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更新日:2019年11月1日

定例会見 2019年(令和元年)7月26日

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発表項目

全国初!防災チャットボットが消防団員をつなぐ『消防団スマート情報システム』の構築に向けて実証訓練を実施

久元市長:
私から今日お話を申し上げたい案件は1件です。

消防団のスマート情報システムというタイトルの資料をお配りしておりますが、LINEを使いまして消防団の皆さんが災害が起きた現場で情報を収集し、これをLINEで消防本部に送付し、そして、これをチャットボットで整理をして、地図上に被害状況も含めて整理し、そしてその情報をもとに、今度はLINEを使って、その現場で活動している消防団員の皆さんに情報を提供する、そういうシステムです。

資料をお配りしておりますが、スクリーンでも用意をしておりますので、ご覧いただきたいと思います。

まず、去年の12月に、このLINEを使った災害時の情報収集の実証実験を行いました。275人の市職員や防災関係者が市民役となってスマホを持ってもらって、そこに必要なアプリを搭載し、そして被災状況、これはあくまでもダミーの情報ですけれども、収集し、これを防災チャットボットに提供し、そして地図上にこれを表示すると、こういう実験を行いました。ご覧いただきました皆さんもいらっしゃると思います。

これは、LINEを使った情報収集なんですね。情報収集をして、これを一覧性のある形で地図上に表示をするというものです。

次の写真が、去年の訓練のときの模様です。

今回は、これを消防団員の皆さんに特化した形でおこなおうというものです。

基本的な消防団の役割、動きですけれども、災害が発生をいたしますと、消防本部から消防団員の皆さんにメールあるいは緊急サイレンで出動指令を出します。そうすると、消防団員の皆さんは、消防団本部あるいは消防団の器具庫などに集結をして、そして災害活動を実施する。そして、活動報告は、消防署を通じて消防本部に通知されると、こういうことになります。

今回は、それが通常の場合なんですけれども、事前にLINEで防災チャットボットの登録をしていただくということになります。神戸市内に約4,000人の消防団員の皆さんがいらっしゃるわけですが、スマホを持ってらっしゃらない方もいらっしゃいますから、大体1,000人ぐらいの皆さんを想定して、登録をしていただくというふうに考えております。

そこで、地震あるいは豪雨などの災害が発生をいたしますと、消防本部から防災チャットボットを通じて、LINEで消防団員の皆さんに災害情報の提供をしていただきたいと、こういう依頼をいたします。

そうすると、消防団員の皆さんは、災害の現場に関する情報をLINEで、例えばスマホで写真を撮るなり、あるいは、位置情報などを一番最初に入力するわけですが、写真を撮ってもらったり、あるいは簡潔な文字を入力してもらって、これを防災チャットボットに提供するという形になります。

防災チャットボットが情報を受け取るわけですけれども、しかし、不足している情報がありますから、そういうときには、チャットボットは自動のコンピューターシステムですから、チャットボットで必要な情報依頼を自動でさらに追加の情報を消防団員の皆さんに求めるということになります。そして、防災チャットボットで聞き取った内容につきまして、消防本部が指定する項目をAIが整理し、地図上に表示するということになるわけです。そして、地図上では、どの地域でどのような災害が発生しているのか、それから、画像が添付されていれば、さらにリアルタイムの情報が共有できるということになります。こういうふうに、被害情報も含めた地図上の情報を消防本部、それから消防署、そして消防団員の皆さんも共有する、確認することができるということになります。

さらに、全体状況というものを消防本部が確認すると、今度は現場の最前線で活動している消防団員の皆さんに活動支援情報をLINEで発信するということになります。必要な指示を消防本部からおこなえるようになるわけです。そして、想定以上に被害や危険度が大きければ、緊急退避もLINEで指示をすることができます。

このように、消防団員の皆さんに最適な活動支援情報を発信するということで、消防団員の安全管理ができ、効果的な活動が可能になるというわけです。

簡単に説明をさせていただきましたけれども、どういう効果があるのかということは、やはり早期に災害の全体像を把握することで、災害対策本部での迅速、的確な判断が可能となり、被害の軽減につながると考えております。また、緊急時に危険情報をLINEで一斉伝達することができますから、災害現場での最前線で活動する消防団員の皆さんの安全性が飛躍的に向上することになると考えております。

