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最終更新日:2021年7月2日
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市長臨時会見の模様をお届けします。
・新型コロナウイルスワクチン接種について
会見資料はこちら(PDF:185KB)
司会:
お待たせいたしました。それでは、ただいまから、新型コロナのワクチン接種に関する臨時会見を開催いたします。
市長、よろしくお願いいたします。
久元市長:
ファイザー製のワクチンの供給がここのところ急に減少するということになりまして、国からの供給が神戸市の希望の水準から見れば相当下回るということになりまして、今後もこういう状況が続く可能性が高いと見込められることになりましたので、ワクチンの供給につきまして緊急の措置を取りたいというふうに考えております。1回目の予約のキャンセル、そして、新規予約の受付の一時停止、この措置に踏み切りたいというふうに考えまして、緊急に発表させていただくことにいたしました。
資料をお配りしておりますので、資料を御覧いただきたいと思いますが、資料の3ページ、参考2のところを御覧いただければと思いますが、ここのところのファイザー製のワクチンの神戸市に対する供給量です。第8クール、6月21日から7月4日の接種分ですが、希望量36万2,700回に対しまして16万6,140回、第9クール、7月5日から7月18日まで、これが31万5,900回分に対して14万400回分、大体45%前後の供給率ということになっています。そして、第10クール、これが直近、この供給量が示されたわけですけれども、7月19日から8月1日までの供給希望量81万9,000回分に対して、約16万回分の見込みが示されております。約2割ということになっております。
こういう状況の中でどう対応するのか、健康局を中心に、また、就任したばかりの小原副市長も交えて、どこを優先順位としてワクチンの配分をするのかということを議論いたしましたけれども、その結果、以下の措置を取ることにいたしました。
考え方といたしましては、2回目の接種、これを死守するということです。1回目に接種をされた方は、必ず2回目の接種を受けていただかなければなりません。そして、この2回目のワクチン接種量を確保しなければいけない。これを前提に考えますと、以下の措置をしなければいけないというふうに考えました。
1つは、1回目の接種の新規予約の受付を全て停止いたします。この措置は、この会見の終了後、速やかに停止の措置を取ります。一定のシステム上の対応が要りますので、直ちに全て、この会見の終了後、直ちに受付ができなくなるということではありませんが、ほどなく、ネット、また電話での受付ができなくなるということです。全ての接種場所、個別接種医療機関、施設接種、巡回接種、配慮が必要な方の接種会場、集団大規模接種会場、全てにおいて、1回目の設置の新規受付を一時的に停止するというふうにいたします。
それから、ファイザー製のワクチンを使用する集団接種会場、大規模接種会場におきましては、7月6日火曜日以降の1回目接種の予約をキャンセルさせていただきます。このキャンセルは、既に予約は完了しているけれども、予約はしたけれども、接種ができなくなるということです。
このキャンセルの対象となる方につきましては、65歳以上の方については予約の振替をしていただくということにいたします。65歳以上の方で既に予約をされている方、1回目の予約をされている方については、モデルナ社製のワクチンは引き続き供給される見込みとなっておりますので、予約の振替を受け付けることといたします。予約の振替は、7月8日以降、各区役所に配置をいたしましたお助け隊がタブレットなどで画面上の予約振替をするということ、それから、コールセンター、これは予約振替専用番号を設置いたしまして、受け付けることといたします。専用番号につきましては、対象者の方、これはメールを登録していただいていますので、ダイレクトメールでお知らせをするということにいたします。
60歳以上65歳未満などの方で既に予約を完了されている方につきましての予約振替方法につきましては、後日、広報誌、ホームページなどでお知らせをするということになります。
