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更新日:2019年11月1日

定例会見 2019年(令和元年)9月20日

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冒頭

ラグビーワールドカップ開幕について

久元市長:
今日からいよいよラグビーワールドカップ2019日本大会が開幕いたします。今日19時45分から東京で日本-ロシア戦が行われるわけです。全国12会場で熱戦が繰り広げられます。神戸からも日本代表選手が4人選ばれておりまして、これは大変光栄なことだというふうに感じております。

神戸でも来週の26日の木曜日のイングランド対アメリカ戦を皮切りに4試合が行われます。たくさんのラグビーファンの皆さんが神戸を訪れていただくことになります。神戸市といたしましても、開幕に合わせまして、バナーフラッグ、大型の壁面広告、それから、先ほど(モニターで)ごらんいただきましたが、花時計もラグビー仕様にいたしました。町をラグビーワールドカップ色で彩っております。ぜひ大会を盛り上げ、観客の皆様方に最大限のおもてなしを提供したいというふうに思っております。

この機会にぜひ神戸のまち、そして神戸のグルメを含むいろいろな神戸を楽しんでいただければと思っておりまして、TRY!KOBEというウエブサイトも立ち上げました。試合前後の日も含めた多彩な神戸の魅力を満喫していただければというふうに思っております。

当然のことですけれども、会場周辺の警備、円滑な交通輸送、万が一の場合の危機管理対応など、安全で円滑な運営に万全を期していきたいというふうに考えております。神戸全体でスクラムを組んで、大成功の神戸開催だったと感じていただけるように、10月8日の神戸での最終試合まで気を引き締めて取り組んでいきたいと考えております。

発表項目

久元市長の海外出張(報告)~神戸市の取り組みが世界的に認められWECPへの加盟が決まりました!!~

久元市長:
それでは、私から3件お話をさせていただきます。

まず、9月5日から9日まで英国スコットランドのアバディーンに出張いたしまして、資料も配付しておりますが、その報告をさせていただければというふうに思っております。

今回の出張の目的は、WECPに加盟をするということでしたけれども、そのとき、このアバディーンで開催をされておりましたOffshore Europeという欧州最大規模の海洋資源開発関連の展示会を視察いたしました。大変興味深い展示でした。川崎重工さんが現地事務所を開設しておられまして、現地職員の皆さんが案内をしていただきました。

それから、スコットランド国際開発庁の幹部の方にご案内いただきまして、スコットランド国際開発庁が支援をしている、これは海外の企業ですが、そういう方を中心に説明をしていただきました。大変専門的、技術的内容をわかりやすく説明していただきまして、ありがたく感じておりました。

残念ながら、私ども以外に日本人の姿はほとんどありませんでしたけれども、この海洋産業の分野でも、再生エネルギー、また水素エネルギーへの転換が非常に急ピッチで行われているということを大変感じたわけです。

それで、川崎重工さんは、このスコットランドで頑張っておられますし、三菱重工さんも、後で申し上げます、洋上風力発電に参入しておられるわけですが、全体としては、この900社の企業の中に日本企業の姿というのはほとんどなかったということ、これは少し残念に感じました。

むしろ、神戸がパイオニア的な役割を果たして、国際的な海洋産業分野にもっともっと進出をしていかなければいけない。日本はかなり立ちおくれているのではないだろうかと、そういう思いをいたしまして、そういう問題意識を持って、今後民間企業の皆さんと海洋産業の分野への進出についてお取り組みを進めていきたいというふうに感じました。

それから、このWECPは、世界のエネルギー都市の自治体のネットワークです。ここでは、首長同士の関係も非常に重要であるわけですが、実務担当者レベルでも、この総会でいろいろな意見交換が行われております。

まだ、これは正式に神戸が加盟をする前でしたけれども、参考情報として、この総会事務方の皆さんの実務担当者の総会の中で、谷口企画調整局長が神戸の水素エネルギーの取り組みを講演いたしました。大変関心を持っていただいたというふうに聞いております。

そして、このWECPは、さまざまな分野でエネルギー政策を展開する都市による国際組織です。現在、世界的な動きといたしまして、パリ協定を踏まえた地球温暖化対策が各国で取り組まれております。我が国も2050年までに、2013年比で80%の温室効果ガスの排出削減を目標に掲げ、再生可能エネルギーや水素エネルギーなどの取り組み、技術開発を進めております。

神戸は、そういう中で、水素エネルギーに関する世界初の実証事業、発電事業の展開などの取り組みを進めておりまして、今後、神戸がこういう取り組みを進めていく上では、国際ネットワークの中に入っていく、国際コミュニティーの中に参画するということが不可欠ではないかということで、このWECPに対する加盟を申請したわけです。これは満場一致で認められることになりました。今回、WECPへの加入が承認されたことは、大変喜ばしいことだというふうに考えております。

WECPは、趣旨は申し上げたとおりですが、今度、神戸市もこれに加入いたしまして、16カ国、20都市が加盟するネットワークです。アンゴラのルアンダが一番人口が多いわけで、アメリカのヒューストン、オーストラリアのパースなどの都市が加盟をしております。