間もなく震災から25年になりますが、25年前の阪神淡路大震災のときには、当然、こういうシステムはなかったわけです。当時は、この1号館のエレベーターも停止して、消防局の担当職員は階段で展望室まで駆け上がって、そして、神戸の町の被災状況というものを目で確認したと承知しております。当然ながら、見渡したとしても得られる情報は限られていただろうと思います。

また、よく知られておりますように、東日本大震災のときは津波などで多数の消防団員が殉職されました。254名の消防団員が亡くなられたと承知しております。LINEで消防団員の皆さんに、直接、消防本部から的確な情報提供をすれば、危ないときにはすぐに退避をしてもらうという行動にもつながるわけで、消防団員の皆さん、危険と隣り合わせで災害活動を行っていただいているわけですが、消防団員の安全を守るということにもつながるのではないかと考えております。

これを実験いたしまして、できるだけ早く、その実験の状況を見てということですけれども、それでうまくこれが作動するということであれば、できれば台風シーズンの9月にはこれを本格運用することができればと考えております。

それでは、私の説明ではなかなかわかりにくかったと思いますので、今日はLINE株式会社公共政策室長、AI防災協議会の事務局長でもあります福島直央さんにお越しいただいておりますので、実際の動作につきましてご説明いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

福島氏:
今ご紹介に預かりましたLINE株式会社公共政策室長の福島と申します。本年の5月1日から、神戸市の危機管理室のレジリエンステクノロジーオフィサーの委嘱を受けております。

それでは、今回ですけれども、神戸市様と弊社も参画しているAI防災協議会の取り組みといたしまして、LINE版の防災チャットボット、SOCDA(ソクダ)と呼んでおりますけれども、こちらについてのご説明をさせていただきたいと思います。

こちらのチャットボットですけれども、内閣府のSIPという戦略的イノベーション創造プログラムというものがあるんですけれども、そちらで開発をしているものになります。

それでは、画面のほうを表示していただけますか。

こちらの画面、これは、先ほど消防本部から指示を出すという話をいたしましたけれども、こちらの画面から、ここに東灘消防団と出ているんですけれども、消防団に対して、例えば災害のときに、消防団全体に対して送るというのもできますし、個別の消防団にも送れるんですけれども、個別の消防団に対して、ここから、じゃあ、情報提供してくださいということを送ることができるというものになります。こちらを送って送信するというボタンを押しますと、次の動画のページを出していただけますか。

ここからは、消防団の方のLINEがどういうふうに動くかということを見るんですけれども、ここに通知が来るんですね。「地震が発生しました。団員は情報を収集して状況を報告せよ。」と来るときに、ここで災害情報登録というボタンを消防団の方が押すと。そしたら、まずテキストに色付けがされ情報を要求されるので、「高速道路が倒壊しています。」と答えたところ、ここで登録しますと、じゃあ、それはどこにありますかと位置情報を聞かれるんですね。位置情報をここで登録していきます。この地図の場所ですと。さらに、じゃあ、ほかに写真とかありますかと聞くわけですね。ここで写真を登録していきます。これで高速道路が壊れているという写真が送られるということになります。

ここまでで登録なんですね。すごく簡単に終わるんですけれども。そうすると、これが地図上に表示されるようになります。この地図は、ブラウザでもいけますし、スマホ上でもいけるようになっています。

すいません、最初に見るときはログインしなきゃいけないので、ちょっとログイン画面が出ちゃいましたけども、ここでちょっとこうやってみると、ここに何か出てきていますよね。ここで、ここに何か来ていますよと。こう押すと、実際に今ここに来ていますと、こういうふうに高速道路が実際に壊れていますよという写真が見えるということになります。

これを消防団員皆さんに対して行っていくということになりますので、そうすると、こういうふうに一気に情報が集まってくるわけです。ここら辺とかになると188件とか記載していますけれども、いろんなところに情報が来ますと。

さらに、こちらに情報の種類があります。これはちっちゃいので、後で見ていただいたほうがいいかもしれませんけれども、例えば、建物とかライフラインとか道路とかを選んでいただくと、災害情報に応じてそれだけが表示されますので、しかも、これを個別に選びますと、先ほど出たように写真が表示されると、そういうようなことを今進めているところでございます。

