ホーム > 市政情報 > 市長室 > 市長会見 > 市長会見(2021年) > 定例会見 2021年(令和3年)12月23日
最終更新日:2021年12月23日
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市長会見の模様をお届けします。
・新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について
- 追加(3回目)接種を前倒しして受けられるようになります
- 第6波に備えた宿泊療養施設の更なる確保について
- 年末年始期間中の医療提供体制(コロナ対応)について
・デジタル市役所に向けて「分かりやすく、探しやすい」ホームページにリニューアル!
会見資料はこちら(PDF:3,004KB)
・新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について
・デジタル市役所に向けて「分かりやすく、探しやすい」ホームページにリニューアル!
・質疑応答(発表項目)
・その他質疑応答
司会:
それでは、ただいまから12月2回目の定例会見を始めます。
市長、よろしくお願いいたします。
久元市長:
今年最後の定例会見をさせていただきます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
最初にコロナ対応とワクチン接種ですが、大阪で国内初めてのオミクロン株の市中感染が確認をされました。オミクロン株につきましては、国が新規の外国人の入国を停止すると、厳しい水際対策を取っていたわけですが、検疫の結果、発見される感染者の数、また濃厚接触者の状況、また海外での爆発的な感染の拡大を考えれば、市中感染が我が国でも起きるということは想定をされていたことではないかというふうに思います。想定内の事象が発生したという前提に立って、冷静かつ緊張感を持って対応する必要があるというふうに考えております。
神戸市として取るべき対応は、やはりオミクロン株の感染が起きたのかどうか、つまり感染者の存在、これを把握することです。これまでも御説明いたしましたように、神戸市の健康科学研究所は、かなり早い段階から変異株のサーベイランスを行ってきました。英国株と言われたアルファ株、それからデルタ株、そして今回のオミクロン株についても、スクリーニングPCR検査を行い、また、デルタ株ではないとされた変異株についてはゲノム解析を行うということで対応してきました。この体制を維持いたしまして、神戸市内でオミクロン株の感染者が発生するのか、しないのかという、こういう把握をしっかりと引き続き行っていきたいと考えております。
もう1つは、PCR検査体制をしっかりと維持すること、それから感染者が発生した場合の医療提供体制をしっかりと準備していくということと思います。これまでの第5波までの対応で、私たちの中には様々な知識や経験が蓄積されていますから、それらをフルに活用して、オミクロン株という我が国にとっては未知の、そして新しい脅威にしっかりと対応していきたいというふうに考えております。
それでは、今日用意をしております内容の説明に移らせていただければと思いますが、オミクロン株への感染の拡大を予防する、そして、万が一にもこれに感染した場合の重症化を防ぐという意味でも、3回目のワクチン接種をスピーディーに進めるということは大変重要です。
この点につきまして、12月17日に国からの通知が示されました。これまで2回目の接種から8か月後に接種をするという方針で準備が進められてきたわけですが、12月17日の通知では、医療従事者と、それから高齢者施設などの入所者・利用者については6か月後に、その他の高齢者については7か月後に前倒しをするという方針を示されました。
これに基づきまして、神戸市の接種計画を大まかに決めることにいたしました。医療従事者と入所施設については、もともと示されていた8か月後に接種をするという方針を、これを前倒しいたしまして、6か月に前倒しをするということで、この1月には、当初は2万5,000人の接種を予定していたわけですが、これを8万7,000人にする。2月につきましては、5万人が4,000人に減ることになるということになります。
施設入所者を除く高齢者については、もともとは2月に約17万人、3月に約16万人と予定をしておりましたが、7か月、つまりこれまでよりも一月前倒しをするということによって、この16万人分も含めて2月に接種をする。ですから、2月に高齢者については33万人の接種をしなければいけない。その分、3月、4月の接種が減るということになるわけです。そのためには当然、接種期限を前倒ししなければなりません。
まず、医療従事者につきましては、1月11日以降、接種券を発送する予定でしたけれども、これを今年の12月27日に前倒しいたします。来年の1月11日に2回目の接種後6か月を経過している方に送ると、こういう形で接種券の発送も前倒しするということにいたします。
