里地・里山の水辺

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里地・里山は、様々な生きものとともに、人間も、その一員として生活している場所です。

里地・里山とは

里地里山の風景写真里地里山とは、農業を中心とした里と農地、そこに住む人たちが利用する林、ため池、草原などを含めた場所を言います。
神戸市でも、北区・西区を中心に、たくさん残っています。
長年にわたり適度に人の手が加わることにより、豊かな生態系が形成され、多様な生きものの宝庫となりました。
絶滅危惧種が集中して生息・生育する地域の多くは、原生的な自然地域よりも、むしろ里地・里山にあります。

田んぼ

一時的に出現する水域であり、魚類・両生類・水生昆虫などの繁殖場所として重要です。
季節に応じて、様々な鳥類もやってきます。

トノサマガエル

トノサマガエルの写真日本で最もポピュラーなカエルの一つ。
立派な姿から殿様という名前がついています。
水田の昆虫などをたくさん食べ、自らも、タカ・ヘビ・肉食の哺乳類などに食べられ、食物連鎖の中で重要な役割を果たしています。

チュウサギ

チュウサギの写真サギの仲間で、日本には夏鳥としてやってくる渡り鳥。
昼間に水田や湿地、浅い湖沼や河川などに出て魚や両生類、昆虫などを食べます。
神戸では、このほかに、ダイサギ、コサギ、アマサギ、アオサギなどのサギの仲間が見られます。

  • 環境省レッドデータブック:準絶滅危惧(NT)
    現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 兵庫県版レッドデータブック:Cランク
    兵庫県内において存続基盤が脆弱な種
  • 神戸版レッドデータ2015:Bランク
    神戸市内において絶滅の危険が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

水路や小川

産卵や越冬のため、ため池と田んぼを行き来する生きものも多く、水路はこれらをつなぐ重要な場所です。
小川は、ゆるやかな流れがあり、ゲンジボタルやメダカが見られるのも、このような場所です。
神戸では、ビオトープを利用した保全活動を行っている例があります。

ドジョウ

ドジョウの写真水田や用水路、池、小川などに住み、泥にもぐったり、底を泳いだりしています。
えらで呼吸するほか、腸で空気呼吸も行い、水中の酸素が不足すると、水面まで上がってきて空気を吸います。
食用にされています。

  • 環境省レッドデータブック:情報不足(DD)
    評価するだけの情報が不足している種
  • 兵庫県版レッドデータブック:Bランク
    兵庫県内において絶滅の危険が増大している種など、極力生息環境、自生地などの保全が必要な種
  • 神戸版レッドデータ2015:Cランク
    神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

ミナミメダカ

メダカの写真いわゆるメダカ。
河川下流の緩流部、ため池、用水路、水田などに住んでいます。
日中は、水面近くを群れで泳いでいます。
近年、生育環境が悪化し、数が減っています。
神戸では、ビオトープを利用した保全活動を行っている例があります。

  • 環境省レッドデータブック:絶滅危惧II類(VU)
    絶滅の危険が増大している種
  • 兵庫県版レッドデータブック:要注目種
    最近減少の著しい種、優れた自然環境の指標となる種などの貴重種に準ずる種
  • 神戸版レッドデータ2015:Cランク
    神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

ため池

夏や冬,田んぼに水がなくなると,生きものの避難場所になります。
水草は,昆虫や魚の産卵場所や隠れ家として重要です。

ショウジョウトンボ

ショウジョウトンボの写真ため池などに生息し、成熟したオスは真っ赤になります。厳密には「アカトンボ」ではありませんが、国内で最も赤いトンボといっても過言ではありません。
学校のビオトープなどでも、よく見られます。

あぜや堤など

イネの生育期間は頻繁に草が刈られ、秋になるとその回数が減ります。
このような場所は、草刈り後の秋に咲く花の宝庫となり、秋のチョウの重要な蜜源となります。

オミナエシ

オミナエシの写真秋の七草※の一つ。
手入れの行き届いた日当たりの良い草地にはえ、8月から10月に黄色い花を咲かせます。

このような草地では、他にツリガネニンジン、リンドウ、ウツボグサ、ワレモコウ、スズサイコなど、様々な草原生の植物が見られましたが、最近はこのような草地も少なくなってしまいました。

※秋の七草:ハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ(カワラナデシコ)、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ(キキョウ)

里地・里山は、子どもたちが身近に触れ合うことができる自然として見直されており、市民団体などによる里山の手入れや自然観察会が各地で行われています。
人と自然が仲良く暮らしてきた里地・里山が、これからも大切に守られていくことが望まれます。
また、市街地でも、きちんと管理すれば、学校ビオトープや公園が里地・里山の役割をにない、たくさんの生きものの命をはぐくむことが可能です。

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