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定例会見 2021年(令和3年)7月21日

最終更新日:2021年7月21日

ここから本文です。

市長定例会見の模様をお届けします。



・新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種
ファイザー社製ワクチンを使用する集団接種会場での接種再開を8月10日(火曜)からに早めます
基礎疾患がある方の新型コロナワクチン接種の予約受付を再開します
スマート申請による新型コロナウイルス感染症予防接種証明書(ワクチンパスポート)の交付申請受付を開始します

神戸の歴史遺産を未来に継承します-第1回神戸歴史遺産の認定-

会見資料はこちら(PDF:3,209KB)


新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種
神戸の歴史遺産を未来に継承します-第1回神戸歴史遺産の認定-
質疑応答(発表項目)
質疑応答(発表項目外)

会見で投影した動画




新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種

久元市長:

 よろしくお願いいたします。

 今日、お話を申し上げたい案件は2件です。コロナウイルスの感染症対策とワクチンの接種の状況、それから、神戸歴史遺産の認定につきまして、これは新しいテーマですけれども、お話を申し上げたいと思います。

 その前に、7月18日に執行されました兵庫県知事選挙におきまして、斎藤元彦さんが知事に当選をされました。斎藤元彦さんの当選に対して、心よりお祝いを申し上げたいと思います。ぜひ、これまで培われた経験を基に手腕を発揮して、兵庫県の発展のために頑張っていただきたいというふうに思います。

 また、兵庫県と神戸市はこれまで県市協調で様々な施策を推進してきました。ぜひ、この県市協調をこれからも推進し、神戸の発展、そして神戸経済の活性化に御支援をお願い申し上げたいと思います。同時に、神戸市も県庁所在都市として、兵庫県の各地域の発展に貢献できるように仕事を進めていきたいというふうに思います。

 それでは、最初のコロナウイルスとワクチン接種ですけれども、今の状況につきましての受け止め方を簡単にお話しさせていただきますと、今日の新規感染が33件、昨日が39件ということで、新規感染の増加が見られます。しばらく前は感染が全くなかった日もありましたし、1桁の日が続いたということもありました。

 これまでの経験では、東京で感染が拡大をすると、しばらく間隔をおいて名古屋や大阪で感染が広がる。そして、関西では大阪から阪神間、神戸に感染が広がってくると、こういうことが見て取れるわけですね。もう神戸で第5波が始まっているとまで断言はできませんけれども、保健所をはじめ健康局はもうその可能性があるということで、緊張感を持って、今、対応に取り組んでいるところです。

 感染を収束させるためには、ワクチンの接種、これが急がれるわけで、神戸はかなり早いペースで進んできた。そして、6月の終わり頃から急にファイザー製のワクチン接種の供給量が大きく減少することになり、新規予約の停止、キャンセルまで行わざるを得なくなった。そういうような状況も勘案していただいて、県においては追加のワクチン供給を行っていただいたというのがこれまでの状況です。

 このワクチンの供給を見込みながら、神戸市として、改めて迅速にワクチンの接種を進めるということ、これが我々がやらなければいけないことです。同時に、これから、まだ最後は詰まっていないところがありますが、当初のワクチン接種の計画よりも一月余りワクチン接種が遅れることになります。

 そういう中で、この感染の拡大を迎えているということ、これにどう対応すればいいのかということですけれども、1つは、やはりこの第4波の中で、神戸の医療提供体制は危機的状況に陥りました。入院調整にも大変苦労をいたしました。この経験を検証いたしまして、その経験の上に立って、医療提供体制と検査あるいは療養体制をどう構築するのかということが求められるわけです。

 その際、これから申し上げますけれども、ワクチン接種によって、感染状況あるいは重症化の状況というものがかなり変化が見られます。こういうことを勘案いたしました対応が求められているというのが今の状況ではないかというふうに思います。

 まず、現時点におけるワクチン接種の状況ですが、全体のワクチン接種、1回目が38.6%、2回目が28%。65歳以上の方についていうと、1回目が89.3%、2回目が67%ということで、接種のペースはかなり落ちたわけですけれども、しかしなお、現時点においても全体また65歳以上ともに、全国、そして兵庫県の接種実績を上回っているという状況にあります。

 予約の一時停止、キャンセルをする中で、2回目の接種、65歳以上の方の2回目の接種は継続することにいたしましたので、2回目の接種も確実に増えているということが言えようかというふうに思います。

 その一方で、年代別の感染者の状況がどういうふうになっているのか。第1波、第2波、第3波、第4波、そしてその後の状況を御覧いただきますと、一見して分かりますように、特に第4波の後、6月中と、それから7月の、取りあえず7月18日までの状況を見れば、70歳以上、第3波のときは23.6%、20%以上を占めていたわけですが、これが直近では1.6%に激減をしているということが分かります。一方で、30代以下が直近のデータでは70%、7割を超えているということが分かるわけです。

 これは、やはりワクチン接種が進んでいる高齢者において、この感染状況もかなり激減をしているということ。やはりワクチンの効果が発揮されているということが、これは間違いなく言えるというふうに思います。

 一方で、これまでの死亡者ですね。6月30日までで時点を区切りまして、死亡者の状況を一定の分析を行ったわけですが、566人のうち約9割、514人の方が70歳以上、そして52人、約1割の方が70歳未満ということになっています。やはり亡くなられる方は、これまでは高齢者の方が多かったということです。

 一方で、これから、先ほどの感染状況を見ますと、高齢者の方の死亡者も、これも相当減ってきているし、これからも減っていくのではないかというふうに思います。その一方で、まだワクチンの接種が終わっていない70歳未満の方のこの重症化をどう押さえていくのかということが大事です。

