ホーム > 市政情報 > 市長室 > 市長会見 > 市長会見(2021年) > 臨時会見 2021年(令和3年)7月15日

臨時会見 2021年(令和3年)7月15日

最終更新日:2021年7月15日

ここから本文です。

市長臨時会見の模様をお届けします。



・新型コロナワクチン接種について
~今後の接種スケジュールについて~
・新型コロナワクチン接種の予約受付を順次再開します
・神戸市役所1号館24階における夜間接種の開始について


会見資料はこちら(PDF:406KB)

新型コロナワクチン接種について
質疑応答

 新型コロナワクチン接種について

 

司会:

それでは、ただいまより、新型コロナウイルスワクチン接種に関する臨時会見を始めます。

 

市長、よろしくお願いいたします。

 

久元市長:

よろしくお願いいたします。

 

第11クールにつきましての基本枠に加えて、都道府県の調整枠の通知が昨晩行われまして、これを踏まえて、今後の神戸市としてのワクチン接種の予定を、当面の予定ですけれども、これを固めましたので御報告をさせていただきたいと思います。

 

まず、現在のワクチンの接種実績ですけれども、7月14日時点、昨日時点ですが、神戸市民全体でいうと、1回目が38%、2回目が24.3%、それから、65歳以上の方々につきましては、1回目が88.2%、2回目が60.1%ということで、予約の一時停止、それからキャンセルもありましたけれども、65歳以上の方につきましては2回目を中心に順調に進んでいるというふうに考えております。その一方で、従来から御説明いたしましたように、64歳以下の方々の接種がストップをしているということです。

 

そして、今回11クールの配分が決定されたわけですけれども、神戸市に対しましては、人口比で配分される基本計画枠87箱に加えまして、兵庫県からの調整枠82箱が供給されるということになりまして、これは合わせて169箱、2週間分といたしましては19万7,730回接種ができる量が供給されるということが決定いたしました。

 

この点につきましては、もちろん神戸市が第1クールとして要望していた数字はかなり下回っているわけですけれども、現時点での全体の国の供給量から見れば、神戸市がこれまでかなり早いペースで接種を進めていたにもかかわらず、急激な供給量の減によって、一時停止のみならず、予約のキャンセルもせざるを得なかった。

 

神戸市の集団接種会場と大規模接種会場を合わせたキャンセルは大体5万人弱と見込んでおりましたが、先ほど医師会長のお話では、大体これが神戸市の予約システムで予約したものを除けば5万弱です。5万弱でしたね。5万弱というお話を聞きましたから、神戸市全体でいうと約10万回が予約キャンセルという状況に立ち至ったわけです。

 

そういうような状況を勘案して、神戸市では接種が順調に進んでいると、そして、かなり予約キャンセルが行われていると、こういう状況を国におきまして、私も国に対しましてかなり説明をいたしましたが、併せて実際に配分権限のある兵庫県のほうでこの状況を勘案して、こういう枠を配分していただいたというふうに受け止めております。

 

神戸市の状況を御賢察いただきました井戸知事、国の関係各位に感謝を申し上げたいと思います。

 

これによりまして、当面の新規予約の受付を順次再開するということにいたします。具体的には、まず、モデルナ製ワクチンですけれども、集団接種会場、それから大規模接種会場でモデルナの接種をすることにしているわけですけれども、これの新規の予約受付を65歳以上の方を対象といたしまして、明日7月16日から再開をするということにいたします。そして、接種も、予約をできた日から行うということにいたします。

 

ファイザー製のワクチンにつきましては、全体の枠は示されたわけですけれども、国から供給されるスケジュールを勘案いたしまして、当面、以下のような対応を取るということにいたします。ファイザー製ワクチンのほうですね。個別医療機関、それから集団接種会場と両方ですが、65歳以下のキャンセルとなった方を対象にいたしまして、ファイザー製のワクチンの新規予約を再開いたします。そして、施設入所者あるいは巡回接種対象者につきましては、ファイザー製のワクチンにより8月10日から開始をする、集団接種会場につきましては8月16日から接種を開始する、こういうスケジュールを組むことができました。

