令和3年6月8日、全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長の湯浅誠先生をお招きし、こどもの居場所づくり講演会を開催しました。当日は湯浅先生による講演のほか、こどもの居場所づくり実施団体3団体から事例を発表いただきました。
【開催内容】
第1部 講演「こどもの居場所づくりの意義・必要性について」 講師:湯浅 誠 氏
第2部 こどもの居場所づくり実施団体による事例発表
(講演要旨)
- コロナ禍で集まることができない今だからこそ、こどもの居場所が必要であるという機運が高まっている。
- こどもの居場所は人々が安心して暮らしていける地域を作っていくために必要なものである。
- 学校には学校にしかできないことがあるし、居場所には居場所にしかできないことがある。学校も居場所も両方大事ということを理解し、共感してくれる人が増えると、小学校区に1か所以上居場所が必要と思ってくれる人が増えると思う。
- 居場所の必要性が世間の皆さんに共有されたり認識されたりすることがこういう世の中の状況では必要。そういうときに子ども食堂で生まれるエピソードが強い力を発揮すると思う。
- こどもの居場所を実施されている皆様には、居場所でのエピソードを広く多くの方に伝えてほしい。

事例発表では、実際に居場所づくりを実施されている3団体の方に活動内容をご紹介いただき、久元市長とともに意見交換を行いました。


【各団体の事例】
1.若草かがやけこどもひろば
コロナ禍においても感染症対策を徹底し、工夫をしながらこどもの居場所の活動を継続。神戸女子大学や神戸外国語大学の大学生とも連携した居場所づくりを行っています。
2.がんばるもん教室
放課後に小学校の教室で居場所を実施。支援を必要とする子どもに的確に支援が届くよう小学校の先生との連携を密にし、きめ細やかな学習支援を行っています。
3.さくらcafé
特別養護老人ホーム、地域団体と児童家庭センター、スクールソーシャルワーカー等が連携して居場所を実施。コロナ禍においても子どもたちにお弁当を届けるなど継続的な支援を行っています。
参加者の声
- 大変励まされた。居場所の意義や交流の大切さを改めて実感した。
- 小学校区に1か所ずつできることで、地域で孤立する人を減らすことができると思った。
- 子ども食堂=貧困や片親というイメージを持つ人も多く、デリケートに扱わないといけないと思っていたが、そうではないと認識できた。
お問い合わせ先
講演会内容に関するお問い合わせ、こどもの居場所づくり事業に関するご質問についてはメールにて下記までご連絡ください。
こども家庭局こども青少年課
メール:kk_hiroba@office.city.kobe.lg.jp