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更新日:2020年6月3日

臨時会見 2020年(令和2年)6月3日

ここから本文です。

市長臨時会見の模様をお届けいたします。

 

会見資料(神戸市)(PDF:699KB)

 

会見資料(メディカロイド)(PDF:1,487KB)

 

神戸市と株式会社メディカロイドの連携による新型コロナウイルス感染症対策 ~自動PCR検査ロボットシステム等の開発・社会実装支援について~

質疑応答

神戸市と株式会社メディカロイドの連携による新型コロナウイルス感染症対策 ~自動PCR検査ロボットシステム等の開発・社会実装支援について

職員:

 ただいまより、新型コロナウイルス感染症対策「神戸医療産業都市発自動PCR検査ロボットシステム等開発・社会実装」についての共同記者会見を行います。

 本日の出席者は、株式会社メディカロイド橋本康彦代表取締役社長、そして、久元喜造神戸市長です。

 初めに、久元市長より本事業の目的と概要について、続いて、橋本様より本事業の具体的内容についてお話しいただきます。その後、質疑応答を含めて1時間の予定です。

 久元市長、よろしくお願いいたします。

 

久元市長:

 よろしくお願いいたします。

 手術用ロボットの開発に取り組んでこられました株式会社メディカロイドさんが自動PCR検査ロボットシステムの開発に成功されました。この開発・社会実装につきまして、神戸医療産業都市を推進してきた神戸市としても、必要な調整、また、支援をさせていただきたいと考えておりまして、今日は株式会社メディカロイドの橋本康彦社長とともに説明をさせていただきたいと存じます。

 これまでも申し上げてきているところですが、緊急事態宣言の解除によりまして、私たちは今、フェーズ2、感染警戒期にあると考えられます。そして、いつ第2波が来るか分からない、フェーズ1、感染拡大期にいつなるか分からないということを前提とした医療提供体制と検査体制の構築を行ってきました。フェーズ2においては感染拡大の兆しを早期に把握することが必要で、十分なPCR検査体制の確保に取り組んできたところです。現在、462検体の検査をすることができる体制を整えております。

 同時に、このPCR検査につきましては、現在、様々な課題があるということも事実です。

 PCR検査の主な流れですけれども、医療機関、ドクターが検体を採取するわけですが、この検体を採取するときにも感染のリスクがあります。そして、検体を搬送し、神戸市の場合には環境保健研究所がこれを受け付けて一連の処理を行います。

 まず、無害化・不活性化処理というふうに呼んでおりますけれども、そういう処理をこの実験室の中で手作業で行うわけですけれども、この際にも感染のリスクは生じますし、技術力が必要になります。

 さらに、この不活性化の処理をした後、核酸の抽出、そして遺伝子を増幅させる処理をするわけですけれども、ここでも高い技術力が求められることになります。人材確保面での課題があるということです。PCR検査体制をさらに拡充していくためには、こういう感染のリスクをいかに減らすのかということと、こういう技術力を備えた人材を確保するということが必要になってきます。

 今回、メディカロイド社が開発をされましたロボットシステムは、こういう課題の解決のために大きく寄与される内容を含んでいると感じております。

 まず、検体採取、これをロボット化いたします。検体採取ロボットシステム、これの開発に成功されました。遠隔操作によりましてロボットが検体の採取を実施し、医療従事者の安全確保につなげていきます。

 次に、このPCR検査過程を自動化するロボットシステムの開発に成功されました。手作業による検査をロボットにより自動化され、検査技術の習熟の補完が可能になるとともに、検査に携わる職員の安全の確保にもつながります。

 神戸市は、行政検査、また、病院と医師会の検査を合わせて、現在462検体の検査をすることができる体制を整えておりますが、このロボットシステムを本格的に導入いたしますと、この何倍もの検査件数を確保することができるようになります。

 さらに、後ほどご説明があろうかと思いますが、この検体検査のロボット化のほかに、病院や宿泊施設における見守りケアネットワークシステム、これも開発をされました。病院、宿泊療養施設において、患者さんとの接触による感染リスクを減らす、さらには、これらの作業に従事をしておられます方々の負担も軽減することができるということにつながります。

 今回、神戸市は、このロボットシステムを実際に活用していただく病院や宿泊療養施設との調整に当たるとともに、本庶佑先生が理事長をされております神戸医療産業都市推進機構のコーディネーターによる支援と調整を行うこととしています。さらに、今回の開発経費に対して、神戸市として必要な財政支援も行いたいと考えておりまして、この支援につきましては、現在編成中の第2次補正予算に計上することとしております。

 神戸医療産業都市では、メディカロイドさんの手術用ロボットのほか、様々な医療機器の研究開発に取り組んできました。言わば神戸医療産業都市発のロボットシステムが開発されたわけで、神戸医療産業都市のこれまでの様々な蓄積が、新型コロナウイルス感染症との闘いにおいても生かされることになるということについては、大変ありがたく思っておりますし、関係者の皆様のこれまでのご貢献に対し、敬意を表したいと思います。

 私からは以上です。よろしくお願いします。

 

職員:

 次に、橋本様より本事業の具体的内容についてお話しいただきます。

 それでは、橋本様、よろしくお願いいたします。

 

橋本社長:

 ただいまご紹介いただきましたメディカロイドの橋本でございます。久元市長様、どうもご説明ありがとうございました。

 まず私のほうから、今回のシステムの発表に当たりまして、経緯といいますか、もちろんコロナウイルスのことは皆さんよくご存じのことだと思いますけれども、私どもは、やはり医療ロボットを開発する会社として、このコロナウイルスに対して何か社会貢献できないかといった観点で検討を重ねてまいりました。