 

それで、個別の接種会場の状況ですが、先ほど申し上げましたように、モデルナの接種会場は7月16日から予約を開始し、この日から接種ができるわけですが、会場は、東灘区の神戸ファッションプラザ9階など6会場ということになります。集団接種会場が5会場、それから、大規模接種会場はノエビアスタジアムということになります。

 

一方、ファイザーの接種会場、7月26日から予約を開始する接種会場、これは64歳以下でキャンセルの対象となった方が対象となるわけですけれども、この会場につきましては東灘区の御影公会堂など、この御覧いただいているような13会場です。そして、ここの中で新たに夜間の接種会場を設けます。この建物、神戸市役所の24階に新規に開設をするということにいたしまして、午後6時から午後9時までの間に接種をしていただける。これも含めまして13会場を開設、ここで、13会場でファイザーの接種を行っていただくということにいたします。

 

こういう形で昨日より示されたわけで、当面の接種の再開の見込みを今日発表させていただきました。今後、個別接種会場を具体的には医師会などと調整をいたしまして、この後の接種計画、これもできるだけ早く策定をいたしまして、これはまとまり次第、また追って発表させていただきたいというふうに思います。

当面の対応は以上のとおりです。

 質疑応答

記者:

先ほど、市長の発言で、個別接種会場も含めたらファイザーのキャンセルとなった方々はおよそ10万人いらっしゃるということで、7月26日から予約を再開されるということですけれども、この10万人の方々がいつまでに接種を、皆さん、スムーズに予約してくださったらいつまでに完了するとか、そういった見通しとかってあるのですかね。8月15までということですかね。

 

久元市長:

まず、65歳以上の方については間違いなく今月中に解消できるというふうに思います。それ以外の方につきましては、現時点ではいつまでにというのはなかなか見通しが立ちにくいかと思いますが、もし、答えられる範囲で答えてください。

 

職員:

ここに書いていますように、個別の医療機関につきましては8月10日から接種開始となりますし、それと、集団接種会場につきまして8月16日から接種開始となりますので、ほかに予約が基本的に入っていませんので、第1回目につきましては。ですので、速やかに終わりますので、長くいったとしても8月以内には終了できるのではないかなというふうには思っております。実際には予約のされ方によって若干のずれはあるかと思いますけれども。

 

記者:

それに付随してなんですけれども、このファイザーの予約できる、集団接種会場は13会場と示されていると思うんですけど、個別接種会場を入れたら何会場ぐらいになるんですかね。

 

職員:

個別接種はもともと約800となっていますので、それはもともとの数字がプラスされるということです。

 

記者:

分かりました。ありがとうございます。

あと、市長にもう1つ質問なんですけれども、先ほど、ワクチンの量を配分した国と、あとは兵庫県に対して感謝をおっしゃっていたと思うんですけれども、今回、第11クールで169箱の供給量が来るということで、本来だとどれぐらいの量を希望されていたのかって伺ってもよろしいでしょうか。

 

職員:

11クールの希望量でございますけれども、もともと神戸市のほうで希望しておりましたのは約42万回分、箱数でいいますと358ということでございます。

 

久元市長:

これはもともと、それまでの第9クール、第10クールで希望どおり来なかったものも入れて、先ほど岡田局長が言っていただいた数字を、それも含めて要望していた数字という、そういうふうに御理解いただければと思います。

 

記者:

やはりその数字を聞くと、国の全体の今回の供給量を鑑みて、神戸市としては今回の供給量に感謝するというお話だったんですけれども、客観的に見るとやっぱり大分減ってしまったなという印象はありますが、それでも県や国が頑張ってくれたなというお気持ちでしょうか。

 

久元市長:

そうですね。もともと神戸は相当、国からの要請ということだけではなくて、神戸市の判断としてオール神戸体制で接種体制を組み、かなり速いペースで進めてきました。大体最大1日2万回分ぐらい接種できる体制というのをつくって、実際、それに近い接種実績を残した日もあります。しかし、全体として、国全体の供給量が減るという中で考えれば、そして、国全体からいうと最適化するという方針が示されているということであれば、全体としては神戸市としてもペースダウンをするということはやむを得ない。