 そして、この70歳未満の方の亡くなられた方の傾向を見ますと、ハイリスク要因あるいは既往歴のある方がかなりの部分を占めている。52名のうち約49名ですね。かなりの部分の方が、このハイリスクや既往歴のある方がお亡くなりになっているということですね。このハイリスク要因は、肺疾患、糖尿病、循環器疾患、肥満などが挙げられます。

 こういうことを考えれば、やはり基礎疾患を持っている方に対して、ワクチン接種を急ぐということが必要です。これは、ワクチン接種の量が供給量が減ったということ、また、スケジュールが後ろ倒しになったということを踏まえれば、供給量に限界がありますから、どう優先順位をつけるのかというつらい選択でもあるわけですけれども、こういうことを考えれば、やはり基礎疾患のある方に対して、限られた供給の中ではあるけれども、このワクチン接種を急ぐということが必要ではないかというふうに考えられるわけです。

 追加供給が受けられるということの見込みが立ちまして、7月15日に当面のこのワクチン接種の計画を、部分的にですけれども、発表させていただきました。

 繰り返しになりますが、65歳以上の方、65歳以上の方につきましては、新規を含む全ての予約を7月16日から、モデルナの接種会場で再開をするということにいたしました。

 今回は、これに加えまして、基礎疾患がある方への接種受付、これを再開いたします。この予約できる方は、国が定める基礎疾患がある方で、通院、入院をされている方です。

 この基礎疾患がある方につきましては、予約キャンセルの対象であったか、あるいはなかったかにかかわらず、予約可能ということにいたします。

 そして、モデルナのワクチン、これは集団接種会場、大規模接種会場で接種が行われているわけですが、これまでの対象の方に加えて、基礎疾患がある方については、7月22日から予約を開始、あしたから予約を開始いたしまして、そして、予約ができた日、7月22日に予約をした方については、あしたから接種が受けられるというふうにいたします。

 それから、個別接種会場、それから集団接種会場につきましては、予約開始を7月26日といたしまして、8月10日から接種ができるというふうにいたします。

 7月15日に発表させていただいたときは、このファイザー社のワクチンを使用する集団接種会場の接種開始時期につきましては、65歳以上の方、64歳以下のキャンセル対象者、これが対象であったわけですけれども、8月16日というふうに申し上げましたが、これも8月10日に繰り上げて実施をするということにいたします。

 この集団接種会場、大規模接種会場で接種を希望される方につきましては、予約サイト、これは神戸市のウェブサイトからリンクを貼っておりますが、ここのサイトで予約を受け付けができる。それから、区役所にお助け隊を配置いたしますので、お助け隊のサポートを受けて予約をするということもできます。

 それから、かかりつけ医の診療所、病院でワクチン接種を希望される方、これはファイザーを使う個別接種会場ということになりますが、これは診療所、病院ごとの予約の受付方法が異なりますので、個別にお問合せいただきたいと思いますが、予約の方法につきましては、神戸市の公式ページでも御案内をしております。

 こういう形で、前回、7月15日から、今日までの間に国から新たな予約、つまり、第1クールの予約スケジュールが示されたわけではありませんが、これまでの、特にこのノエビアスタジアムなどにおける予約受付状況、接種状況から見れば、予約キャンセルをされた方、ファイザーをキャンセルされた方をモデルナに振替をしていたわけですけれども、大分、既にカンシキャンセルをされた方の振替は落ち着きつつあると、こういう状況を踏まえて、今回、基礎疾患がある方の予約開始を明日からする、明日から接種できるようにするという新たな対応をするということになったわけです。

 そして、今後、この基礎疾患のある方以外の方、もともとこの予約キャンセルが始まる前は、予約の優先順位を設けまして、順次、対象を広げていく、そして、59歳以下から下げていくということにしていたわけですけれども、これが先送りされることになりました。

 これにつきましては、第12クールの接種見込み、これが7月21日に国から示されるということになっておりますので、それを受けまして、またこれは大急ぎでの作業になりますが、7月27日以降、できるだけ早く接種計画をつくって、今日申し上げた方々以外の方々の接種計画、これを明らかにしたいというふうに考えております。

 以上が、ワクチン接種の関係です。

 そして、こういう形でワクチン接種を国からの供給を前提にして接種計画をつくり、急ぐわけですが、同時に、この第5波の足音が近づいてきているということを考えれば、感染拡大の防止をする、そして、この感染された方に対する療養、医療提供体制と、これもしっかりつくっていく必要があります。

 まず、この感染の拡大防止、感染予防ということから見ますと、神戸では従来から、これはコロナワクチンが始まる前から、感染症神戸モデルという対応を行ってきました。これは、平成21年に新型インフルエンザが流行をいたしまして、そのときから、平時から、そのときからスタートさせた仕組みですけれども、平時より感染症の発生、蔓延防止のために、この保健所を中心とする行政と、それから社会福祉施設や医療機関、そして学校などが連携をして、感染が確認されたら、早期に介入をして感染予防の対応をする、こういう連携システムのことです。

 この感染症神戸モデルの強化を行いまして、過去にクラスターが発生をした施設の中で、ワクチンの接種がまだ行き渡っていないところ。そういうところを具体的に言いますと、障害児者施設、あるいは保育園、幼稚園、小学校、高齢者の施設につきましてはかなりワクチンの接種が進みましたが、通所施設については、まだワクチン未接種のところがありますので、通所施設、高齢者施設については通所施設も対象といたしまして、重点的に巡回をいたしまして、感染症対策の確認と、再発予防に向けての助言を行いたいというふうに考えております。