こちらは、まず最初にやる第一弾という位置づけでございまして、地図上、これだとまだ見にくいであるとか、もしくは、先ほど登録することに、高速道路が倒壊していると、それだけしか登録しておりませんけれども、例えば、そのときに、じゃあ、けが人はいますかとか、そういうことを返したりとか、そういうこともやっていきたいと思っておりまして、これは、実際にこれから続けていく中で、こういう情報も登録したほうがいいね、こういう情報も見えるようにしたほうがいいねということを実証していきながら、そこを改良していくと。それに神戸市様にもご協力いただくということで進めさせていただいているところでございます。

私からの説明は以上でございます。

久元市長:
福島さん、どうもありがとうございました。

このように、LINEを使った情報収集というのは各地で行われていると思いますが、消防団員の皆さんに対して情報提供依頼を行い、そして、消防団員の皆さんから情報を提供してもらって、地図に一覧性のある形で表示をし、消防団員の皆さんに必要な指示や要請をする、こういう取り組みは全国でも初めてだというふうに承知をしております。実験の結果を見て、9月から本格運用を始めていきたいというふうに思っております。

私からは以上です。

質疑応答(発表項目)

防災チャットボットについて(質疑応答)

記者:
先ほど、昨年12月に実証実験を行った際には一般の市民の方も含めてされたと伺ったんですけれども、今回その消防団員に限定された理由というのは何かあるんでしょうか。

久元市長:
去年のときは、防災関係者、職員も含めて市民役として参加していただいて、幅広く情報を収集するということでした。今回は実際に災害活動に従事をする中核部隊である消防団員の皆さんに限った理由は、1つは、幅広く情報提供を呼びかけるということは、それはそれで意味があるわけですが、情報の精度というものに少し疑問符がつくという側面もあります。消防団員の皆さんの情報は、そういう意味からいうと、これは確度が非常に高い正確な情報が収集できるということですね。そして、去年行った実験は、先ほども申し上げましたが、情報の提供をしてもらうと。情報を収集し把握をするということが目的でしたけれども、今回は実際にそれを消防団員の皆さんにフィードバックして活動に役立てていただく、そして、消防団員の皆さんの安全を確保すると。消防団員の活動に対する支援ということも含まれていますから、そういう意味で、かなり異なるものだと思います。

記者:
この消防団員の方が実際に上げられた情報というのは、あくまで消防本部の方が把握するものであって、市民の方とかは特段見るものじゃないということですか。

久元市長:
先ほども説明がありましたように、消防本部ですね。各消防署、消防本部、それから、危機管理室、こんな大きな災害が起きるときには災害対策本部が置かれることが多いと思いますが、それから、消防団員の皆さんが共有をするということで、市民の皆さんが共有するということはありません。

記者:
先ほどの説明で緊急待避というのがあったと思うんですけれども、これは何か基準みたいなものってあるんでしょうか。

久元市長:
消防局ほうから答えてもらいます。

職員:
緊急待避といいますと、その災害の写真の状況とかを見まして、ここは避難しないと。大体、団員1人では活動しませんので、4人とか5人とかグループ出活動しますので、その中でその団員の、ある団員の撮った写真が、これはかなり危ない状況、例えば土砂崩れが起こるかもしれないとか、河川が溢水しているじゃないかという状況でしたら、そのグループ全員に逃げてくださいと、安全なところまで待避してくださいというのをLINEでチャットボットで返します。また、誰が送ったかということまでわかりますので、非常時の場合にはその携帯電話に直接電話をかけて、仲間全員声かけて避難してという形の緊急待避方法をとることも、今回新しくできることになると思います。

記者:
今、消防団員の方ってかなり高齢化が進んでいると思うんですけども、このLINEって、皆さんどれぐらい使われているんでしょうか。それ、スマホは自分のやつを持ってはるという前提ですかね。

職員:
団員さんもスマホを全員が持っているわけではないです、実際。約4,000人いますけども、おそらく半分ぐらいかなと見ております。その中でまた1,000人ぐらい。なぜ先ほど1,000人をまずは目標、登録していただけたらなと思っているのは、やっぱり4人か5人でチームで行動いたしますので、その中のお一人でも持っていらっしゃると、現場の情報がお互い本部とも現場ともやりとりできるということで、1,000人を目標にしております。

記者:
できれば課題を抽出してうまくいくよう、そんな大きな問題がなければ9月にも本格運用したいということかと思うんですが、その際には何か、今それぞれ持っていらっしゃる方が個人的に手を挙げていただいて登録してもらうということだと思うんですけど、何か推奨するですとか、あるいはちょっとスマホを持っていない方には持ってもらうようにお願いするとか、何らか広げるような取り組みというのは考えていらっしゃるんでしょうか。