 先ほど久元市長様からもお話がありましたように、今現在は少し落ち着いている状態でございますが、第2波が来るとか、さらにクラスターが来る、こういった事態のときに我々は備えていく必要があり、また、そういった状態においても医療崩壊せず、さらに、もう1歩進みますと、経済をさらに再開していくというステップに対しても我々は考える必要があると思います。今後、長期にわたるこういったコロナの継続時や、現在のコロナ以外の違った感染症が来たときも、やっぱり医療の最前線で先生方が働かれて、命を張ってやられる、そういった状況が今後も可能性としてはあると。そんな中、やはり先生方の負担を軽減して、感染リスクをなくして、そして、もし皆さんが感染されたときに安心して治療が受けられ、そして早期に退院できる、こういったシステムに、ロボットがお役に立てないかということで考えました。

 先日発表されました官民合同での国内初のPCRの解析センターであるシスメックスBMAラボラトリーにおいての運用をはじめとしまして、COVID-19での検体の採取の現場、そして検査機関、入院施設に至るまでの一連のこういったロボットのシステム運用としましては、神戸市様の多大なご支援の下で、日本初の官民共同の事業となると考えております。今回はこういったご支援に対して神戸市様に感謝を申し上げますとともに、まず、私のほうからこれの説明のほうを少し詳しくさせていただきます。

 先ほど久元市長様からご説明がありましたが、今回、3つのロボットシステムで全体をカバーしようと考えており、まず、皆さんがもし、ちょっと体調が悪いと思われたときに、まず検体採取に行かれると思います。検体採取に行くとき、先ほど言いましたように、今は鼻拭いといって、鼻の中に綿棒を突き刺すような形で、最近、唾液検査というものも一部認められると発表されましたけれども、どちらにしましても、お医者様からすると、菌を持った患者様に接するという形で、そこで感染のリスクがございます。ここを私どものロボットがもっている、遠隔でロボットを操作する技術を使って、ただ、ロボットを操作するといっても、遠隔でお医者様がロボットを使って、そして患者様に接すると、こういった仕組みだとご理解いただければと思います。これが第1番目。

 そして、第2番目は、この分析センターにおきまして、今、人が中心となって検査をされたり、自動機が入ったりしておりますけれども、そこで、あるところでは人を補助する、あるところでは非常に量産化するために、ロボットがさらに自動機に代わって活躍する、あるところは部分的にそれをカバーするという形で、ロボットのフレキシビリティーを生かした、いろんなそれぞれのセンターの在り方に対してサポートできる仕組みを、今回ご提供しようかと考えております。

 3番目は、先ほど見守りというようなお話がありましたけれども、これで陽性の方が出ると、やはり陽性の方を収容する施設がいっぱいになりまして、そこで対応する病院も増えてくると。それに対応して、それに対応する医療関係者の数、負担も増えてまいります。そこを、いわゆる簡素な、そこの場所での感染リスクの低減であったり、また、それに対応される医療関係者の負担を低減すると。この3つのものを今回、一連の流れとしてご提案させていただきます。

 第1番目に使うロボット、これは「duAro2」といいます。これはメディカロイドの出資元の会社であります川崎重工業が、産業ロボットといって、人共存用のロボットとして開発したロボットでございますが、実はこの人共存ロボットが医療にも適用できると我々は判断しまして、こちらを使ったご提案をさせていただくことにいたします。

 こちらにありますように、この鼻拭いといいますか、従来は鼻奥に突っ込んでやる行為、これは、実は現在、日本ではお医者様、医療関係者しかできない行為でございます。こちらの図にありますように、上の赤い服、完全防御ですね。これは鼻を突く時に、非常に患者様が、鼻にこういう非常に長い棒を挿入するのを恐れて、それを逃げたりとか、実はくしゃみが出やすくて、お医者様にくしゃみがかかったりする。それに対して防御しないといけないので、完全防御されるか、お医者様がボックスの中でそれが入らないようにする、あるいは患者様を中に入れてするといったような形の対応をしておりますが、どちらにしてもかかった服を脱いだりするとき、またそれに対して感染するリスクがある、そのケースも、そこを清掃するときにまた感染するリスクがあるという形で、どちらにしましても、こういった防御をしながらも、先生方は感染リスクと戦いながらやらないといけないという形になります。

 ここの右にありますのは、実はこういった鼻拭いといいますか、鼻の奥の検査をするときに、正しい場所に検査できるようにお医者様をトレーニングするキットの人形がございますが、こういったキットでかなり奥まで行かないと実は届かないという形になります。時々テレビで、ドライブスルーなんかで、鼻の先にちょっと入れて出されている画像を見ることがあるんですが、実は鼻の先にちょんと入れて出すだけでは、本来、検出するべきところに届いてないので、本来陽性の方でも陰性になる、つまり偽陰性になる可能性があります。そういう意味でも、奥にしっかり届いてやるということが必要になります。

 その中で最近、つばき、唾液でもできるということになりました。唾液は、政府の発表によりますと、発熱から9日間という限定の領域では有効であるという形でやります。実はこれは、唾液を今回のこのシステムで、少し後でご説明しますけれども、患者様に唾液を吐いていただいたものを、置いていただいた後の感染リスクのあるところの処理をロボットがして、全部片づけていくという形の。

 ちょっとこの動画をご覧ください。今、患者様が入ってきます。患者様が入ってきますと、自分のIDと写真で顔を映します。映したその情報のデータベースのシート、IDのコードを貼ったものを患者様にお渡しします。お渡ししたものを、今度、患者様はそれを使って今から口につばきを吐きます。本来、この吐いたつばきを誰かが処理するんですけども、これをロボットが処理をして、それを本来収納する容器に入れて、そして保管してやるという形になりますね。この作業を実は、つばきはそれを処理する人の手についたりしますので、もちろん手袋をしたりするんですけれども、そこからの感染リスクを止めるという意味でも、こういったところもロボットが必要になるという形になります。

