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神戸の里山が「自然共生サイト認定実証事業」で「認定相当」と判定されました

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記者資料提供(2023年1月26日)
環境局自然環境課javascript:

神戸は都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市であり、この里山は神戸が誇る財産です。
この度、神戸市北区の里山が、環境省が進める「自然共生サイト」※1の認定実証事業において、生物多様性の保全が図られている区域として「認定相当」と判定されました。
「自然共生サイト」は、令和4年12月のCOP15(生物多様性条約第15回締約国会議)で採択された新たな世界目標である「30by30」※2における日本の取り組みの一環であり、令和5年度から環境省によって正式に認定が開始される予定です。
生物多様性は持続可能な開発目標(SDGs)の根幹でもあり、市民が豊かな自然の恵みを持続的に享受できるよう取り組みを進めていきます。

※1:自然共生サイト

環境省により、企業、団体、自治体等によって生物多様性の保全が図られている区域を認定する仕組み。令和4年度は認定実証事業として、本仕組みを試行・検証、その他の課題を検討し、令和5年度から正式な認定を開始予定
※2:30by30
生物多様性のため2030年までに各国の陸と海の各々30%以上の面積を保全する世界目標

1.場所

神戸市北区山田町の里山林・棚田・ため池(約183haの区域)

2.概要

(1)里山林
かつては、里山の森林や棚田の環境が広がっていたが、森は放置され、棚田跡には木々が生い茂っているものの、残っているため池にはセトウチサンショウウオが、陽が射し込む林道については、キキョウ等の希少な動植物が生息・生育している。

(2)棚田・ため池
耕作放棄された棚田ではあるが、草刈り等の保全活動が継続して行われており、ベニイトトンボやヤブレガサモドキ等の希少種を含め多種多様な動植物が生息・生育している。

3.保全活動

市民団体、学識経験者、行政が連携しながら生物多様性の保全活動・生物調査を実施

(1)生物多様性保全活動の例
・里山林の林道や棚田の畔等の草刈り
・ため池における増えすぎたヨシやガマの刈り取り

(2)生物調査の例
・目視等による生体確認や、糞や足跡等の痕跡の確認
・ため池における環境DNA分析

4.閲覧方法

サイトの詳細については、以下の神戸市ホームページに掲載しています。
里地里山の生物多様性