久元市長:
消防団員の皆さん4,000人ですから、従来から当然のことながら各消防署は消防団員の皆さんと頻繁に接触しているわけですから、その趣旨を丁寧に伝えることはできるというふうに思います。ぜひこれを機会にスマホを持ってくださいというようなお願いをするかどうかというのは、それはそれぞれの判断で行ってもらえればいいというふうに思いますが、やはり先ほど説明がありましたように、1,000人を目標にできるだけ登録をしていただくような取り組みをしたいというふうに思います。

記者:
すいません、関連してもう1つ。昨年は市民の方も広く情報を、災害が起きた場合を想定して実験を行ったということなんですけど、おそらく消防団員の方の今回のものは、すぐになるべく実際に使われる形にやっていきたいということだと思うんですが、市民の方も参加してということのこちらのほうは、並行していつでも対応できるというか、そういう本格運用みたいな形にはなっていくんでしょうか。

久元市長:
それはまたこれからの検討課題だというふうに思います。去年の実験の結果を踏まえてさらにこれをどういう形で実用するのかということは、今検討しているところです。

記者:
LINEの福島さんにちょっとお聞きしたいんですけども、今回この取り組みをすることにLINE側としてどんなメリットがあって、どんなことを検証したいのかというのと、こういう仕組みは全国に広げていきたいと思われているのかということを教えてください。

福島氏:
私どもLINEという会社は、もともと3.11を契機として生まれた会社でございます。3.11のときに、皆さんも覚えていらっしゃるかと思いますけれども、携帯電話が通じませんでしたし、メールも届かなかったということを覚えていらっしゃるかなと思います。そのときに我々、メッセージングサービスというものが重要だということで開発されたのがLINEというアプリでございまして、このアプリをつくったのは2011年6月でございます。今年でやっと8周年を迎えたところでございますけれども、このようなことをきっかけにつくられたアプリでございますので、私どもの中で防災に関する取り組みというのはずっとやらなきゃいけないものだというふうに思っていたものでございます。今回、私どもがある程度皆様に使っていただいて受容いただいているという状況がある中で、こういう仕組みをつくることで、より皆さんの役に立つんじゃないかということを思いましたので、じゃ、これをやってみようということで考えているところでございます。
何を検証するかということでいいますと、まず1つは、先ほどちょっとお話しさせていただきましたけれども、消防団の方が報告するのはあまりおかしな報告は来ないとは思っているんですけれども、例えば高速道路が崩壊しましたみたいな話だったらわかりやすいんですけど、例えば火が出たと言われたときに、「火が出たって何?」ということだと思うんですね。火事なのか、それともちょっとした小火なのか、それとも全然違う話なのか。そういうのが、何が来たのかということについて、じゃ、そこをちゃんとAIを使って問い合わせをして、例えば、じゃ、火が出た。「それは火事ですか」だったりとか「小火ですか」と聞いて、それに対して返ってくるものを見て、じゃ、「火事です」と言われたら、じゃ、それは被害者がいるんじゃないかというふうに想定をして、じゃ、「その被害はどれぐらいありそうですか」「けが人はいますか」「救急車は必要ですか」ということを聞いていく。

そうやって聞くことを、消防団1,000人いらっしゃいます。例えば今回1,000人の方が参加していらっしゃるとしたら、じゃ、1,000人の情報を司令部の方が全部一個一個聞いていくのは無理だと思っているんですね。であれば、1,000個を全部AIがばあっとやって、大体正確な情報を集めてくれば、それをもとに災害対策本部だったり消防団だったり消防本部だったりと、そこが決断ができるだろうと思っておりますので、そういうAIの精度を高めるということをまずやっていきたいと思っています。