それから、施設入所者以外の高齢者につきましては、もともとは1月31日以降に発送する予定でしたけれども、8か月を経過した時期が1月31日以降ということでしたので、その予定でしたけれども、これを1月17日、それから24日、31日というふうに、1週間の間隔を空けて接種券を送付するということにいたします。
高齢者の方について1か月前倒しをするという方針ですから、高齢者以外のそれよりも年齢が低い方につきましては、2回目接種から8か月以上を経過した方から順次接種券を送付するということにしたいと思います。
接種券がいつ送られてくるのか、オミクロン株に関する報道が非常に多くなっているということから、やはり3回目を早く接種したいと、いつ接種券が送られてくるのかというニーズがかなりありまして、先般も市民の皆さんとの意見交換会がありましたけれども、そこでも、いつ送られてくるのかという質問も結構ありました。
そこで、神戸市独自の対応ですが、この接種券発送お知らせサービス、これを接種券の発送を開始する1月17日、来年の1月17日から開始をいたします。この接種券番号、接種券番号を入力していただければ発送時期を検索することができると、こういうサービスを開始いたします。1回目、2回目のときもそうですが、神戸市から接種券を発送いたしまして、宛所不明で返送されることも結構ありますので、これを積極的に活用していただきたいというふうに思っております。
この接種間隔を前倒しすることによる接種体制をどうするのかということですけれども、具体的には配付資料には書いておりますが、先ほど申し上げましたように、特に2月、これ、33万回の接種をしなければいけないということになるわけです。これに対してどう対応するのかということですが、ワクチンの接種はこれまでも診療所、病院などの個別接種会場、それから集団接種会場、それから大規模接種会場、この3か所の接種会場を用意して接種をすることにしたわけですけれども、同じ、基本的には同じ対応を取ります。個別接種会場については814か所用意をいたします。それから、集団接種会場につきましては18か所、大規模接種会場については、ノエビアスタジアムとハーバーランドセンタービル、ここを用意いたします。このために必要なワクチン供給量は、ファイザー社製が約43万回、モデルナ社製が約34万回の供給量を見込んでおります。現時点では3回目の接種は18歳以上というふうに示されておりまして、12歳から18歳未満の方についての接種方針はまだ示されておりません。現時点でワクチン接種対象者、つまり18歳以上ということになるわけですが、110万人の約7割を確保するという見込みですので、現時点では、今のところは高齢者、65歳以上の方の接種ということになるわけですけども、これに対しては十分対応できるというふうに考えております。
この3月までの追加接種、このうち3月までの追加接種の供給量は、ファイザー社製が約34万回、モデルナ社製が約26万回ということになります。このワクチン供給の割合を勘案いたしますと、また接種体制を勘案いたしますと、個別接種会場ではファイザー製のワクチンを使用し、集団・大規模接種会場ではモデルナ製のワクチンを使用することになります。ただ、この市役所の24階、ここは夜間の接種会議の、また一定の事情のある方を対象とした接種会場ですので、ここにつきましてはファイザー製を使用するということにしております。
こういう形で、接種方法については、まずかかりつけの診療所、病院に予約をする、インターネット予約をしていただく、そして専用コールセンターに電話をかけていただくということですが、今回は、前も少し申し上げましたが、神戸市独自の対応といたしましておまかせ予約、それからお助け隊、これは2回目の接種でかなりの力を発揮していただいたわけですけれども、こういう対応も行います。この集団接種会場でのおまかせ予約、これは、個別接種会場ではそれはできないことは当然ですが、集団接種会場でのおまかせ予約、これは予約チケットにこのミシン目をつけて書いていただく、これを返送していただくということにいたします。これを返送していただきますと、神戸市が接種場所、日時を予約しまして、そして郵便で予約結果をお知らせするというふうにいたします。これで、どうしても都合が悪いという方につきましては、これはネット予約などによって変更の手続を取っていただくということになります。
それから、神戸市独自のお助け隊につきましても、1月18日から再配置をいたします。3月までです。今回はおまかせ予約を入れるということもありますので、従来は区役所や支所以外のところでも配置をしたわけですが、配置場所は北神区役所を含む区役所10か所、それから北須磨支所、今、西区につきましては区役所が間もなくオープンをいたしますので、西神中央出張所が2月10日まで、2月18日からは新たにできる玉津支所で、ここに配置をするというふうにいたします。お助け隊は今年の4月から8月まで配置をいたしまして、全体で13万5,000件余りの予約をサポートしていただきました。このお助け隊も活用していただいて、スムーズな予約をしていただければと思います。