 この巡回は、これまで103件実施をしておりまして、7月中に、先ほど申し上げました施設を対象に50件から60件程度、これを実施したいというふうに考えております。

 もう1つはPCR検査です。PCR検査につきましては、これは厚労省から方針が示される前に、高齢者施設については、これは神戸市独自の判断で、去年の秋からPCR検査を行っていきました。

 高齢者施設につきましては、ワクチンの接種がかなり行き渡ってきましたので、この高齢者施設のうち、先ほども申し上げましたワクチン接種がまだ行き渡っていない入所施設、それから障害児者の施設などにつきまして、このPCRの定期検査を実施したいというふうに考えております。

 この障害者施設については、通所施設と障害者施設については、現在の定期検査の頻度、これは2週間に1回ですが、7月26日以降は1週間に1回ということで、これを短縮いたしまして、PCR検査を使用するということにしたいというふうに考えております。これが検査体制ですね。

 次は、医療提供体制です。この第4波のときには、急激な患者の増加によりまして、医療提供体制が大変逼迫をいたしました。こういうことを考えれば、このときの経験を踏まえて、第5波に向けた体制を強化する必要があります。

 第4波のときは重症者の方が入院できないで自宅で療養するということが起きました。これは我々としても大変つらい、申し訳ない経験でしたけれども、そういうことが起きました。このためにどうすればいいのかということにつきましては、重症化する前にしっかりと診察し、そして治療するということです。これから感染者の拡大が見込まれれば、宿泊療養施設に入所する方も増える可能性があります。宿泊療養施設に入所された方に対しましては、医師の診察がよりできるように医師の診察体制を強化いたします。そして、症状悪化の可能性がある自宅療養者に対しましては軽症のうちから外来受診ができるようにするということで、外来受診をしていただける医療機関との連携ということを、現在、神戸市医師会と調整をしているところです。宿泊療養施設につきましては、現在、神戸市民病院との執務をお願いすべく調整をしているところでありまして、自宅療養につきましては医師会と調整をしているところです。

 それから、第4波で起きたことは、コロナ受入病院で病床が逼迫いたしまして、新たに患者を受けるということが困難な状況が続いたということで、感染し、そして治療を受け、治癒された方がスムーズに転院するという仕組みも重要です。コロナで入院された方の転院がスムーズにできるように、コロナ治癒後の患者を受け入れる病院、今、73病院にお願いするつもりですけれども、連携強化を行いまして、重症者のコロナ治癒後の転院支援ということについても行っていきたいと考えております。こういう形で、第4波の経験を踏まえた入院調整、医療提供体制、そしてPCR検査の実施、こういう対応を行っていきたいと考えております。

 それから、ワクチンにつきましての話に戻るわけですが、ワクチンを接種された方で海外に渡航される方に対しては、国の方針で接種証明書を発行する、これが市町村の仕事として追加されています。これは7月26日月曜日からスタートするということになっているわけです。

 この接種証明書はワクチン接種の事実を公的に行政が証明するものでして、諸外国に入国する際の防疫措置の緩和をしていただくために接種証明を必要とする、そういう方だけが申請することができます。海外渡航の予定がない方は対象外です。

 全国の自治体がこれを発行するということになるわけですが、神戸市は対面の申請窓口で申請を受け付けたり窓口で交付をするということはしないほうがよいと判断いたしました。そういう窓口は設けずに、スマート申請でこれを受け付けられるようにいたします。このスマート申請は、企画調整局のデジタル戦略部が開発いたしましたe-KOBE、神戸市スマート申請システムを使いまして申請システムを構築いたしました。これによりまして申請ができるわけですが、神戸市のウェブサイト、ワクチン特設ページの中からここに入っていただくことができます。

 このスマート申請の流れにつきましてイメージ動画を作りましたので、ちょっと御覧いただければと思います。

 

(動画再生)

 

久元市長:

 これで最終的に申込番号が表示されて、問合せはこの申込番号をおっしゃっていただいて確認をするということになります。

 ワクチン接種証明書をこういうふうにスマートフォンでスマート申請ができるようにしたのは、私どもが確認する限りでは神戸が最初ではないか、いや、全くほかのところでやっていないということを証明することはなかなか難しいんですけれども、少なくとも政令指定都市の中では初めての取組ではないかと。県内では恐らくまだないわけです。こういう先駆的な取組で、窓口にわざわざ来ていただくという機会を減らして便利に接種証明書が入手できるようにしたいと考えております。そして、これを受け付けたら、これは特殊な紙を使いますから、神戸市のほうからそれぞれの住所にワクチン接種証明書をお送りするということになります。

 こういう形で、神戸市はワクチン接種をできるだけ迅速に進めるとともに、第4波の経験を踏まえた第5波への備えに万全を期していきたいと考えております。

 最初のテーマは以上です。
 

神戸の歴史遺産を未来に継承します-第1回神戸歴史遺産の認定-

 2つ目に、神戸歴史遺産につきまして説明をさせていただきます。

 神戸市内にも様々な歴史遺産があるわけですけれども、神戸の歴史遺産が被害を受けた原因の、1つは大空襲ですね。京都は空襲がなかった。それから地震です。京都は豊臣秀吉のときの慶長の大地震以来、大きな地震がなかったと言われております。こういうことがありまして、京都は江戸時代、あるいは江戸時代以前からの様々な歴史遺産が豊富に残っております。残念ながら神戸は空襲、そして地震によって多くの歴史遺産が失われてきましたので、だからこそ、やはり残っている歴史遺産というものは、やはり市民が手を携え、そして行政も力を入れて保全し、適切に活用していくということが必要ではないかと思います。