もう1つは、先ほど表示した地図ですね。地図も、先ほど市長が施設を見て、すぐここが一番危ないなと、多分、今のじゃわからなかったと思うんですよ。なので、市長の方が一目で見て、あ、じゃ、ここをまず対処しなきゃいけない、災害対策本部でここをまず対処していかなきゃいけないというのが判断できるような地図をつくっていく、そういうようなことをまず検証していきたいなと私たちとしては思っております。
もう1つ、全国に対して広げるかどうかということですが、もちろん全国に広げたいと思っております。それは消防団向けの話もありますし、市民向けの話もありますけれども、どちらも全国に展開したいと私どもとしては考えておりまして、ただ、その展開の仕方は多分それぞれあると思うんですね。消防団向けのものはやはり市ごとで基本的に管理していくものだと思いますし、市民向けのものは市ごとではなくて、むしろ全国区でやったほうがいいかもしれない。それはもしかしたら地方ごと、例えば近畿地区とかやったほうがいいかもしれないとか、その辺はどういうふうに展開すればいいのかも含めて今検討しているところでございます。それをやる場所としてAI防災協議会というものをつくりまして、AI防災協議会のほうで検討させていただこうと思っているところでございます。

記者:
まず市長に、全国初とあるんですけれども、これ、どこの部分が全国初というふうにかかっているのかちょっと確認をしたいんですけど。

久元市長:
先ほども申し上げましたように、LINEで幅広く情報収集するということは行われていると思うんですが、消防団員に特化して、消防団員の皆さんから情報を集めて、そしてこれを消防本部あるいは危機管理室で全体状況を把握して、そしてその全体状況をもとに今度は個々の消防団員の皆さん、消防団員全体、あるいは個々の消防団員の方々に必要な指示なり、あるいは場合によったら退避の命令を行うと。こういう消防団員を対象にして一連の対応をするという試みは、初めてというのは、これは論証するのがなかなか難しいんですけれども、我々が調べたところでは初めてではないかというふうに考えているわけです。

記者:
消防団員と消防本部を、要するにそういう情報共有に使われるのは初めてということですか。

久元市長:
そうです。情報を集めて、全体状況を把握し、全体的な判断のもとに個々の消防団員に対してあるいは消防団員全体に一斉に必要な指示、情報提供を行うと。こういう一連のフィードバックを含めた一連の流れ、これは初めてではないかというふうに考えているわけです。

記者:
福島さんに。昨年、尼崎と丹波篠山で、行政でのAIを用いるというLINEでやってはったやつがあったと思うんですが、それの精度はたしか6割か7割で今正確性があるというふうに、たしかこの前中間報告が出てたと思うんですけども、今回かなりこういうのって、命にかかわる正確な情報が必要なものかと思うんですけども、こういうやりとりが9月にもできるというのは現実的にはどうなのか、精度的にはどうなのかという課題はどの辺にあるんですか。

福島氏:
まず、丹波・尼崎のものについては、あれは行政への質問に対するFAQというものを返すというものでございました。なので、行政に対して「住民票をどうやってとればいいですか」であるとか、「この手続どうやればいいですか」ということを、問い合わせが来たときに、それに対して何を返すというものをつくっていたものでございます。そのときにやはり行政側に対する質問っていろいろなものがありまして、もともとFAQに入っていないものがいっぱいあったということでございます。

今回につきましては、少なくとも登録された情報については全部入っていきますので、そういう意味では、命にかかわるものも含めていろんな情報が入ってくると思いますけれども、まずその情報が集まると思っております。もう1つ、その正確性ににつきましては、9月なのか、正直なところそこは我々も、こういうときはちょっと難しいんですけれども、結局、実際に皆さんに登録する機会がないと、AIがなかなか育っていかないというところがございます。行政の質問であれば皆さんが常にやるわけでございますけれども、災害のときは災害が起きたときにやはり情報をやっていきますので、常にすぐに成長できるかどうかは正直我々もちょっとわからないところがございます。

もう1つ、私ども、最初からこれ、まずざっくりと状況を把握するためにつくっております。なので、個々の情報が正しいかどうかというのもあるんですけれども、一方でまず全体として、大規模な災害が起きたときにどこをまず最初にやっていかなきゃいけないかというときのツールとしてつくりましたので、そういう意味では個々の情報が正しいかどうかのところについては、今後やはり精度を上げていかなきゃいけないものだと思っています。そういう意味で、今回神戸市の消防団様にこれを使っていただきますけれども、そのときに先ほどもお話がありましたけれども、緊急時には多分電話をするとか、緊急時にはほかの手段も使うんだと思っています。これだけを使うということは今のところまだ想定できないのかなと思っておりまして、それが実証実験という名前をつけさせていただいているというところだと考えております。