それから、7月5日以降の受付を、これを一時的に停止いたします。7月以降は、50歳から59歳、それから、小学校などの教職員、学童保育の指導員など、優先接種対象の方を想定しておりました。さらに7月8日からは40歳から49歳まで、7月12日からは30歳から39歳まで、7月15日からは16歳から29歳までと、年齢を順次下げながら、若年者の方に受付を拡大したいと思っておりましたが、これができなくなるということになります。当面、延期をいたしますので、状況を見て、改めてスケジュールを公表したいと考えております。
12歳から15歳までの方の接種券の発送は、7月21日に予定をしておりましたけれども、これも取りやめまして、改めて状況を見て、発送時期の検討をしたいというふうに考えております。
それから、個別接種機関、それから、施設接種の1回目のキャンセルです。これらの施設につきましても、7月12日以降の第1回目の接種の予約につきましてはキャンセルをするということにいたします。予約をしていても接種が受けられなくなるということです。
なお、個別接種医療機関のキャンセル対象者のうち、65歳以上の方につきましては、先ほどの大規模集団接種会場と同じように、モデルナ社製ワクチンを使用する集団接種会場の予約に振り替える、ここでの予約を受け付けるほか、個別医療機関において、ファイザー社製のワクチンの供給があり、予約受付可能となった際に、改めて予約受付の開始をしたいというふうに考えております。
キャンセルになって、そして、これを振り替えることができる集団接種会場、すなわちモデルナ社製のワクチンを使用している会場は、参考1に書いてあるとおりです。神戸ファッションプラザ9階、これは土日祝日ですね。それから、I.H.D.センタービル9階の会議室、WHO神戸センターの隣ですが、これは毎日やっています。それから、ポートアイランドの神戸学院大学ポートアイランド第2キャンパス、これは毎日行っています。ノエビアスタジアム神戸につきましては、現在ファイザー製のワクチンの接種を行っておりますが、7月15日からはモデルナに切り替えることにしておりましたので、7月15日以降、木曜日、金曜日、土曜日に開設をいたしまして、8月5日からは毎日ここで打っていただけるようにいたします。須磨パティオ健康館につきましては、土曜日、日曜日、祝日、7月15日以降は毎日開設をいたします。西区のキャンパススクエア本館の2階、リバティホールと呼ばれているところですが、これは毎日開設をしておりまして、モデルナ社製ワクチンへの振替ができるということになります。
以上が、今回の国の供給量が著しく減少したことに伴う、神戸市としての緊急対応です。
神戸市は、かなり早いペースで接種が進められてきました。7月5日からは50歳から59歳、そして、それから段階的に年齢を引き下げて、7月15日からは16歳以上の全ての方の予約接種ができるようにするということで、関係職員一丸となって取り組んできましたし、医療機関や楽天グループの皆さんをはじめ、企業の皆さん、保健師、看護師、様々な分野の方々に参画をしていただいて、強力にオール神戸でワクチン接種を進めてきたわけですけれども、こういう発表をしなければいけないということは大変無念です。しかし、これは緊急の措置ですので、できるだけ早く国においてファイザー製のワクチンの円滑な供給が受けられるように、強くお願いをしたいというふうに思います。
今回の措置は、2回目の接種が円滑に受けられるようにするということです。5のところに書いてありますように、神戸市では、7月1日までに65歳以上の高齢者の方、約43万人いらっしゃるわけですけれども、約8割の方、約35万人の方が1回目の接種を終えています。そして、ほとんどの方は2回目の接種をこの3週間後に受けられるということになると思いますので、今回の措置によりまして、65歳以上の皆さんの大部分の方、希望する大部分の方は、7月下旬頃に2回目の接種をおおむね終えることができるのではないかと考えております。そのことを確保するという意味合いで、今回の緊急措置を行うということにしたわけです。
突然の対応ですから、このことにつきまして、市民の皆さんの御理解をいただかなければなりません。大変つらい選択でありますし、市民の皆さんからすれば意外に思われると思いますけれども、自治体のワクチン接種は国からの供給が唯一の方法ですから、それが極めて細くなったということに起因する措置でありますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
そして、この対応につきましては、速やかにというか、直ちに市民の皆さんにお知らせをしなければなりません。この会見の対応後、すぐに神戸市のウェブサイト、ワクチンのサイトの修正を行います。直ちに、ウェブサイトも今申し上げた内容に修正をいたします。そして、この対応につきましても、できるだけ早く広報車、今までもワクチン接種についての広報を行ってきたわけですけれども、この広報車、神戸市の広報車を使った周知徹底ということを全庁挙げて行っていきたいと考えています。