それから、コロナ対策につきまして、あと2点追加して説明をさせていただきたいと思います。宿泊療養施設をもう1か所追加いたします。現在5か所あるわけですが、第6波に備えるという趣旨もありまして、ホテルサンルートソプラ神戸を、ここから見える距離にありますが、これをスタートさせます。ここでは176室が入所可能ということになりまして、運用の開始日は未定です。今、感染が収まっておりますから、感染拡大の状況に応じて開設をするということになります。
これまで、ニチイ学館神戸ポートアイランドセンター、東横インが2か所、ホテルサンルートソプラ神戸アネッサ、神戸ポートタワーホテル、5か所を用意しておりまして、584室ありましたが、今回、この176室を加えることによって760室を確保できるということになります。
それから、年末年始の医療提供体制を確保するために、神戸市独自の支援策を講じるというお話をいたしました。そして、医療機関に対して協力をお願いしてきたわけですけれども、この外来に対応する機関、おかげさまで142の医療機関から申出をいただきました。去年が96医療機関ですから、大幅に増えることになります。また、入院に対応する医療機関については27医療機関、去年が20医療機関でしたから、これもかなり増えることになります。神戸市として独自に支援措置を講ずることにしたのは、前回御説明をしたとおりです。
こういう形で、高齢者の方にできるだけ早く接種をしていただくためにワクチンの追加接種をスピーディーに進めますし、あってはならないことだと思いますが、オミクロン株の市中感染が発生した場合にも備えた医療提供体制などの確保にも取り組みたいというふうに考えております。これが最初のテーマです。2番目のテーマが、デジタル市役所を目指して様々な取組をしておりますが、その中でホームページ、これを分かりやすく探しやすいものにリニューアルをすることにいたします。今日の6時にこれが切り替わることになりますので、少し説明をさせていただければと思います。
とにかく、より伝わるホームページにしたい。それから、これまでのアクセスの状況から見て、ニーズが高い情報にアクセスできるようにしたいということです。もう1つは、組織や窓口を探しやすくすると、こういうような形にいたします。
1つは、この左のスクリーンに順次掲載をいたしますけれども、トップページを一新いたします。現在はページごとにデザイン粒度がばらばらで、なかなか情報を探しにくいというようなこともありました。動画を使った情報伝達、情報の集約、市が発信する最新情報も見やすくする、組織や窓口を探しやすくするということですね。平時はこういう画面なんですけれども、災害時には画像を用いた情報発信に切り替わることにいたします。
それから、令和3年度中に検索機能をさらに強化するということで、現在はホームページの検索とFAQの情報、これが分断をされていて、一体的に情報が探せないということがありました。Google検索を使っているわけですけど、そうすると正しい情報が上位に表示されない。これ、私自身も何回も試してみたんですけれども、最新の情報がなかなか上位に出てこないということもありましたので、これを改善するために、ホームページとFAQを一体的に検索できるようにいたします。
それから、AIエンジンを搭載できるようにいたします。AI検索システムの導入です。このAIエンジンが記事やファイルをクローリングいたしまして、ホームページやFAQの最新記事と回答を取得すると。検索内容の回答にふさわしい、最も適切なページをお勧め記事として表示できるようにいたします。検索窓も使いやすいように改善をいたします。
今までは、ホームページやFAQを見ても問題が解決できずに、市の総合コールセンターに問合せをしていただいているケースが相当多数に上っているということが分かりました。できるだけそういうことがないように、ホームページやFAQでもう自己解決できるようにしたいと考えております。AI検索システムの導入は、これはほかのところではまずやっていないのではないかというふうに思います。
さらに今後、来年の上期にはホームページ全体の構造の整理とデザインを継続的に改善するとともに、関連する情報にもアクセスしやすくするというふうにしていきたいと考えております。
私からは以上です。記者:
分かりやすいホームページのほうで2つお伺いしたいんですけれども、AIによる検索システムを使うということは、これまでのようにGoogleはもう使わないということになるんでしょうか。
職員:
御質問いただいたように、Google検索をこれまで使っていましたが、令和3年度中には切り替えて、一旦は使わなくなるということになります。
記者:
AI検索システムを入れると、ごめんなさい、あんまりイメージができていないんですけど、つまり今まではGoogleで市以外のページも拾ってしまっていたということですか。
職員:
