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臨時会見 2020年(令和2年)4月24日

最終更新日:2020年4月24日

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会見の模様をお届けします。

新型コロナウイルス感染症対策~こうべ医療者応援ファンドなど~【0分00秒~】

質疑応答【19分50秒~】

1.新型コロナウイルス感染症対策について

会見資料「こうべ医療者応援ファンド」ほか(PDF:4,313KB)

 

新型コロナウイルス感染症対策~こうべ医療者応援ファンドなど~

久元市長:

 よろしくお願いいたします。

 今日は神戸医療者応援ファンドの骨格ができましたので、ご説明を申し上げたいと思います。

 今週の21日の会見で、市民、企業、行政が一体となって、医療提供体制の維持、このために懸命に取り組んでいただいている医療従事者の皆さんを全力で応援したいということで、ファンドを創設するという方向性につきましてお話をさせていただきました。急ピッチで準備を進めまして、今週中にも口座を開設するということが、めどがつきました。今日はファンドの造成先となります、こうべ市民福祉振興協会の三木会長にもお越しをいただいております。どうもありがとうございます。

 それでは、現在の医療体制の状況につきまして、改めて振り返ってみたいと思います。

 まず、帰国者・接触者外来は、現在、7医療機関で実施しております。これらの医療機関では、医師の診断や電話相談などを通じて、専ら新型コロナウイルス感染症の疑いがあると思われる患者さんに対しまして、防護服などを着用した上で、PCR検査のための検体採取を含めた診察を行っていただいております。

 PCR検査で陽性と判断された患者さんは入院をしていただくということになります。現在、125人の患者さんが医療機関に入院をし、治療を受けておられます。特に重症の患者さんは、中央市民病院におきまして高度な治療を受けておられます。

 入院病床につきましては、市内13医療機関で、4月中におおむね120床を確保する予定でありまして、これに加えまして、宿泊療養施設としてニチイ学館に100床、さらに2番目の施設の確保につきまして、現在調整中となっております。

 これらの患者さんに対する医療治療、ケアは、医療スタッフも感染のリスクがあるということで、防護服やゴーグル、マスクなどを着用して行っておられます。感染防止に細心の注意を払いながら、懸命な努力をしていただいているわけです。重症化した患者さんに対する治療は感染リスクがあるわけで、多くのスタッフが24時間体制で従事する必要があるなど、大変なご苦労をおかけしております。

 少し数字のお話をさせていただければと思いますが、最初に緊急事態宣言が出されました7都府県、そして、その中にある政令指定都市10市の感染者と死亡者の状況です。人口10万人当たりの感染者と死亡者数ということになるわけです。人口10万人当たりの感染者の数は、横軸で右に行けば行くほど感染者は多い。縦軸は人口10万人当たりの死亡者数で、上に行けば行くほど死亡者数は多いということになります。

 これを見ますと、神戸市は、感染者は10万人当たり14.0人、死亡者は10万人当たり0.2人ということになります。これを見ますと、東京都は、10万人当たりの感染者も死亡者も多いということになります。神戸は、東京、福岡、大阪などに比べまして、感染者も死亡者も少ないという状況にあるわけです。医療機関の方々が懸命に努力していただいているという状況にあるというふうに考えております。

 今回は、こういう医療者の方々に対して、行政は、補正予算でもご説明をいたしましたけれども、行政は行政として、入院者あるいは検体の採取数に応じて支援をする。国や県も全力で支援をしていただいております。それとは別に、民間の皆さんのご厚意によりまして、医療従事者の方々に対して支援をする、そういうファンドを用意するということを申し上げてきたわけです。

 今回、新しく創設する「こうべ医療者応援ファンド」、こういう名前にいたしましたが、新型コロナウイルスと闘う医療従事者に感謝と連帯の気持ちを表し、その活動を応援するための資金を広く市民や企業などから募集する。集まった資金を神戸市内の医療機関に交付いたしまして、医療従事者の方々の勤務環境の改善に充てていただく、そういう趣旨で創設するわけです。