私からは以上です。
記者:
国からの供給量なんですけれども、これが示されたのは、もともとこの供給量だったのか、それとも最近になって何か修正されたということなんでしょうか。
久元市長:
もともと神戸市が希望した希望量に対して、それぞれの時期に応じて、先ほど、参考2のところで申し上げた供給量が示されてきたということです。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
集団会場なんですけれども、これまでたしか35か所、8月中旬になるということだったと思うんですが、それは今後、段階的にこの6か所になってしまうということなんでしょうか。
久元市長:
新しく集団接種会場をつくることはできないということです。今の集団接種会場のままでいきますけれども、この集団接種会場につきましても、予約のキャンセル、それから受付の停止ということをいたします。
それから、集団接種会場の中でモデルナを使っている集団接種会場については、これはファイザーで予約をした方、65歳以上の方でファイザーを予約した方が振り替えてここで接種できるようにするということです。
記者:
分かりました。
じゃ、7月の中旬から開設予定だった、たしか5か所か7か所かあったと思うんですけど、それは開設できないということに。
久元市長:
できないということです。
記者:
分かりました。
あともう1点、4のところにある個別接種の方の振替なんですけれども、この振替方法は集団と大規模の方と一緒で、予約振替専用番号からの振替になるんでしょうか。
職員:
このモデルナ製のワクチンを使用する集団接種会場を御希望される場合については、同じ取扱いです。ですが、やはりかかりつけ医のほうをということで希望される場合は、しばらくちょっとワクチンの供給を待っていただく必要があるんですけど、再度、かかりつけ医のほうの個別接種医療機関で予約いただくと、その2つのパターンがあります。
記者:
そうすると、最初の方についてはこの専用番号を。
職員:
同じです。
記者:
お伝えすると。
職員:
はい、そうです。
記者:
それは医療機関から直接ですか。
職員:
医療機関からこのキャンセルを言うときに、私どものほうから文書をお渡しするように、文書を医療機関を通じてお渡しすることになります。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
1回目の接種の予約をキャンセルになる方というのは大体何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか。
職員:
ちょっと後ほどお答えします。
記者:
分かりました。
あと、振替についてなんですけど、優先接種、65歳未満の方のも、高齢者施設従事者の方とかで予約を入れている方がいらっしゃると思うんですけど、そういう65歳未満の人で1回目の予約を入れている人は、振替の対象にはならないんでしょうか。
久元市長:
1回目の接種。あ、予約を入れている人ですね。
職員:
取りあえず、まず65歳以上を優先させていただいて、その後に優先の順番で下りていこうというふうに思っています。
記者:
取りあえず年齢で65歳の方から振替をということですか。
職員:
取りあえず、まずは高齢者というふうに考えています。
記者:
分かりました。
繰り返しになってしまうんですけど、第10クールの供給量の見込みが示されて、こういうような措置を取らなきゃいけないという判断をされたという理解でいいんでしょうか。
久元市長:
この第10クールも、見込みを私が承知をしたのは昨日のことです。ただ、それ以前から、既に第8クール、第9クールの供給量が45%前後にとどまっているということから見れば、それと、ほかの都市でも既に新規予約の受付停止に踏み切ったところもありましたので、神戸市としても、これはもちろん今週に入ってからですけれども、検討はしておりました。それで昨日、この第10クールの見込みが示されましたので、早急にこれは決定をし、市民の皆さんにお示ししなければいけないということで、昨日、今日も含めて緊急に検討し、今日発表させていただいたということです。
記者:
ごめんなさい、ちょっと聞き逃してしまったところがあるんですけど、菅首相は7月末までに65歳以上への接種を完了するようにというふうな方針を示されていますけれど、これはちょっと厳しくなるという感じなんでしょうか。
