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更新日:2020年8月7日

新型コロナウイルス感染症抗体保有状況に関する調査結果について

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記者資料提供(令和2年8月7日)

本市の戦略的サーベイランスとして、神戸市立医療センター中央市民病院と共同で、同院の外来患者の抗体保有状況サンプリング調査を実施しました。前回(4月に同院にて実施)の抗体検査の結果との比較など、市内の感染拡大の状況(感染履歴の有無)を検証しましたので、その結果をお知らせします。

1.調査内容

(1)調査方法
・中央市民病院研究倫理審査委員会の承認を得て、2020年5月26日から6月7日までに同院の外来を受診した患者1,000人から採取した血液サンプルを使用。
・対象患者の新型コロナウイルス抗体(IgG)の有無についてデータ収集。患者情報を匿名化のうえ連結。
・過大評価を避けるため、救急外来や指定発熱相談窓口を受診した患者は対象外。
・検査結果は、本人や家族等には通知しない。

(2)使用した抗体検査キット
①Abbott(アボット)社製(米国FDA=食品医薬品局承認)
②倉敷紡績株式会社(クラボウ)製

(3)研究実施体制
中央市民病院感染症科医長土井朝子(正式には土の右上に点)を研究責任者として他8名(前回と同じ)

2.結果

①アボット社製の抗体検査キット
・抗体保有(IgG陽性)は、2例(0.2%、95%信頼区間0.02~0.7%)。
・市全体の性別や年齢の分布で計算した陽性有病率は、0.17%となり、市の人口
(国勢調査151万8,870人)に適用すると、抗体保有者は2,583人と推定。

②クラボウ社製の抗体検査キット
・抗体保有(IgG陽性)は、18例(1.8%、95%信頼区間1.1~2.8%)。
・陽性有病率は、1.7%となり、抗体保有者は25,821人と推定。

3.解釈

①PCR検査との比較
・調査当時のPCR陽性患者数(285人)と比較し、アボット社製で9倍、クラボウ社製で90倍、となり、累積感染者数よりも抗体保有者は多いことが示唆された。

②検査方法による結果の差
・抗体検査は、検査方法により陽性率にばらつきがあると言われているが、今回の調査の結果、両者(アボット、クラボウ)において統計的な有意差が確認された。
・アボット社製は、米国FDA承認を得て、現在、世界的に一定評価されており、こちらをより正確な検査と仮定すると、クラボウ社製は、感度と特異度は高かったものの、得られた陽性結果の多くが偽陽性であった可能性が高い。

③前回(4月)との比較
・クラボウ社製の陽性率は、前回に比べて有意に低かった。
・原因として、サンプリングの誤差、測定法の再現性の低さの可能性もあるが、
IgG陽性期間(抗体の体内での持続期間)が比較的短いことも考えられる。

④まとめ
・この可能性を考慮すると、神戸市の新型コロナウイルス感染症の真の有病率は、今回の調査による推定値よりも高くなる可能性がある。
・いずれにしても、今回の調査において、神戸市における新型コロナウイルス感染症感染者の実際の数は、前回の調査より少なくなるものの、PCR検査で確認された症例数よりも多いことが示唆された。

<参考資料>
抗体保有調査概要(厚生労働省)(PDF:573KB)
抗体保有調査結果(厚生労働省)(PDF:721KB)

 

 

<問い合わせ先>
神戸市立医療センター中央市民病院事務局総務課(小林、阿部)(電話078-302-4350)
中央市民病院ホームページ(外部リンク)

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