 具体的な使途といたしましては、医療従事者の勤務環境の改善に充てていただくわけですが、医療機関の判断で使っていただければと思っております。あくまでも例示ということですが、医療機関の医療従事者の方々の手当の加算、あるいは医療従事者への飲食などの提供、医療従事者の心と体のケアに関する経費、あるいは家族への感染防止を行っていただくという観点からの、あるいはご自身の通勤距離を減らすという、そういう観点からの宿泊施設の利用、そういう幅広い勤務環境の向上に充てていただければということを想定しております。

 3日前に発表したばかりですけれども、早速、建築家の安藤忠雄先生、そして楽天の三木谷浩史会長兼社長から、このファンドに対して強くサポートするというお申出を頂戴いたしました。また、サッカーJリーグのヴィッセル神戸、ラグビートップリーグのコベルコスティーラーズからも、このファンドの輪を広げるための広報活動に、自分たちもぜひ貢献したいというお話を頂戴しているところです。ほんとうにありがたいことだと心から感謝を申し上げたいと思います。こういう応援の輪がさらに広く市民、経済界に広がっていくことを期待しているところです。

 口座も開設することにいたしました。三井住友銀行、普通預金、支店名は神戸公務部で、支店番号は210、口座番号は3053606、口座名義は「こうべ医療者応援ファンド」です。

 そして、専用ダイヤルも開設することといたしました。今日開設をいたします。土日祝日も含めまして、9時から17時まで対応する予定です。

 ネットバンキングは利用可能ということになっておりまして、ネット上でのカードの利用などの入金方法は、今後拡大をすることにしております。こういう仕組みを分かりやすくまとめたこうべ医療者応援ファンド特設サイトも創設をするということにいたしました。これも本日開設をいたします。QRコードを読み取っていただくか、こちらのURLにアクセスをしていただければというふうにお願いをいたします。このファンドへの寄附は、公益財団法人に対する寄附ということになりますので、寄附金控除の手続を希望される方、これは所得税の算定上、所得控除の対象になりますので、このサイトから必要な入力を行っていただくことができます。お寄せいただきました資金は、一日でも早く医療現場にお届けをしたいというふうに思います。公正に配分をしていくということが必要ですので、具体的な交付先や配分額を決定いただくためのファンド配分委員会も、今日財団のほうで設立をしていただきました。

 まず、神戸市看護大学の南裕子学長、座長をお願いをいたします。神戸大学医学研究科の藤澤正人科長に副座長をお願いをいたします。委員といたしましては、神戸市医師会の置塩隆会長、神戸商工会議所の中林志郎専務理事、神戸市民間病院協会の西昂会長、前神戸市中央市民病院院長で、現在神戸在宅医療・介護推進財団の細谷亮理事長にご就任をいただくことといたしました。遅くとも5月中旬までには最初の配分が実施できるように取り組んでいきたいというふうに思っております。以上が、このファンドのご説明です。

 同じく、この医療従事者に対する感謝の気持ちを表す取組といたしまして、「Light It Blue」の取組を始めました。先週の木曜日に第1回を行ったわけですけれども、市の施設以外にも、明石海峡大橋やMOSAIC大観覧車などにも参画をいただきました。前回は当初予定をしていた10か所から拡大をして、19か所でブルーライトアップが実施をされました。昨日、2回目のライトアップが行われました。趣旨に賛同していただくことができる民間施設が増えまして、昨晩は神戸市が把握しているだけでも市内で22か所実施をされました。個人のお宅の中でも青い光を掲げたりするというような、そういう動きも広がってきております。引き続き、この取組に賛同いただける方々には、「ハッシュタグLight It Blue」をつけた投稿をお願いをしたいと思います。

 この取組は日本国内でも広がっています。先週は神戸市のほかに、その後東京都でも行われましたが、さらにその後、大阪市や佐賀県の唐津市など、ほかの自治体でも関係施設のライトアップが表明され、東北電力や熊本市内の商業施設など、民間企業、施設でもライトアップが行われています。私どもが把握をしている一覧を掲載をしておりますけれども、こうした形で、この取組が全国で広がっているということを、私どもとしては大変ありがたく思っております。