このWECPに加盟をいたしまして、今後は、エネルギーに関するグローバルコミュニティーの連携に直接つながることで、メンバー都市間の交流・連携事業の実施、ネットワーク形成の推進、世界複数都市間のエネルギー業界の知識、ノウハウの共有、地元企業へのビジネスチャンスあるいはビジネスマッチングの取り組みを進めていきたいというふうに考えております。

アバディーンとの交流の中で、アバディーンに位置しておりますロバート・ゴードン大学との連携に取り組んでおります。

このロバート・ゴードン大学は海洋産業あるいはエネルギー分野の非常に実践的な人材を育成しているわけですが、神戸市内の大学生などの皆さんに参加していただくプログラム、これをロバート・ゴードン大学で展開していただきました。そして、この参加者の方と意見交換を行いましたし、たまたまこの意見交換の機会にWECPの夕食会もロバート・ゴードン大学で行われまして、大変有意義な機会になりました。

こういう形でWECPに加盟したわけですけれども、WECPの総会の中でちょっとサプライズがありまして、ちょっと戻っていただきますと、この総会の中で、これは事前にアナウンスはなかったわけですけれども、チャールズ皇太子からのビデオメッセージが寄せられました。このチャールズ皇太子のビデオメッセージはご自身の言葉で語られた内容であるというような気がいたしまして、私も突然のメッセージでしたので、私の英語力では十分に理解をその場ではできなかったわけですけれども、少なくともチャールズ皇太子は今後の世界のエネルギーの世界では、やはり再生可能エネルギーへの転換ということが大変重要である、そして、WECPがそういう取り組みをしており、そういう面でも非常に意欲的な取り組みをしているアバディーンで開催されたということに大変意義があるということと、アバディーンで開催された総会において神戸市が加盟するということを歓迎するという趣旨のメッセージ、そういうお話をされたことは理解できましたので、大変驚きますとともに、光栄に感じたわけです。このWECPというものの存在の大きさの一端がチャールズ皇太子のメッセージでも改めて理解ができたわけです。そういうWECPに神戸が加盟することができたということは大変光栄なことだと感じております。

「神出山田自転車道」リニューアルオープン記念イベント~神出山田 CYCLE(サイクル)RIDE(ライド)の開催~

久元市長:
2番目の話題が、全く違うテーマになりますが、神出山田自転車道、これがリニューアルオープンいたします。その内容につきましては資料もお配りしておりますけれども、少しスクリーンを見ながらごらんいただきたいと思います。

この神出山田自転車道は北区と西区を結ぶサイクリングロードでありまして、これがオープンいたしまして、リニューアル記念式典を行います。

このリニューアルは10月末に完了いたしますが、神出山田自転車道の周辺は大変豊かな里山の自然、伝統文化が息づく地域でありまして、名所旧跡もたくさん存在いたします。北区内には丹生山や、現存する最古の茅葺き民家である箱木千年家、西区には雌岡山(めっこさん)、雄岡山(おっこさん)、神出神社などが存在いたします。都市近郊に位置する里山地域の文化を楽しめるサイクリングロードです。

この神出山田自転車道は平成2年に開通したわけですが、開通から年月がたちまして、かなり老朽化が進んでおりました。私もこの神出山田自転車道があることは知っておりましたので、実は自分で見に行ったわけですけれども、このbeforeのところでごらんいただけますように、相当、老朽化しておりまして、表現が適当かどうかわかりませんが、かなり長い間、ほったらかしにされていたということではなかったかと思います。

そこで、せっかくの自転車道ですから、これをリニューアルして、ぜひ多くの皆さんにここに訪れていただきたい、地域の活性化にもつなげてほしいということで、平成30年度、令和元年度と2カ年かけて大規模なリニューアル工事を実施してきました。これが10月末に完了いたしますので、11月10日に記念イベントを行います。この記念イベントの内容は資料でお配りしているとおりです。

地元の皆さんからも炊き出しなどが行われて、兵庫楽農生活センターでも新鮮な野菜を提供していただいたり、あわせて、神戸市もこのエリアに対して里山移住を進めていますので、その移住希望者を対象とした相談会も実施したいと思っております。

現地へのアクセスとしては神戸電鉄が考えられるわけですが、神戸電鉄さんのご協力をいただきまして、サイクルトレインを運行していただくことにいたします。神戸市内のイベントと連携したサイクルトレインは今回が初めてということになります。

サイクルトレインは、自転車を解体することなく、そのまま持ち込んでいただけるサイクリストの専用電車です。ぜひ、これも使っていただいて、当日のイベントにも参加していただきたいと思っております。

そして、このリニューアルオープンに時期を合わせて、この沿道になります、つくはら湖のつくはら大橋休憩所に新しくBE KOBEのモニュメントを設置したいと考えております。

BE KOBEのモニュメントはメリケンパークのリニューアルにあわせて設置いたしまして、さらに、しおさい公園にも、今年、設置いたしました。3カ所目ということになるわけですが、北区、里山で設置するということは初めてになります。新たな、インスタ映えをするような名所になってほしいと思っております。

最後に、15秒程度ですけれども、動画もごらんいただければと思います。

(動画上映)