 

ごく粗々の計算ですけれども、2万回接種ができたわけですけれども、急激に供給が減らされる前では。今回、国がこの第11クールの配分量を示していただいたことによって、大体おおむね1日1万5,000回分ぐらいの接種ができるのではないかというふうに考えて、順次、8月10日以降、そういうペースに持っていきたいというふうに考えております。

 

記者:

最後に県内だけの話をすると、姫路市が国の基本枠のほうでちょっと入力ミスを起こして、結構、県の調整枠のほうで助けてもらったと思うんですけれども、そういうことがほかの自治体でなければ、もう少し神戸市に調整枠の量が増えたんじゃないかなとかも個人的には考えたりもするんですけれども、そこについてはいかがでしょうか。

久元市長:

正直、これは県が配分されることであり、県が配分されたことですから、そこは何ともコメントのしようがありませんが、しかし、この基本枠、これは87箱、これが基本枠ですよね。これが大体8割分とされているわけですね。残りの2割分が調整枠ですが、そういうことを考えれば、8割と2割ということを考えれば、87箱に対して82箱の調整枠を配分していただいたということは、これはやはり神戸で順調に接種が進み、神戸の在庫の量というのはそんなに余裕がない。どんどん進んでいるから在庫の量がそんなにはないのではないかということと、それから、実際に5万というふうに申し上げてきましたけれども、実際には10万件近くのキャンセルを神戸市は行わざるを得なかったということを国、県で勘案をしていただいた結果ではないかというふうに考えておりまして、今、置かれている状況の中では、その点を配慮していただいたというふうに受け取っております。

 

記者:

先ほどからおっしゃっている、全体で10万人分ぐらいキャンセルがあっただろうというお話の関連なんですが、今回ファイザーで受け付ける64歳以下でキャンセルされた方というのは、これは何人いらっしゃるかという数字は分かりますでしょうか。

 

職員:

当初我々がつかんでいた5万人程度のうち高齢者が2万2,000人でしたので、その割合でいくと、10万人でいきますと、4万4,000ですから、5万、6万ぐらいですかね、が64歳以下かなというふうには。単なる割合だけの問題。

 

記者:

5万人に対して2万8,000人ぐらいが64歳以下だったということですね。

 

職員:

そうですね。

 

記者:

調整枠82箱ということですけれども、これは、もし分かれば、県の調整枠がどれぐらいあるうちの82箱だったんでしょうか。

 

職員:

調整枠でございますけれども、全国ベースで2,298、うち兵庫県が156箱ということでございます。

 

記者:

そうすると、ほぼというか、半数以上神戸市に充ててもらえたという、そういう数字も踏まえて改めて受け止めをお伺いできますか。

 

久元市長:

そういう数字を考えれば、やはり、繰り返しになりますが、神戸市がかなり速いペースで接種を進め、在庫に余裕があるということではないということ。それから、もう1つは、国には10万人とは報告はしていませんでしたけれども、5万人にも上る予約キャンセルをせざるを得なかったという状況、これを国も県にも説明をしておりましたので、私もいろんなルートで国の各方面にも説明をしてきましたので、そういう状況を勘案していただいたということではないかというふうに思います。

 

記者:

ありがとうございます。

あと、モデルナが65歳以上の方が対象ということですが、この数字を見ても88%が1回目を終えているという数字を見ても、残りはそこまで多くないのかなと感じる中で、この65歳未満に対象を広げるのはいつぐらいからというようなめどは今のところ立っていますでしょうか。

 

久元市長:

65歳未満の方については、キャンセルの方をまず優先しようということです。これも先ほど数字がありましたようにかなりの数がありますから、現時点ではですね。昨日、供給量全体の通知があって、それで、今日時点で、まず、そこのところを優先しようということですね。

 

あとは、これをいつからするのかということについては、個別接種機関、医師会などとの調整も要りますから、それを勘案して、また別途、次のグループをどういうふうに接種計画を立てていくのかということは少し時間をいただき、そんなに時間はかかりませんが、もう少し時間をいただいて、できるだけ早く、できれば今月中にはその後のスケジュールもお示しをしたいというふうに思っています。