 先ほど説明をいたしましたこうべ医療者応援ファンドも、「Light It Blue」の取組も、目的は同じです。全ての医療関係者に感謝をささげようというメッセージです。1人でも多くの方々にこの感謝の気持ちを伝え、共感し、行動していただきたいという願いです。改めて、新型コロナウイルスと闘う全ての医療関係者に感謝を申し上げますとともに、神戸市は市民、企業、行政が一体となって、医療関係者の皆様を全力で応援をしていきたいというふうに考えております。言うまでもないことですが、医療関係者に対する不当な差別は許されるものではありません。この思いを改めて強く持ちたいと思います。医療関係者の負担を減らしていくためにも、市民の皆さんにはステイホーム、家にとどまっていただきたい。外出をできるだけ控えていただきたいというお願いを繰り返し申し上げたいと思います。

 先日もご説明をいたしましたが、土日の市営地下鉄三宮の乗客数は約8割減少するなど、三宮周辺の外出自粛は、一定程度進んでいるように見受けられます。ところが最近課題となっているのが、スーパー、そして一部の公園の利用の状況です。4月22日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が、状況分析、提言を発表いたしました。その中で、外出自粛が要請されている中で、公園やスーパーなどにおいて、週末に多くの人が集まっている場での感染症対策の必要性が課題になっているというふうに指摘をされております。神戸市におきましても、外出自粛要請や学校園の臨時休業が長期にわたる中で、公園の利用者が増加をしているというふうに考えられます。これまで市民の皆さんには、公園の利用につきましては他人との距離を十分に取っていただいて、散歩程度にとどめていただくことをお願いをしておりました。多くの方々がそういう配慮をしていただいていますけれども、場所によりましては、長時間同じ場所に滞留をしたり、あるいはかなりの人数で飲食をすると、密集、密接となるような、そういうような状況があるということが見受けられます。子供たちが遊具の中にかなりたくさん集まって一緒に遊ぶ、あるいはみんなで集まって球技をするというような、密集、密接の状況が生まれてきているという状況にあります。改めてしっかりと距離を取っていただく、そして密集、密接を避ける、散歩や軽い運動程度にとどめていただきたいということをお願いをしたいと思います。手洗いやマスクの着用などの感染予防対策の徹底も必要です。

 同時に、市民の皆さんの公園の利用からいうと、どこまでがよくて、どこまでかよくないのかということを、私どもとしてはもう少し具体的に示す必要があるのではないかというふうに考えました。ちょっと前のページに戻っていただきたいと思いますが、改めて、繰り返しになりますが、人と人との距離を十分に取っていただいて、散歩や軽い運動程度にとどめていただきたい。長時間同じ場所にとどまることや、家族以外での飲食をせずに、密集、密接となるような利用を避けていただきたい。手洗いやマスク着用などの感染予防対策を徹底していただきたい。これが基本です。

 その上で、もう少し具体的に、分かりやすく説明をしたいということで、こういう写真と説明を用意するということにいたしました。遊具の利用は、こういうふうに子供たちが距離を取って、そして保護者とも距離を取って使っていただく分にはいいわけですけど、こういうふうにたくさんの人が集まっている状況というのはやっぱり避けていただきたいということです。それから、散歩とかジョギングも少人数であくまでも行っていただきたい。マスクを、後ろ姿なのでよく分かりづらいんですが、マスクなどを着用していただく。集まって散歩やジョギングをするのは避けていただきたいということです。さらに、飲食を伴う利用です。1人とか、あるいは少人数のご家族連れで、お父さんとお母さんと子供さんでベンチに座って弁当を広げるぐらいならいいかもしれませんが、やっぱり複数の家族で集まって、グループでピクニックをするというのは、これはやっぱり避けていただくということが必要ではないか。こういうような写真と説明を神戸市のウェブサイトにアップをする。さらには、主要な公園にこういう掲示をして、市民の皆さんの適切な公園の利用に役立てていただきたいというふうに考えております。

 また、こういう看板を設置するとともに建設事務所の職員によるパトロールを行いまして、必要な呼びかけも行っていきたいと考えております。

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

この間お話ししていたように、分配する医療機関というのは13医療機関と7医療機関を中心にということでしょうか。

 

久元市長:

 そうですね。

 

記者:

 ほかの医療機関に分配される可能性もある。

 

久元市長:

 感染している患者の治療に当たっていただいている医療機関を対象とするということです。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 今、三木谷さん、有名な方が寄附に名のりを上げているという話がありましたけども、そういう寄附額とかも見て大体これぐらいは集まるんじゃないかという想定、あるいは目標があれば教えてください。

 