久元市長:
もう1回質問してください。
記者:
65歳以上の方に7月末までに全員完了させるという方針が政府のほうから示されていたと思うんですけど、それが厳しくなったという。
久元市長:
いえ、それは可能だというふうに思っております。全員というのがどういう意味かというのはなかなか難しいところですが、希望されない方もいらっしゃいますし、ワクチンの接種ができない方もいらっしゃいますから、希望される方全員というふうに理解していいと思うんですけれども、基本的には、先ほど申し上げましたように、神戸市では既に8割の方が1回目の接種を昨日の時点で終わっていますから、3週間後にはそれらの方の接種が完了するということで、神戸市としては、7月中下旬頃には、65歳以上の高齢者の方に対するワクチン接種はおおむね終えることができるのではないかというふうに考えております。
記者:
分かりました。
すいません、もう1点。担当大臣に出されたということなんですけど、これは書面でお送りしていて、何かしら反応とかはまだ現在。
久元市長:
これは、河野大臣と直接お話しする機会はありませんでしたけども、藤井比早之副大臣にはお送りをしておりますし、私から直接説明をしています。ただ、それに対しては、今すぐ、この神戸市の要望に応えることは難しいというふうに聞いております。
記者:
はっきり、要望に応えるのは難しいというふうに答えられた。
久元市長:
すぐにこの要望に応えるのは難しいというふうに聞いております。
記者:
分かりました。
最後に、今日、大阪府の吉村知事は、直接河野大臣とかに、大都市に集中的にワクチンを供給してほしいというような要望を出されていますけど、神戸市として大都市の、どこまでを大都市とするかというのはあると思うんですけど、そういう考え方というか、については、市長自身、どう思われているのかをお聞きします。
久元市長:
私は神戸市の仕事をしておりますので、とにかく神戸市に対して円滑にワクチンの供給をしてほしいというふうに思っています。同時に、このことは全ての自治体にとっても同じ悩みだろうと思うんですね。全体的にワクチンの供給量が減っているわけですから。ですから、これは大都市であるか、そうであるかないかにかかわらず、自治体の要望に速やかに応えていただきたいということがやはり必要ではないかというふうに思います。
職員:
すいません。先ほど最初の御質問ですけども、約5万人です。
記者:
よろしくお願いします。
まず、今回のような事態になったことについて、国の対応について市長はどういうふうにお考えを。
久元市長:
やはり国としても全力でワクチンの供給に取り組んでこられたんだろうと思うんですが、やはりこういう事態を招くようなことにならないように、こういうことにならないように、しっかりと時間軸を持ってワクチン供給を進めていただきたかったと思います。
記者:
今回のような事態になった原因というのはどういうところにあるとお考えですか。
久元市長:
それはよく分かりません。それは国のほうにしっかり聞いていただければと思います。
記者:
ありがとうございます。
記者:
ごめんなさい、聞き漏らしていたら申し訳ないんですが、参考2のファイザー製ワクチンの希望量及び供給量の推移というところですが、81万9,000回分というのは、神戸市がこれまで何回分の希望をしていたのかという答えに対して、81万9,000回分の希望をしていたということなんでしょうか。
久元市長:
神戸市のワクチン接種は、日を追うごとにどんどんどんどん多くなってきました。対象者も拡大をしましたし、それから2回目の接種も既に始まっています。そういうことを見込むと、この7月第10クールは81万9,000回分の接種が必要だと。これは積み上げた数です。
記者:
積上げの数で、この第10クールで81万9,000回分が必要というわけではなくて、8月1日までに81万9,000回分が必要と。
久元市長:
そうです。積み上げた数ではなくて、7月19日から8月1日までの間に81万9,000回、これは2回目のものも相当今度入ってくることになりますが、増えるということです。
記者:
これまでのを積み上げて何回分希望していたとかっていうのは出るんでしょうか。それは出ないですかね。
久元市長:
これは今すぐ数字は出ないかもしれません。
職員:
この第10クールは、この第8クール、第9クールで頂けなかった50%分ぐらいも積んでいるんですね。ですので、全部のこれを足していく数字はちょっと不正確になると思います。そのときそのときに、今必要な分とこれまでの足らずの分を全て要求させていただいていると、そう御理解いただきたいと思います。
記者:
第7クールまでは希望分が来ていたと思っていていいんでしょうか。
職員:
第7クールも5割強、55%程度です。
記者:
分かりました。じゃ、第10クールでいうと、希望の2割ぐらいしか来ないようになったということですね。ありがとうございます。
記者:
先ほどの質問にちょっと関係していて、ちょっと確認に近くなりますが、8、9、10クール、正確には9、10クールですかね、これはもともと7月に開設する予定だった会場、7会場分も合わせた数字ということになりますか。
職員:
7月に開設する予定だった7会場はモデルナを使用する予定だった。
記者:
すいません。そうですよね。承知しました。
あと、今回の、まず65歳以上の方で、その後、既に予約している、それ以外の方々の予約の分の振替ということで、恐らく供給量見込みのファイザー分と、モデルナのある分とを、全部を見ながら、どういうふうに調整していくかというところの兼ね合いだと思うんですが、この65歳以下の方の予約振替、今のところ、ちょっと調整中ということですけど、見通しが立ち次第というように考えてよろしいですか。そんなに時間がかからないというようなことになりますでしょうか。
職員:
今示されている供給量だけですと、市長が申し上げましたように、2回目の接種分だけしかないんですよ。ですので、次の供給量で幾ら示されるかによって、我々の、どこまでできるかというのが定まると。ですので、次のクールの要求に対して国がどれだけ応えていただけるかということにかかっております。
記者:
ありがとうございます。
あと、これは市長にお伺いしたいんですが、今ちょっと河野大臣の発言等で日々どうなっていくかということで、自治体の皆さんも注目されていると思いますが、自治体に既に供給したところに在庫があるのではないかという趣旨のことを、御発言があるようで、それで、余っているところがあるのではないかと、それを足りないところに優遇すればいいんじゃないかという御発言があったということなんですけど、そのことについて、その余りみたいなものは、そういうふうな、自治体によると思うんですが、そんなものは存在するのかどうかという。
久元市長:
神戸市においては、在庫量はあるわけですが、これは必要とする在庫量でして、余っているということはありません。集団接種会場、それから大規模接種会場においては必要最小限の在庫量しかありませんから、どんどん打っていますから。個別接種会場につきましても、規模の小さな診療所やクリニックが大量のワクチンを抱えるということは考えにくいです。ですから、少なくとも神戸について、ワクチンが余っているということはありません。このことは国にもしっかり説明をしています。
自治体において余っているのではないかというような発言は、非常に奇妙に感じます。例えば、ついさっきも聞きましたら、近隣の自治体から、神戸市は余っていたら、うちに譲ってくださいというような照会もあったというふうに聞いていますから、自治体同士の間で、おまえのとこは余っているのかとか、うちは足りないから譲ってこいとか、そういうような疑心暗鬼を生むと思うんです、自治体間の間で。また、国と地方との間でも、国は自治体が余らせて退蔵しているのではないかと思い、自治体のほうは、とにかく国が供給をしてくれないのはおかしいというような疑心暗鬼になって責任の押しつけ合いをするということは、非常に不幸ですね。
やはり国と地方があい手を携えて、ワクチン接種という今まで経験したことがないオペレーションをやっていかないといけないのに、自治体のほうの疑心を招きかねないような発言があるというのは、大変残念です。
記者:
ありがとうございます。
最後、1点お願いします。今、会場を準備されていて、それが予定どおりにできないと。恐らくほかの自治体でもそういう事例が多発するかと思うんですが、当然費用はかかっていると思いますし、既に、開設しないにしても会場の費用ですとか、また人員、人件費も、まだ働いてないにしても、そういうところに波及が及ぶと思うんですけど、そういう問題については国がちゃんと措置をしてくれると考えていいのか、その辺りもちょっと今後の課題だと思うんですけど。
久元市長:
ワクチン接種必要な費用は、これは国が必要な額をしっかりと負担をするというふうにおっしゃっていますから、神戸市としては、実際にかかった費用を国のほうにお願いをするということになると思います。
記者:
1点だけ教えてください。先ほど、第7クールは5割の供給量だったということなんですが、それ以前は希望どおりの量が届いていたんでしょうか。
職員:
満額ではないですけれども、そんな5割とかいうふうな数字ではないですね。詳細が必要であれば、後ほど広報を通じて御報告させていただきます。
記者:
じゃ、必ずしもそれまでも希望量が満額で来ていたわけではないということですね。
職員:
100%という供給はありませんでした。
記者:
分かりました。
記者:
ちょっと確認させていただきたいんですけど、2回目のワクチンを優先するということですけれども、2回目の接種量としたら、何人分が必要になってくる。
職員:
今現在、1回目の接種を終えられて、2回目接種を待たれている方は24万人。
記者:
ここは確保できる見込みということでしょうか。
職員:
はい、それを確保するための措置です。
記者:
ちなみに、すいません、基本的なことをお伺いしたいんですけど、1回目だけ打って、2回目をもし打たなかった場合のワクチン接種の効果としては、やっぱり薄れるということになるんですか。
職員:
それが、特に変異株の場合は薄れるというふうに研究論文がたくさん出ています。英国株とかデルタ株の場合でしたら3割程度というような研究論文が出ています。2回打つと、ほぼ90%ぐらいはいくというふうになっていますので、2回打っていただくことが必要だというふうに考えております。
記者:
ファイザー社製だと3週間。期間的なもので、いつまでに打たないといけないというのはあるんですか。
職員:
期間は、ファイザー社製で3週間から6週間で、モデルナも4週間から6週間。だから、いずれも6週間の間までには打たないといけないという幅になっています。
記者:
分かりました。
あと、予約停止は今日からするということで。
久元市長:
そうです。この会見が終わってから、できるだけ。別に物すごく急がなければいけないということではないと思いますけれども、一定のシステム上の作業が必要ですから、今日中ぐらいには停止をするということになるということですね。
記者:
ちょっと細かいところからなんですけど、キャンセルになる方たちが5万人いらっしゃるということなんですけど、この方たちへの通知というのは、広報紙とかホームページのみになるんでしょうか。
職員:
予約システムで、うちの予約システムで予約していただいている方は接種券番号を入れているので、接種券番号を入れている方は住所が分かりますので、ですので、郵送で全て通知をさせていただきます。ですが、火曜日からもう停止しますので、キャンセルしますので、届かないうちに停止になる方がおられるかもわからないので、火、水、木ぐらいの分は、この土、日、月ぐらいで、電話で、ダイレクトメールと併せて電話でお知らせしようと思っています。
個別医療機関で、直接個別医療機関に電話している方につきまして、私どものほうでは把握ができないんで、それは個別医療機関のほうで直接市民のほうとお話をしていただくという手続になります。
職員:
すいません。それに関連しまして、先ほど5万人と申し上げたのが、我々の予約システムを使って予約されている方が5万人で、個別の医療機関に直接予約されている方でキャンセルをしないといけない方が何人いらっしゃるかというのは、我々もつかめていません。
記者:
分かりました。
それと、先ほどちょっと費用的な話のところもあったんですけど、現在、確保している会場、ここはキャンセルして接種を行わないことになるんですけど、基本的には会場を確保したままにしておくということでしょうか。
職員:
すいません。会場のほうですけれども、一定確保しておりました。それで進めておったんですけれども、事実上……。
記者:
違います。既存のやつの分。
職員:
既存の会場ということで、
記者:
今の予約済みのキャンセルしたところの会場のところ、12会場ですね。
職員:
12会場は契約がありますので、その期間はキープしたままです。
記者:
分かりました。
最後に、もう一度市長にお聞きしたいんですけど、先ほど大都市を優先的にワクチンを供給する云々の話のところで、大都市かどうか分からないんですけど、例えば緊急事態宣言とかまん延防止の対象地域に優先的にワクチンを供給するというふうな、コロナを収束させる国家的戦略の上では、ある程度有効ではないかなというような気はするんですけど、その辺りについてのお考えはいかがでしょうか。
久元市長:
難しいところですね。そういう考え方は一概に否定されるべきものではありません。しかし、ワクチン接種というのは対症療法ではないわけですね。緊急事態宣言やまん延等重点措置というのは、対処、今起きているこの感染を速やかに終わらせるというための措置ですね。ワクチン接種は集団免疫を獲得して、最終的にコロナの感染を終わらせるということが目的ですから、そこは趣旨、目的が少し違うのではないかなというふうに思うんですね。
神戸市は大都市ですから、そういうような考え方を取ることは神戸市にとってはメリットがあるわけですけれども、しかし、そういう主張をすれば、恐らくそうでない地域から見れば、やはり心情的な反発みたいなものがあるだろうと思いますね。やはりこの国難に対しては、やはり一致して対応していくことが必要ですね。やはり自治体が足並みをそろえて対応するということが必要で、自治体の間で無用なあつれきを生むような発想というものが果たしていいのかどうか、そこは疑問に感じます。
記者:
ありがとうございます。
記者:
すいません、ちょっと数字で確認させていただきたいんですが、65歳以上の高齢者、43万人のうち、35万人で1回の接種を終えているということで、この方たちはファイザー製を受けられるということだと思います。残りの8万人は、予約キャンセルの方5万人も含めて、全員がモデルナ社製ということになるんでしょうか。
職員:
個別の医療機関で、細かくなりますが、既にファイザー社製のワクチンを予約されている方で、キャンセル対象外の方はファイザーを打っていただくことになります。あとは、ほぼモデルナになると思われます。
久元市長:
つまり、つまりですね、65歳以上の方で、ファイザーで予約をされている方は、キャンセルでできなくなるわけですから、それはモデルナのほうに振り替えていただくということを基本にしますけれども、しかし、すぐに打つ必要はないと考える方については、これは、少し時間がかかるかもしれないけれども、ファイザーを打っていただくという選択肢もあり得るということですね。
記者:
分かりました。
あと、今後なんですけど、いつ、国が配給をどれくらいしていくかで、今後、通常に戻る予定が変わってくるというお話だったんですけれども、次のクールというのは、いつ供給量というのは決まってくる予定なんでしょうか。
職員:
2週間ごとに供給がされますので、第10クールの数量が分かったのが昨日ですので、2週間後ぐらいには、11クールの数量が分かると思います。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
2度目で恐縮です
血栓の問題があって、認可はしたけれども、使わないことに取りあえずなっているアストラゼネカのワクチンというのがあると思うんですが、これについては、その活用を市長としては望んでおられるのかどうか、その辺りをお聞きします。
久元市長:
それはJCRファーマさんが神戸でアストラゼネカ製のワクチンを生産しておられるわけで、いつでも使える状態にあるわけですから、心情的にはこれを使っていただきたいという気持ちはあります。しかし、これはやはり科学的知見に基づいて、国においてしっかり判断していただければと思います。
記者:
ありがとうございました。
記者:
よろしくお願いします。
ちょっと冒頭聞き逃していたら大変恐縮なんですけれども、12歳から15歳の関係で、接種券を発送する分には特段発送しても問題はないのかなと感じたんですけど、ここを中止するというのはどうしてでしょうか。
久元市長:
発送しても、ワクチンの供給が見込めない、今の時点では見込めないからです。ぜひ打ちたいと思っておられる方がたくさんいらっしゃると思いますから、いたずらに希望を持っていただいても、失望に変わる。今の時点では失望に変わるかもしれませんから、すぐに予約できないわけですからね。これは見合わせたほうがいいという判断です。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
何度もすいません。
細かいところで、5万人の予約キャンセルのうち、65歳以上の方というのはそのうち何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか。
職員:
予約をされている方が何歳代の方だとか、細かくつかめてないんですけれども、この間、予約ができる方はほぼほぼ65歳以上の方です。
記者:
かなりの方。
職員:
ほとんど方が65歳以上ではないかとは思いますが、60歳から64歳の方も含まれてはおります。
記者:
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