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更新日:2019年11月1日

定例会見 2019年(令和元年)9月4日

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神戸市 人口減少対策「リノベーション・神戸」~人にやさしく明るい神戸へ~ 第1弾に取り組みます!!

冒頭

アバディーンへの海外出張について

久元市長:
私から今日お話を申し上げたい案件は、人口減少対策の第1弾の1件ですが、その前に、海外出張につきまして説明をさせていただきます。

明日5日から9日まで、英国のアバディーンを訪問いたします。アバディーン市を訪問するのは2回目ということになります。

今回の訪問の目的は、世界のエネルギー都市のネットワークでありますワールド・エナジー・シティーズ・パートナーシップ、WECPに加盟をするということです。このWECPの総会が9月7日に開催をされまして、ここで神戸市がこのWECPに加盟をすることができるように対応をしていきたいと思っております。

このWECPというのは、世界の16カ国20都市が加盟をしている団体でして、エネルギー分野のノウハウの共有、メンバー都市間の交流連携事業の実施、あるいは、民間企業とのビジネスマッチングなどを行っております。

神戸市は、水素エネルギーの利活用に取り組んできました。是非この水素エネルギーの利活用を進めていく上で、神戸の取り組みをエネルギーに取り組む各都市に発信し、大いに知見を共有していくということは、大変大事なことであるというふうに考えております。

このWECPにつきましては、今年の4月に加盟申請を提出いたしまして、5月のヒューストンで開催された総会では、寺崎副市長がプレゼンテーションを行いました。今回のアバディーンで投票が行われ、認められれば、加盟が実現するという形になります。

水素エネルギーの利活用に取り組んでいる都市は、神戸が初めてということになりますので、WECPにとりましても神戸の加入というのは意義があることではないかというふうに考えております。

このWECPへの加入によりまして、神戸のエネルギー都市としての発信力の強化、そして、今後の神戸市のエネルギー政策の積極的な展開に役立てていきたいというふうに考えております。

発表項目

神戸市 人口減少対策「リノベーション・神戸」~人にやさしく明るい神戸へ~ 第1弾に取り組みます!!

久元市長:
それでは、資料をお配りしておりますので、人口減少対策の第1弾につきましてご説明をさせていただきます。

神戸が人口減少に入ってきている。人口は、都市の活力のある意味でのバロメーターですから、この人口減少をできるだけ食いとめていくということが重要です。

この人口減少の要因というのは、我が国の社会全体の動きに規定される部分が大きいわけですけれども、そのせいにばかりするのではなくて、神戸市としてもやれる人口減少対策をしっかりと展開していかなければいけないというふうに考えてきました。

そこで、3回に分けて、この人口減少対策を打ち出していきたいと考えております。

今回は、その第1弾ということになります。考え方といたしましては、神戸の町をリノベーションしていくということです。

やはり、どこのまちに住みたいのかというと、そこのまちが魅力のある都市だということが大きいのではないかというふうに思います。ブランド力のある都市に、やはり、住みたいと考える皆さんが多いのではないでしょうか。そういう意味で、まちの質、暮らす地の質を高め、ブランド力を向上させるということが大事になってきます。

幸い神戸は、神戸ブランドというものが従来から確立されてきました。この都市のブランドというものをより高めていくということが重要だというふうに思います。

ただ、神戸の現状は、この都市ブランドということから見て満足すべき状態ではないのではないかというふうに感じています。神戸は、大変近代都市としては歴史が古い都市です。かなり以前から都市のインフラが整備され、まちづくりが進められてきました。しかし、25年近く前の震災によりまして、このまちの従来からある都市のインフラ、あるいはまちの佇まいというものをリノベートできていない、新しくすることができていない、そういう面で課題があるというふうに感じております。