 

記者:

予約方法について伺いたいんですけれども、後ろのほうに、資料に「予約サイトか、あるいはお助け隊に」というふうに書いてあるんですけれど、電話の予約というのはできないんでしょうか。

 

職員:

すいません。個別接種医療機関につきましては電話予約のほうもしていただいておりますので、これからもしていただくということになります。それと、コールセンターもございますので。

 

記者:

予約方法は従来と同じということですか。

 

職員:

そうです。

 

記者:

一方で、キャンセルした方々には個別に郵送したり電話連絡をしていたと思うんですけど、それはどうなるんですか。たしか専用の番号があったと思うんですけど。

 

職員:

64歳以下の方には「改めてお知らせします」というお手紙をお送りしていますので、今回また、お手紙をお送りします。

 

ただ、今までは、コールセンターとお助け隊だけでしか予約を受け付けていなかったんですけども、自分でウェブサイトで予約を取れなかったんですね。予約をキャンセルしたかというのを確認してから予約を取り直すという作業をしていたので、特別なコールセンターかお助け隊だけでやっていたんですけども、今回からはどなたでもといいますか、予約キャンセルした人ですよというのを入力していただくんですけれども、ウェブサイトで予約はできるようにいたします。

 

記者:

分かりました。そうすると、今まで案内していた特別なコールセンターというのはもう使わないことになるということでいいですか。

 

職員:

それも既に御案内していますので、それは残しながら、普通のコールセンターでも受けて、ウェブサイトでも受けてということになります。

 

職員:

あと、先ほど市長がおっしゃった、今月中にはその後のスケジュールをお示ししたいということなんですけど、これは次の12クールの供給量が分かった上でということですか。

 

久元市長:

いえ、違います。この第11クールが示されたので、当面、昨日と今日と、今日この発表する前にワクチン接種対策室が接種計画を詰めてくれたんですけれども、当面は、まず、ここまでは大丈夫だろうということですね。その後のこの64歳以下の方の接種をどういうふうにしていくのか。この予約がぐっと絞られる前は、6月30日にはこういう方々を優先して予約していただきますよ、それから、7月5日からはこういう方々を予約していただきますよ、その後にそれ以外の方を受け付けるという段取りを立てていたわけですね。

 

今回はそういうような優先順位が基本的には維持されることになると思いますが、そういう方々に対していつから予約を受け付け、いつから接種していただくのかという計画は、昨日、今日の段階ではちょっと立てられなかったわけです。あとは医師会との調整も要りますから。

 

ですから、今回、第11クールが示されたことを前提にして、今のような事柄を詰めて、そして、改めて今申し上げたような方々のカテゴリーに応じた接種計画を別途、大至急つくって発表させていただきたいということです。

 

記者:

まず、ハーバーの接種会場なんですが、7月末で閉鎖と書いてあるんですけど、これは前から予定されていたんでしょうか。

 

久元市長:

そうです。これは、大規模接種会場はこのハーバーとノエビアと2か所用意していたんですけれども、供給量が極端に減ったということで、ノエビアに絞ったということですね。

これを再開するのかどうかということについては、また、これは一から、一旦閉鎖しましたから、これをまた一からつくり直さないといけないので、これについてはなかなか、各方面との調整などを考えれば、そこにかける労力ということを考えれば、ノエビアスタジアムには相当な接種能力が、体制がありますから、大規模接種会場はそちらのほうに集中して、これはモデルナを使うわけですけれども、集中してやっていこうと、そういう判断です。

 

記者:

供給量が極端に減って、今はほとんど使っていない状態になっているということ。

 

久元市長:

モデルナは、ハーバーランド会場は閉鎖していますから。

 

職員:

すいません、ちょっと補足をさせていただきます。

ハーバーランド会場につきましては、現在、ファイザーの2回目接種を行っています。

記者:

国の供給量がまだ減る前、減ると分かる前は今後も続けていく予定だったけれど、供給量が極端に減っちゃったので閉鎖することにしたということなんですね。

 

久元市長:

そうですね。供給量が減ったので、ハーバーランドは、モデルナを使った会場としては、これは再開するのはなかなか難しいのではないかというふうに判断したということです。

 

記者:

JR灘駅の駅舎というのも同じ理由になるんでしょうか。

 

職員:

それは、BBプラザと近接してある地域なので、少し整理をさせていただいたということです。その分の供給量を使って市役所の24階を立ち上げた、みたいなイメージです。

 

記者:

すいません。64歳以下のキャンセル対象者の方たちで、接種の開始が8月10日と8月16日となっていますけど、この日を設定された理由をお伺いしたいんですけども。

 

職員:

すいません、ワクチンの配送のスケジュールと、それから、こちらの事務的なといいますか、作業スケジュールと、そういう辺りを勘案してそういう日程を設定させていただきました。

 

記者:

分かりました。

ちなみに、配送はいつぐらいになるとかっていうのは分かるでしょうか。

 

職員:

一部、8月2日の週に入ってくる予定です。あと、大半は9日の週に入ってきます。

 

記者:

市長、今の接種体制が、1日、神戸市としては、能力としては2万近く接種できる能力まで持っていっていたんですけども、今の見通しですと1万5,000で続けられる状況であると。この1万5,000は、国の言っている、河野大臣等がおっしゃっている、全国でいうと120万回ですか、神戸市ですとおおむねその数字になろうかと思うんですけれども、結果としてペースを落とさざるを得なかった、でも、1万5,000回はどうやら継続的にできそうだという状況になったということかと思うんですが、この評価といいますか、どういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

 

久元市長:

もともとワクチンが、供給が極端に減るということはもちろん想定していなかったので、2万のペースでずっといきたかったわけですよ。しかし、今回減って、一時停止をし、キャンセルせざるを得なかった。そして、今回また改めて追加供給といいますか、第11クールの大枠が示されたので、そして、この1万5,000、この供給量を勘案すれば、1万5,000というものが国の言う最適化の水準であろうということを考えて、それを前提に接種計画を当面のものをつくり、今後、今日申し上げた以降のカテゴリーごとの接種計画を詰めていこうということですね。当面は1万5,000ということが1つの目安になるというふうに思います。

 

記者:

あと、今後のことなんですけども、64歳以下、それから、さらに若い世代にどんどん、本来打っていこうかというところかと思うんですが、全体、今、スケジュール的にはやむを得ず後ろにずれ込んでいるということと、あとは、国のほうもこれから若い世代をどこまで持っていくか課題だと言っていますが、ワクチン不足とかっていうことがあって、若い世代の方にとっては、一概に言えないですけども、打とうと思ったのになという、出鼻をくじかれるというか、国が高齢者だけ打って、それでいいと考えているんだったら別に打たなくていいじゃないかとか、若い人にしてみたらそういう心理のある方も当然あると思うんですけど、その辺の課題というのはどうでしょう。

 

久元市長:

ワクチン接種に関する考え方は、最終的にお一人お一人がワクチンを打つかどうかというのは、最終的には個人の判断、若い人も含めてですね、判断であり、また、打たなかったということによって差別が行われてはいけないということですけれども、同時にこのワクチンの効能というものはかなり実証されてきていると思います。現実にワクチンを打った高齢者の方、65歳以上の方については感染者が激減をしているということ、重症者も、ほとんど出ていないと言い切れるかどうか分かりませんけれども、少なくとも相当程度減っているということを考えれば、やはりワクチンの効果というのは間違いなくあるわけですね。その一方で副反応も、これは人によってありますが、その情報をしっかりと私どもは提供しています。

 

そういうことを考えれば、やはりできるだけワクチンを打っていただくことが社会全体を考えれば望ましいのではないかというのが私どもの基本で、そういうことを考えれば、私どもの任務は、国からの供給量を勘案して、できるだけ早く、若年者も含めて、当面は64歳から60歳という方、それから順次年齢を下げていくという考え方をしておりましたけれども、できるだけ若い方に対してもワクチンを打っていただくような供給量を確保し、供給体制を構築し、そして、理解が得られるような情報提供をしっかりしていくということ、それが我々の任務ではないかというふうに思います。

