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更新日:2021年3月1日

臨時会見 2021年(令和3年)3月1日

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市長臨時会見の模様をお届けします。

  • 神戸市における変異株サーベイランス

 

会見資料はこちら(PDF:1,195KB)
 

神戸市における変異株サーベイランス

質疑応答

 

神戸市における変異株サーベイランス

久元市長:

 神戸市を含む兵庫県に出されておりました緊急事態宣言は、昨日をもって解除されました。感染拡大防止への対応については新たな段階に入ったということになります。その際に、特に大事なことは、感染の再拡大、リバウンド、これをいかに抑えるのかということです。

 その際に、特に懸念されているのが変異株の状況です。変異株の状況につきましては、まだまだ分からないこと、分かっていないことが多いわけですけれども、しかし、変異株の状況がどういうふうになっているのか、分かる範囲で市民の皆さんに情報提供していくということが非常に大事なことではないかと考えましたので、神戸市として把握している状況につきまして、今日はご説明を申し上げたいと思います。

 変異株を含むウイルスの検査、そして、ゲノムの解析を含めた対応を行っているのは、神戸市の環境保健研究所です。今日は、環境保健研究所の飯島所長、それから、岩本感染症部長に出席をしてもらっております。大変内容が専門的な分野にわたりますので、後ほど環境保健研究所、また、伊地智保健所長からも補足をしていただきたいと思います。また、ご質問につきましてはそのように対応させていただきたいと思いますが、概略は私のほうから、まず説明をさせていただきます。

 新型コロナウイルスを含むウイルスにつきましては、頻繁に変異が行われるということは知られておりますが、この変異の状況によりましては、人の細胞で結合がしやすくなる、その結果、コロナウイルスの感染力が拡大をしている可能性がある、その可能性はかなり高いという見解もありまして、そういう意味で、変異株の状況がどういうふうになっているのかということを把握するということは、第4波の襲来を防ぐ、感染再拡大を防いでいくということで大変重要です。

 新型コロナウイルスの変異株につきましては、これはもう既に広く報道もされておりますが、大きく言って、私どもが知る範囲では、3つのタイプがあるというふうにされております。1つは英国型と言われるもの、N501Y変異と呼ばれるもので、スパイクタンパク質の501番目のアミノ酸がチロシンに置換をするものですね。これは感染力の増加をするということが懸念をされているわけです。

 2番目が、南アフリカ型、ブラジル型と呼ばれるもので、①の変異に加えて、484番目のアミノ酸がリジンに置換した変異、E484K変異と呼ばれると、そういう変異ですね。これは感染力の増加、あるいは免疫効果への影響というものが懸念をされています。

 新たな変異株、それ以外のもの、これはE484K変異と呼ばれているもので、これは、①の変異を持たずにE484K変異のみを持つ新たな変異株というものの存在、これが国立感染症研究所から報告されております。海外から移入をしたのではないかと見られますが、起源は不明ということになっています。

 この変異株を確認するということ、これは地方の衛生研究所の役割とされておりまして、1月22日から国立感染症研究所で開発されたPCR検査法、このPCR検査法は、後でまた出てきますけれども、これは感染の有無を確認するPCR検査とは異なり、変異を見つけるためのPCR検査、別のタイプのPCR検査というものだとご理解をいただければと思います。そういう検査方法が国立感染症研究所から地方に伝えられました。

 そして、2月5日、国は、管内の全陽性者数の約5%から10%分の検体の確認をして、そして変異株に変異しているかどうか、それを確認するPCR検査を実施するというふうに要請をしてきました。

 神戸市では、変異株の状況を把握するということは、非常にこれは大事なことだということで、環境保健研究所でこれに全力で取り組むことといたしました。変異株に感染した患者さんの早期探知、そして、徹底した積極的疫学調査による感染拡大防止に取り組むための監視体制、サーベイランス体制を整えたわけです。現在は、神戸市所管の全新規陽性者の検体の約60%の検査を実施できております。