 

 そして、この歴史遺産の中には国指定の、あるいは県や市が指定した文化財があるわけですけれども、そういう指定をされていないけれども神戸の近代化以前の豊かな歴史を象徴するような歴史遺産もまだ数多く残っています。しかし、それらは地域の中で、あるいは農村集落の中で守られてきたわけですけれども、少子化あるいは過疎化などの社会状況の変化、あるいは承継者が減少するという中で、伝統行事の継続あるいは歴史的な建造物の維持が困難になってきている、こういう面もあります。

 

 そこで、神戸市独自の歴史遺産の認定助成制度を創設するということにいたしました。このことによりまして認知度を向上させ、これの保全・活用に力を貸してもいいというような参加者、支援者を増やす、そして、これを承継しようという意欲も向上してもらう、そして、所有者の負担が大きくなっている面もありますから、その負担を軽減する、こういう目的で神戸歴史遺産認定の仕組みをつくりました。

 

 この認定の要件は、既に指定を受けているもののほかに、神戸市が新たにこの制度を使って認定をするということにいたします。建造物だけではなくて、歴史的な伝統行事で神戸市地域の歴史的特性を表しているようなもの、これを対象といたします。

 

 1月からこの制度を設けることにいたしまして、募集をいたしましたところ、15件の相談がありまして、このうち5件を歴史遺産として認定することといたしました。この5件につきまして順次御説明を申し上げます。

 

 1つは、六甲ケーブル六甲山上駅です。これは、昭和7年3月に六甲ケーブルが開通したときのたたずまいを残し、当時のままこれが今使われているということで、昭和初期に流行したデザインが特徴ということになっております。今も六甲山のシンボル的存在になっている、これを末永く保存していこうということですね。

 

 2番目が、湯女を起源とする有馬芸妓文化です。有馬では、毎年1月2日に有馬温泉入初式というものが行われるわけですが、このときに行われます有馬湯女節というものが有馬芸妓が継承する代表的なものというふうになっております。     この湯女文化は有馬伝統文化振興会の後押しによって保存・継承されているわけですが、申請者の思いとしては、有馬温泉の培ってきた文化を支えている有馬芸妓の育成と承継を進め、有馬温泉街の活性化を図っていきたいというふうにおっしゃっています。

 

 3番目が、これは須磨区の板宿にあります百耕資料館で保存されている武井家文書、それから、武井家伝来絵画資料(粉本)と呼ばれている文書です。これは、近世から近代の旧板宿村に関連する行政文書と絵図でありまして、粉本の方は、作画のための模写、あるいは下書きなど、地方絵師の絵画制作の過程を示すものです。この百耕資料館の展示は、私も2回お邪魔したことがありましたけれども、大変興味深いものでした。ぜひこれも末永く保存・活用され、多くの方々に触れていただきたいというふうに思っております。

 

 4番目が、安徳帝内裏跡伝説地です。須磨区の一ノ谷にあります。源平の合戦のときに、一ノ谷の戦いで平家が敗れ、そして、壇ノ浦の戦いで滅亡し、安徳帝は入水することになるわけですけれども、江戸時代から源平の合戦にまつわる伝説地として、いろいろな記念碑などが造られてきました。これが安徳帝内裏跡伝説地ですね。これは、地元の皆さんによりましてモニュメントなどが設置されて、大切に保存をされています。小学生の地域の学習の場としても利用されているわけです。一ノ谷の歴史を若い世代に伝える教材としても活用していきたいという申請者の思いも伝わってきます。

 

 5番目が、宮野尾神社の獅子舞です。名谷町にある中山地区ですね。10月の秋祭りの行事として行われてきました。この地域の景観あるいは生活スタイルも大分変化してきましたが、昭和初期からの所作、あるいは組織形態が受け継がれているわけです。いろいろな工夫をしながらこれまで継承もされてきました。これが5番目ですね。

 

 こういう形で歴史遺産を認定いたしまして、そして、認定された5件については事業助成をしたいと考えておりまして、事業助成は、ふるさと納税による寄附、そして、このふるさと納税の寄附額に応じて助成をする。具体的には、所有者が負担する費用、これの半額を目標額としてふるさと納税の寄附を募集いたしまして、集まった寄附と同額を神戸市が助成するマッチングファンド方式で助成をしたいというふうに考えております。今月、7月28日に認定式を行いまして、そして、寄附の募集は今日から行うということにいたします。8月に申請を受け付け、9月から12月の間に寄附の募集を行い、そして、神戸市として同額を上乗せして助成をしたいというふうに考えております。

 

 それでは、認定団体の声をビデオメッセージにまとめましたので、御覧いただければと思います。

 

(動画再生)

 

久元市長:

 私からは以上です。

質疑応答(発表項目)

記者:

 最初に、65歳以上の方のワクチン接種の実績についてお話がございました。1回目の接種がもう89.3%ということなんですけども、これは恐らく2回目の接種もかなり9割近くになると思うんですけども、65歳以上の方がここまで接種をされるというのは、神戸市としては当初想定されていたんでしょうか。

 

久元市長:

 どうですかね。私の受け止め方としては、想定していたよりは多いかなというふうに思います。89.3%ですね。今日が7月21日ですから、9割は超える可能性が高いですね。65歳以上の方、予想以上の方にワクチン接種をしていただいているというふうに受け止めています。

