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最終更新日:2021年10月26日
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神戸カワバタモロコ保全推進協議会では、カワバタモロコの保全のために様々な取り組みを行っています。
ため池の保全には、地元の農家や周辺の住民の方々の理解が不可欠です。
ここに示した保全活動は、地元の方々のご協力によって、実現したものです。
カワバタモロコはどんなため池に生息しているのか、他にはどんな生きものがいるのかなど、まず、ため池の環境の実態を知ることが大切です。
さらに、ため池の環境が悪化していないか、継続的に調べていく必要もあります。
「もんどり」と呼ばれる道具で魚などを捕獲し、ため池にすむ生きものや、その生息数などを確認します。
標識再捕獲法※により、池全体の生息数を推定することができます。
兵庫県立農業高校では、この方法により、池に生息するカワバタモロコの生息数を推定し、外来種がカワバタモロコに与える影響などを、継続的に調査しています。
※捕獲した魚に印をつけて池に戻し、再び捕獲します。二度目に捕獲された魚のうち、印がついていた魚の割合から、池全体の魚の数を推定します。
過去に人為的な移入がなかったかを確認し、今後、放流による遺伝子レベルの攪乱を起こさないために、現在生息が確認されている場所のカワバタモロコの遺伝子※を調べています。
※捕獲したカワバタモロコのひれの一部を切り取り、遺伝子解析を行います。
ヒレは再生するため、カワバタモロコの生存に影響はありません。
観察会は、ため池の環境やその保全の大切さを多くの人に知ってもらうために欠かせないイベントです。
協議会メンバーが案内役になって、カワバタモロコの生態やため池の生きものについて説明しています。
ため池は、長い間放置され、底に落ち葉などがたまると、池の水質が悪化します。
このため、定期的に池の底にたまっている落ち葉やヘドロを取り除く必要があります。
釣り人の手によってオオクチバス(ブラックバス)やヘラブナなどが放流されたことにより、卵や稚魚が食べられたり、病気が持ち込まれたりして、そこに生息していたカワバタモロコが全滅してしまった例もあります。
このため、外来種等が放流された池では、かいぼり(池干し)を行って、カワバタモロコ等の在来種の救出と、外来種等の駆除を行う必要があります。
かいぼりは、かつてはため池の管理のために農閑期によく行われていました。
底質や水質が改善される効果もあります。
外来種が持ち込まれた池や、水質が悪化した池のカワバタモロコを学校ビオトープ等を利用して、一時保護します。
かいぼりなどで池の状態が改善されると、もといた池に戻しています。
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