 もう1つは、本来、従来から進められている鼻拭い、鼻の奥に突っ込むという形になりますが、これも実は同じロボットでできますけれども、これはロボットが、つばきを人が吐くという形じゃなくて、お医者様のほうになりますので、遠隔で操作する形になります。

 ここのように、画面の左のところに、ロボットの先に先生が見えます。先生は違う部屋にいながら患者様と対峙して、遠隔で鼻の奥にこの鼻拭いするための長い綿棒を挿入するという作業を、患者様とコミュニケーションしながらするという形になります。

 患者様が入ってこられて、前に立つと、まず患者様の前に、くしゃみされたり、いろんなものが飛んできますので、そのプロテクトをするシールドを持った状態でIDを見せて、患者様、そしてコミュニケーションをされます。こうして熱がある、じゃ、検査しましょうと。といったときに、先生が患者様の鼻のところに綿棒を押し込んで、採って、後の処理は先ほどの唾液と全く同じ形でできるわけですね。この場合、医療関係者は完全にこの部屋と違うところでできますので、お医者様は100%感染のリスクを除外することができると、こういった形になります。

 これを、実はこの工程は先ほどの唾液の工程に比べまして、鼻に挿入するという作業、これ、医療行為になりますので、実は医療認証が要るという形になります。ですから、我々としては第1ステップとしましては唾液でやることとしまして、第2のステップとしては医療認証を得て、そして鼻拭いの部分のところまで、やはりこの鼻の辺の挿入のほうが広い範囲を大きくカバーできるということですけれども、これもやろうとしています。

 ちょっと次のページですね、先ほど言いました人形を使った、今テスト段階ですけれども、実際にロボットでやっているものがあるので、ちょっとご覧いただけるでしょうか。

 今、向こうにロボットがいます。そして、お医者様が見えています。今これは母親が子供に見立てた人形を持っています。子供が熱を出したと、熱を出して大丈夫ですかと言われたときに、今、鼻に入れて挿入するという作業ですけれども、この作業はお医者様が患者様とコミュニケーションしながら、大丈夫ですよという、人との普段のコミュニケーションと同じような形で作業するという形になります。

 

(ビデオ上映)

 

橋本社長:

 これ、見ていただいたら分かりますが、かなり長いものを挿入します。嫌がったりして、抜いたりするときにも、これは人がやっているので止めたり、もう一度挿入したりすることができます。

 

 あと、ちょっと見にくいんですけども、こちらの先生方が触るバーの横に表、ここにグラフが見えています。これは、そこからロボットが挿入している距離、そしてそこにかかる力を表で表しています。つまり、ちゃんと一定の距離挿入できたかということと、例えば蓄膿みたいな形で鼻に引っかかりがある方は鼻の引っかかりが全部出るような形になります。さらにそれ以上力がかかって痛い場合は、実はロボットが逆に、これ以上の力は本人が痛いと分かったら、それで止めることができます。むりやり、ごんと入れるのではなくて、逆にロボットのほうが痛いレベルを分かって止めるということもできます。

 

 何よりも、ちゃんと奥に入ったというレベルとその患者様のことと、その方の鼻の形状やどういう症状があったかというデータも併せて送ることができますので、非常に正確にやります。しかも、この行為そのものはお医者様がやる行為ですので、お医者様がやる行為は100%やりますし、お医者様の手元には、鼻にちょっといって引っかかっているこの微妙な感覚が全部手元に戻りますので、普段やっているのと同じような感覚、またそれ以上に感度を上げてやることができます。目の前にグラフがあるので、ちょっと引っかかったりするときに、ちょっと鼻が詰まっていて前に行きにくいなということも分かったりします。

 

 あと、子供さんが嫌だといって逃げたりするようなときも、またそれでやり直しでデータを取り直したりということもできますので、そこはロボットが自動的にやるのではなくて、お医者様が対話しながらやるというふうな形の形状になっているわけですね。こういったこと、これはもう実際にテストしていますから、これを実際の現場で使えるようにしていくという形で、これは医療認証が下りてからという形になりますけど、こういったものをやります。

 

 ただ、ロボットそのものはもうこれは産業で使われていますし、遠隔でやるという技術もこれは産業でありますので、こういったいい技術を医療の、特に今回のコロナ用に使って、皆さんに安心して使っていただいて、そしてこのPCRの検査量を上げても感染のリスクがない形にしていこうというふうに考えております。

 

 次に、このPCR検査の解析のところにロボットを使うんですけれども、こちらも先ほど言いました産業ロボットの「duAro2」という人共存ロボットを1つ前提に考えております。

 

 こちらの絵は、先日発表いただきましたシスメックスのBMAラボラトリー、こちらのほうではPCRの解析をして、神戸市様と一緒に解析をして、そしてその陽性、陰性の判定をするという形で、現状はこれは人ベースでできるような仕組みがありますが、実はここの施設を神戸市様やシスメックスのご協力で、ここにロボットを入れて、各工程でどれだけ、どういう形で使えるかという検証をさせていただくことになっております。

 

 ここに丸をかけた、こちらのほうでA工程、これが先ほど言いました、菌が入った状態で、ここで入って開ける工程です。ここにはまだ菌がありますので、ここで開ける作業をしている人にとっては、ここで感染のリスクがあるわけです。

 

 ここからBという工程が、最後のPCRを増幅して陽性と判定する前の工程で、幾つか長い工程がありますけれども、そのいろんな工程の中で、例えば核酸抽出そのものは小さな自動機もありまして、それもできるんですが、自動機だけでカバーできないいろんな工程もあります。今回はいろんな場合を想定しまして、自動機は持っているんだけど、その前後工程はやっぱり人手でやらなくちゃいけなくて、人がいないと止まってしまうような工程、これをまず想定しながら、そこの自動化をします。核酸抽出そのものはできるんですけれども、まず我々は、今、皆さんが困っている、実は自動機があっても、すごい大きな高い自動機以外の簡単に使える自動機であると、やっぱり人手がかかってしまう。そこをロボットがカバーして、全体として量も上げられますし、そして人のミスもなくなる。さらに言うと、場合によって、こうしてパンデミックが起こったり二次感染、すごい量があったときに、24時間体制にしてもそれが回るようにしていくという検証をしていこうと思っています。