久元市長:

 もちろんサポートしたいというお申出を頂いておりますので、ご寄附を頂けるというふうに理解をしております。大変ありがたいことだと思っておりますが、具体的な金額につきましては、まだ承知はしておりません。

 目標額につきましては、前回もご説明しましたけれども、特に目標額を設けるということは考えておりません。やはりある程度金額が集まったら、できるだけ早く、1回目は5月中旬ぐらいに配分委員会を開いて、その場で配分額を決める。三木会長、そういうことでよろしいですね。

 

三木会長:

 はい。

 

久元市長:

 そういう、スピーディーに対応したいと思います。

 

記者:

 分配先の病院というか医療機関の数なんですけども、7医療機関と13医療機関というのは重複もあるんですか。

 

職員:

 外来と入院を担当していただいております医療機関については、重複がございます。基本的には13の医療機関というような形になるかと思います。

 

記者:

 13の医療機関に分配するということでいいですか、数としては。

 

三木会長:

 これ、順次ということになりますので、まずはということだろうと思います。

 

記者:

 ありがとうございます。

 あと、このファンドを管理されるのはこうべ市民福祉振興協会ということですけども、一応設置、創設したのは神戸市ということでよろしいですか。

 

久元市長:

 創設者が神戸市というよりも、神戸市が言わばコーディネーター役になって市民福祉振興協会に設置をしていただくということです。

 

記者:

 それと、設置の日は今日でよろしいですか。

 

久元市長:

 今日というふうにご理解いただければと思います。

 

記者:

 安藤さんと、それから三木谷さんからの寄附の申出ですけれども、神戸とどういったつながりがあってそういう申出があったのか、改めて教えていただけますでしょうか。

 

久元市長:

 安藤忠雄先生は神戸に大変ゆかりのある方でして、震災のときから、震災の前後、特に震災の後、長く神戸に対していろんなご貢献をしていただいてきました。最近では、東遊園地に子ども図書館を寄贈していただくということで、もう概略のプランを発表させていただいたところです。

 三木谷浩史会長につきましては神戸のご出身で、そしてグローバルな世界の中で大変幅広く活躍をしていただいて、常にビジネスの最先端の挑戦を続けてきておられます。ヴィッセル神戸についてもほんとうに多大な貢献をしていただいておりますし、それ以外でも大変私どもご支援を頂いております。今回、ヴィッセル神戸からは、先ほども申し上げましたように、イニエスタ選手をはじめ、このファンドの広報発信にご協力しよう、協力をしたいというお申出を頂いていることも大変ありがたいと思っています。

 

記者:

 ありがとうございます。

 

記者:

 今回ファンドの設立に当たって、市内の医療従事者の疲弊している程度といいますか、泊まり込んで従事していらっしゃる方もいるかと思いますけれども、見聞きしていらっしゃる範囲でこのように大変なんだという状況がありましたら、教えていただけますでしょうか。

 

久元市長:

 特に私どもはいろんなルートで、感染症の治療に当たっている方々が非常に緊張を強いられる、そして感染のリスクが現実にあるという中で大きな使命感を持って仕事をされているということを承知しております。また、特に感染症指定医療機関である中央市民病院につきましては、橋本理事長からも、また細谷前院長からも、木原現院長からも重症患者への治療を含め、非常に難しい状況の中で苦労していただいているという状況につきましてはお話を承知しております。

 当然、中央市民病院は神戸市が設置者ですから、独立行政法人ではありますけれども、しっかりと神戸市がそういう医療提供体制については必要な対応をしなければいけないというふうに思いますし、医療資器材などについても、しっかりと神戸市も対応していかなければいけないというふうに思っていますが、同時に、感染症の患者の治療に当たっていただいている病院の医療従事者の方々については、やはり、先ほど申し上げましたような、いろいろな分野での勤務環境というものは、これは決して良好なわけではありません。非常に難しい状況にあります。

 そういう面について、いろんな形で応援をしたいという気持ちを持っておられる方々がいらっしゃるわけですから、そういうお気持ちが目に見える形で届くような仕組みを私どもとしてはぜひつくりたいというふうに考えたわけです。そして、そういうふうに早速応えていただく動きが出てきたということも大変ありがたいと思いますし、これをぜひ広げていきたいというふうに思います。