 

記者:

 他の自治体では、やはり想定を上回ることによって、ワクチンの供給不足、さらに供給が足りないというふうなことが起きているというふうな自治体もあるみたいなんですけど、神戸市は、特にこの高齢者の想定を上回る接種が何か他の年代への接種に影響を与えているというようなことはないんでしょうか。

 

久元市長:

 高齢者の接種が増えたから供給がほかのところにしわ寄せをするという、そういう発想には立っていません。もともと必要とされる方に対してワクチンを供給するというのがワクチン接種の基本でして、国はそういう考え方に立っていただいているというふうに思います。ですから必要なワクチン接種の供給を求めてきたわけですね。残念ながら、これが6月の終わりに急激に減らされることになったわけですが、しかし、少なくとも1回目を受けた方については必ず2回目を打っていただく必要がある、これを確保するということを前提にいたしまして、緊急措置としての予約一時停止、それから、キャンセルを行った。そして、その後、おかげさまで想定を上回る追加供給というのもありましたから、順次接種を再開し、接種計画をつくっているということです。ですから、このことによって影響を受けるということではなくて、受けないようにしなければいけない、できるだけ早く必要な希望される方にワクチンの接種をすると、ワクチンを届けるということ、これが我々のミッションだというふうに思っています。

 

記者:

 あと、すいません、ワクチンパスポートなんですけども、これ、受け付けは、要はネットのみということで、窓口に来られても、それはもう申し訳ございませんということになるということなんでしょうか。

 

久元市長:

 窓口を設けませんから、ネットだけということになります。これはしっかり周知をしていきたいというふうに思います。ただ、これ、海外へ渡航される方で必要とされる方にとっては、これは必須のものだというふうに思っておられますから、それはしっかりと情報も検索されるというふうに思いますし、もう既に区役所などには照会もしてあるというふうに聞いていますから、しっかりと今日発表していただいたことも含めて、また、ウェブでもしっかりとこれを情報発信して、スマホの申請を行っていただきたいというふうに思います。

 

記者:

 あと、すいません、最後に1点だけなんですが、軽症のうちから外来受診できるような体制を今、医師会と調整しているということなんですけども、これは、すいません、具体的にはどういう体制になるんでしょうか。

 

久元市長:

 医師会の診察、医療機関ですよね、診療所とかクリニックとか。そこの医師の方に執務していただくということです。

 

 

記者:

 ありがとうございました。

 

記者:

 パスポートの件なんですけれども、これはウェブサイトで一度登録をした上で入力画面に進めるということでしょうか、さっきの画面を見ると。

 

久元市長:

 一番最初に新規の登録をしていただいて、そして、一度はその手続をした上で、そして、この入力画面に進んでいただくということです。

 

記者:

 分かりました。

 あと、このシステム自体は、もともと神戸市が前からつくっていたものという理解でよろしいんですか。

 

久元市長:

 いろいろな申請システムに使えるような基盤として用意をしていたものですね。そんなに以前ではないと思いますが、それを今回これにも使うということです。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 あと、郵送なので少し時間もかかるかと思うんですけれども、大体申し込んで手に入るまでにどれくらい日数はかかると見られるんでしょうか。

 

職員:

 このワクチンパスポートでございますけれども、いろいろ手続をするに際して添付していただく資料がございます。1つにはVRSでの記録、それと接種済みであること、また、パスポートの記録も、これ、入れていきますので、そういったところに全く支障がなく手続を進められれば、そんなに時間はかからないと思っております。ただ、そういったものが欠けると一つ一つ確認をしていかなければならいと。そういったところがございますので、一概には言えませんけれども、通常そんな時間はかからなく、支障がなければ発行ができる。ただ、これは電子証明書という形でお送りするのではなくて郵送いたしますので、その辺の日数も若干考慮いただく必要があるかなと思っております。

 

記者:

 そうすると、早ければ1週間ぐらい。

 

職員:

 1週間から10日ぐらいですかね。

 

記者:

 全て順調にいった場合。

 

職員:

 そうですね。

 

記者:

 ありがとうございます。

 あと、医療提供体制の強化のところで、ちょっと補足でお伺いしたいんですけれども、転院の促進も以前からやっていたと思うんですが、これは新たにするということはあるんでしょうか。

 

久元市長:

 何の促進ですか。

 

 

記者:

 転院の促進ですね。コロナが治った後に、登録していた70とかの病院に転院してもらうというのは以前からやっていたと思うんですけれども、さらに強化ということなんでしょうか。

 

久元市長:

 そうです。今までもやっていましたけれども、これをよりスムーズに進めるということで、病院に対する支援措置を、具体的に言うと神戸市からの補助金などをもう少し拡充できないかという検討を今しています。

 

職員:

 分かりました。まだ検討中ということですね。

 

久元市長:

 はい。

 

職員:

 分かりました。

 その前の重症化防止のところなんですけど、さっきの質問もあったんですけれど、自宅療養者に対して、何というか、要望がなくても出向いていくというような感じをイメージしているんでしょうか。

 

職員:

 これまでは医療機関でコロナの患者さんを診てくださる医療機関が少なかったので、状態が悪い方から優先して往診をしていただいたりとか、それから、外来診療のほうにおつなぎしたんですけれども、もっと早い、以前よく言っていましたSpO2という指標で93以下でなくても、それ以上の人でも、熱が続いている人であるとか、下痢が続いている人であるとか、そういう人は、重症になる前に外来のほうに行けるように、医療機関のほうにも積極的に受け入れていただくように、今、声かけをしているということと、あと、往診の分も併せて、同じように、できる限り、自宅にいらっしゃる、どうしても入院できなくて自宅にいないといけなくなった場合にも、不安なく医療を軽度のうちに受けていただいて、重症化しないで、重症化したときに病院のほうが逼迫しないようにという形の動きをしています。