いろいろな施設あるいは公共空間というものが、十分に手が入れられないままに今日に至っていると、そういう箇所がかなりたくさんあります。これは、やはり、自治体としての神戸市のこれまでの取り組みが十分ではなかったという面があるのではないかと思います。この公共空間、まちの佇まいというものをリノベーションしていくと、そういう取り組みを人口減少対策の第1弾ではしていきたいということです。

そういう基本的な視点に立ちまして、3つの観点からリノベーションをしていきたいと考えております。

1つは、明るいまちにしていくということです。これは、神戸のまち全体の雰囲気が暗いということではありません。文字どおり、夜のまちを明るくしていくということです。

若い世代の皆さんとよく意見交換をする機会がありますが、その中で、ほぼ毎回持ち出されるのが、神戸の夜のまちが暗いということです。三宮とか元町の周辺は明るいわけですけど、それ以外のまち、駅前などがあんまり明るくないと。どちらかというと暗いと。それから、まちの中、生活道路なども、照明が十分ではなくて、暗くて安心して歩けないこともあると。そういうような指摘を、特に若い世代、女性の皆さんからお聞きをすることもあります。これは、明るくするということがすごく大事なことだということを、そういうような議論をしているときに感じます。

もちろん、神戸も、この明るいまちにしていくということについて取り組みを行ってきました。そして、それが効果を上げているという面もあると思います。例えば、開港150年で整備をいたしましたメリケンパークは、整備によりましてすごく明るくなりました。神戸のモニュメントをつくる、ライトアップもする、それから、古い船も除却をいたしまして海と空に大きく空間が広がる、夜もライトアップをして明るくなりました。その近くのホテルに勤めておられる女性の方がこんなことをおっしゃっていました。あのメリケンパークのリニューアルの前は、メリケンパークがとても暗くて、夜、仕事が終わってから帰るのが怖いと感じることがありましたが、しかし、あの整備が終わってから安心して帰れるようになりました、そういうお話も聞いたわけです。あのメリケンパークの整備というのは、あそこに訪れる皆さんを増やしたいという思いで造ったわけですが、しかし、意外なところで、夜のメリケンパークが明るくなることによって、あの近くで働いておられる方がそういうふうに感じておられるということを知りまして、やはりまちを明るくするということは大変重要なことだというふうに改めて感じたわけです。

特定の箇所だけ明るくするだけではなくて、後で具体的に申し上げますけれども、まち全体を明るくする、これを行っていくということは、安心して快適に暮らせるまちにしていくという意味で大変重要なのではないかというのが第1の視点です。

2番目が、駅前空間を刷新していくということです。

以前から申し上げてきましたけれども、神戸は、人口減少対策を神戸の都心にタワーマンションを林立させることによって実現をしたいとは考えていません。むしろ神戸は、神戸のそれぞれの地域にバランスよく人口を配置していく、そういうことが重要ではないかというふうに考えてきました。その重要な場所が駅前です。神戸は、戦前から鉄道が発達をしてきた町です。戦後は、この戦前からの電車の路線に加えまして、地下鉄、ポートライナー、六甲ライナーが次々に開通していきました。非常に便利な町ですね。ですから、それぞれの電車、地下鉄などの駅前というものを魅力のある空間にしていく。駅は、近辺に住んでおられる方、電車で通勤通学をされる方が必ず通る場所ですから、ここを明るく魅力のあるにぎわいのある空間にしていくということは大変重要なことではないだろうか。人口をバランスよく神戸市内に配置して、そして人口を増やしていく、神戸に住んでいただく方を増やしていくという意味でも、この駅前というのは大変重要なエリアでありまして、この駅前を刷新していくということ、これが2番目の視点です。

3番目は、やはりやさしいまちにしていくということですね。人にやさしいまちにしていく。これは従来からも取り組んできましたけれども、改めて、この人口減少対策を展開する上で、この視点というのを大事にしたい。神戸は震災から市民が手を携えて町を蘇らせてきたまちですから、改めて人を大切にするまち、人にやさしいまちという、こういう視点を改めて確認し、そのための取り組みをしていきたいということです。