 

記者:

 先ほど、分配のところで、公正に分配するというようなお話がありましたけど、今は当面、中央市民のほうを優先的に分配したいとか、その辺の考えはいかがですか。

 

久元市長:

 中央市民病院だけ応援するというファンドではありません。多くの病院が参加して感染症の対応をしていただいているわけですから、そこは、対象の病院に対してどういうような考え方で分配をするのか、これは配分委員会でしっかりと議論して決定していただけるというふうに思っています。

 

記者:

 配分委員会なんですけど、具体的な交付先というのは公表される予定なんでしょうか。

 

三木会長:

 基本的には、配分委員会の決定結果は公表させていただこうと思ってございます。また、私どものほうには、最終的に、各医療機関からどういったことに使われたかというのはご報告いただきたいなというふうに思ってございます。

 

記者:

 それと、配分の頻度なんですけど、一定の金額に達したら、今回は5月中、まず最初ということですけど、その後の配分の頻度というのはありますか。

 

三木会長:

 今、市長が申し上げてましたように、私どものほうは5月の中旬までに、もし、すぐにまとまった寄附が入ったらお配りしようというふうに思っておりますけども、やっぱりある程度のロットが、寄附金を頂いたら迅速に配るというのが大切だろうと思ってございます。

 

記者:

 それと、一番最初の今の感染患者の入院状況なんですけれど、おおむね120床を4月中に確保の予定とありますが、この今の現状というのは十分なのか、さらにもう少し今後増やしていく目標値、目標数とかがあるんでしたら、教えてください。

 

久元市長:

 ぜひこういう目標を達成したいと思いますけれども、同時に、繰り返し申しておりますように、私どもとしては、軽症患者は民間の宿泊施設というものを用意したいということで、ニチイ学館も、まだ半分は埋まってないんですけれども、もう大分埋まってきています。そして今、これも繰り返しになって恐縮ですけれども、2番目の民間施設について最終的な調整を、最終調整を行っているところです。

 そういう形で、やはり他県の状況を見れば、自宅で療養していただいている方が予期せぬ形でお亡くなりになるというようなことが起きていますから、これは、私どもは従来から、ああいうことが起きるとは私どもも予期はしていませんでしたけれども、やはり極力、感染患者の方については、これは自宅ではなくて、入院あるいは入院に準ずるような措置で、別の施設を用意して対応するということが必要ではないかというふうに従来から考えてきておりまして、やはりこの考え方に基づいて、民間療養施設をしっかりと用意させていただきたいというふうに考えております。

 

記者:

 2施設目も今調整中ということですけど、いつまでにとか、いつぐらいという時期はありますか。

 

久元市長:

 今先ほど、繰り返しになりますが、調整は最終局面にありまして、できるだけ早く開設をしたいというふうに考えています。

 

記者:

 公園のパトロールのほうなんですけど、これは具体的にどういう体制でどのぐらいの頻度でとか、体制とか決まってましたら、教えてください。

 

職員:

 建設事務所のほうで利用の多い公園をピックアップいたしまして、おおむね10から20公園ぐらいずつあるんじゃないか、6事務所ございます。職員が複数で巡回していくということを考えております。頻度的には毎日、同じ公園をずっと巡るということを考えておりますので、土日も含めてやっていきたいというふうに考えております。

 

記者:

 確認ですけど、10から15園ですか、市内全体で。

 

職員:

 各事務所ごとに10から20公園ぐらいなので、全部で80公園ぐらいをまず最初はやっていきたいと思っています。

 

久元市長:

 建設事務所は何か所あるんですか。

 

職員:

 6か所です。

 

久元市長:

 1か所について10から20ですね。

 

記者:

 今の公園のパトロールについてなんですけれども、建設事務所の職員の方が巡回されて、適宜声かけなんかをしていくという、そういう認識でよろしかったでしょうか。

 

職員:

 まずは今回提示させていただいたルール、これを呼びかけをきっちりとさせていただきたいというふうに思っております。それは、放送であるとかハンドマイクを通じて呼びかけを行っていくと。その中で、あまりにもひどいといいますか、極端な是正を要する利用に関しては注意をさせていただくということを考えております。

 

記者:

 それは何か法的な根拠的なところは、緊急事態宣言に基づくということなんですかね。

 