サイト内検索になりますので、神戸市のホームページの中を検索していたのがGoogleの検索を使っていたんですけども、今後ともスコープといいますか、範囲はサイト内検索には変わらないです。
記者:
だけども、検索精度が上がることになるということですか。
職員:
そうですね。検索精度とスピードを上げるというところです。
久元市長:
AI検索ってどんなものか、分かりやすく説明してください。
職員:
今までGoogleのロジックで上位に表示されるページが決まっていたんですけれども、今回、AIを使って、市民の方が探したい情報と神戸市のホームページ、FAQの情報のひもづけの部分をAIで改善していきます。そのひもづけの精度をAIを使って学習していくことで、常に正しい情報といいますか、市民の人が知りたいという情報を上位に表示させることができるようになります。
記者:
つまり、FAQでよく出ている話を、検索ワードとひもづけるところをAIが学習していくということなんですね。
職員:
はい、そうです。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
あともう1つデザインのところなんですけれども、今はデザインがページごとにばらばらということなんですか。私は使っていてあまりよく分からなかったんですけれども。
職員:
はい、そうです。具体的には、神戸市のホームページの中の一つ一つのページは所管の課がそれぞれ作っていますので、その人たちのスキルだったり、所管の方の見せ方に今までは頼っていました。ここを、統一的なデザインだったり、ルールに従って作ることで、神戸市ホームページ全体の探しやすさにつなげていきたいと思っています。
記者:
それは統一されるのが来年の上半期のどこかになるということ。
職員:
そうです。全体はそこを予定しています。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いします。
3回目のワクチンのほうをまずお伺いしたいんですけれども、ちょっと説明でも触れられていたと思うんですけれども、個別接種がファイザーで集団会場がほぼモデルナでというふうな運用にする理由を、ちょっと理解が追いつかなかったのでもう少し詳しくお伺いできますでしょうか。
職員:
健康局でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
個別接種医療機関で使用いただくのがファイザーで、集団接種会場、大規模接種会場につきましては市役所会場以外モデルナというすみ分けを今、考えてございます。その理屈なんですけれども、これは私どもの裁量というよりは、国から配分供給されるワクチンのシェアバランスに応じて、接種会場での使い分けを考えざるを得なかったというのが正直なところでございます。といいますのが、初回接種の接種実績でございますけれども、大体ファイザーが8割、モデルナが2割でございました。多分この2割というのは他の一般的な都市に比べるとやや高いのかなと。といいますのは、大規模接種会場、それと集団接種会場のうち5会場を6月からモデルナ会場としてやってございましたので、それでも8対2でファイザーが圧倒的に多かったということでございます。
私どものほうに国から通知がまいりました。とりわけ2月、3月に使用するワクチンのバランスがファイザー6、モデルナ4ということでございまして、割合でいいますとモデルナが倍増し、ファイザーが相対的に減ったという事情がございます。接種会場単位で見たときに、個別接種会場が大体全体の5割から55%、6割近い割合で接種をしていただいた。残りの4割を集団・大規模接種会場で接種いただいたということでございますので、接種実績と2月3月のワクチンの供給割合がちょうどぴたっとはまるといいますか、モデルナを集団接種会場で使い切らないと余らせてしまうというような事情もございますので、ここは個別接種会場はファイザーを、集団接種会場は市役所会場以外を除きましてモデルナを使わせていただく。ただ、これはワクチンの特性によるんですけれども、やはりモデルナは、報道等もされていますけれども、若年男性で心筋症の割合がやや高いと、ファイザーは低いといったところもございますので、私どもが設置する集団接種会場に1か所はファイザーを残しておこうということで、先ほど市長のほうから御説明させていただいた内容になったわけでございます。
以上でございます。
記者:
ありがとうございます。
念のためですけれども、1回目ファイザー・ファイザーを受けられた方もどちらを受けてもいいし、1回目モデルナ・モデルナの方はどちらを受けてもいいということですよね。
久元市長:
そこは、例えば1回目、2回目を個別接種会場で受けて、3回目は全部ファイザーですから、それはそれでいいわけですよね。1回目、2回目は大規模接種会場、ノエビアスタジアムで受けられた方がたくさんいらっしゃると思いますが、ファイザーを最初に使って、途中からモデルナに切り替えたわけです。ですから、1回目、2回目ファイザーを受けた方が、今回3回目は、今度はモデルナを打つということになるわけです。これは私ども独自の判断というよりも、そういうことになったとしても、例えば副反応の状況が大きく変わるわけでもないし、それから3回目にモデルナを打ったとしても、抗体の状況が大きく変わらないということも国のほうで説明されていますから、そういうことについてしっかりと説明をして、理解を求めていきたいと思います。
記者:
ありがとうございます。
あと、おまかせ予約ですけれども、なので、これは集団会場向けになるということですか。
久元市長:
そうです。
記者:
ありがとうございます。
あと、ホームページのほうで、ちょっと直接関係するかどうかはあれなんですけれども、時々検索すると、Googleではヒットするんですけれども、それを開いてみると、お探しのページは見つかりませんでしたということがよくあったりするんですけれども、その部分の改善とかというのは今回何か加わったりするんでしょうか。
職員:
ありがとうございます。おっしゃられた内容は該当ページのリンク切れという問題だと思っていまして、そこは今回の改善には入っていないんですが、運用面でカバーできるようにしていこうと思っています。
記者:
今後その辺りの改善も進めていくという理解でよろしいですか。
職員:
そうです。
記者:
ありがとうございます。
記者:
よろしくお願いします。
まず、ワクチンのほうでちょっと数字の確認なんですけども、市長がおっしゃっていたファイザー43万回、モデルナ34万回、いずれも約だと思うんですが、これは2月に供給される見込みのものでよろしかったですか。
職員:
健康局でございます。
43万回、34回でございますけれども、これは初回接種で使う予定であった在庫の量も含みます。ちなみに在庫の量なんですけれども、ファイザーが、ざっくりで申し上げると約9万回分ございます。モデルナが約8万回分ということで、合わせて17万回ということでございます。43万回から9万回を引いた分、34万回から8万回を引いた分が追加接種で、国のほうから配分がある、もしくはこれから来る予定の数字でございます。
記者:
すると、その後にいただいた34万回と26万回という数字は、これは在庫分を引いた数字ということですよね。
職員:
そういうことでございます。
記者:
要は、この新たに供給される分に関しては、市庁舎宛てに3月中までに全部来る予定になっているという、そういう理解でいいんですか。
職員:
はい。国のほうからは、2月から3月において使用されるワクチンということで配分されています。これは神戸市だけではなくて、全国自治体にそのようになってございます。4月からのワクチンにつきましては、まだ正式に数字が来てございません。したがいまして、3月までのワクチンについての御説明ということでございます。
記者:
あと、これも確認なんですけども、医療従事者とか高齢施設等の入所者ではない高齢者の方が令和4年2月以降接種できるようになると思うんですけど、これ、会場ベースでいくと、最短で2月1日から接種できるようになるということで大丈夫でしょうか。
職員:
はい。集団接種会場は2月5日からスタートいたします。
記者:
個別が2月1日からなんですけど。
職員:
個別は2月1日です。
記者:
じゃ、最短で、その他の高齢者の方は2月1日から。
職員:
そうです。これ、実は国のほうが前倒しの開始を2月からということで、そういう条件を付されていますので、それに合わせておるということです。
記者:
ありがとうございます。
記者:
3回目接種に関連して、モデルナとファイザーの供給割合というのは、これは国が示してきているので、それに合わせて、神戸市の現状で、個別医療機関の接種と集団で割ったらちょうどいいのではないかということでお組みになったと分かるんですが、高齢者の方、ファイザーを受けていらっしゃる方が大変多いので、これまで集団接種会場で受けました、でも、3回目、できればファイザーを受けたいとか、どちらかというとそういう方がかなりの数いらっしゃるのではないかと、これ、可能性ですけど。なので、予約のときに、前のときの混乱とはまた別の、今回はおまかせ予約とかいろいろ改善も進められているんですけども、ファイザー、モデルナでいいのかといったような、そういう種類の混乱があり得るかなと考えておりまして、それについては、問合せ等もあるかと思うんですけど、それについて対応、説明をするということだと思うんですけど、どういうふうにお考えか教えてください。
久元市長:
これは先ほども申し上げましたけれども、国においても大変分かりやすい説明資料も作っていただいておりますから、そういう内容をワクチンのコールセンターなどでしっかりと説明していくということになるというふうに思います。どうしてもモデルナは困るのでファイザーを希望するという方は、これは少し待っていただくことになるわけですけれども、今おっしゃったようなことが極力起きないように、これ、神戸だけの問題ではないと思うんですよね。同時に、やはり神戸市としては、そういう説明というものをいろんなルート、チャネルを使って市民の皆さんにしっかりしていって、混乱が生じないように、先ほど申し上げましたように、副反応についても、あるいは抗体の増加についても、大きな差はないということ、これは同様の発表も海外からも出されておりますので、もちろん海外のそれぞれの発表主体によって若干の違いはありますが、そういうような報道も発表もありますし、そういうことを十分情報を精査して国のほうで説明されていると思いますから、そういう内容をしっかり、神戸市としても分かりやすく市民の皆さんに伝えていくということが大事だというふうに思いますし、そうしたいと思います。
記者:
よろしくお願いします。
発表の内容といいますか、オミクロン株の関係で、仮に神戸市内で患者さんが出た場合の患者さんへの対応というのと、あとその接触者に対する対応、今のところ市でどのようにシミュレートをしているのか、想定があったら教えてください。
久元市長:
もしもオミクロン株であるという感染者、まずオミクロン株であるということがどの段階で分かるのかというと、スクリーニングPCR検査でデルタ株ではないというふうになったときには、これはオミクロン株であるとは断定できないけれども、疑われるということで、感染症に基づく入院措置を取るということになります。さらに、オミクロン株とは断定できないけれども感染している、デルタ株の疑いが非常に強いという方でも、オミクロン株の陽性者の濃厚接触者であるとか14日以内に渡航歴があるとか、そういう方については、無症状の方も含めてオミクロン株疑い患者として入院をしていただくということになるわけです。ゲノム解析でオミクロン株というふうに確定されれば、当然のことながら引き続き入院をしていただくということになりますし、もしもオミクロン株ではない、デルタ株という可能性が極めて高いでしょうけれども、そのときには、無症状の方は宿泊療養施設に入っていただく、あるいは自宅で療養していただくという通常のコロナ患者としての取扱いをするということになって、あとは、必要な退院基準に基づいて退院をしていただくという対応になるというふうに考えています。
記者:
大阪のほうなんかでも、昨日の発表でありましたけど、かなり広い範囲で接触者を、例えば学校をお休みにしたりとか、通常の規定よりも広く取っている例があると思うんですが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。
久元市長:
そうですね、その場合には、やはりこれまでの発生した場合に取る対応よりも、より幅広い対応、あるいは期間も含めて、これまでとは違う対応を取るということになると思いますが、今は大阪の例しかないわけですけれども、これも1つの参考になるでしょうし、国からも何らかの対応が示されるかもしれませんが、示されない場合には、神戸市が独自に、あらかじめ想定されるというよりも、完全に市中感染で全く感染経路がつかめないのか、あるいは海外から入国された方が原因ではないかと疑われる場合とか、そこはいろいろあろうかと思いますから、いずれにしても、感染経路をしっかりとつかめるように最大限の努力をするということと、発生をした場合にはその方が置かれている、例えば年齢とか、お勤めになっているのかどうかとか、家庭の状況がどうかということに応じて、最も適切な対応を、もう、そこはスピーディーに決めなければいけないというふうに思います。
記者:
ありがとうございます。
記者:
神戸市で、これまでにワクチン接種での死亡疑いがある例や、また、若者の心筋炎の報告というのはどれぐらい上がっているのか教えていただけますか。
職員:
後ほど正確に数字のほうを確認いたしまして、広報戦略部通じてお伝えしたいと思いますが、よろしゅうございますか。
記者:
すいません、先ほどの質問に、2つ前の質問に加えて追加で質問なんですけれども、昨日の大阪でのオミクロンの市中感染を受けて、現時点で何か市で新たな対応であるとかというのを、特に検討しているだとか、そういうことはありますでしょうか。
久元市長:
オミクロン株もコロナですから、基本的にはこれまでと同じ対応をするわけですが、しかし、先ほども申し上げましたように、このオミクロン株というのは未知の部分がかなり大きいわけですね。まず、これまでの国からの発表とか、あるいは専門家の見解とか、あるいは海外での報道を考えれば、感染力が極めて強いということと、それからワクチンが効きにくくなる免疫逃避というものが起きる可能性がデルタ株などよりも高いということと、しかし、重症化リスクというのはひょっとしたら低いかもしれないけれども、これも分からないということですね。そういうことを勘案して、つまり感染力が高いということを勘案して、先ほど申し上げましたように、オミクロン株というふうにゲノム解析が行われない段階で、疑われるような場合にも、陰圧措置が講じられているような病室に入院をしていただくとかという措置が取られているので、それと同じ対応をしていこうということです。それから濃厚接触者についても、やはり幅広くPCR検査をして、スクリーニングをするということが必要になってくると思います。