これが第1弾です。まちをリノベーションしていく、神戸のこれまでの歴史あるいは資産を大切にしながら、それをよりグレードの高いものにしていく、その質を上げていく、そういう視点からの人口減少対策ということです。

それでは、それぞれの施策を具体的にどう進めるのかに移っていきたいと思います。

最初は、明るいまちにしていくために、まちなかの街灯を大幅に増設いたしまして、全てLED化をいたします。具体的には、駅周辺、通学路など、生活道路を中心にまちなかの街灯があるわけですが、これを5割アップいたします。1.5倍にするということです。現在ある街灯、約9万6,000灯があるわけですけれども、これを14万4,000灯に増やしまして、約4万8,000灯増やすわけですが、そして、その上で全てLED化をいたします。現在、8万5,000灯のうち1万1,000灯がLEDであるわけですが、これを14万4,000灯に増やしまして、これを増やすもの、従来のものも含めて全てLED化にするということです。この取り組みを令和2年度末に完了させたいというふうに考えています。

こんな形で、今まで暗かったまちが明るくなる。これが、特定のところだけではなくて、まち全体にわたってこういうふうに夜のまちが明るくなる、こういう取り組みをしていきたいということです。

2番目が、防犯カメラの大幅な増設です。

従来から防犯カメラの整備を行ってきました。防犯カメラは大幅に増えました。しかし、これまで行ってきた防犯カメラは、自治会などの地域団体に対する助成として行ってきました。その結果、どういうことが起きているのかと申しますと、非常に熱心な自治会のエリアは、あるいは不幸にして過去に犯罪が発生して、犯罪の発生に非常に敏感になっている自治会のある地域には、ものすごくたくさんの防犯カメラがある。しかし、そうでないところについては防犯カメラがない、あるいは、場合によったらほとんどないというふうに、非常に防犯カメラの配置に濃淡があるということがわかってきました。

そこで、これを解消するためには、自治会、地域団体に対する助成ではなくて、神戸市が事業主体となって直営で設置をするということが必要ではないだろうか、そういうふうに考え方を転換いたします。2カ年で約2,000台を神戸市が直営で新設をするということにいたします。主要駅周辺、それから全小学校区、163校区あるわけですが、ここに平均10台ずつ増設をいたします。これは令和3年度末までに整備を完了したいというふうに考えています。

2番目の柱が、駅前空間の刷新です。

この駅前空間を順次クオリティーアップをしていきます。これは順次広げていきたいと思っておりますが、当面令和2年度から3年度にかけて、ここに書いております甲南山手、六甲道、灘、鷹取、伊川谷について、駅前のライトアップ、樹木や植栽の整備、ライトアップ、それからベンチ、モニュメント、上屋などの整備をしていきたいというふうに考えています。

それから、駅前の駐輪場のクオリティーアップですね。ママフレエリアというふうに、子育て、いわゆるママチャリ用の駐輪場を造っているわけですけれども、この整備を加速させていきます。9駅、これは今年度中に整備をしたいと考えております。

それから、鉄道事業者との連携で駅舎を美しくする。これは始めるので、補正、今年度中の事業としては2駅ということになりますが、これも順次広げていきたいと考えております。

それから、駅前空間にさらにLED街灯を増設する。駅前駐輪場のLED化をする。これは、市内の全駅の駅前空間に、景観に配慮いたしました約5,000灯のLEDを整備いたします。大体1駅について約50カ所ぐらいのLED街灯が増設をされるということになります。これは先ほど申し上げたまちの中全体の街灯の整備とは別に、それぞれの駅の空間にこういう街灯を整備するということです。つまり、駅前が見違えるようになるような姿になってほしいと、そういう願いを込めています。