 検査の方法ですけれども、また詳しくは、これは所長からご説明してただくほうがいいかもしれませんが、概略をご説明申し上げますと、神戸市で感染が分かった検体を、環境保健研究所でできるだけこれを集約いたしまして、まず、N501Y変異、先ほど申し上げました①の変異、②の変異が起きているかどうかということを確認するPCR検査を実施いたします。そして、これは数時間で、これが陽性なのか陰性なのかということが判明をいたします。陽性であるということになれば、①あるいは②の変異が起きている可能性が高いので、そして、これは環境研究所の中でゲノム解析をいたします。このゲノム解析は2日程度で判明をいたしまして、①なのか②なのかということが判明をいたします。そして、これを国立感染症研究所に、これは検体そのものではなくて、データとして送りまして、そこで最終的に、これは国が変異株かどうか、変異株のタイプがどうなのかということを、これを確定することになります。英国型なのか、南アフリカ型なのか、ブラジル型なのか、これが分かることになります。これは、ほかの都市では、これは国立感染症研究所でゲノム解析を行うので、5日から1週間程度かかるわけですが、神戸市の場合には、これが2日程度でできているということです。

 陰性の場合には、これは改めて、1、2週間分の検体をプールいたしまして、これはゲノム解析を行います。そして、ゲノム解析を行った結果、①、②ではないタイプの新たな変異株なのかどうなのかということの確認を行う。これが神戸市の環境保健研究所が行っている大まかな変異株の検査の流れです。

 そして、その結果がどうなのかということです。神戸市は、1月1日、今年に入ってから、新規の陽性者の中から変異株の検査を行ってきました。神戸市のPCR検査は環境保健研究所で行なっているもの、シスメックスの検査所で行なっているもの、各医療機関で行なっているもの、それから、医師会に委託をして行なっているもの、これが、この方法で行っているわけですが、682検体、1日、行っております。それに対して、陽性患者が出た方、それを集めまして、変異株かどうかを確認する検査をするわけですが、これは1月1日から28日までは、34.5%の検査を行い、変異株はありませんでした。1月29日から2月4日までの1週間は、317件の陽性者に対して173件の変異株検査を行い、そして、8件の変異株が確認されました。54.6%に検査を行って、8件、4.6%の変異株が確認されたわけです。次の1週間は、175件の陽性者のうち105件、60%の検査を行いました。11件の変異株が確認をされ、10.5%です。そして、2月12日から2月18日は、122件の陽性者に対して64.8%に当たる79件の変異株の検査を行い、12件の変異株が確認されました。15.2%でした。

 2月19日以降についても検査は継続をしております。この結果、こういう形で、合計で31件、そして、変異株③に当たるものが5件検出をされております。先ほどのフローを思い起こしていただきたいと思うんですけれども、最初のこれは、①なのか②なのかということがこの検査で分かるわけですが、この検査の結果、31件は全て英国型であると、①のタイプであるということが確認できました。そして、E484K変異に当たるものも5件、これが分かったわけです。この結果、神戸市内で2月18日までの状況では、合計で36件の変異株が確認されたということです。

 さっきのフローをご覧いただきますと、感染者の数は減ってきています。新規感染者の数は、ここのところ1週間ぐらいは1桁で、今日は2桁ですね。13件。新規感染者の数はずっと減ってきています。しかし、検査数に占める変異株の割合、陽性と確認された方の中で変異株の割合は、これは徐々に増えてきているということが分かります。

 2月19日以降も検査は継続しているわけですが、新規に陽性になった方の半数以上が、これは変異株の感染をしているということが、ここ最近の状況でも明らかになってきています。これが今日ご報告を申し上げる、神戸市内における変異株の状況です。

 こういう状況の中で何をしたらいいのかということについて、これ以上の知見は地方には残念ながらありません。これについては、やはり国立感染症研究所など、国においてしっかりとした知見、どう我々はこの変異株に対応したらいいのかということ、なかなか難しい面もありますけれども、海外からの知見も含めて、国民にしっかりと提示をしていただきたいというふうに思っていますが、現時点で国から示された考え方に基づく現時点での知見でいうと、この変異株に対しても、従来の感染予防というのはやはり有効ではないかというのが大体、専門家の大方の意見ではないかと。