記者:
この8月4日の実証訓練では消防団員の人数、その実験に参加される人数としてはどれぐらいの規模を予定されて。

職員:
今、月曜日に、団員にコマーシャルいたしまして、今登録してくれているのが、先ほどの情報では177名です。当日、消防団の新人研修がございますので、そこの団員さんたちにもこういうのがあるんですということで、登録を、もししてくださる方はそこでしていただいて、人数を増やしていくと。まだ訓練まで時間、日にちがございますので、あとは積極的に呼びかけていこうと思っております。

記者:
参加できる数の方だけ参加していただくという形。

職員:
はい。ほとんどの団員さんは自宅とか自宅近辺にいらっしゃって、市民防災総合センターって消防学校なんですけれども、そこに集まってくるのは70名ほどの新人の団員さんになります。そこで講義形式でやったり、画面で実際に災害情報が集まってくるところを団員さんたちに見ていただく、こういうやりとりが実際行われますよというのは見ていただく、そういう研修の場にしようと思っております。

記者:
わかりました。ありがとうございます。

あと、市長にもう1点、この9月ぐらいをめどに本格的にということなんですけど、このLINEのシステムを使用する基準とかというのは、例えば震度2以降だと絶対にこのLINEが機能するようになるとか、それとも、もっとちっちゃい規模の被害、台風とか、そういった何かちっちゃい被害の場合でも活用していくという常設的な意味での活用になっていくのか、その運用の仕方というのは、何か基準みたいなのは決められる予定ですか。

久元市長:
これ、基本的には、私は消防本部の判断で柔軟に使ってもらえればいいというふうに思いますね。まず実験を行って、これを検証して、そして9月に本格運用をすると。これは、先ほども福島さんからお話がありましたように、まだまだ試行錯誤の段階ですし、ほかの伝達手段との組み合わせもありますから、試行錯誤をしながら、これを、対象を広げていくというような考え方になるのではないかなと思います。

その他の質疑応答

フジドリームエアラインズの就航について(質疑応答)

【その他の質疑応答:フジドリームエアラインズの就航について】

記者:
今日、フジドリームエアラインズさんが10月に神戸-松本路線と神戸-出雲路線の運行をする方針を固めたと正式に発表されましたが、これを受けて、市長の受け止めですとか何か今後の展開など、あれば教えてください。

久元市長:
今日、お話がありましたように、フジドリームエアラインズの方から、神戸空港から神戸-松本便、それから神戸-出雲便、それぞれ1往復、毎日2便を就航させたいという発表があったというふうに承知しております。実際にこれが実現するかどうかは国土交通省などとの協議も要るというふうに思いますけれども、こういう形で発表されたことは、大変これは、神戸空港設置をしている神戸市としては歓迎したいというふうに思います。何よりも、神戸空港の就航都市が広がるからですね。信州方面にはこれまで路線がありませんでしたし、山陰方面は、かつてはありましたけれども、今はありません。こういう形で神戸空港の利活用が広がっていくということは、とてもこれはありがたいことだというふうに思っています。

1.17追悼集会のための臨時便運行について(質疑応答)

【その他の質疑応答:1.17追悼集会のための臨時便運行について】

記者:
今日、市民の有志の方が、来年の1.17の追悼集会に合わせて臨時便の運航をしてほしいというような要望書を出されたと思うんですけれども、それについて、市長のご見解とかあればお伺いしたいんですけど。

久元市長:
これは、そういう要望が行われたということは私も担当部局から聞いております。来年は震災から25年の年ということですので、これはぜひ前向きに検討したいというふうに思います。要望されておりますのは市営地下鉄の西神・山手線、それから海岸線というふうに承知をしておりますので、ぜひ前向きに考えたいというふうに思います。

参院選の結果について(質疑応答)

【その他の質疑応答:参院選の結果について】

記者:
まず、先日の参院選の結果について受け止めをお伺いしたいんですけれども、兵庫は自民、公明、維新というその3議席は変わらなかったわけですが、ただ、維新がトップ当選で自民党が3位に滑り込むというような結果ですけれども、市長としては、今回の結果についてはどのように受けとめてらっしゃいますか。

久元市長:
参議院議員選挙は、一般的には政権選択の選挙ではないというふうに考えられておりますが、しかし、参議院議員選挙の結果、内閣の交代につながったことは何回もあります。そういう意味からいいますと、今回の示された民意は、安倍内閣の継続、政治の安定ということをやはり望んだのではないかと。そして、そういうような大きな選挙の全体の民意の方向性というのは兵庫県においても変わるところはなかったのではないかというふうに思います。