記者:
分かりました。濃厚接触者とかに関しては、その状況でスピーディーに判断ということなるわけですよね。
久元市長:
はい。
記者:
ありがとうございます。
それから、多分市民の皆さんも、大阪という近いところで市中感染、オミクロンが出たことについて不安を受けている方も多いのかなと思うんですが、その辺りについて、どういうような行動を取ってもらったらいいのかという、市民への呼びかけを一言いただいてもいいですか。
久元市長:
やはりオミクロン株も、従来のデルタ株も、この感染予防に対する対応というのは基本的には変わらないというふうに考えられています。やはりマスクをしっかりとしていただくということ、周りに人がいる場合には取らないようにすると、会食なども、今、特段緊急事態宣言も発令されていませんから、特段の対応は要請されていないとは思うんですけれども、やはり大人数での会食を避けるとか、今まで以上に注意深い対応を取っていただきたいというふうに思います。
同時に、やはり周りにウイルスが、デルタ株も含めて、オミクロン株も含めているということを前提にして、冷静な対応をしていくということも同時に必要ではないかと思いますから、今の時点で不要不急の外出をやめていただきたいとかというような呼びかけをするつもりはありません。現在の感染状況を踏まえて、感染予防に注意をしながら平穏な日常生活をしっかりと送っていただくということが、やはり必要なのではないか、つまり冷静に行動することが大事ではないかと思います。
記者:
続けてなんですが、先日示された新神戸駅の再整備の方針についてなんですけれども、その再整備について、市長さんとしてはどのように整備していくのが望ましいかとか、その辺りのビジョンについてお聞かせいただければと思います。
久元市長:
新神戸駅は、市外から来られる方が多数利用されて、一番最初に神戸という街に降り立つ場所ですから、やはりあのロケーションや眺望も生かしながらデザイン性の高い駅前にしていくということ。それからあそこには、もちろんタクシーの乗り場、一般車両の乗り場、それから観光バスや、特にホテルのバスなどが多数発着しますから、今の駅前の状況では、その辺の発着が入り組んでいて、分かりにくいということもあります。ですからその辺をよりすっきりと整理をすると、より便利で分かりやすい新神戸駅の駅前にしていくということ、その辺りを狙いながらこれから再整備をしていきたいというふうに考えています。
記者:
分かりました、ありがとうございます。記者:
2点ありまして、1つは、先日兵庫県のほうで行財政運営方針の見直しの第1案が発表されまして、例えば神戸マラソンの共催から協賛に切り替えるとか、あと、神戸市関連で言いますと市街地開発の補助、新規については、これは廃止というような書き方がされてあったかと思うんですけど、県の財政が非常に厳しい状況であるとはいえ、神戸市にとっては非常にちょっと、内容的には厳しい部分もあるのかなと思うんですが、この方針について、市長としてどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
久元市長:
やはり兵庫県の財政が非常に厳しい状況にあるということは前から知られておりましたし、私も承知をしておりました。齋藤知事が就任されて、新しい目で、新しい知事の目で御覧になって、やはりこれまでの対応では十分ではない、より一歩、もっと踏み込んだ対応をしなければならないということを考えられて、この方針を示されたということだと思います。やはり改革が必要であると、そしてこの財政の健全化を図らなければいけないという、そういう問題認識は理解できます、大きな方向性は。同時に、具体的に示されている項目というのは、これまで兵庫県と相談をして実施をしてきたものですから、やはり県のお考えもしっかり聞いて、その上でどうするのか。これは一方的に聞いて「はい、分かりました」「いや、絶対困ります」ということではなくて、やはり県のお考えもしっかり聞いて、それに対して私どもの考えも押し出して、キャッチボールをしながら、双方にとって納得できる着地点を見いだしていく。今おっしゃいましたマラソン、これも、マラソンの実行委員会は、そもそもこれは県の公館で開かれていたわけですね。それから、再開発についても、三宮をはじめ、かなりのところで再開発の県の補助金を頂いてきました。そういう非常に重要な事業ですから、よくお考えを聞いて、しっかりと意見交換をしながら対応していきたい。一番双方にとっていい結果を見いだしていきたいと思います。記者:
分かりました。
もう1つだけ。冒頭にも市長がおっしゃられましたが、今日は最後の定例会見になると思いますので、毎年恒例ではありますけれども、この1年を漢字一文字で表すとしたら何になるでしょうか。
久元市長:
恐縮です。毎年聞かれております。先ほど書いてきました。「変」です。
