⅲ |
0.6以下 |
|
0.36 |
Ⅳ |
1以下 |
幹線道路34路線の沿道47地点で測定し、35地点で昼間及び夜間とも環境基準を達成しました。また、昼間のみ環境基準を達成したのは3地点、夜間のみ環境基準を達成したのは1地点、昼間及び夜間とも環境基準を達成しなかったのは8地点でした。
全ての調査地点(各区の区役所等の9地点)で、東日本大震災発生前の測定結果(0.063~0.143μSv/h)と比較して同程度またはそれ以下の値(0.063~0.084μSv/h)でした。
データ等の詳細は、「令和3年度神⼾市の⼤気質・⽔質・騒⾳・公害苦情処理等の状況(資料編)(PDF:2,437KB)」をご覧ください。
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