あと、個別の話になりますが、来年の10月までに北神急行の運賃を大幅に引き下げる予定にしております。北神急行が市営化をいたしますと谷上駅と三宮間の運賃が大幅に下がるわけですが、この谷上駅の拠点性というものが高まることになりますから、谷上駅にできるだけたくさんの皆さんに来ていただきたい、通勤通学のルートとして谷上駅に来ていただく方策を考えたいというふうに考えておりまして、谷上駅のバスロータリーの改修、それから、谷上駅にアクセスする神戸三田線、有馬街道ですね、この渋滞対策に着手をし、スピード感を持って完成をさせたいと考えております。

3番目の、人にやさしいまちということですが、これは今までいろんなことをやっておりますので、これに対する追加メニューということになるわけですが、3つの対策を考えております。

1つは、やはり残念ながら神戸の出生数は近年減少傾向をたどっています。子ども・子育てに対する支援というのは切れ目なく、女性が妊娠をし、出産をし、子どもさんが高校卒業ぐらいまでの間の、子どもさんの成長過程に応じて適切な支援対策を行っていかなければならないわけですが、何よりもやはり子どもさんが神戸で生まれたということが市民全体にとってとても喜ばしいことであるということ、それをみんなが感じるとともに、お祝いの気持ちを伝えたいと。そういう意味で、子どもさんが誕生した場合のこべっこウエルカムプレゼント、プレゼントをお渡ししたいというふうな取り組みです。

平成31年4月2日以降に誕生した子どもさんがいる世帯に、神戸にゆかりのある品物などを掲載したカタログギフトを贈呈し、そして、そこから好きな商品を選んでいただく。神戸に関連する商品が入っているカタログギフトから選んでいただくという取り組みです。第1子が1万円、第2子が1万5,000円。第3子が3万円。そういう形でのメニューを予定しております。こういうウエルカムプレゼントが1つですね。

もう1つは、やはり今問題になっているひきこもりの相談支援体制ですね。これは前も、ひきこもりに対する対応というのは相当力を入れていかなければいけない。それでこの検討会議の設置をしたわけですが、しかし、やれることはすぐにやっていかなければならないということで、今年度から、来年の1月頃からということになりますが、ひきこもり支援室を新たに設置いたしまして、相談機能を充実させます。さらなる支援策も検討していきたいと思いますが、まずは相談をする体制というものをしっかりと作っていきたいと考えております。

3番目は犯罪被害者に対する支援の充実です。神戸は、犯罪被害者に対する支援メニューというのは全国の自治体でも相当進んだレベルにありましたけれども、さらに、残念ながら全国的に犯罪が発生し、そして被害者の方がさまざまな困難に直面をされる、そういうような方々に対して、やっぱりできる限りの寄り添った対応をしていきたいということで、これまでの支援策に加えまして、配食サービスの実施についての費用の補助ですとか、犯罪に遭われて残念ながら住宅も大きな被害を受けた、これを復旧させたり防犯対策を行う上に対しての補助、それから、犯罪の被害に遭われて今のところには住めないので、どこかに一時避難をしなければいけない、そういう一時避難場所の提供、あるいは裁判手続に関する旅費の補助。それから、犯人が捕まらない場合に、被害に遭われたご家族の方が犯人の逮捕を呼びかけるさまざまな活動をされることもあります。そういうような活動に対して、ひょうご被害者支援センターに支援をするというメニュー、それから、犯罪被害に遭われた方の奨学金の返還支援制度を初めて実施する。こういうメニューを追加するということにいたしました。

こういう形で、今回は限られたメニューということになりますけれども、人口減少対策の1つの柱として、こういう人にやさしいまちにしていくためのメニューを用意したということです。

私からは以上です。よろしくお願いいたします。

質疑応答(冒頭、発表項目)

リノベーション・神戸について(質疑応答)

記者:
今回、第一弾の発表ということで、テーマというのは3回通して人に優しく、明るい神戸へということになるのかということと、あと、2回、3回というのを今後どういったタイミングで発表されていくか、その2点、お願いします。