「Be Smart KOBE プロジェクト」始動!~社会的課題の解決と経済発展を実現する人間中心のスマートシティへ~

久元市長:
次の、また全然違うテーマになるわけですが、Be Smart KOBEの取り組み。

スマートシティーを目指しているわけですけれども、これを進めていく上の1つのプロセスなんですが、高度なテクノロジーを持つベンチャーや民間企業の皆さんに参入をしていただくための呼びかけ、公募です。これも資料をお配りしておりますが、簡単にスクリーンでごらんをいただければと思います。

これはヒューマンでスマートな都市ということ、これが令和における神戸の都市づくりの1つの大きな方向性ではないかと思いますが、こういう都市づくりに我々と一緒にチャレンジしていただく事業者を募集する、そういう取り組みです。Be Smart KOBEは、先進都市神戸が最先端技術を活用したスマートでヒューマン、人間中心の都市づくりを目指します。

もともと神戸は、開港以来さまざまな海外からのサービスや商品、習慣を取り入れた先進的な都市でありました。いろんな世界初の取り組み、無人運行公共交通機関の開通などの取り組みをこの半世紀近くの間でも行ってきましたし、近年においても、iPS細胞を使った網膜シート移植手術ですとか、あるいは世界で初めての水素100%の熱電供給など、最先端技術に先進的に取り組んできました。また、震災以来、人々のつながり、助け合いを大切にしてきた都市でもあります。そういうことを考えれば、やはりこれから令和の時代に進化し続けるであろう最先端のテクノロジーを取り込んで人間らしいまちにしていくということ、これが大事ではないかと思っております。

そこで、国も大きな方向性としてスーパーシティー構想を掲げております。関連の法案も準備をされております。そういう国の方向をにらみながら、神戸もそれに向けた取り組みを民間事業者の皆さんと一緒に行っていきたいと考えているわけですね。このスーパーシティー構想、国の構想では、個々の最先端技術を開発するということにとどまらず、一定のエリアを想定して複数の技術を組み合わせながらそれを社会実装していく、そういう思想が盛り込まれております。

そういうことを目指すとするならば、どういうエリアがそういう社会実装にふさわしい場所かということを考えたときに、1つは海のフィールドです。ポートアイランドですね。それから、山のフィールド、これは六甲山です。こういう海のフィールドと山のフィールドを想定いたしまして、我が国全体が直面する人口減少や高齢化、あるいはエネルギー転換などの課題に対して先進的な技術を活用しながらサービスの受け手の視点で人間中心的に解決をしていく、そういう取り組みをしたいと。それに協力をし、参加をしていただく民間事業者の皆さんを募集するということです。そして、神戸市は自ら行うものを抽出しながら、これはいろいろな民間事業者の皆さんや市民の皆さんの協力、こういうものも必要ですから、関係者間の調整や連携の支援、それから、この内容が進化していくに応じて規制緩和というものも国に対して提言をしていく、そういうことを考えております。

これはまさにいろんなアイデアを寄せていただきたいと思っておりますが、イメージといたしましては、海フィールド、このポートアイランドは、ここでは医療産業都市を推進し、産業の集積も進んできた。水素エネルギーの活用も行われているわけですけれども、オフィスあるいは昼間人口が多い、そういう状況の中で、やはり利便施設や機能が不足をしているのではないだろうか。もうちょっとまちとしても楽しい、便利な、そしてわくわくするような、そういうポートアイランドにできないか。そこにテクノロジーをどう活用していくのかということですね。これはあくまでも1つの例ですけれども、電動マイクロモビリティーなど、この交通機関のラストワンマイルを補完するということも1つ考えられるわけですね。

それから、山フィールド、これは六甲山。これは今まで観光客をいかに誘致するかという視点もあったわけですけれども、一方で、光ファイバーが通っていないということで、これ、神戸市の単独事業として、令和元年度、2年度でこの光ファイバーを整備する。将来的にはこの5Gの実験も行っていきたいということで、通信環境が大幅に改善をされますと、このさまざまなベンチャーやテクノロジーの先端企業がここに立地をしていく可能性というものもあるわけです。そういう方向性をにらみながら、有休化している保養所、別荘等をリニューアルするということもにらみながら、ここでもさまざまなテクノロジーを使った実験。スマートオフィスをここに展開できないか、あるいは、ここでも移動ということが1つのテーマになるわけですけれども、そういうことをにらみながら、民間事業者の皆さんの提案を募集したいと考えております。

それから、これはちょっと具体的なエリアということではないわけですが、先端テクノロジーとこのアートのコラボレーションということも、これは世界の各地で行われております。この辺は、神戸はまだ十分展開できていませんから、これも1つの切り口として、ちょうど今「TRANS-」も開催されていますけれども、新たな切り口としてこのアートとテクノロジーのコラボ、こういうことも1つのテーマとして挙げられるのではないかと思っております。

こういう取り組みで、「まるごと未来都市」を目指すスーパーシティー構想の実現に向けたステップとしていきたいと考えております。

私からは以上です。よろしくお願いをいたします。

質疑応答(冒頭、発表項目)

神出山田自転車道について(質疑応答)

記者:
まず1つ、自転車道なんですけども、恥ずかしながら知らなかったんですけど、私は。長年放置されてた状況というのは今までご存じだったのかというのと、逆にすごく観光エリアだとは思うんですけども、今後どういうことを期待しているのかというのが市長におありなのか。実際見に行って、かなりペンペン草が生えているというような状況だったんだろうなとこの写真を見ると思うんですけども、最初ごらんになってどう感じましたか。