 

 最後、C工程というのは、増幅して、最後PCRの結果を出す。ここにBMAラボラトリーさんの場所を使わせていただくご許可を頂きまして、ここで検証していくという形になります。

 

 こういったところで、いろいろロボットを使うんですが、例えばこのA工程のところ、検体の不活化というところの工程になりますけれども、これをご覧ください。これも実際シスメックスの不活化装置を使ってテストをしています。これは、不活化というのは名前のとおりです。検体が感染するリスクがあるものを、不活化という処理をすると、その後にはうつらなくなります。不活化をしますと、皆さん触っていただいても、そこから全くうつらず、ここのところにはまず、どうしても感染リスクがあるところですので、ロボットを置きたい。ここで不活化をして、その下のほうの工程では、不活化して安全なやつを分注というか、96あるパレットに入れて次の工程に送るということをやっています。これも、こういった形でのテストが始まっております。これを最終的にはBMAさんのところの工程に入れて、実際これの処理の確認をして、患者様が来たときにスムーズにやる、また人と共存できる、いろんなことも含めて考えていくという形になります。

 

 次に、B工程、いろんな工程がございますけども、このB工程の中で、特にまだ人手でしかできない工程を優先的に書いております。そのところを今度は動画で見ていただきますけれども、これはロボットがいわゆる反応液と言われている薬やシーリングといってその反応液を入れた後にシールをして後で増幅する前の工程です。これも全部今、人手でやっている工程ですけども、こういった自動機では全くカバーできないところの工程、それをこういったものでカバーしてやる。または、将来は、ここでは今、書いておりませんけれども、自動機でできている工程も一部ロボットでやるということもできますので、そういった検証なんかも今後、一緒に併せてやっていこうと思っております。

 

 最終ではCの工程、抽出の工程ですけども、この96穴のパレットを取って、これが実は増幅器なんです。増幅器で、今、実行中と書いてありますが、実はこれ、入れると96穴のやつが75分間ここで待たないといけないという、熱を上げたり下げたりという形になります。ここの工程で75分かかるということは、例えばここにこの装置を10台、仮に置くとすると、1つのロボットで10で割りますので、7.5分ずつにどんどん96個の検体をアウトプット、出すことができるという形になりますので、24時間もし動かしたとしたら、7.5分ごとに96の検体を出していける。このぐらいの能力を出していくことができる。少ないときにはその前の工程のところも含めてロボットがカバーするという形で、こういった形で、24時間どうしても人は働けませんので、こういったことも含めて、ロボットがカバーしていくということをここでお示ししようとしております。

 

 最後の3つ目でございます。宿泊施設での先ほどの見守り関係のところのサポートのロボットでございますが、まずは、例えばこういった形で患者様に食事を運んだりします。これは食事を取って、そしてそれを持って、決められた病室のほうに運んでまいります。運ぶだけではなくて、これは運ぶ際に、患者様がいらっしゃるので、そこで看護師様や先生と、食事の状態は、体調はどうですかというふうなコミュニケーションをして、場合によっては、熱があれば、じゃ、熱を測りましょうといったコミュニケーションをしながらできます。

 

 看護師様は、例えば大きなところで、何十階ぐらいのすごい大きなホテルに入っていても、1階のそこの詰所にいる、または隣の病院にいて、そこからコミュニケーションするだけでサポートできる。ほんとうに体調が悪いときには、もちろん先生が駆けつけないといけないですけど、ふだん陽性の患者様にほとんど触れることなくコミュニケーションして、必要な情報を持っておくことができる。後片づけのときも、患者様がどれだけ食べてどういうふうな薬を飲んだかという情報も全部画像に残せますので、患者様の毎日の体調であるとか熱とか食欲の状態も、全部ログで取ることができます。そういった形で、患者様がよくなっていかれる状況を全部ログに取って管理することができるという形になります。

 

 これは、この情報をロボットが病院のところだけではなくて、感染指定機関であったりとかPCRセンターと情報を連動する、または神戸市様のように、行政機関の情報として連動して、それを持っていただくことで患者様の情報がリアルタイムに入ってくることができるという形になりますので、これからは、もし、これを大きく拡大した場合、ほぼリアルタイムの情報として今の状況を分かっていただける、こういった仕組みをご提供していけるというふうに考えております。

 

 実はこのロボット、先ほど言いましたように、産業用で使っておりまして、これは去年の産業ロボット展ですけども、同じようなロボットがこうして自由に行き来しています。これは工場の中で、例えば部品を取って違うところに置いたり、部品を取って実際に組み立てたり、これは大手の自動車会社様とか、いろんなところで実際使われている形のものになります。

 

 そういう意味で、そういうところで24時間動くことに堪えられるような製品を使いますけれども、病院で使うには、やはりそれなりの病院の中のアレンジメント、そして患者様と一緒になるようなところも一緒にしながら、これはほんとうに神戸市様のお力を借りながら、一緒にそこでやります。これ、もともと、動いてますけど、これも工場の中で人と共存しながら工員さんと一緒に働けるという前提で作ったロボットですので、病院で動いても全く問題ないというスタイルにはなっております。

 

 最後でございますが、今回はこの本システムを、社会実証をして、今回、神戸市様に多大なご支援を頂いてできることをほんとうに心から感謝申し上げたいと思っております。神戸市様と神戸医療産業都市推進機構の皆様のご助言を頂いて、今回できる運びとなりました。これから産学官連携で、今後の神戸医療産業都市をさらに発展させるべく、我々も、特に今回、コロナのこういう事象、これは日本に限ったことではなくて、これは世界中の問題ですので、神戸で実証をしたものをさらに日本中、また世界の皆さんに、ロボットというのは日本が世界で最も進んだ力を持っているものでもございますので、それを皆さんに使っていただくことで、早く皆さんが安定して生活できるような状況に一日も早く貢献したいというふうに考えております。