久元市長:
まず、人口減少対策というのは、本当にあらゆることをやっていかなければいけない、幅広い対策を行っていかなければいけないということですから、今回はリノベーションということをテーマにいたしましたけれども、第2弾、第3弾は、これとは違った切り口になるというふうに考えています。第2弾は、できれば年内ぐらいに、第3弾は、来年の当初予算に合わせて、当初予算の中のメニューとして考えられるものがないかということで考えたいと思っています。

その第2弾、第3弾はまだ未定ですけれども、第1弾はどちらかというと魅力づくりですね。神戸のまちとしての魅力を高め、その魅力を新しく神戸に住みたいと考えられる方にアピールしていく、あるいはまちのグレードや質を高めることによって、神戸に住んでいただく方に対するアピールを強めていくという、そういう観点からのものですが、第2弾のものは、人口減少対策にもう少しストレートに直結するようなメニューというものが考えられないか。

これはまだこれからの課題ということになりますが、例えば、ストレートに住宅供給ですね。住宅供給というものができないか。これは、神戸は周辺都市と違いまして、未利用地が大変少ないので、住宅供給についてはかなり制約があるわけですけれども、住宅用地あるいは住宅供給そのもの、これは民間にお願いする部分というのはかなりありますが、そういう住宅供給ですとか、それから空き家、空き地対策の抜本的な強化ですね。それから、神戸の特徴というのは、大阪や京都と違いまして、人口集中地区は3割未満で、広大な里山地域がありますね。農村地域があります。そういうところに人口定住を図っていく取り組みというのは行ってきたわけですけれども、これをより強化していくための取り組み、そういうようなものが柱になってくるというふうに思います。

記者:
この今回の財政措置についてお伺いしたいんですけれど、基本これは9月の補正予算から順次盛り込んでいくというようなイメージでしょうか。

久元市長:
今日ご説明いたした、お願いをしたものは、基本的には9月補正で対応したいと思っています。

記者:
これは、全体的に予算規模としてはどれぐらいになるんでしょうか。

久元市長:
事業費や、これは予算規模に直結をしますので、今精査中です。

記者:
今回の対策で、例えば防犯カメラのように各校区に平均10台ずつというふうに満遍なくする政策もあれば、例えば人口減少でも、減り方が大きいところもあれば、市内ではそうでもないところも、濃淡があると思うんですけれども、そのような濃淡を何か考慮して、今回こういうところで力を入れたとかというのがもしあるのであれば、教えてください。

久元市長:
今回は、先ほども申し上げましたけれども、バランスよく神戸の発展を図っていく。特に、駅前に人口を誘導するために、駅前の整備をしていくということが非常に重要ですから、できるだけ満遍なく対策を講じるということにいたしました。

例えば、比較的、西区や北区、須磨区、垂水区などで人口が減っている一方で、東灘区、灘区は人口が微増してあるわけですけども、そういうようなところの駅前も整備をする、駅前のリニューアルをするということにしていますから、全体を考えながらの施策ということになっています。

ただ、先ほど申し上げました谷上、これはもともと北神急行の運賃を値下げするというのは、やはり北区、北神地域ですね、北神地域だけではなくて、北摂地域にもメリットが及ぶとは思うんですけれども、そういう意味では、やはり人口の減少が目立っている地域に対する施策でもあるわけですから、今回、谷上の駅前のリニューアルをするというのは、これはそういう人口が減っているところに対する対応であるというふうに考えておりますから、そういう要素ということも部分的には盛り込んでいるということです。

記者:
1点、人口減少対策なんですけども、わりと今回の第1弾というのは、ある意味、長距離砲というか、種をまいて花が咲くまでに時間のかかるタイプのものかなと。言ってみたら、人口減対策というと、あちこちの自治体が出す場合、よく場当たり的なというか、即効性のあるようなものを打ち出してくるところが多いんですけども、市長としては、今回、第1弾から3弾まであるということなんですけども、どういう思いを込めて考えてらっしゃるのかということと、第2弾でできるだけそういうストレートなものをということだったので、そこはわかるんですけども、第1弾としてはこういうふうなと、例えば住んでいる住民にまず居ついてもらって、好きになってもらってという部分が多いのかなという感じはするんですけども、いかがでしょうか。