久元市長:
あんまり正直にしゃべり過ぎても問題があるかもしれませんが、ご存じないのは当然だと思うんです。私も知らなかったんですよ。たまたま西区とか北区、よく車で行って歩くんですけど、この廃墟みたいな道は一体何なのかというふうに思いまして、それで秘書課を通じて聞いたら、この神出山田自転車道というのが存在をしているということがわかりまして、いろいろと聞いてみたら、平成2年、かなり前にできて放置されていたと。一言で言うと悲惨な状況であったわけです。

私はやっぱりこれは震災があったからやむを得ないという面もあるわけですけれども、やっぱりいろんなものが放置されているというその中の1つですよね、これは。これはやはりそれ自体、神戸市がつくったこういう公共施設が有効利用されていないということもさることながら、非常に魅力的な田園風景の中を走る自転車道なんですね。これをリニューアルすれば、これはたくさんの人に来ていただける可能性というのがあるんではないだろうかと、それから、やっぱり健康志向という中で、健康創造都市の取り組みにもつながるのではないだろうかということで、リニューアルをし、今回こういうイベントをしたわけです。

今後の期待というのはまさにそのとおりで、たくさんの皆さんにこの美しい風景の中を自転車で走っていただいて楽しんでいただきたいと。そして、この地域にも訪れる方を増やしていきたいというふうに思いますし、また、これはまだ何の構想もないわけですけれども、一種の将来的な可能性としては、この自転車道の周りに例えばアートを設置する、里山アートの1つの舞台にも可能性としてはなり得るのではないだろうか。今、TRANSが行われていますし、六甲山ミーツ・アート、これは大変すばらしい取り組みが六甲山頂でも行われていますけれども、今後のアートの展開としては、このエリアも沿道にそういうアート作品を設置して、それを眺めながら、楽しみながらサイクリングを楽しむということも可能性としてはあるんではないかというふうに考えております。

記者:
1つ、また「BE KOBE」の3カ所目ということなんですけども、まだ規格はわからないんですけど、同じデザインとか、また新たに募集をかけるのか、あるいは今ある2種類のうちのどちらかのようなイメージなのかとかというのは、もうあらかた決まっているんですかね。

久元市長:
ひょっとしたら準備が進められているかもしれませんが、とにかくいいデザインのものができてほしいと思います。

もし準備状況で説明することがあったら、どうぞ。

職員:
まだこれからです。「BE KOBE」のデザイン、縦横の比率等は決まっておりますので、その中での工夫ということになると思います。

久元市長:
しおさい公園のデザインも大変すばらしいですよね。あれは非常にいいと思うんですが、あれとちょっとロケーションが違うので、海のそばからつくはら湖の近くという、水面の近くということでは共通しているんですけど、ちょっとロケーションが違うので、同じデザインにするのか、違うデザインにするのか、デザインに造詣の深い方々の意見も聞きながら検討して方向性を考えたいと思います。

海外出張について(質疑応答)

記者:
アバディーンへの出張に関連してなんですが、今までも神戸で水素都市ということで、水素を燃やしての発電や、そして、オーストラリアから水素を液状にして持ってくるという今実験がまさに進んでいると思うんですけれども、なかなか時間のかかる話なので、今まさに着々とやってはいるものの、出張を通して、もし次、こういうふうな方向性が水素なりの環境、もしくは環境とこの海洋とはまた別なのかもしれないんですけれども、エネルギーや海洋とかに関連して、何かこういうふうなインスピレーションというんですか、方向性はこういうふうなものではないかなというふうなことを思われるところがあれば教えてください。

久元市長:
そうですね。海洋産業と水素というものが、これは別個のものではなくて、やはり結びついているというふうに思うんですよね。現実に今の神戸のサプライチェーンの構築のプロジェクトも、実際にオーストラリアから液体水素運搬船を建造して、これを運搬して、神戸を起点に水素エネルギーを構築していこうということで、広い意味での海の取り組みと水素の取り組みが結びついているというふうに思うんですが、ヨーロッパで感じたことは、やはり北海油田から、これは急速に洋上風力発電に転換をしようとしているということです。そして、北海油田の探査あるいは北海油田の油田掘削施設の構築、そして、北海油田の諸施設設備のオペレーションで使われたテクノロジーが洋上風力発電にも応用されているということ、そして、日本企業もさっきも申し上げましたように参入をしているということですね。

これは、洋上風力発電という再生可能エネルギーの開発ということと、海洋、海上、海中、海底、ここの構築物を建造・管理する技術というものがかなりこれから広がっていくと。そして、この洋上風力発電で得られたエネルギーは、もちろん沿岸で消費されるわけですが、これが今後、送電網などが整備をされて、よりヨーロッパ全体で広域的に使われる方向が見えてきているように思いました。また、これは未知の世界であろうと思いますが、そこで出てきた余剰エネルギーというものを水素に転換をして、場合によったら輸出をするということも想定をしていると、その輸出先としては日本もひょっとしたら考えられるかもしれませんね。そういうような世界の動きということを、これも1つの例ですけれども、例えばそういう動きというものが世界各地で起こってきていることは間違いないわけで、これをWECPに加盟して、そういうような情報というものがより有利な立場で得られるということ、そこから何かすぐ、これに対する取り組みということは、今はまだすぐにはなかなか見出しがたいわけですが、少なくともアンテナを高くして、そういう世界の動きというものをしっかりと把握して、今後の神戸市における水素エネルギーの利活用、これは相当、もちろん今おっしゃいましたように時間もかかるし、いろんな未知の可能性とともに不透明な面もあるわけですが、間違いなく、時間がかかってもそういう方向に動いていくという、世界が動いているということいついては確信が持てた、そういう出張であったと思います。