 

記者:

 そうすると、基本的に、その調整は保健所で、もちろん症状を聞き取って。

 

職員:

 そうです。

 

記者:

 医師会のほうには、こういう体制にしますよというのを伝えていて、より早い段階でお願いしますという話をしているということでしょうか。

 

職員:

 そうですね。医師会のほうにも、第4波の終わりぐらいになりますけれども、医師会のほうでいろいろな医療機関の先生方に、往診してくださる先生に挙手をしていただいて、リストを作っていただいて、その先生のほうに行かせていただいたりとかしていたんですけど、なお協力してくださる先生を、たくさん調整していただくということと、うちも搬送体制をもっと強化しまして、陽性者の方がすぐに医療機関に行けるように搬送体制も強化をしていくということを今、考えてやっています。

 

記者:

 搬送体制というのは消防のことを言っていますか。

 

職員:

 陽性の患者さんが病院に行くに当たっては、救急車を全部使っていると救急車がもたなくなりますので、陽性の患者さんをお連れする搬送車を保健所のほうで、前回は10台ぐらい、マックスでは使っていましたけど、もう少し増やしてできるように、今、調整をしております。

 

記者:

 分かりました。

 じゃ、変わるところとしては、往診してくださるお医者さんの人数が増えるというのと、搬送の車が増えるのと、早い段階でという、この辺り。

 

職員:

 軽症、中等症の段階で早めに受診をできるように、医療を受けられるようにするということです。

 

記者:

 分かりました。

 ごめんなさい、外来の病院も増える見込みなんですか。

 

職員:

 できる限り受けていただけるようにお願いをして。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 第5波の対応のところで、新たな、例えば重症患者の病床の確保の予定ですとか、その辺り、どのように考えておられるんでしょうか。

 

久元市長:

 重症患者の病床は、神戸市は中央市民病院に別棟の重症者専用病棟を36床用意していますから、これを基本に活用するということになります。あとは、第4波のときも、中央市民病院以外の病院も重傷者病床を確保する、あるいは、お願いをしましたので、それは重症者の状況に応じて臨機応変に対応していくということになるというふうに見込んでいます。

 

記者:

 例えば第4波のときよりも患者さんが増えてしまった場合を想定して、今まではお願いしていなかった医療機関にも依頼をするとか、その辺りの方向性というのはどうでしょうか。

 

久元市長:

 第4波のときは、今具体的に数字はありませんが、相当病床数を増やしました。ですから、あのときに最大増やした数字、これはもう確実に確保しなければなりません。そして、状況に応じてそれ以上の病床を確保するということを目指すということを基本に考えたいと思います。

 

記者:

 分かりました。あと、新たに基礎疾患がある方のキャンセル対象以外の方たちも予約を再開するということなんですけど、これ、対象者ってなかなかちょっと見えにくいと思うんですけど、どのくらいを想定しておられるとかいうのはあるんでしょうか。

 

職員:

 正確には分からないんですけれども、国が言っている全人口のうちの何%というのを当てはめれば、神戸市でいえば9万人が基礎疾患のある方ということになっております。

 

記者:

 割と基礎疾患の基準ってなかなか分かりにくくて深刻だと思うんですけど、結構何か薬を飲んでいたら基礎疾患と認められるというか、割と基準が軽いなというイメージがあるんですけど、その9万人で収まるのかなという若干ちょっと不安があるんですけど、その辺は大丈夫でしょうか。

 

職員:

 本日の例示資料のほうにも書かせていただいておるんですけれども、カテゴリーとしましては、国の方でお決めになっておられる。非常に基礎疾患一口といいましても範囲が広うございます。基本、やはり入院もしくは通院をされておられるということでしょうから、やはり医師とその辺りはよく病症、御自身の病症を、症状をお聞きになっておられるでしょうから、それを判断の上ですね。また、それによって医師とよく相談していただいて、チェックボックスの方を設けさせていただきますので、それで入っていただければどうかなと思っております。数字的にはあくまでも統計的なことでございますので、先ほど担当課長のほうから申し上げましたけれども、9万人ということを想定して、私ども準備をしておるということで御理解いただければと思います。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

久元市長:

 9万人の方は、相当65歳以上の方もおられるわけですよね。既に基礎疾患をお持ちで接種をされた方も相当いらっしゃるということですね。

 

職員:

 はい。

 

久元市長:

 ですから、9万人の方が丸々今回の新たな拡大措置によって予約をされるというわけではありませんし、既に一時停止をする前に基礎疾患をお持ちの方もかなり予約をされていて、それがキャンセルになり、そして、実際に受けられている方もいらっしゃるわけです。ですから、9万人が丸々ということではなくて、その中の一部の方が今回の対象になるということですね。

 

職員:

 現時点で、データ上なんですけれども、基礎疾患のある方で既に1回目の接種を受けられた方が約3万人いらっしゃいます。ですので、6万人が正しいのかどうか分かりませんけれども、それぐらいは受けていらっしゃるということです。

 

記者:

 今のページのところでちょっと関連でまずお伺いできればと思うんですが、もともとの枠組みでいうと、60歳から64歳の方もこの基礎疾患と同じタイミングで予約がスタートだったと思うんですけれども、そこと比較しても基礎疾患のある方の方が優先度が高いだろうという判断のもとということでしょうか。

 

久元市長:

 そうです。

 

記者:

 分かりました。あと、8月16日から10日に変更ということですけれども、これはどうして前倒しできたという説明になるんでしょうか。

 

職員:

 当初、8月16日か10日ということでございましたけれども、これは医師会の方ともいろいろ相談させていただきまして、やはり日にちを統一するのが市民の方にも分かっていただきやすいんじゃないかということで、今回10日ということで改めて説明させていただいたということです。

 

記者:

 じゃ、もともと8月16日に開始するはずだったのが早まったのですか。

 

職員:

 はい。前倒しをして。

 

記者:

 そもそもどういう計算で前倒しできることになったのでしょうか。

 

職員:

 前倒しできるだけのワクチンが充足できるということと、それと、やはり一日も早く接種を受けていただいた方がいいのではないかといったところも判断しまして、8月10日ということに合わさせていただきました。

 

記者:

 ちなみに、64歳以下のこのキャンセル対象者の方は、モデルナは受けられないということなんですかね。モデルナは受けられないんですか、キャンセルの方。

 

職員:

 モデルナのワクチンにつきましては、これはキャンセルはしてございません。新規予約を停止させていただきましたので。

 

記者:

 じゃなくて、基礎疾患がある方はファイザーもモデルナも予約できる形になっていますけれども、キャンセル対象者の方はファイザーだけです。

 

職員:

 そうです、そうです。

 

記者:

 これ、どうしてモデルナではできないんですか。

 

職員:

 モデルナはキャンセルはしておりませんので。

 

職員:

 すいません。64歳以下の予約済みの方でキャンセルをさせていただいた方については、両方予約していただくと。ファイザーもモデルナもしていただくことはできます。

 

記者:

 もらうことはできるんですかね。

 

職員:

 できます。

 

記者:

 分かりました。すいません、第5波の対応のところでお伺いしたいんですが。これ、第5波が広がってくるとなると、そのインド株の置き換わりというところも進んでくるのかなという中で、第4波と第5波で当然そのアルファ株からインド株に変われば感染力がさらに早いというような計算もありますけれども、その部分も踏まえて変えているところというか、強化している部分というのはどういったところになるんでしょうか。

 

久元市長:

 これは7月15日の記者発表資料で、神戸市内におけるデルタ株、L452Rの変異株状況をお話ししていると思うので、ちょっともう1回それを説明してくれますか。結論から言うと、このデルタ株疑いの割合というのは、7月から5日までの11日の間は11.1%、6月28日から7月4日までの間に29.6%ということで、現時点では神戸市内では物すごく大きく広がっているというわけではないと理解をしています。違っていたら言ってください。

 

職員:

 すいません、その新たなまたウイルスが変異していって、また違うウイルスで感染しやすいということはありますけれども、感染対策自体は同じでありますので、長い感染対策をしている中で、今出てきている患者さんたちの状況を見ると、やはりマスクを外したりとか、これまでと同じような感染経路が多いので、そこをもう一度しっかり決定するということと、先ほどの5波の部分で言いましたように、できる限り早い間に受診をつなげていただいて、その後の濃厚接触であるとか、そういう感染の範囲を少しでも広げないように、しっかり積極的疫学調査をして対応していこうと考えています。

 

記者:

 分かりました。ちなみに、なかなかまだそこまで神戸市内ではインド株の感染者の方、多くないということもあると思うんですが、いわゆる英国型と比べて重篤度とかという部分は何か違いというのは感じられているんでしょうか。

 

職員:

 数もそうないですし、今出ている方は皆さん軽症ですので、まだ分かりません。

 

記者:

 分かりました。あと、すいません、もう1点だけ。今まだ比較的病床空きがある状況だと思うんですけれども、ホームページを見ると、自宅療養者の方も二十数人いらっしゃるということで、この方々はどうして入院できてないのかなというのがちょっと気になったんですが。

 

職員:

 ほとんど無症状の方ですね。濃厚接触であったりとか、あと、無症状で、病院で何の治療というか、服薬とかもする必要がない方で、御自身たちで、家族でいたいとか、他に感染する可能性もないので自宅できちんとできますという方は、もうそのまま自宅にいていただいて、保健所の方から毎日健康管理をしていますので、御本人様が大丈夫と言われても、ちょっと少しでも重症化とか中等症になるような状況であれば、もう一度説得をして入院の方につなげていきたいと思っています。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 神戸歴史遺産のほうでちょっとお伺いしたいんですけども、先ほどの御説明で15件相談があって5件認定されたということでしたが、この認定されたときの基準というか、どういう基準で選ばれたのかというのをお伺いしたい。

 

久元市長:

 15件のうち、これは初めての制度ですから、いろいろと申請者の方とやり取りをしたんですけれども、15件のうち、希望されたけれども認定しなかったという人はいないんです。やり取りをしている中で5件の方が希望されたので、5件を全て認定したということです。

 

記者:

 5件は全部、県とか国とかの文化財指定ということでいいんでしょうか。

 

職員:

 今回認定する5件につきましても、これまでの法とか条例に基づく指定・登録等はされていない物件でございます。

 

記者:

 それと、もう1点、市の説明の中で、ふるさと納税のところで、10月からまた個別の寄附募集開始とあるんですけど、これはどういう意味になるんでしょう。

 

職員:

 今回、今日から開始いたしますのはこの神戸歴史遺産全体を対象としたふるさと納税です。神戸歴史遺産というのは、この今回認定するものだけではなくて、これまでの指定されている文化財も含めて神戸歴史遺産としております。それらを含めて全て、様々なものに対して支援していただく、そういう募集を今日から始めておりますが、その後、8月から、個々の助成を求めているものについての募集を始めます。それについて、また個々の寄附募集すなわちふるさと納税の募集を9月から始めますので、そういった意味になっております。

質疑応答(発表項目外)

新兵庫県知事について

 

記者:

 さっきの県知事選の関係でちょっとお伺いしたいんですけども、斎藤さんが当選されて、改めて期待されるところとか、知事が新しくなることで市政に対してどういう影響があるかとか、あと、今回維新の躍進というのがかなり目立ったかなと思うんですけれども、その辺りのことをどういうふうに見ておられますでしょうか。

 

久元市長:

 まず、井戸県政については、これまでの各報道機関のアンケートではやはりかなりの方が評価されていたということは事実だと思いますが、実際、今回の選挙では、これまでの県政の継続ではなくて、これまでの県政をやはり変えたい、変えてほしいということを期待して斎藤さんに入れられたという方が多いのではないかというふうに思います。ですから、斎藤さんが守るべきものは守る、変えるべきものは変えるというふうにおっしゃっているので、どういう手腕を発揮されるのかということは注意深く見守りたいと思いますけれども、私も総務省時代から個人的に存じ上げておりますので、ぜひ、大いに手腕を振るっていただきたいと思います。

 

 神戸との関連で言うならば、やはり県市協調でいろいろな成果が上げられてきました。これは改めて井戸知事に本当に感謝を申し上げないといけないんですけれども、この県市協調をぜひ新知事の下でも、これは守るべきものとして引き継いでいただきたいと思います。同時に、やはり県市協調も新しい発想が求められていると思いますから、フレッシュな感覚で、ぜひ神戸市との間でこういうことをやりましょうということがあれば、積極的に提案をしていただきたいというふうに思います。

 

 それから、維新につきましては、躍進というか、これは知事を選ぶ選挙で、例えば議会議員であれば維新の議員さんが何人増えたということで躍進と言えるかもしれませんが、今回は斎藤知事が選ばれた、そして、自民党と維新の会が推薦をされたということだというふうに理解をしています。

 

東京オリンピックについて

 

記者:

 すいません、あした、東京オリンピックの開会式があると思うんですけども、市長として個人的に期待されているところとか思われることがあればお伺いしたいんですが。

 

 

久元市長:

 これは東京、それから東京の近辺、東北で会場が設営をされて、とにかく感染対策に対しても国民の非常に関心が高いわけですから、とにかく安全安心な大会運営を行って、そして、その上で、多くの方々に感動を与えていただきたいと思います。

 

 そして、神戸ゆかりの選手もオリンピック、パラリンピックにかなり出場されます。神戸市民としては、神戸ゆかりの選手に大いに活躍をして、そして、メダルも獲得をしていただきたいというふうに期待をしています。

 

神戸空港国際化について

記者:

 今日、各新聞各社の紙面に関西エアポートの社長のインタビューなどが載っていたかと思うんですけど、神戸空港の国際化について、基本的には万博までにその検討を続けるというところの方針は維持されるというふうに伺ったんですけども、改めて、なかなか航空業界が厳しい中ではありますけども、神戸空港の国際化に向けての現時点で市長のお考えを教えてください。

 

久元市長:

 一部の報道では、神戸空港の国際化先送りとかというような、ではなかったでしょうか。何かそういう趣旨の見出しもありましたけれども、関西エアポートのほうからは、そういう新たな方針とか、あるいは3空港懇談会で神戸空港の国際化については2025年を目途に国際化するという方針が決められていて、この懇談会には山谷社長も当然出られているわけですから、これを変えるとかという話は全く聞いておりません。ですから、従来の方針で我々も臨んでいきますし、関西エアポートのほうもそういう方針ではないかというふうに思います。

 

 ただ、もう1つ言うならば、その前提として神戸空港は関西空港を補完する役割ということは間違いありませんから、ハブ空港としての国際空港としての役割をしっかり果たしていただく、そして、これを神戸空港が補完をするということ、これはそもそも大前提です。その上で、やはりコロナによって航空をめぐる状況というのは一変をして、非常に厳しい状況にあるわけですから、そういうような客観的情勢というものも見ながら、やはり神戸空港の国際化を関係者がとにかく前に進めるという共通認識に立って進めていくということが大事ではないかと思います。

 

関西万博について

記者:

 知事選の話に戻って恐縮なんですけれども、斎藤新知事が取り組みたい内容として、関西万博で積極的に兵庫県でも呼び込んでいきたいというような趣旨の発言をされていましたが、当然そうなってくると神戸市も関わってくる話になると思うんですが、今のスタンスだったり方向性だったりというのはどういうふうにお考えでしょうか。

 

久元市長:

 とにかく大阪・関西万博ですから、関西全体として、これは経済界、そして行政も大阪・関西万博を盛り上げていこうということですから、神戸市もその一員として従来からも大阪・関西万博に関わり、これからもそうしていきたいというふうに思います。

 

 ただ、具体的に神戸がどういうふうにこれに関わるのかということについては、これまでのところはあまり具体的に議論が進んでいるわけではありません。新しい知事が万博にどういうような姿勢で臨むのか、具体的にどういうような提案をされるのか、お聞きした上で対応を考えていきたいと思います。

 

記者:

 ありがとうございます。
 

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