久元市長:
やっぱりまちの雰囲気を良くしたいということですね。神戸のまちは非常にいい雰囲気のまちだと思うんですけど、やっぱり震災もあって、まちのリニューアルというのがなかなか進んでいないエリアもかなりあるわけですね。進んだところは進んだわけですけど、かなり進んでいないところもある。その象徴が、若い世代の皆さんから毎年言われている、夜のまちが必ずしも明るくないということですね。これは長距離法とおっしゃいましたけど、これは一、二年のうちにかなり明るくなるんですよ、間違いなく。さっきご覧いただいたようなイメージに神戸のまちの至るところがなっていってもらえればいいと思うので、それはできるだけ短期間のうちにまちのイメージ、雰囲気が明るく良いものになってほしいなというふうに思っています。

そして、そのことに着目して、神戸に住みたい、人がどこに住むというのは、いろんな要素を考えて住むわけですから、これがすぐ決定打になるというわけではありませんが、少なくともプラスの方向に働くような施策を今回はいよいよしたということですね。

海外出張について(質疑応答)

記者:
アバディーンに関連してなんですけども、先週、TICADのニュースでたびたび市長が全国ニュースにちらちら映っていたので、それとあわせてなんですけども、今回のそういう外向けというか外国との関連で、神戸というのが、先日のTICADでも映っているのを拝見したので、どういうふうな立場で神戸として産業とかまちづくりの方には活かしたいのかなと思ってらっしゃるのかなというのが1点。

久元市長:
もちろんまちづくりの面もないわけではありませんが、やっぱり海外との交流あるいは海外に対するアピールというのは、やはり神戸経済に良い影響をもたらしたいという思いですね。海外の都市との交流も、もちろん市民交流というのは非常に大事なんですけど、それは当たり前のことなので、やはり市として、自治体としてやる以上は、それがやはり目に見える形で神戸経済界にもいい影響を与えるようなものにしていきたいということですね。

アフリカの場合には、まさにTICAD、政府が取り組んでいるアフリカへのアフリカ開発会議の取り組みというのは、アフリカは今後間違いなく大きな成長が予想される。その成長に対して日本経済にメリットのある形でかかわっていくということ。同時に、このアフリカが抱えているさまざまな課題、人材の育成など、これは神戸も役割を果たしていますけれども、そこに貢献をしていくということが我が国にとっても非常に意味があることだと思いますから、そこに神戸もかかわっていくということですね。

それから、このアバディーンについては、やはりエネルギー分野、エネルギーというのはもちろん地球環境、地球の温暖化に対する対応という面もありますが、エネルギー、環境分野というのは、ある意味で成長分野でもあると思うわけで、そういう意味で、世界各国の動きというものをWECPに加入することによって、直接神戸としてもキャッチアップしていく、取り込んでいく、そのことがエネルギー産業を今後、これは時間がかなりかかると思うんですけれど、それに繋げていくということですね。

一言で言うと、やはり神戸が直接グローバル経済に、グローバルコミュニティーに繋がっていくということです。そういうような繋がりというものを、今後成長が見込まれる分野に焦点を絞りながら積極的に関わっていくということは、これは国際都市神戸として非常に大事なことではないかなという思いを持っています。

その他の質疑応答

IRについて(その他の質疑応答)

記者:
カジノIR関連のことでちょっと伺いたくてですね、県知事会見でも聞いたんですが、10日ほど前に横浜の林市長が横浜市として推進していきたいということを表明されまして、改めて全国の自治体が今表明するという動きを示しているところが出てきていますし、同じ関西でも和歌山、大阪なんか同じ大阪湾で示してきているところもあって、神戸としては同じ関西で示している都市があったり、あるいは同じ港町、言ってしまえば外国人観光客、インバウンドを取り込めていないとも指摘されるところで横浜が手を挙げたということなんですが、神戸市のスタンスとしてはいかがでしょうか、その点お願いします。