記者:
じゃあ、日本も洋上発電されたものを買うんじゃなくて、日本でもつくったらどうかなというふうに単純に思ったんですけど、そういうふうなことに神戸が先進的に取り組むとかというのはあり得ることなんでしょうか。

久元市長:
一般的には、日本の近海は急に海が深くなるので洋上風力発電の適地かどうかというところについては、我が国全体としては議論があるところで、少なくとも神戸の近くで洋上風力発電を展開するということは、我が国の中でもそんなに現実的ではないんだろうと。我が国で展開するとしても、もっと違う場所、外洋とか、そういう違う場所になるのではないかと思います。

ただ、我が国で、これは国策ということになろうかと思いますが、洋上風力発電を今後展開していくときに、神戸のさまざまな民間企業がそこに参入をしていくということは十分あると思いますし、そういうような取り組みの中で、これは民間企業が主体的に考えられることではあるとは思うんですが、自治体としてどうかかわるのか、それからアカデミアともかかわって、産学官でそういうような取り組みに向かっていくのかということは、これは将来の大きな産業政策の方向性としては考えなければいけないテーマではないかと思います。

Be Smart KOBE プロジェクトについて(質疑応答)

記者:
あともう1つ、Be Smart KOBEで、かねて実験都市を掲げていろいろな取り組みをされているんですけれども、例えばUrban Innovation KOBEの中でもテーマ自体を提案して、いろいろ進めるというような取り組みもあったかと思うんですけれども、今回の取り組みの、それらとの違いというのを教えてください。

久元市長:
Urban Innovation KOBEは、これはどういうような課題を選ぶのかというのは、基本的には職員の皆さんです。職員の皆さんがふだん、実務を毎日担当している中で、非常に非効率に行われている、あるいはかなりの労力をかけている、あるいは十分に市民の皆さんに伝わっていないとかというような、日常的に疑問に思っているものを庁内で議論をして、これを一緒に解決してくれるベンチャーの皆さんはいませんか、スタートアップの皆さんはいませんかという取り組みなんです。これはかなり成果を上げていると思いますし、これは今後もサイクルをずっと重ねていきたいと思います。

今回はもう少し幅広いです。つまりスーパーシティー構想というものもにらみながら、一定のエリアにおいて、そこで丸ごと未来都市を念頭に置きながら、あるいは夢見ながら、そのエリア全体での展開を考えられるような分野、あるいはテクノロジーというものを幅広く募集をしたい。だからUrban Innovation KOBEであれば具体的な課題というものが行政の側からあって、これを解決するためのテクノロジーとか手法とかを募集しているわけですが、今回の場合にはその前提がないわけです。ですから、かなり幅広いイメージで参加していただきたいと思います。

記者:
今の質問にちょっとかかわるところもあると思うんですけど、Urban Innovation KOBEのプラスPですかね、そちらではより幅広く提案を募集していたかと思っていまして、今回は六甲山と海、港のポートアイランドということで、この2つに絞るというのは、やはりこの2つが、何か課題というか、ここでやってほしいという思いがあるからかなと思ったんですが、そこについて課題とか、これを解決してほしいというのがあれば教えてください。

久元市長:
ポートアイランドはまさに、シーズもあると同時に課題もある、一定の集積もあるし、さまざまなシーズもあるし、同時にさまざまな課題もあるというふうに思っているエリアでして、海上文化都市ですから、ある種の実験をすることができる条件というものも備えているんではないか、それから、周りからある程度、隔絶されているわけではありませんけども、市街地とも違う1つの地域を形成しているわけです。このエリアを想定して実験をするということを考えたわけです。どういうエリアを想定するのかということについては、ほかにも可能性がなかったわけではありません。例えば西神中央周辺のニュータウンもあるかもしれませんけれども、一定のエリアを考えた時に、エリアの設定をしやすかったということと、やはり医療産業都市を展開してきて、いろいろな企業の集積も進んだ、研究所や病院、大学の立地も進んだわけですが、やはり町としての魅力、それから利便性、ここでいろいろなビジネスを展開したり研究をしておられる方が、ここの町をすごく魅力的なものだと感じているのか。確かにそこは実験をする場所でもあり、研究をする場所でもあり、あるいはビジネスを展開する場所ではあるけれども、そこのエリアがすごく魅力的なものなのかというと、あるいは便利な都市なのかというと、そこはいろいろ大きな課題があるということも事実ですね。こういう課題を我々が知らない未知のテクノロジーとか、あるいは発想とかを入れることによって、かなりこれをリノベーションしていく可能性があるのではないかということですね。