記者:
4月の統一選でも維新が神戸市議でも第3会派に躍進するとか、なかなか維新の影響というのが県内でも存在感が出てきているように思うんですけど、その辺は市長としてはどのようにお感じになっていますか。

久元市長:
やはり維新の本場、本場というのは適切ではないかもしれませんが、維新の政治活動の中心は大阪でありまして、そして、大阪では大阪万博あるいは大阪都構想に関する議論が非常に活発に行われている。一種の改革に対する期待というものが、そういう期待が維新への投票行動につながっているのではないかなというふうに感じています。

庁内での働き方について(質疑応答)

【その他の質疑応答:庁内での働き方について】

記者:
もう1点、話はちょっと変わるんですけれども、本庁舎の再整備の関係で、庁内、各部署がいろんなところに分散していって、移転していると思うんですけれども、いろいろ分散すると、これまで一緒だったものが分散されるので、話し合いとかの場とかでなかなか不都合なこともあると思うんですが、その辺は、効率的な働き方が求められる中で、何か工夫とか、どのようにしていくかというところを教えていただけますか。

久元市長:
1つは、これまでもテレビ会議というものをやっておりますし、これをもっと使っていくということが大事かなというふうに思います。実際、私自身は、かつてこのテレビ会議で局長会議、局区長会議などをやったこともあるんですが、あまり使われていません。わざわざ私のところにレクに来てもらうよりは、そういうテレビ会議などでやりとりをするほうが効率的だというふうに思います。

その一方で、イントラネットを使ったチャットラックとか、あるいは電子会議室が、これはかなり頻繁に使われているようです。私もこれで発信をするんですけど、残念ながら局長・区長からの返事がほとんどないので、やや悲しく思っているんですけれども、区長同士の皆さんはこの電子会議室で活発に議論をしていると。自分らだけでやるのなら私にも返事ぐらいしてくれたらいいんですけど、残念ながらほとんど返事がないです。何でかな?

それはともかく、電子会議室とかチャットラックでかなり活発に議論が行われていると思いますので、そういう方法で、離れていてもコミュニケーションをとる手段は整備されていて、支障なく、かつ効率的に仕事ができる体制は整えられている。これを職員の皆さんがうまく使っていくということではないかなというふうに思います。

ガソリン販売の規制について(質疑応答)

【その他の質疑応答:ガソリン販売の規制について】

記者:
最近、ガソリンの個人への販売をわりと制限するべきだ、あるいは何か規制ができないのかという話が出てきているんですけれども、市長はそれに対して何かご意見等はありますでしょうか。

久元市長:
まず、あのような凶悪な犯罪にガソリンが使われたと。あの犯罪の原因というのは、いろいろとこれは分析していかないといけないと思うんですが、ガソリンが使われたということは紛れもない事実でして、やはり何らかの対応が求められるというふうに思います。

この点につきましては、きのう、関西広域連合でも議論になりまして、国に対して緊急要望しようと。必要な法律改正も含めて国に対して要望しようという大きな方向性については合意がなされています。やはりこれは地域性がある問題ではなくて、国全体として対応していかなければいけない問題だというふうに思いますから、これはやはり国、総務省消防庁を中心にしっかりと対応していかなければいけないというふうに思います。

あわせて、この問題につきましては、昨日付けで、必要な協力依頼の通知が消防庁から届いておりまして、小分け販売時における運転免許証等による購入者の身分確認、購入者名・販売日時・販売数量及び購入目的を記録すると、こういうようなことを求めるという通知が来ておりますので、早速これはガソリンスタンドなどの事業者団体に要請をしているところです。

この問題は、ガソリンの小分けというものを規制することが、本来は望まれるわけですけれども、しかし、実際このガソリンは、特に、私も札幌に3年、青森に4年勤務したことがありますが、積雪地帯においてはガソリンを除雪に使うということが不可欠です。それから神戸でも、やはり、特に農業機械、農家の皆さんがこのガソリンを小分けして、それで、消防法令の基準に合致した容器で運搬してこれを使うということは、これは農作業をする上で不可欠なので、小分け自体を禁止したり、あるいは厳しく制限をするということは、これはなかなか現実的ではない面もあります。大変難しい問題ですね。

まずは、国からこういう協力依頼が来ておりますから、これを市内でしっかりと徹底するということと、国における検討をしっかりと行っていただきたいというふうに感じています。

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