 ですから、変異株になったら特別なことをしなければいけないということではなくて、これまでやってきた対応ということをやっぱりしっかりとやっていくということ、これが重要ではないかというふうに考えておりまして、まず、私たちとしては、やっぱりこの変異株の状況ということも引き続きしっかりと調べていく、そういうことも含めた積極的疫学調査、これが変異株を確認する上での前提になるわけですから、積極的疫学調査ということをやっていく。それから、これは、神戸市は国からの方針が示される前にスタートしましたけれども、高齢者・障害者入所施設の直接処遇職員に対する定期的な検査、これも積極的に行っていく。それから、感染者が確認された場合の高齢者・障害者入所施設の入所者・直接処遇従事者全員ですね。従事者だけではなくて、入所者に対してもPCR検査をしっかりと回す。それから、感染リスクが高い集団・場所の無症状者にも焦点を当てたモニタリング調査ということもやっていくと、こういうようなサーベイランス体制というものをしっかりと強化したいというふうに考えています。

 もう1つは、市民の皆さんへの呼びかけです。先ほども申し上げましたように、現時点での知見によれば、変異株に対する個人的な感染予防策というのは、これまでと同じではないのではないかと。緊急事態宣言が解除されたからといって、決して気を緩めてはならない。これまでの対策というものをしっかりと市民の皆さんにやっていただく。3つの密の回避、マスクの着用、手洗いの徹底ということをしっかりとやっていただくと。

 特に、大人数での会食を控え、少人数での食事でも会話を控え距離を取る。真正面を避け、斜め向かいに離れて座る。横並びや真正面に座る際は、1メートル以上の距離を取る。同居家族以外での会食の参加者は大体いつも近くにいる4人までということを、これを1つの目安とする。食事の際は、深酒や大声を避けて短時間で済ませる。

 これはほかの自治体でも呼びかけられているかと思いますが、年度末、年度始めが、まもなくやってきます。卒業旅行、謝恩会、歓送迎会を控えて、花見は宴会抜きでやっていただくと、こういうことをやっていただくことをお願いしたいと思います。

 変異株の状況ということ、こういう形で報告をさせていただき、市民の皆さんにもこういう状況を知っていただいて、変異株というのは感染力がアップしているということ、大方これは了解されていることだと思いますから、緊急事態宣言が解除されたからといって決して気を緩めることなく、しっかりと基本的な感染予防対策を取っていただきい。このことがリバウンド、感染再拡大を防ぐ大きな手立てになるのではないかということですね。

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 まず初め、神戸市内で36件ということですが、これは厚労省が都道府県別に発表されています数字には、この数は反映されているんでしょうか。兵庫県の数はもう少し、36より少なかったようなイメージもあるんですが、その辺の整合についてはどう考えればよろしいですか。

 

職員:

 厚労省とも、県ともお話をさせていただいて、我々は、市長が申しましたように、正確なことを市民にお伝えしたいということで、段取りとしましては、情報の一元化ということで、国が今は都道府県単位で発表するということになっておりますが、我々の市の気持ちも聞いていただいて、市で発表することになりました。

 そして、厚労省の発表の仕方は、この時点では数例、発表が遅れておるという、調整が、発表の調整だけですけれども、遅れておるというふうに聞いておりますので、今、我々の言った、N501Y変異だけでいうと31ですが、それよりは厚労省の発表が少し少ない状況が今はあります。ただ、厚労省のほうも急いで発表の段取りを整えて、随時発表されるように聞いております。

 

記者:

 それで、国が都道府県別でしか発表していない、いろいろな風評被害とかのことも考えているのかもしれませんが、これ、市独自で発表するということに至った決め手を改めて市長の口からご説明いただければ。

 

久元市長:

 やはり、これは事実ですから、その事実は市民の皆さんにしっかりと知らせるべきではないだろうかということで、それは厚労省にもお願いをいたしまして、発表させていただくことにしたということです。