記者:
理由も聞かせてください。
久元市長:
やっぱり、1つは、今日も話題になった変異株です。神戸市は特に健康科学研究所、環境保健研究所と言われたときから、英国型と言われたアルファ株、それからデルタ株、今度のオミクロン株というふうに変異株と向き合ってきたわけです。変異株を徹底的にサーベイランスするということにしてきましたので、やはりこの変異株の「変」が頭にまず浮かびます。
同時に、このコロナウイルスというのは、変異するだけではなくて、まさに変幻自在というか、どういう姿に変わるのかというのがまさに分からないんですよね。変幻自在の存在であるということ。
それから、やはり、これは今年だけではありませんが、このコロナウイルスの出現と、これとの闘いの中で、私たちの生活、経済、あるいは発想方法、行動様式、これは大きな変化を迫られてきた、そういう変化の「変」ですね。
それとともに、未来を見据えたときも、ウィズコロナの時代がしばらく続く。その後には、いつか分からないけれども、必ずポストコロナの時代がやってくる。コロナ後の社会というのがどう変わっているのか、そして、それに対して私たちの日常というもの、あるいは行政もどう変革をしていかなければいけないのか、自己変革をやっぱり図っていかなければいけない、いや応なく、想像力をたくましくして。そういう未来を見据えた変化ということも問われる年ではなかったかと。
そういう幾つかの理由で、この変わる、「変」という字がまず思いついたわけです。
記者:
ありがとうございます。記者:
ちょっと前回も出たんですが、王子公園の再整備のことでお聞きしたいんですけども、先日、市民の意見交換会というのが開かれて、それをちょっとのぞいたんですけども、その中で、既存施設が廃止されるということにかなり市民の方は反発が強くて、それに対して代替案みたいなものは全く示されていないというのが現状だと思うんですけども、それについてどう考えているかということと、パブリックコメントを募集されているんですけども、パブリックコメントを1月まで募集されて、2月ぐらいにまた基本方針を出すということで、ほぼ既定路線が決まっていて、パブリックコメントをしても、何か聞き置くだけではないのかなというような不安の声がかなり聞かれて、パブリックコメントの扱いについてどう考えられているのか、その2点についてお聞きしたいと思います。
久元市長:
まず、この王子公園の再整備につきましては、1月に発表させていただきました。そのときには大学の誘致ということもそこに盛り込んでおりましたし、これは議会に対しても説明をしています。
やはり神戸全体を考えたときに、人口が減少していく、そして、いかに若者に神戸に来ていただいて、若い世代に、神戸に住み、神戸で働き、神戸で学ぶような、そういうようなまちにしていかなければいけないというのは、これは恐らく間違っていないと思います。そういう方向に持っていかなければいけない、そういう大きな方向性に沿った再整備のプランであるわけです。
同時に、この王子公園という場所が、多くの市民にとって、いろいろな意味で一人一人の人生を思い出させるようなシーン、場所でもあると思うんです。私自身も、子供のときに湊川公園から市電に乗って王子動物園で遊んだ記憶、あるいは遠足で行った記憶、それから、遊園地で遊んだ記憶というのもすごく大切にして、個人的には大切にしています。若いときに遊園地に行った、子供さんが生まれて子供と一緒に行った、孫が生まれてそこに行った、そういう自分の、何というのか、これまでの来し方というものと結びついた場所であるのだろうと思いますね。
やっぱりそういう個人的な記憶からいえば、あのままの風景であってほしいという気持ちは理解ができる面もあります。しかし、遊園地も大分老朽化してきましたし、昭和レトロなので、どんどん昭和レトロの遊園地がなくなっているから価値があるという見方もあるかもしれませんが、やはり神戸全体が求められている、今置かれている状況の中で神戸がどう進んでいったらいいのかということを考えたときに、あの示した王子公園再整備のプランというものは、神戸全体にとってみれば必要なものだということを、やはり分かりやすく説明をしていきたいと思います。
同時に、あそこを使っておられる方、近隣の方、近所の方も多いと思いますから、今使っていただいている施設の中で、今、我々が考えているプランでどうしても困るようなものがあるのかどうかということについては、いろんな寄せられる御意見だとか、あるいはパブリックコメントで寄せられる御意見を踏まえて、どんな対応ができるのかということは考えていきたいと思います。
記者:
パブリックコメントについても十分に考慮して考えていって、それを基本方針に落としていくということでしょうか。
久元市長:
パブリックコメントで寄せられた意見を踏まえながら、基本方針を策定していきたいというふうに思います。
記者:
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