久元市長:
このIRについては国もギャンブル等依存症対策基本法をつくり、また、IR整備法もつくっているということですから、これは国全体として取り組んでいる、そして、そういう国の政策に呼応して、横浜などの自治体がこれに取り組もうとしていると。これはやはり、それぞれの自治体の経済の活性化や地域振興という観点から取り組んでおられるということだと思います。

私は、個人的にもカジノに対して特段の違和感はありません。行ったのはマカオで1回行っただけで、それだけなんですけれども、特に違和感もないし、カジノが悪いとも思いません。我が国全体としてそれは必要なことだと思います。

ただ、神戸でこれを展開するということについては、やはり合意形成が困難だと思います。既にカジノについて、明確にカジノは良くないという意見をお持ちの方はたくさんおられると思います。そういうふうに直接私に言ってこられる方もいらっしゃいます。一方で、カジノを積極的に推進すべきだという意見は神戸市民の中でないわけではないとは思うんですけど、大きな声にはなっていないと思うんですね。そして、経済界からもそういうような声は聞いてはおりません。

ですから、カジノを積極的に推進すべきだという声は神戸では大きくないと思いますし、そういう中で、ですから、推進していく理由というのがなかなか見出しがたい、そして、これをやれば一定の経済的なメリットというものはあるかもしれないけれども、そこに至る合意形成というのは非常に大きな困難が予想をされるわけで、そこに大きな労力を使うということについては、あまり魅力を感じないということですね。

就職氷河期世代について(その他の質疑応答)

記者:
就職氷河期の世代の支援についてお伺いしたいんですけれども、宝塚市が募集されて600倍以上ですか、何かすごく集まっているということなんですが、神戸市でも検討されたりというようなことはあるんでしょうか。

久元市長:
結論から言うと特段の検討はしておりません。就職氷河期の方がその前後の世代に比べて就職もなかなか困難であったし、その後、様々な難しい状況に置かれているということは報道されているとおりではないかなと思うんですが、これを自治体としてこれに対して対応するとしたときにどういう方法があり得るのかということについては、これまでの検討では十分な答えを見出し得ていないというのが正直なところです。

もし、有効な手だてがあるのであれば考えたいと思いますし、必要なのかもしれませんが、今のところは答えは用意をしておりません。宝塚市は宝塚市の考え方で進めておられるんだと思いますけれども、極めて限られた人数の方を雇用することが膨大な数の就職氷河期の皆さんがおられる中で、どのような意味があるのかということについては、これは宝塚市のやっていることが悪いというわけではありません、そういうことを考えれば、同じことを神戸市がやることに大きな意味は見出せないのではないかなと思います。

商工会議所の要望について(その他の質疑応答)

記者:
一昨日の日なんですが、商工会議所の要望活動があったと思います。神戸空港の機能充実、アクセス改善ということで、今回、初めて商工会議所として地下鉄、空港、三宮、新神戸を繋ぐということを求めて、アクセス改善自体は3空港懇でも求められていることですが、まず1つが、アクセス改善全体として今後どう進めていくかということ、もう1つが、新しく今回あった鉄路、鉄道に関して、今どのようにお考えか、その2点、お願いします。

久元市長:
空港へのアクセスの有力な手段がポートライナーになっているわけですが、このポートライナーについて改めて運行状況を検討してみましたところ、神戸空港の利活用が今以上に進んだとしても、全体の輸送能力ということは今のままでも確保できるのではないかというのがとりあえずの結論です。