六甲山は六甲山で一定のエリアが想定をされます。ここも非常に、当然眺望もいいし、自然環境もいいけれども、いろんな課題があるということは長く指摘をされてきました。そこに、こういう課題を解決するための切り口として、全く新しいテクノロジーを導入して、これを解決するというアプローチということが非常に魅力的なのではないかということを想定したわけです。

記者:
ありがとうございました。

もう1点、市長としてはどういう企業、特に限定しないのかもしれないんですが、スタートアップなのか大企業でも、いわば幅広くなのかですね。というのと、何社ぐらいを選定する予定なのか、もしあれば教えてください。

久元市長:
全く今は何もありません。

それから、企業のタイプもベンチャーやスタートアップに限らず、日本を代表する企業も含めて、大いに関心を示していただいて、相談をしていただければと願っています。

記者:
今の質問に関連してなんですけども、六甲山もポーアイもわりとクローズドなところで、実験がしやすいという部分での選定ということでいいのかという部分と、もう1点、ここにはいろいろな例示がされていますけども、つい「ドラえもん」とか「鉄腕アトム」の未来ぐらいしか想像できていないんですけども、市長の中で例えばこういうのとか、ありがちなのだとセグウェイみたいな移動体だとか、新たなさらにそれを超えるちょっと便利なちょこちょこ動けるものとかというのは、何となくあるのかなと思ったりするんですけど。

例えば、こういうのができたらいいなという、わりと前向きな、もしかしたらまだ図面もないようなものかもしれないですけど、何かありますか。

久元市長:
最初のご質問で、ポートアイランドと六甲山がクローズドだと言い切るのもちょっとね。ただ、一定のエリアが設定しやすいという意味でということであれば、そういう発想この2つのエリアを想定している。しかも海と山というのが神戸のイメージとわりと沿っているということで、この2つのエリアを考えたわけですね。

後段のご質問はちょっと私の能力ではお答えをしにくいわけで、とにかく全く新しい発想を自由に民間企業の皆さんに出していただきたいと思いますね。

海外出張について(質疑応答)

記者:
WECPの話にちょっと戻るんですけれども、このネットワークというのがどういうものかというのは私も字面で見るようなイメージしか持てないわけですが、石油ですとかガスですとか、そういう既存のエネルギーの産業に大きく基盤を持っているような都市がもともと主体になってできた組織かと思っているんですが、そこへ神戸が水素という全然違うエネルギーでもって加盟したということは、どういう意味があるかということですね。

あと、実際に神戸が新しい情報にしても、ほかの町とはちょっと違うんじゃないかと。どのあたりに、いろんな多分、同じエネルギーといってもさまざまな種類の違う方たちが一緒にいらっしゃるんでしょうから、どのあたりについて神戸が貢献できて、なおかつ利益を得られそうかというところをお話いただければ。

久元市長:
過去はそうだったんですね、そうだったという意味は、ここに加入している都市の大部分は石油ガスのエネルギーを産出する都市であったわけですね。それで繁栄もしてきた。しかし、それが曲がり角に来ている。それは、個々の都市もそうですし、世界全体がそういう化石燃料からの転換を図ろうとしている。多くの都市が今までの石油ガスからの転換を図っています。模索をしていると。

まさにそういうWECP自身もそういう転換期にある中で、石油ガスに基本的にかかわってこなかった神戸が水素エネルギーというものを進めていく、そういう神戸がここに加入したということについて、アバディーンのクロケット市長もそういう理由で神戸を推薦していただいたと思います。そこをチャールズ皇太子も評価していただいていると思いますから、今後のWECPの転換の方向性ということと、神戸が今、そんなに時間がたったわけではありませんが、取り組んできたということがマッチしているのではないかなと思います。

例えば、中東の都市も加盟しているわけですけれども、石油の採掘からもっと違う、例えば、太陽光パネルを大量に展開して、むしろそちらのほうにエネルギー源を見出していくということにかなりかじを切っています。そして、いろんなテクノロジーを使って一種の未来都市のようなものも構想しているという都市もありますね。

そんな形で、さっきのスマートシティーとも重なるところがあるんですが、やっぱりエネルギーを生み出す都市というのは、一種のそこから富を得られていて、その富を活用して新たなテクノロジーの展開を図ろうとしている動きも、短時間の総会の参加からもあったわけですけれども、見ることができました。これはなかなかすぐに神戸がまねすることはできないわけですが、いずれにしてもさっき申し上げましたように、そういう世界の動きを、今度WECPに加入することによって、情報としてもかなり体系的に得ることができるのではないか。

そういう意味で、総会は年に2回ありまして、私がこれに毎年参加するというのはなかなか難しいかもしれませんが、当面はできるだけたくさんの職員、たくさんといいましても限度がありますけど、必ず職員が参加をして直接情報をとる、あるいはその議論に参画をするということはとても意義があるのではないかと思います。

その他の質疑応答

福島第一原発の汚染水について(その他の質疑応答)

記者:
先日、大阪の松井市長が福島第一原発の汚染水について、大阪湾の放出も協力の余地はあるという発言があったかと思うんですけれども、神戸としては、近隣の都市としては、市長のお考えはどうなのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
久元市長:おそらく松井市長のご発言の趣旨というのは、汚染水の問題というものを福島県、あるいは地元だけがこの苦労を背負うのではなく、ほかの地域も、つまり、国全体で考えるべき問題ではないかという、そういう発想が根底にあるのではないかと思いますし、そのお気持ち自体については理解できるところがあります。