 

 以上でございます。ありがとうございました。

質疑応答

記者:

 よろしくお願いします。

 橋本社長に伺いたくて、まず、こういったロボットというのは、他社製品も類似のもの、競合するようなものもあるのかということと、もしあるという場合に、それと比べてのメディカロイドの今回開発に関わった製品の利点というか優位点につきまして、そういったところはどういったことになりますか。

 

橋本社長:

 まず、類似したようなものがある部位もあります。例えば、最後の運んだりするようなもの、一番最後の見守りに使うようなものというのは、似たような商品はございます。ただ、一番初めにあった、遠隔で先生がやられるというふうなもの、これは初めての試みでございまして、これは、ここが川崎重工業が遠隔で操作させることを得意にしているということと、併せまして、手術支援ロボットで実際やっている技術をそのまま使えるという意味でも、医療認証が要るという意味でも、これは独自の技術だというふうに思っています。

 ただ、今回一番違いますのは、我々は、このメディカロイドという会社は、川崎重工業のロボットの技術とやはり医療、特にシスメックスと合同でやります。特にこれは検査プロセスのノウハウを十分分かって、どんな商品が必要かということを分かった上でのご提案になっております。これはただロボットがあるだけではできないんですね。今回、特にロボットの技術と、そしてこの検査技術の技術を、さらに神戸市様のように実際の現場をご提供いただく中で、それが使える環境にしていくという、その3つがそろって初めてできるというものだというふうには考えております。技術的には、ここまで一気通貫でやるのは多分世界でも初めての試みだろうというふうには思っております。

 

記者:

 分かりました。

 医療認証を得ないとできない行為もあると中には説明がありまして、医療認証自体は既に今回のロボットは得ているものなんでしょうか。

 

橋本社長:

 いえ、医療認証といいますのは、まず完成して、それに関して全ての書類とか、今回、例えばいろんな治験といいますか、そういう現場での実験を経て、それを認証機関、日本で言ったらPMDAという機関がございますけど、そこで申請して、それを後で得て、それからという形になります。

 

記者:

 一般的な素人の感覚だと、医療認証をまだ得られていないものを、今回、おそらく病院であったりとか、一般の患者向けの使うということなので……。

 

橋本社長:

 いえ、ですから、医療認証を得るまでに使うことは絶対ないです。

 

記者:

 医療認証を得た後に。

 

橋本社長:

 鼻拭いの部分だけが今医療認証がありますけども、つばきのものは医療認証は要りませんので、まずそこから始めます。鼻に通すというそこの行為のところだけが医療認証が要りますので、そこに関しては、やはり我々としては認証があるまで実際の患者様に一般適用することは絶対ありません。

 

記者:

 得られそうな見通しとかめどというのは、今のところ、時期的な。医療認証に関して。

 

橋本社長:

 これは医療認証機関に聞かないと。実はこういったロボットは世界に存在しませんので。ただ、コロナということに対応する非常に緊急時ですので、できるだけ早いタイミングでできればと思っています。我々、手術支援ロボットのほうもやっていますけど、手術支援ロボットに比べるとはるかに簡単な認証プロセスになると思いますので、こういうものに比べると、かなり早期の認証を我々としては期待しております。

 

記者:

 ありがとうございます。

 それと、あと、久元市長に伺いたいのですが、今回の開発に向けて、少しでも助成金を出していくということですが、金額で言うとどのぐらいになりそうでしょうか。

 

久元市長:

 これは、予算を編成して、また議会にも相談しないといけませんが、我々としては約5,000万円程度の支援をさせていただきたいというふうに思っております。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

司会:

 ほか、ございますでしょうか。

 

記者:

 橋本社長にお伺いしたいんですけれども、今回、メディカロイドとして商品を発売した理由というのを改めて教えてください。川崎重工業の商品が多いかなという印象だったんですけれども。

 

橋本社長:

 これは、先ほど言いましたように、プロセスによってはやはり医療認証が伴うということと、やはり病院様が最終的には我々の納入先になってくるということで、やはりこれは、我々はもともと、メディカロイドそのものは、川崎重工業の産業ロボットの技術を使って医療に提供するという目的での商品をもともとメディカロイドのミッションとして持っておりますので、これはメディカロイドとしての商品としてふさわしいだろうということと、やはりこういったものをちゃんと厚労省の指針に従ってきっちりした評価ということをやるためには、川崎重工業は産業の評価をしておりますけど、医療プロセスの評価のほうはやはりメディカロイドのほうが整っておりますので、病院関係にするときには、そういったプロセスをきっちり評価した上で、病院としても対応ができる環境の中でお売りしようというふうに考えております。

 以上でございます。

 

記者:

 ありがとうございます。

 あと、この実験、10月からということは、これはまず唾液のほうからやるという認識でいいでしょうか。

 

橋本社長:

 そうでございます。

 

記者:

 そうした場合に、商品化、今後、発売のめどというところを、今、年度内に1つ目標にされているかというのはどうでしょうか。

 

橋本社長:

 いえ、実用化している段階において、これはまだ10月の段階では医療認証の要らないプロセスでやろうとしていますが、10月には正式には販売できるような環境に整えることを目指すという形になります。

 ただ、医療認証がかかるものに関しては、プラス、ここで我々が決めることではないので申し上げられません。数か月は絶対かかるというふうには思っております。

 

記者:

 そしたら、10月から一応神戸市外にも売っていけるような状況にはなるという。

 

橋本社長:

 まず神戸市からスタートして、そこから展開していこうとは考えております。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 橋本社長にお願いします。

