更新日:2019年11月1日

ため池は「生物多様性の宝庫」だ!

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ため池は農業用水を確保するため、人の力で堤体(土手)を築いて作り上げた灌漑施設(人工の貯水施設)です。農業の営みの中で人間が管理することによって、いろいろな生きものが暮らすことができる環境が保たれてきました。
神戸市には、西北神の田園地帯を中心に、3400ヶ所以上のため池が存在しています。

ため池は生きものたちの楽園

ため池の生きもの達(イラスト/豊田純子)ため池には、水生昆虫や魚などの小動物、それを食べるために集まるサギなどの鳥、ヨシなどの水辺の植物、堤体(土手)の草原生植物など、さまざまな生きものがそれぞれ複雑に係わりあいバランスを保って豊かな生態系が築かれています。

イラストの拡大図はこちら(JPG:220KB)

失われつつあるため池の自然

都市化による生き物の生息・生育環境の悪化、ため池の埋め立てや手入れ不足による荒廃、外来種等の放流による生態系の破壊など、ため池の環境は危機に瀕しています。
河川などの他の水辺環境も都市化等によって大きく変貌を遂げており、メダカやカエルなど、かつては身近に見られた生きものが、今では絶滅危惧種となっているのが現状です。

絶滅に瀕しているため池の生きもの

ガガブタ(水草)

ガガブタ(水草)の写真最近はヒシが繁茂するため池ばかりが目立ち、見かけることが少なくなりました。ガガは影の転訛で鏡を意味し、鏡の蓋に似ているということで名づけられました。

  • 環境省レッドデータブック:準絶滅危惧(NT)
    現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 神戸版レッドデータ2015:Bランク
    神戸市内において絶滅の危機が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

イヌセンブリ(湿地の植物)

イヌセンブリの写真山野の湿地に生えます。
ため池やその周辺の手入れ不足による植生の遷移、湿地・沼地の開発などにより減ってしまいました。

  • 環境省レッドデータブック:絶滅危惧II類(VU)
    絶滅の危険が増大している種
  • 兵庫県版レッドデータブック:Cランク
    兵庫県内において存続基盤が脆弱な種
  • 神戸版レッドデータ2015:Bランク
    神戸市内において絶滅の危険が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

キキョウ(堤体の植物)

キキョウの写真かつては草地に普通に見られましたが、草地環境の変化により、激減してしまいました。
秋の七草※の一つで、薬用にも利用されています。

  • 環境省版レッドリスト:絶滅危惧II類(VU)
    絶滅の危険が増大している種
  • 神戸版レッドデータ2015:Bランク
    神戸市内において絶滅の危険が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

※秋の七草:ハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ(カワラナデシコ)、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ(キキョウ)

アオヤンマ

アオヤンマの写真適度に抽水植物が繁った池などにやってくる美しい大型のヤンマです。

  • 環境省レッドデータブック:準絶滅危惧(NT)
    現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 兵庫県版レッドデータブック:Cランク
    兵庫県内において存続基盤が脆弱な種
  • 神戸版レッドデータ2015:Aランク
    神戸市内において絶滅に瀕している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策が必要な種

ニホンアカガエル

ニホンアカガエルノ写真里地の指標生物です。
谷間の水田などにすみ、本州に住むカエルの中で一番早い1~3月に水田の水溜りなどに寒天質に包まれた卵の塊を産みます。繁殖期が終わると再び春まで冬眠します。

  • 兵庫県版レッドデータブック:Cランク
    兵庫県内において存続基盤が脆弱な種
  • 神戸版レッドデータ2015:Cランク
    神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力生息環境、自生地などの保全が必要な種

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