 やはり、緊急事態宣言で何となく、これでもう感染の危険性が下がるというような受け止め方が残念ながらあるのではないかというふうに思いますので、やはり単に外出自粛を呼びかけるとかというような呼びかけだけではなくて、事実を事実としてきちんとお知らせをした上で、その事実を踏まえた行動変容というものを市民の皆さんに取っていただくということが、やはり自治体としては誠実な対応ではないかというふうに考えたからです。

 

職員:

 補足なんですけれども、風評被害のことももちろんあって、我々、ちょっとそこは気にしているとこなんですけども、もう1点、国のほうがサーベイランスの検査体制を指示したのが割と最近だということと、先ほど市長の説明でありましたけど、全体の新規感染者の5%から10%を捕捉して、そこでスクリーニングをかけて、引っかかったら国立感染症研究所に送ってくれと言っているんですけど、うちは6割やっているんですね、それを。というような、地方によっての変異株に対しての検査を十分にやっているかどうかで変異株の件数にも影響するので、そういうこともあって、国のほうは少し控えているような点はあるやに聞いています。

 

職員:

 補足よろしいでしょうか。先ほど、今言っていただいた風評被害の件なんですが、本当にこれは、ウイルスは変異してくるもので、違うウイルスの形にちょっとなっている。それにかかる方については、別に特段の大きな差があるわけではございませんので、コロナの患者さんがやはり初めから、今もやっぱりいろいろな風評被害を受けておられますので、神戸市で発表して、実際に変異株で普通に治療されてよくなっている方もおられますが、その方々に対する風評被害を絶対に避けたいと思っておりますので、その面は、メディアの方もご配慮をよろしくお願いします。

 

記者:

 先ほども何度もお話が出ていると思うんですけど、数字が独り歩きするのが一番怖いかなというふうに思っていまして、先ほどのお話で、発表が、国のほうが遅れているというお話は、要するに神戸市が先駆けて数字を出しているというお話で、いずれ国が発表する数字と合致するというか、そういう認識でいいんでしょうか。

 

職員:

 そうです。国に送ってから、国のほうで、ちょっと手続は分からないんですけど、何らかの手続を経て発表まで至っているので、我々が確定して、国立感染症研究所に、これは例えば英国型ですと言われてから、しばらくたってから発表されている、そのタイムラグがあるということです。

 

記者:

 いずれ結果として、数字は同じになっていくということですかね。

 

職員:

そうです。

 

記者:

 それと、市長にお聞きしたいんですけども、先ほど何度かお話はあったんですけども、このタイミングで神戸市独自の数字を出されるというのは、やはりこのまま緊急事態宣言が解除されて、今一度ここで気を引き締めてほしいという市長としてのメッセージと、そういう意味合いがあるんでしょうか。

 

久元市長:

 今日の日を選んだということではありません。これは、やはり厚生労働省としても、厚生労働省の考え方で数字を公表していますから、神戸市としての独自の公表については、先週これは事務的に随分調整を重ねてきました。例えば、先ほど、もう既にお気づきになったかもしれませんが、2月18日までの数字、これは厚生労働省との間で合意できた期限です。私たちは2月19日から直近の状況まで把握をしていますが、これは公表しないということで厚生労働省との間で合意ができています。そういうような調整を厚生労働省との間で先週の金曜日まで続けて、そして、今日発表するということで厚生労働省との間で合意ができて、今日発表できたということです。それが緊急事態宣言の解除のタイミングでもありましたし、先ほども、繰り返しになりますが、やはり引き続き緊張感を持って、変異株が神戸市の場合では既に、先ほど申し上げましたような件数、存在しているわけです。しかも、感染者の変異株の感染の割合は徐々に増えてきているということですね。こういうことを踏まえて、しっかりと感染予防のための行動を取っていただきたいというふうに思います。

 

記者:

 1点目が、これ、今回、変異株の検査数を全体の6割に絞ってやられているということなんですけども、ここから変異株の割合というのは、例えば最初の2週目ですか、だと、4.6、10.5、15.2となっていますが、この割合を市内の新規陽性者の数に当てはめて、大体今分かっている31人ですけども、これより大体トータルだと何人ぐらい新規感染者の数というのがいるのかなというような計算をすることは、果たしてこれは適当で、できて、もしできるとしたら、その数字というのはあるんでしょうか。

 

職員:

 確率論的といいますか、数字的にはそういうふうに、この数字より大きい可能性は十分あると思います。ただ、どうしても検体の集まり方とか、偏りが多少ありますので、これに単純に、例えば1.6倍したらこの数字が出てくるというものではないと思いますが、少なくともこれより大きいということですね。

 

記者:

 じゃ、あまり具体的な数字は出さないほうが、お得という言い方はおかしいかもしれませんけど、それはある意味ミスリードになるから、避けておいたほうがいいということでしょうか。

 

職員:

 そうですね。数字まで出していただくのはちょっと無理があるかと思います。

 

記者:

 あともう1点、これも確認なんですけども、変異株の割合が徐々に増えてきているということで、これは先ほどの話で出たかもしれませんが、直近ですと何割ぐらいみたいな話というのはあるんですかね。

 

職員:

 直近ですと、ほぼ5割近くになっておりまして、見ていただいたら分かりますように、徐々に徐々に上がっておりまして、やはりそれだけ感染力が強いというふうに考えております。

 

職員:

 もう1つ要素がございます。すいません、保健所ですけれども、今、全体の感染者数が減っておりますので、検査対象になるのが、変異株を持った方の濃厚接触者が比較的多く検査されておりますので、そういう面からいっても、変異株のパーセントは上がってきますので、今、これだけの状況で、変異株がどんどん、今から変異株が主体となった流行が起こるかどうかというところ、そこまではまだちょっと分からないと。

 

記者:

 あと、すいません、市長にもう1点お伺いします。こうした検査を受け、これまでも、今の会見でも幾つかおっしゃられていますが、国に対してどういう要望をしていきたいというふうに考えていらっしゃいますか。頂いた資料でも、やっぱり県によってかなり、新潟でこれだけ多くて、東京でこんな少ないのかという疑問も当然ありますし、そういった意味での地域差が、今言ったように、検査の能力の地域差というのがかなり今出ている状況だと思うんですけども、これについて、多分恐らく平準化することが、一律に高い水準で全国でやることが望ましいとは思うんですけども、そういった点について、国に対して要望していきたいことというのはありますでしょうか。

 

久元市長:

 これは、やはり一自治体が申し上げるのは大変おこがましいことなので、当然のことながら、より、例えば5%から10%というふうに言っているわけですけれども、これを上げるということは望ましいことですよね、当然のことながら。こういうことを、要するに変異株に対する検査体制ということを全国的に充実して検査の精度を上げていくということは必要ではないかと思いますが、これは私どもがお願いするというよりも、当然それはそういうお考えだろうというふうに思います。

 むしろお願いしたいのは、これはなかなか未知の部分が多いわけですけれども、変異株のそれぞれのタイプ、英国型、南ア型、ブラジル型、あるいはそれ以外の変異株の感染力をどう評価するのかということについては、それは各国もそれぞれいろんな研究を進めていると思いますから、そういう情報を最大限集めて、そこは我々地方ではできないわけです。そこに至る、そこのレベルでの知見というのは地方自治体では得られないので、やはり国として、そういうような知見をしっかりと集めて、国民に対して、なかなか未知の部分も多いと思うんですけれども、できるだけ国際的に見てもレベルの高い、そういう面での知見というもの、タイプごとの感染力の強さというもの、それに対する対応をどうしたらいいのかということを、やはりしっかりと示していただくことをお願いしたいと思います。

 

記者:

 まず、市長、公表していいかどうか、厚労省と調整されたということでしたが、36件というのは、いずれも国立感染研による確定分なのか、それとも、神戸市環境保健研究所によって陽性とされた分なのか、どちらになりますでしょうか。

 

職員:

 神戸市環境保健研究所でゲノム解析をいたしまして、そのデータを国立感染症研究所に送ります。国立感染症研究所のエキスパートが評価していただいて、それを厚労省に、これは確定株だと報告されて、厚労省が発表されると、こういう流れになります。

 

記者:

 厚労省の発表がまだということではありますけれども、これは国立感染症研究所でデータ確認というフローチャートの一番下、変異株確定というところに値する数だと見てもよいですね。

 

職員:

 そうですね。我々としては自信を持って報告しております。

 

記者:

 それから、2月19日以降の話で、ちょっと驚くべき話として、半数以上が変異株というように市長がおっしゃっていたかと思うんですが、飯島さんのほうは半数近く、5割近くとおっしゃいましたが、どちらのほうが正しい感じでしょうか。

 

職員:

 直近では半数を超えているんですけども、1週間単位でいけば5割を切ります。

 

記者:

 大体5割ぐらいという感覚で。

 

職員:

 その程度と考えてください。

 

記者:

 それは、国立感染症研による確定分と見ていいんでしょうか。

 

職員:

 それはまだです。それに関してはまだ、市長から説明がありました、最初のPCRによるスクリーニング検査だけです。

 

記者:

 このフローチャートによれば、陽性という段階のものになりますか。

 

職員:

 そういうことです。

 

記者:

 それから、変異株の陽性者の追跡調査というのが大事になってくるかと思うんですけれども、例えば、その前に、変異株検査数というのがありますね。神戸市内の変異株確認状況というところで、1月1日から1月28日は、確かに陽性患者が1,962人と多かったこともありますけれども、変異株検査数が677件ということでできていたと。それが、2月12日からの1週間は79件ということになっていますね。これ、122件を全て変異株調査するということはできないんでしょうか。

 

職員:

 検体をまず、1か所に患者さんは発生していませんので、いろんな病院で発生したりとか、シスメックスさんなど、民間の検査センターで陽性が出たり、あるいは我々の研究所で陽性が出たりして、いろんなところで患者、陽性例が出るんですけど、それを全部集めることは非常に難しいです。そのために、これは最大限頑張って6割強、3分の2が集まったということです。

 

職員:

 多分6割も検査、環境保健研究所以外の民間も含めて、民間というか、医療機関を含めて集めているような自治体なんて、ほとんど少ないと思います。国が言っている5%から10%をできているかどうかじゃないかなと思うんですけど。特に大都市ほど難しいですので。

 

職員:

 神戸市の場合は、民間でPCR検査がどんどんできだした初めに、環境保健研究所では数をこなすのではなくて、精度管理をやっていこうということを、局長、市長にも認めていただいて、もちろん大事な検体は100件、それぐらいはやっているんですけども、それプラス、やはりこういうことに力を注ぐということで、保健所の中の疫学調査をやっている分野が、それぞれの検査所にお願いをして、そういう残った検体を回収するシステムをつくってもらいましたので、それで6割という検査ができるようになっているということだと思います。

 

記者:

 伊地智先生にお答えいただいたので、伊地智先生に2つ伺いたいことがあるんですけども、1つは、先ほど、濃厚接触者の調査がたくさん入っているので、そこは考慮すべきだというお話がありました。一方で、検査数に占める変異株の割合というのは徐々に上がってきているという話もありますが、伊地智先生としては、これは変異株に置き換わっているという認識を持っているのか、それとも、単に濃厚接触者をたくさん調べているから上がっているだけで、あまり変異株自体が増えているという印象がないのか、どちらでしょう。

 

職員:

 まだはっきりしたことは言えませんけれども、市中で今見つかっている中では、変異株の割合は増えているとは思っております。

 

記者:

 そうなると、そのトレース、追跡調査が大事になってきますが、濃厚接触者などの追跡調査、変異株を持っている方の陽性者、どの程度進んでいるんでしょう。完全に追いかけられているんでしょうか。

 

職員:

 不明な点はありますけれども、いわゆる濃厚接触者を特定するという作業は、今までと特にものすごく大きな変わりがあるわけではありません。どなたか患者さんが出られましたら、その方の家族の方との接触、職場でどうだったかというようなことを調べるのは、基本的には今までも一緒で、より詳しくといいますか、変異株ということを念頭に置いて、保健師が調査をして、リンクをずっと追いかけております。ですから、初めの感染源は分かりませんけれども、その方が、今言いましたけど、患者さんの濃厚接触者はかなり追いかけられておりますので、もちろん100%みんな検査をしているわけではありませんが、通常と同等、あるいは、それ以上に濃厚接触者を追いかけていると思っています。

 

記者:

 ほとんど追いかけられているという認識でいいんでしょうか。それとも、もうリンクが切れてしまっているという認識もあるんでしょうか。

 

職員:

 どうしても、それ以上は、どなたと接触したとか分からないという、どこかの場所におられたということで分からないものも当然あります。

 

記者:

 全般的には追いかけられているという認識でしょうか。

 

職員:

 はい。その言い方で結構です。

 

記者:

 最後に、これは飯島さんか伊地智さん、どちらでも結構なんですけども、ワクチン接種が始まっていきますが、変異株に効くかどうか分からないという話も一部出てきています。3種類、いずれも出てきてしまっているところではありますけれども、ワクチンにおける影響を教えてください。

 

職員:

 N501Y変異に関しては、ワクチンはまず、単独に関しては何もないと思いますけども、E484K変異に関しては、ワクチンが効かない可能性はあるというデータが出ております。ただ、企業のほうも、今度は効くワクチンを開発するという話も出ておりまして、少し追いかけっこ的なところがあるかと思いますけども、これからは対策も進んでいくと思います。

 

記者:

 E484K変異のほうは5件出ているということですよね。

 

職員:

 そうです。

 

記者:

 この5件というのは、素人考えでは少ないようにも思いますけれども、ということは、ワクチンへの影響は現時点では限定的というふうにお考えなのか、それとも、このE484K変異というのは非常に感染力が強いから、ワクチンにも多大な影響を及ぼす可能性があるとお考えなのか。

 

職員:

 E484K変異が感染力が強いというデータはありません。普通のものと同じものだと思います。ワクチンは、それぞれ何社かありますし、どういう効果が出るかはまだまだ海外のデータも、特に日本では全然ワクチン投与者というのはまだほとんどおりませんので、その辺のデータも全くありませんので、海外のデータに頼るしかなく、もう少し様子を見る必要があるかと思います。

 

記者:

 N501Y変異じゃないE484K変異以外の変異株というのは、現時点、2週間プールしているゲノム解析の中では見つかっていないということでいいんでしょうか。

 

職員:

 それは当然あります。RNAウイルスですから、いろんなところに、ぽつぽつぽつと変異は入りますけども、感染力に関しても、ワクチンエスケープに関しても、影響があるとは思っておりません。

 

記者:

 この18日、直近の状況、2月19日以降ですか、その状況の中身について少し伺いたいのですが、36件については、5件を除く31件が英国型でという割合だったということなんですけど、それ以降、直近にかけての状況としては、大体このような数字になっているのか、もしくは、割合に変化等は起きているのか、その辺をちょっといただきたいんですが。

 

職員:

 19日以降に関しましては、先ほど言いましたように、PCR検査しかしておりませんので、ゲノム解析がまだ全部終わっておりませんので、英国型とかそういうことが発表できません。

 

記者:

 最後に1点だけ、今回のようなこのような変異株の情報を厚労省の情報よりも先に確定して出されたということなんですけれども、神戸市としては、市民に広く情報を伝えていくために、今後も定期的にこのような情報を出していくおつもりなのか、それとも、今回は緊急事態宣言の解除と相まってこのタイミングということもあって正式に出されたのか、どういうお考えでしょうか。市長に伺ってもよろしいでしょうか。

 

久元市長:

 リアルタイムという性格には、なかなかなじまないかもしれませんが、これからも、今日で終わりということではなくて、厚生労働省とも協議をして、変異株の状況については、できるだけ直近の状況をお知らせするということが必要ではないかと思いますし、そういう方向で臨みたいと思います。

 

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