ただ、午前8時台がものすごく混雑をしていて、これはぎりぎりのところまでダイヤは充実しているんですけれども、まだ混雑しているということは事実ですね。これに対するアクセスは早急に考えないといけない。これはバスを主体とした、連節バスも含めてですね。この8時台の対応というのを早急にやっていかなければいけないというふうに思います。

あと、新神戸とのアクセスについては、やはり港島トンネルを延伸して、道路で新神戸につなげるというのが今のところは現実的ではないかというふうに考えておりまして、今、国とも協議をしながら、その調査・検討を進めていきたいと思っております。

1つは、さらに、ポートライナーについて、三宮から新神戸に延伸するというのは、これは巨大な事業費がかかる。それから、三宮に新しく駅をつくらなければいけないわけですけれども、これも、技術的には可能であるにしても、相当な工事が予想されますし、これ自体にも巨費がかかる。そして、巨費をかけてつくったとしても、地下鉄が既にあるわけですから、そこと重複することになりますので、採算性という面では非常に難しいのではないかというふうに考えておりまして、やはり、先ほど申し上げたように、神戸空港と新神戸駅については道路を基本に考えていくということが現実的ではないかというふうに思います。

我々はそう考えているんですけれども、しかし、一昨日でしたでしょうか、商工会議所からは、新線、地下鉄というお話もありまして、これはおそらく神戸空港が大きく機能を強化するということを想定すれば、目先のことだけではなくて、もっと大きな夢を持って、神戸空港をもっともっと拡充をして、そして、そのことを前提にしたアクセスを考えるべきではないかというご提案だと思うんですね。そこは我々の視野には今のところは入ってこなかったんですけど、そういう検討も、長い目で見たら求められる面もありますから、その場で家次会頭にお返事をいたしましたのは、「そうであれば、商工会議所と神戸市で実務的に共同研究をしましょう」ということを申し上げました。ですから、これから、膝を突き合わせて、侃々諤々の議論をして、共同研究をして、その可能性を模索していくということ、これはこれで意味があるのではないかというふうに思います。

記者:
今おっしゃった共同で実務協議、研究していこうということなんですが、具体的な、じゃ、いつ始めるんだとか、いつごろ結論を出そうとか、どっちが事務局を・・・。

久元市長:
いや、結論は、先に結論があるのではなくて、まず共同で、そういう可能性があるのかどうかとか、とにかく同じテーブルで実務的に共同で研究をしましょうということを申し上げた。ですから、できるだけ早く、まず第1回の勉強会をやったら良いと思います。やるようにしたいと思います。

記者:
それはオープンなのかとか、いつなんだとか。

久元市長:
1回目は、常識的にはオープンでなくやるんでしょうね。

記者:
今の話の続きなんですけれども、その共同研究というのはどれぐらいの規模でとかという具体的な話は既にありましたか。

久元市長:
一昨日そういうこと、やりとりをしたばかりですから、ちょっとまた、その後、関係部局とはまだ相談しておりませんので、お答えをする材料はないんですけど、そういうことは会頭とやりとりをしましたので、できるだけ早くやりたいと思います。

国際フロンティア産業メッセについて(その他の質疑応答)

記者:
あと、別件なんですけれども、明日からものづくりの祭典とでも言うんでしょうか、国際フロンティア産業メッセがポートアイランドで始まりますけれども、これにかける期待とか思いがあれば教えてください。

久元市長:
国際フロンティア産業メッセは、やっぱり、ものづくりで経済が成長してきた神戸にとりましては大変大事なイベントだというふうに思います。やはり神戸の企業、神戸だけではない、神戸近辺の企業、兵庫県の企業が、やっぱり自信作のさまざまな製品とか、あるいはサービスとかシステムとかというものを出展していただくと同時に、やっぱり未知の分野のそういう商品、製品、サービスというものを吸収するという意味で、そこで1つの化学反応のようなものが起きてくれば、なおこれは意味があるメッセになるのではないかなということで、大変期待をしております。私は明日からスコットランドに行くものですからちょっと行けないんですけれども、大変期待をしております。

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