 

記者:

最後に1点なんですけども、在庫というお話がありまして、国のほうはシステム上、入力されたところのベースでどれぐらい供給するかというのを決めるということで、結構、全国的には1か月に一遍ぐらいしかそれまでやっていなかったというところとかたくさんあって、大混乱が起きて、結構困っているところが多いということなんですけど、神戸市としては、その点はさほど、ちゃんと、個別医療機関とかも結構大変だったと思うんですけど、対応ができているということでよろしいですか。

 

久元市長:

もともと、VRSの入力が非常に使い勝手が悪いということは従来から言われておりまして、私どももそう考えています。しかし、国のほうは、このVRSの入力によってしかワクチンの接種実績を把握する方法がないということですから、これは今、そのことを前提にして考えざるを得ない。そして、それをVRSの接種実績に基づいて配分するという考え方は従来から示されていましたから、私どものほうは、大規模接種会場、集団接種会場が遅れていたことは事実ですけれども、これを強力に入力を進めるということにいたしました。そして、個別接種機関についても医師会を通じてお願いをして、医師会も物すごく一生懸命、各医院、クリニックに入力を促していただきました。

 

ですから、神戸市のVRSのこの入力というのは、当初はかなり実際の接種と入力数というのに乖離があったわけですけども、これが徐々に縮まってきまして、そして、国が今回第11クールを配分するに当たって、神戸市については順調にVRSの入力が進んでいる。ですから、基本枠についても、これが削減されたところもありますが、神戸市は削減されておりません。ですから、我々としてはそういう努力をしてきましたから、それは今回の供給量にも反映されていると思います。

 

なお、個別接種機関、個々の医院、クリニックについては相当入力をしていただいておりますけれども、今後さらにこれを進めていく上で、必要な医療機関があれば、私どものほうで入力お助け隊というような形で学生の皆さんを派遣して、入力のお手伝いをするということもぜひしたいというふうに思っています。

 

記者:

高齢者の方の接種なんですけども、これは予定どおり7月末までに完了するということでよろしいんでしょうか。

 

久元市長:

先ほど御覧いただきました数字ですね、一番最初の。1回目を接種された方が88.2%ということで、2回目の接種をされた方が60.1%です。我々は2回目の接種は確保すると。予約キャンセルをせざるを得ないという判断の1つの要因は、2回の接種を必ずしていただくということで、7月2日に発表しました後も2回目をずっと続けてきたわけです。ですから、それがこういう数字になって表れているわけで、1回目の方については、ファイザーは3週間後、モデルナは4週間ということですから、まず、希望される方についてはほぼ全員が7月中には接種を終えることになるのではないか、終えられるのではないかというふうに見込んでいます。

 

記者:

最終的に全世代といいますか、11月末までにというふうに政府は言っていますけども、こちらのほうは神戸市としては、見通しとしてはどういうふうに市長は見ていらっしゃいますでしょうか。

 

久元市長:

今のところ、全体の見通しがなかなか立て難いですね。今日のところは、当面の接種計画をお話しして、その後、その後に続く人たちを、大急ぎで接種計画をつくるということですが、併せて全体の見通しも立てながらその辺の計画をつくることになりますから、今日の時点で今の御質問に明確にお答えする材料というか、準備はまだ整っていません。できるだけ早く全体の見通しを立てつつ、次の個別の接種計画、カテゴリーごとの接種計画というものをできるだけ早く、できれば今月中にはお示しをしたいというふうに思います。

 

記者:

あと、すいません、市では、職域接種が今どのぐらい進んでいるかというのは、何となく粗々でも把握できたりしているのでしょうか。

 

久元市長:

いや、これはなかなか正確に把握するのは難しい。もし分かっていたら教えていただければと思いますけど、この職域接種は、実際、職域接種をしたところが入力をするということが前提になって、そして、入力をされたデータは国のシステムに、直接そこに行くわけです。そして、これも自治体がこれをダウンロードするということになります。このダウンロードも、技術的なところはまた補足していただければいいと思いますが、リアルタイムでこれが神戸市の誰それが、例えば職域接種、職域接種だけではなくて、国の大規模接種会場とか、ほかの府県や兵庫県がつくっている大規模接種会場で受けたということがリアルタイムで分かるシステムになっていないんですよね。かなりダウンロードに手間暇がかかるというふうに承知をしていますから、これを神戸市として正確に把握するというのはなかなか難しいです。

 

職員:

実は今、市長のほうから御説明をさせていただいたとおりでございまして、私どもはどういった形でつかんでいくかということになりますと、VRSで数字をつかむしかないと。実は職域接種なども含めました、神戸市がやってございます接種会場以外で接種をお済みになられた方、これもVRSのほうに登録しておりますので、トータルでつかんでおる数字、それと私どもがホームページのほうに上げさせていただいております実際の生の数字、それとVRSでの登録値、ちょっといろいろございますけれども、そういった形でVRSでの神戸市民での接種実績、それをつかんでございますが、若干古うございますけれども、7月12日時点で、1回目の接種済み数が約51万ということで把握してございます。神戸市の接種会場でお受けになられた方の、このVRSでの人数が大体四十七、八万ということでございますので、推測でございますけど、その差が職域接種等でお受けになられた数字であろうというふうにつかんでございます。

 

記者:

最近の感染状況を見ると、明らかに若年層の方、10代、20代、30代の方が物すごく感染していて、関西地区も、感染者が増えているんですけども、現状についてはどういうふうに認識されておりますか。

 

久元市長:

感染の再拡大が見られるという認識を持っています。少し前は感染者がゼロという日もありまして、1桁の感染者の数が続いたときもありましたが、今日は20件でしたか。今日は20件ですね。昨日は20数件だったでしょう。24件ですね。こういう形で、急激に増えているとまでは言えないですけれども、感染者数が増加している傾向にあります。

 

我々は去年から、第1波、第2波、第3波、第4波と経験をしているわけですけど、そういうことから言えば、こういう傾向になってくると、これはやはり今後増加していく可能性が高いと。これまでの経験に照らせばということですから、やはり感染の拡大に備えた、そして、これまでの第4波までの我々の経験を踏まえた体制をつくっていかなければいけないというふうに思っております。

 

やはり、そのためにはもちろん医療機関との調整をしっかり、そういうことを備えた準備をしていくということと、保健所も非常に業務が逼迫したわけですから、その経験に照らして、保健所の体制もしっかりと整えていくということも必要ですね。

 

そして、やはり感染者の年齢層が、高齢者から、65歳以上の方から50代、40代以下、神戸はまだ感染者が少ないですから、全体としての傾向はなかなか明確には言えないかもしれませんが、東京などでは20代、30代の感染が広がっている。同じようなことが起きる可能性が強いわけですね。ですから、そういうような若い世代に対して、とにかく感染しないという呼びかけをどうしっかり行っていくのかということ、これも大事なことではないかというふうに思います。

 

記者:

若い方で早く接種したいと思っている方もいっぱいいらっしゃると思うんですけども、その方にスケジュールを示せるのは今月中の終わりぐらいというような感じでしょうか。

 

久元市長:

そうですね。今日はこの場では断言ができませんが、何とか今月中には。とにかく若い方にワクチンをできるだけ早く打っていただくということが大事です。ですから、そういう方々も含めた接種スケジュールというのを、何とか今月中にはお示しができればというふうに思います。

 

記者:

すいません、64歳以下のキャンセルの方が8月10日、8月16日に始まるということは、一般のそれ以下の方というのは少なくともそれ以降の接種になるという見通しでしょうか。

 

久元市長:

恐らくそういうことになるだろうというふうに思います。

動画再生ソフトウェアのダウンロード

動画再生ソフトをお持ちでない方はこちら

このページは接続環境によって、映像・音声などがみだれたり、スムーズな視聴ができない場合があります。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ先

市長室広報戦略部