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最終更新日:2021年10月26日
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ため池は農業用水を確保するため、人の力で堤体(土手)を築いて作り上げた灌漑施設(人工の貯水施設)です。農業の営みの中で人間が管理することによって、いろいろな生きものが暮らすことができる環境が保たれてきました。
神戸市には、西北神の田園地帯を中心に、3400ヶ所以上のため池が存在しています。
ため池には、水生昆虫や魚などの小動物、それを食べるために集まるサギなどの鳥、ヨシなどの水辺の植物、堤体(土手)の草原生植物など、さまざまな生きものがそれぞれ複雑に係わりあいバランスを保って豊かな生態系が築かれています。
都市化による生き物の生息・生育環境の悪化、ため池の埋め立てや手入れ不足による荒廃、外来種等の放流による生態系の破壊など、ため池の環境は危機に瀕しています。
河川などの他の水辺環境も都市化等によって大きく変貌を遂げており、メダカやカエルなど、かつては身近に見られた生きものが、今では絶滅危惧種となっているのが現状です。
最近はヒシが繁茂するため池ばかりが目立ち、見かけることが少なくなりました。ガガは影の転訛で鏡を意味し、鏡の蓋に似ているということで名づけられました。
山野の湿地に生えます。
ため池やその周辺の手入れ不足による植生の遷移、湿地・沼地の開発などにより減ってしまいました。
かつては草地に普通に見られましたが、草地環境の変化により、激減してしまいました。
秋の七草※の一つで、薬用にも利用されています。
※秋の七草:ハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ(カワラナデシコ)、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ(キキョウ)
適度に抽水植物が繁った池などにやってくる美しい大型のヤンマです。
里地の指標生物です。
谷間の水田などにすみ、本州に住むカエルの中で一番早い1~3月に水田の水溜りなどに寒天質に包まれた卵の塊を産みます。繁殖期が終わると再び春まで冬眠します。
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