 このPCRのロボットのほうの、医師側の操作というのは、ちょっと写真も見たんですけど、いまいちイメージがしづらくて、手袋とかじゃないんですね、手の動きのまんま動かせるということではないんですね、何かしら操作の、こう……。

 

橋本社長:

 操作ですね、はい。

 

記者:

 それの操作方法を、ちょっと言葉でご説明いただきたい。

 

橋本社長:

 こういったバーみたいなものを押したときに、人間もこうして、押すときに、ここを押すと、そのときに先に、とんとんと当たった感覚が全部手に、ここに返ってくるという形で、これ自身は、今は、これは最終型では、今テスト機でやっておりますけど、今は60度まで、上にも左右にも状態が振れて、動かせるものの中に、ちょんと当たったときに当たった力を全部手に、感覚で、ちょんと当たったとか、微妙に擦っているという感覚が手に戻るようになってまして、さらに言いますと、動かして、例えば無茶な大きな動きをしようとしたときに、ロボットとしてはある一定量、今もう鼻に入ったと分かると、それ以上絶対に動かさない、制限するとかという形でやって、先生はその中で、実際、鼻に途中、ちょっと引っかかるようなところがあるのと、ある程度奥に行くとぽんという、奥まで行ったという感覚がありますが、これは一定の感覚を、お医者様が、全部これが奥に行った感覚だというデータを全部もらって、それをデータベース化して、その感覚以上の力が絶対出せないように制御すると、みたいな形でやるという形になります。

 あとは、それまでのデータを全部データベースの中に入れておいて、今回の患者様がそれに対して異常な値を示すのか、正常にすっと入ったかということを見えるような形でできるのが操作の仕組みです。簡単に言うと、こういったジョイスティック的なレバーみたいなものを使ってやるという形になります。それまではほぼ、いわゆるロボットが自動で動いて、鼻のそばに来てから位置を合わせて、ゆっくり挿入していくという形になります。

 

記者:

 こういうふうに押したら、その先のあれが奥に行くようなイメージ。

 

橋本社長:

 そうですね、にゅーっと行くと奥に。

 

記者:

 右にしたら右に行くという、こういう。

 

橋本社長:

 はい、これの形も最終的に、これから医師の方と、どういう形で持つのが一番実感に合うかというところもこれから評価をしていきますけれども、今はこの6軸でできるものでも十分感覚が得られるということまではテストしております。ただ、最終的にはこの持っている形とか形状とか、感覚の戻し方というのも、これは実際にやられる医療従事者の方の評価をいただいて、最終形状を決めていくという形になります。

 

記者:

 分かりました、あともう1点。

 デメリットといいますか、実際に手でやるよりも、比べてのデメリットというのは何か挙げられるものはありますか。懸念しているところとか。

 

橋本社長:

 デメリットは、嫌がって走り回る子は抑えつけられないので、実は私の兄も小児科の医者なんですけども、子供は注射を打つときも、こうして鼻をやるときも、皆さん部屋中走り回って逃げ回るみたいなので、ちょっとそういう患者様の場合は、これは普通のお医者様でも難しいんですけども、そこはちょっと難しいかなと思っていますし、例えば重症で横たわった方ではなくて、ある程度こうした、普通に、立った姿勢を普通にキープできる方という形にはなりますけども、一般的に、少し体調が悪くて、これ、もしかしたら陽性かなと思って行かれるような方に関してはほぼ100%カバーできるというふうには考えています。

 

記者:

 すいません、ちょっと確認なんですけれども、このPCRの検査ですね、これをする場所というのを、ちょっともう一度説明してください。シスメックスのラボというのはありましたが、それ以外のところはどこになりますか。

 

橋本社長:

 検体の解析という意味ですか。

 

記者:

 採取です。

 

橋本社長:

 採取の場所は、これから神戸市様とはどこをターゲットにするか、これから決めていく形になりますし、いろんな、実際の病院の入り口とか、発熱外来に設置していただければ、ロボットはどこでも置けますので、決めていただいた場所を使って、そこで検体の採取はしようかと思います。病院でもできますし、保健所でもできますし、また、そういう施設を使うこともできますし、場合によっては病院様のラボのすぐそばの場所を使ってもできるという形になります。これは小さな部屋1つと、隣に先生のいる2つの部屋があれば全部できますので、非常に小さな場所でできると思ってます。

 

久元市長:

 そこが神戸市の役割で、今回初めてこういうものが用意されましたと発表させていただきましたから、これを使って検体採取をする医療機関を私どものほうで調整をするということになります。

 

記者:

 あともう1点、これは橋本社長にお聞きするところだと思うんですが、先ほどの質問と重複しますが、実際に検体採取をする際の、医師のほうの操作の習熟という、そのプロセスが必要なのかなと思うんですが、それは実際に、お医者様に使ってもらってという作業が要るんですか。

 

橋本社長:

 今回この鼻拭いで、鼻に入れるという作業が、これは医療認証を取る形になると、これは手術支援ロボットもそうですが、かなり、医療認証の対象になるものは全部トレーニングが必要になります。そしてトレーニングで、いわゆる合格するという形になりますけれども、手術支援ロボットなんかに比べたらはるかに簡単なものですので、多分、30分とかぐらいのトレーニングで十分できるようになるというふうには考えております。

 

記者:

 462検体を検査する体制が整っているということだったんですけど、これは1日の数ということでしょうか。

 

久元市長:

 そうです。

 

記者:

 それがロボットを利用することによって何倍にも拡大できるとおっしゃっていたんですけど、ちょっとあまりにざっくりしているので、もう少し、うまくいけばという条件でもいいんですけど、大体これぐらいを見込んでいるというのがあれば教えてください。

 

橋本社長:

 まずこれ、実は周辺の装置とか、どこまでやるかということで全然違ってきます。単純に言いますと、今、8時間しか動けてないのが、ロボットを使ってうまくすると、検査員の負荷をかけずに24時間回せます。それだけでも単純に3倍にできますし、あと、人間というのは難しい作業は片手でこうしますが、このロボットは両手を持っていますので、つまり、皆さんは右手利きの人は右しか使えなくて、左利きの人は左ですけど、ロボットは右利き、左利きはなくて、両手を同時に、ばらばらにできますので、3掛ける2で6という形まで。ただし、これは周辺の機器の環境とか、その辺のことにもよりますけども、少なくとも、我々としては3倍とか4倍は簡単にできる、あとは、周辺機器との環境にはよるというふうには思ってますけれども、急に上がったとき、3倍、4倍まで簡単に引き上げることができると、あとはもっと必要であれば、周辺環境を変えるとさらに大きくできるというふうには考えております。

 

記者:

 ありがとうございました。

 

記者:

 橋本社長にお伺いしたいんですが、10月から発売を目標にされているというお話でしたけれども、短期でも構わないんですけれども、販売の目標、見込みはどれぐらいあると考えていますか。

 

橋本社長:

 我々は、どちらかというと今回これを商品としてどうのこうのという位置づけより、今回の商品として、まず、コロナが収まってほしいと、社会貢献として考えていますので、必要数があればたくさん売りますし、形が収まって数が少なければ、それはそれでめでたいことですので、我々としては、今特に販売数量を目指してという、そういう目的では開発はしておりません。

 

記者:

 生産の能力として、大きく分けて3段階導入される場所があると思うんですけれども、それぞれ違うとは思うんですが、どれぐらい生産することができるんでしょうか。

 

橋本社長:

 もともとロボットそのものは、川崎重工業の標準品を使っておりまして、川崎重工業は年間二、三万台ロボットをつくっていますので、多分ロボットだけで言いますと、あり余るだけの量としては皆さんにご提供できるのではないかなと。あと、今さっき言いました周辺の環境を整える等々の状況によって台数が変わってきますので、皆さんが必要とされる場合、幾らでも量としてはあります。それが産業ロボットをうまく転用して使うことの大きなメリットだと考えてます。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

記者:

 橋本社長に伺います。既存の技術をどのように応用しているかというところについてなんですけれども、システム1、2、3があって、例えばシステム2の賦活化だとか、分注だとか、試薬調製だとか、これは先ほど映像も交えて教えていただいたんですけれども、既にこれらは、例えばシスメックスの工場とか設備などで導入されているということなんでしょうか。

 

橋本社長:

 そうですね、実は分注で、今これはPCRの専用にしていますけど、ランダムな分注作業でもできるようなロボットと周辺の分注、それから検査解析システムのものは、川崎重工業のロボット、シスメックスの周辺設備でもものはございます。ですから、基本的な要素技術は全部あるんですけれども、今回のPCRセンターに特化したような形にやり直して、しかも人の出入りが激しいようなところで使っていただくという環境に合わせて強化する、または急激に上げたり、下げたりするという量の変動にも耐えられるようにしていくということが、今回の大きな強化ポイントになりますけども、基礎技術とは分注できるとか、解析できるという技術に関してはもう既に開発済みの技術でございます。

 

記者:

 あと、システム3の移動型ロボットなんですけども、自動車工場とかで普通に使われているロボットなんでしょうか。

 

橋本社長:

 発表してまだ台数はそこまで多くはないですけれども、そういう形で使われているロボットです。

 

記者:

 システム1の遠隔操作なんですけれども、今、承認待ちの手術支援ロボットの開発で培った術というのがどう生きているのかということを伺いたいと思います。

 

橋本社長:

 これはまず2つありまして、遠隔で実は作業をさせる、例えば遠隔で塗装したりとか、遠隔でグラインダーさせたりとか、遠隔でいろいろ危険な作業をさせるというやつは、川崎重工業で感覚を伝えるという技術を実際に持っていまして、それを商品として発売しております。

 その技術と、今度はそれを医療に使ったときに、人体にどういう形でどんな検証をして、どういうプロセスで医療のQMSを回していかなければいけないかということと、お医者様とどういう評価を一緒にやっていくかということ、このノウハウに関してはメディカロイドしか持っておりませんので、そういった医療、そして人の体にかかわるところの評価プロセスであったりとか、安全性の設計の仕方の違いであったりとか、お医者様、つまり、やっぱり人は動いたらいろいろなことをしますので、それに対応するようなノウハウ、そしてソフトウェアの設計に関してはメディカロイドの技術を使っております。

 

記者:

 先ほど、今回ビジネスというよりは社会貢献だというようなお話ではあったんですけれども、困りごとを解決して、結果的にはビジネスにもなるかなとは思うんですけれども、そういう意味では展開、国内、神戸以外もどれぐらい考えていらっしゃるか、あるいは海外とかどう捉えていらっしゃるんでしょうか。

 

橋本社長:

 今回のこのコロナというのは、日本だけではなく、むしろ海外のほうが非常に大変な状況だと思います。日本が一番得意とする産業の1つがロボットということもありまして、これはここ神戸市発で、日本全国でも展開しようと思っていますけども、ぜひ世界でこれからまだ、特に今からまた広がっていっている地域も多いと思っていますので、この10月以降でお役に立てるのであれば、世界中でお使いいただければと考えておりますし、必ず役に立てるとは考えています。

 

記者:

 久元市長に伺います。

 医療産業都市20年を超える歴史があると思うんですけれども、産業面での展開にもっとつながればというような声が今まであったかと思うんですけれども、こういう予期せず感染症が広がっている状況で、地元企業がこういう動きをされているということはどういう意味があると考えていらっしゃいますでしょうか。

 

久元市長:

 やはり、20年余り取り組んできた医療産業都市の様々な面での蓄積というものが、今回のこのロボットの開発にもつながったのではないかと思います。もともとロボットの技術は川崎重工さんが長年開発をされて、その成果の上にあるわけですが、このメディカロイド社はシスメックスさんと川崎重工さんがつくられ、そして、この前も国の支援を受けて神戸の未来医療構想というものもつくりました。神戸市も参画をさせていただいて進めてきたわけですが、そういうような経緯蓄積の上にこういうものが、技術的にはこれは川崎重工さんの技術が、この大変残念な事態ではありますけれども、コロナウイルスの感染というこの状況の中で、これが使われることになったわけで、そういう意味でのこれまでの蓄積というものがきょうの発表につながったと考えております。

 

記者:

 今回、市と連携してということだったんですけれども、いつぐらいからこういった構想を考え始めて、どのようなタイミングで神戸市さんとの連携につながったのかという経緯を伺います。

 

橋本社長:

 私へのご質問でございますか。

 

記者:

 まず、社長にお願いしたいと思います。

 

橋本社長:

 もともとは3月の中ぐらいから、やはりコロナがかなり厳しい状態になってきたときに、我々も会社としてテレワークさせないといけないとか、いろんな状況で、移動もだんだんできなくなってきたという環境の中で、やはりこういったときこそ、我々、社会貢献しないといけないということで、まず、川崎重工業の中で3月の中ぐらいからスタートして、シスメックスや、あとはメディカロイドと一緒に話をしました。神戸市様のほうには4月ぐらいから少しお話を持ちかけて、ご協力いただけないかということになりましたけれども、本格的に予算化という形で動いていただいたという形で、最近の中で動いていただきましたけれども、4月ぐらいから神戸市様とはいろんな形でコミュニケーションをさせていただいておりました。

 

久元市長:

 4月の初めだったかと思いますね。こういう構想を進めていると。かなり具体化に向けて詰めているというお話を頂いたのが、ちょうど中央市民病院の院内感染が発見されたのか、さらに広がったのか、そのちょうど真っ最中でして、それへの対応に大変私も忙殺されていたものですから、ちょうどあのとき、橋本社長からもごくわずか一、二分しかお話を聞くことができなかったことがありましたけれども、ちょうどあのときぐらいから神戸市とメディカロイドさんとの間で本格的に協議・調整がスタートしたということではないかと理解をしております。

 

記者:

 先ほど、やはり、市のほうがそういったプラットフォームをつくってくれる、病院との連携だったりとか、検証の場をつくってくださることがすごく大切だと社長もおっしゃっていたかと思うんですけれども、今回こういう民間が持っている技術というのを行政がサポートするという形について、改めてなんですが、社長に、どういった意味があると思われますか。

 

橋本社長:

 まず、こういったサポートというのは、一企業の利益だけじゃなくて、こういったものが皆さんにとっての有益であるというご判断をいただけたものがやはりサポートされるというふうに考えておりますので。ただ、我々は、メディカロイドというのは、もともと医療で皆さんに貢献するということで、これは実は随分前から神戸市様にサポートいただいて、病院も紹介いただいたりとか、病院のいろんなコーディネートをして、我々、私の出身母体は川崎重工業ですけれども、やはり技術だけではこういったロボットとかこういう医療の関係はできなくて、やはり病院であったり、先生であったり、患者様とのコミュニケーション、そして、行政の方のつながりがあって初めてこういうものが回り始めるんだということをここ数年間非常に強く感じておりましたので、今回、そこで神戸市様とは随分やり取りさせていただいたこともあって、神戸市様もこれにすごく耳を傾けていただいたということは大変我々としてはありがたいと思っていますし、有意義なことだというふうに考えております。

 

記者:

 ありがとうございます。

 あと、すみません、もう1点。今回、「日本初」というような表現を使われていたかと思うんですが、どういった点においてこれは日本初ということになるんでしょうか。

 

橋本社長:

 まず、この入り口のところから最後のところまで全体をやるという意味では、多分、日本初ではなくて、世界で初めての試みだろうというふうには思っています。ただ、こうした官民一体、ただ、「どこまで世界のことを調べましたか」と言われると我々も分からないので、ロボットに関しては圧倒的に日本が進んでいまして、それぞれの要素で、例えば物を運ぶだけとか何かをするという、そういう技術というのは世界でもありますけれども、病院とか患者様全体のソリューションを考えて、そして、行政の方と一緒になってその解決に取り組んでいくというのは、これは間違いなく日本で初めての取組だと思いますし、あまり世界でもそこまでのことは聞いていません。ただ、世界と言うと、「調べましたか」と言われると困りますので、少なくとも日本では初めての試みだろうというふうに我々は思っております。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

記者:

 市長、すみません、ちょっとお伺いします。今回、PCR検査のキャパシティーが何倍も増えるということですけれども、こうなった場合には市としてPCR検査を行う基準というか、それを広げられるお気持ちはありますか。例えば、先ほど例に出した、病院でクラスターが起きたときに、濃厚接触者とか関係者、全員検査をするとか、そういうような形での対応の変化は考えていらっしゃいますでしょうか。

 

久元市長:

 もともとこのPCRの検査の基準というのは、例えば37度5分以上の発熱があるとかということだけではなくて、ドクターの判断で検査できるようになっているわけです。その考え方はもともと変わるものではありません。

 ただ、今後、第2波がどういう形で出現するか分からないですけれども、その状況に応じてPCR検査を回していくときに、私たちは環境保健研究所だけではなくて、病院での検査、それに加えてシスメックスとの共同検査、それから、神戸市医師会との検査というふうにずっと広げてきておりまして、今回、このロボットの検査がこれに加わるということによって、PCR検査のキャパシティーというものが大きく増えるということは、これはPCR検査を回していく上で、これは心強いことだというふうに思っております。これをどういうふうに使うのかということは、その局面局面に応じて考えたいと思います。

 

記者:

 これまで460ということで、これでは足りなかった局面がこれまであったということですか。

 

久元市長:

 ありません。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

 

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