この問題をほかの地域も含めて考える、つまり、国全体でこれを考えるということになったときに、やはり、その大きな方向性を示すのは、これは典型的に国の役割ではないかというふうに思いますから、やはりまず国において大きな方向性を示した上で、そのことを前提にして、ほかの地域がどうかかわっていくのかということを考えるというアプローチをとるのが適切ではないかというふうに思います。

記者:
直接的に大阪湾への放出については何かご意見というか、お持ちでしょうか。

久元市長:
先ほども申し上げましたように、やはり国が、ほかの地域がどうかかわるのかということを示した上で考えるべきでありまして、神戸市として、そのプロセスがとられていない段階で、この問題について何らかの考え方を表明するということは差し控えたいと思います。

高潮の浸水想定について(その他の質疑応答)

記者:
2点お伺いしたいんですけれども、1点目は、4日に県が公表した高潮の浸水想定のことなんですけれども、市長はご自身のツイッターで、県にはしっかりとした説明責任が求められるというようなご指摘がありましたけれども、その説明でどういったところが不十分だったと感じられたのかご説明いただけますでしょうか。

久元市長:
まず9月5日に神戸新聞が一面であの想定を。一面トップでしたよね。大変驚きました。大変驚いたので、危機管理室の幹部に「これは一体どういうことですか」ということを聞きましたら、「これは国の方針に基づいて県が公表して、県の考え方で、県のスケジュールで公表したものです」という説明があって、そういうことだったので、そうであれば、やはりこれは県の責任で公表したものなので、県がどういう根拠で神戸市内でかなりの面積が浸水をするのか、それから、最大5メートル以上浸水するという、ちょっと今まで我々が考えられなかったような甚大な被害が出るということを県が公表した根拠は何なのかということをやっぱりはっきりさせていただかないと困りますねということを議論いたしまして、そういう気持ちをそのままツイッターで表現をしたということです。

その後、県の考え方は、かなりの大きな、大きなというか、最悪の事態を想定したもので、室戸台風級の台風が910ヘクトパスカルを保持したまま移動し、かつ潮位偏差が最大となる最悪の経路を満潮時に通過し、かつ防潮堤は設計条件に達した段階で破壊をすると、こういう前提だということがわかりました。これが、発生確率は500年に1回から、あるいは4,000年に1回ぐらいの想定だという説明があったわけですね。

当然のことながら、東日本大震災、特に東日本大震災による津波、原発の被害に象徴されるように、やはり想定外の事態ということは当然考えて対応していく必要があるということは当然ですけれども、しかし、やはり地震による津波と台風による高潮というのは前提条件が違うわけで、いきなり生じる地震の災害と、ある程度以前の段階から準備もすることができる台風とはやはり異なりますし、こういう500年に1回、4,000年に1回というような、そういう想定で、これだけの甚大な被害が出ますよということを言われたときに、一体その後、我々はどう対応したらいいんだろうか。その答えというものは、我々は見出し得るのだろうか。

特に、何もしてこなかったわけではないわけです。災害対策は、台風による被害でしたら、強風、暴風によるもの、それから大雨によるもの、河川の氾濫、土石流、高潮の被害、いろいろな被害を想定して、我々は地道な努力をずっと長年続けてきたわけですね。これは国、県、市が協力をして、六甲山の植林や砂防堰堤の築造ということも営々とやってきたわけですね。神戸市が、これは神戸市の事業として浸水対策ということもしっかりやってきて、三宮の南部の浸水被害も、去年の西日本豪雨、台風21号などの被害でも浸水被害がほとんどなかったわけですね。一方で、東川崎町や東灘区の南部の被害はありました。営々と行われてきた事業、そして、それらは効果を発揮し、そして、これからもいろんな努力を続けることによって、これは、我々は軽減できると信じて懸命にやってきたというふうに思うんですね。

高潮対策についても、南海トラフ地震対策を100年に1回のものは既に二、三年前に完了をし、そして、今年度中にレベル2のものも完了する。その結果、我々はあらゆる努力をして被害を軽減したい。そして、それによって、これが完成をすれば、今までの堤内地における想定浸水域の96%は浸水しなくなるという前提で、我々はそういう方向を信じてやってきた。そういう努力は一体何になるんだろう。全く無になってしまうということにはならないのか。一生懸命そういうことをやっても、4,000年に1回の台風になってくれば水没してしまうというふうに言われたら、我々は何を信じて、どちらの方向を向いて仕事をすればいいのか。私は警告をするほうですよ、あなたは仕事をするほうですよということなのかということです。やっぱり多くの人々の地道な努力というものを一体どういうふうに考えているのかということを県に問いただすように危機管理室には申し上げています。

繰り返しになりますけれども、災害は最悪の事態を想定して行うべきです。そうしなければいけません。そのためには、きちんとした努力ということを積み重ねないといけないし、積み重ねてきたんですよ。それに対して、全くそれが役に立たない、無になってしまう。ものすごい、5メートル浸水するんですよ。突然言われて、我々はどうしたらいいのかですよ。ということを、県と検討、相談したいと思っているわけです。