職員:

 あくまでもお願いのレベルだというふうに考えております。

 

久元市長:

 少なくとも、緊急事態宣言とは関係がないということですね。

 

記者:

 よろしくお願いします。まず応援ファンドに関してなんですが、それぞれの病院にどのぐらい配分されるのかということの1つのめどとして、例えば、入院患者を何人受け入れているであったりとか、あるいはPCR検査を何件ぐらい実施されてきたのか、そういった実績というのが1つ目安にはなるんでしょうか。

 

久元市長:

 これは市民福祉振興協会のほうで配分をしていただきますので、配分委員会のほうで責任を持って決めていただければというふうに思いますが、もし何かコメントすることがありましたら、特によろしいですか。

 

記者:

 分かりました。また、著名な方が今、賛同の意を表されているということで、一部広報活動ということも表明されているようなんですが、どういった広報の仕方をしていくのか、その点はいかがでしょうか。

 

久元市長:

 広報といたしましては、やはり今さっきご覧いただきましたような特設サイトをつくるということと、あとは、やはり経済界に対して呼びかけたいと思っています。神戸商工会議所、経済同友会には趣旨はお話をしておりますけれど、改めてご協力を求めたいと思います。

 あとは、例えば、様々な広報媒体を使ったアピールということもあろうかと思いますし、SNSなどを使ってネットの中でこういう動きがハッシュタグなどで広がっていくような取組みも、これも神戸市、そして協会と一緒になってやっていきたいと思います。

 

記者:

 分かりました。また、これとファンドですね、お金の使い道というところは、もちろん、そちらのほうで決めてくださいというような方もおられると思うんですが、ただ一方で、使途をある程度特定した形で寄附したい。例えば、医療従事者の方が疲れているので、そういった通勤の便を減らすような形に使ってほしいとか、あるいは特定の病院に対して寄附をしてほしいんだけどとか、そういう使途をある程度特定した形での寄附をしたいというような方も出てくることは想定されると思うんですが、そういったことへの対応というのはいかがでしょうか。

 

三木会長:

 私どものほうで、サイトの中でですけども、領収書を希望される方については、アンケート形式で、お名前であったり、あるいは今言われたような使途の希望、そういったことも聞けるようになってございますので、それについては、配分委員会のほうにきっちり報告した上で、配分を決めていただくということになろうかと思います。

 

記者:

 そういった意見を募るようなことは仕組み上できるようにはなっているので、それを配分委員会に伝えてということで、反映させるという理解でよろしいでしょうか。

 

三木会長:

 はい、結構でございます。

 

記者:

 分かりました。また、5月中旬までに配られるということで、今後、配分委員会の結果については公表されるということなんですが、配分額がどうしてそうなったのかという主な意見というか、基準になったようなものであったりとかも併せて、そこはある程度は公表していただけるものなんでしょうか。

 

三木会長:

 その辺は配分委員会の中での議論を待ちたいと思います。

 

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

 

記者:

 公園のところなんですけど、飲食を伴う利用のところで、メリケンパークとかベンチに飲食禁止と紙に書いてあるんですけど、神戸市としては、飲食の禁止を基本求めているのか、今回みたいに、こういう場合だったらよいというのか、その辺りはどういう方針なんでしょうか。

 

久元市長:

 職員から補足していただきたいと思いますが、基本的には、先ほど説明しましたように少人数であれば、例えば、お母さんと娘さんがベンチに座ってお茶を飲んだり、弁当を食べるというのは、これは禁止すべき事柄ではないのではないかと。やっぱり大人数が具合が悪いということなので、その考え方を今回はっきりさせたということです。ですから、今一律に禁止と貼っているものについては見直すという理解でよろしいですね。

 

職員:

 ちょっと補足しますと、基本的には距離をちゃんと取らないといけないというのが飲食禁止の原則だと思っていますので、そういう意味では、今、市長が申しましたように、お一人でお弁当を食べていたり、親子でおやつを食べるとか、その程度のことは常識的な範囲でできるのではないかと判断したということです。

 

記者:

 今は一応何か貼ってあるんですけど、今の方針を変えるというよりは……。

 

職員:

 そういう意味で飲食禁止と書いてしまうと誤解を招くので、そこら辺は是正をしていきたいと考えています。

 

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