記者:
神戸市としては、今回のその浸水区域図というのが出たことを受けて、具体的に市として市民に対してどういうふうに、例えば説明ですとか、もしくはどう対応していくというところはありますか。

久元市長:
それは県が説明すべきです。

記者:
あくまでも県が責任を持ってこの件に関しては説明すべきだというお考えということですか。

久元市長:
そうです。

神戸新交通の監査結果について(その他の質疑応答)

記者:
すいません、じゃ、もう1点、ちょっと話が変わるんですけど、神戸新交通の監査結果が出たことについてなんですけれども、監査の内容について、まずは市長のお考えをちょっと聞かせてください。

久元市長:
神戸市の労組のヤミ専従問題については、一定の解決を見ることができました。

それに続いて、神戸市の外郭団体である新交通について、これは内部通報によると思いますけれども、不適正な手当の支給ですとか、あるいは不適正な労使間の取り決めというものが明らかになりましたので、私は監査委員に対して監査請求を行い、今回、監査報告が出されました。これについては、大変お骨折りいただいた監査委員の皆様には感謝を申し上げたいと思います。

この監査報告につきましては、私ももちろん読みました。これはそういう報告を、これで事実関係というものと事実関係に対する客観的な監査委員としての評価が明らかになったわけですから、やはりこれを受けて、これは独立した法人ですから、新交通のほうでこれを受けて、1つは再発防止のためのガバナンスの確立ですね。もう1つは、ここで指摘された役員の責任をどういうふうにとってもらうのか、これを明らかにしてほしいと思っておりまして、新交通においてはそのための委員会を設置する。それから、役員等の責任、民事上・刑事上の責任も監査報告の中で指摘されていますから、それを明らかにするための役員等責任調査委員会というものも設置してくれていますから、まずは新交通のほうで、できるだけ早くこの2つの面で方向性をしっかりと明らかにしてほしいと思っています。

記者:
今、「独立した法人」という言葉がありましたけど、ただ、一方で、今回の監査報告の中で、市から出向していた市の幹部とかの法的な責任の、可能性ですけれども、可能性にも言及されてますが、市としての責任というのはどうお考えになりますか。

久元市長:
ここで、監査報告の中で出された内容というものは新交通に関する事柄ですから、これは新交通のほうでしっかりと考えてほしいと思いますし、神戸市から派遣された職員については、これは、神戸市としても独自に必要な、この監査報告をしっかりと踏まえた上で改めて調査を行って、しかるべく対応をしなければいけないと考えております。

記者:
すいません、しかるべきというのは、例えば処分とかも含めて検討するということでしょうか。

久元市長:
そうですね。処分をすることについての根拠というものをどう考えるのか。地方公務員法上の懲戒処分には法的な理由もあるわけですが、実際に、神戸市の職務ではない、つまり、新交通の職務に従事していたときのことの責任というものを、地方公務員法上どういうふうにこれを整理し考えたらいいのかということについては、これは検討すべき課題ということもありますから、いずれにしても、そういう法的な整理をしっかり行った上で、しかるべく対応をするということです。

記者:
もう1点、すいません。今回のこれを受けて、例えば外郭への市の幹部の出向のあり方とか、OBの配置とか、そういったものを見直すというお考えはありますか。

久元市長:
今、この新交通の問題を端緒といたしまして、ほかの外郭団体についても、不適正な労使慣行の存在とか、あるいは、法的に見て許容されないような実務の状況があるのかということについては、別途、通報窓口を設けて、今、情報収集をしているところです。ですから、それによってどういうような通報がなされているのか、その通報の内容が真実なのかどうかということも見きわめた上で、対応を考える必要があると思います。

記者:
わかりました。ありがとうございます。

そごう神戸店の閉店について(その他の質疑応答)

記者:
そごうの神戸店が9月30日に閉店して、10月5日から神戸阪急としてグランドオープンするということで、そごうが神戸に来たのが明治の末のようでして、神戸駅の近く、そして元町を経て、120年ぐらい神戸の中心部にそごうがあったというふうに調べたんですけれども、今回、その屋号が中心部からなくなることについて、どういうふうに受けとめらっしゃるか教えてください。

久元市長:
もちろん、そごうの三宮のお店は、生まれたときから、物心ついたときからありますし、今のそごうの建物ができたのは、たしか1933年、昭和8年かなと思ってたんですけど、明治から?そこはちょっと知らなかったです。勉強になりました。ほんとうに長く、そごうさんが三宮のあそこでお店をずっと続けてきていただいた歴史というものは、やはりこれはすごく貴重なものだと思うし、多くの市民はそごう神戸店になじんできたのではないかと思います。私もその1人です。

同時に、百貨店業界をめぐる状況というのは非常に大きく変わっていきますから、今回、こういう形で新たなスタートを切ると。同時に、そごうのこれまでの伝統というものもおそらく意識して営業を展開されると思いますから、今後、開発が進められる三宮の駅前において、やはり新しい発想や新しいビジネス手法を取り入れた形で積極的にビジネスを展開して、インバウンドの観光客を含むたくさんの皆さんを引きつけるようなお店であってほしいというふうに強く期待をしております。

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