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更新日:2019年11月1日

定例会見 2019年(平成31年)4月11日

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発表項目

新神戸・御影に託児機能付コワーキングスペースがオープン

久元市長:
よろしくお願いいたします。
今日、私からお話を申し上げたい案件は2件です。

1件目は、子供の子育てを楽しみながらキャリアアップをする託児機能付きのコワーキングスペースを新神戸、御影にオープンすることにいたしましたので、内容につきましてご説明を申し上げたいと思います。

今、女性の就業を応援していくということ、これは社会全体にとって大変大事です。我が国全体が大変な人手不足の時代でして、今後とも現役世代が減少している中で、女性に就業していただくということは大変大事です。そして、現実に子育て世代の約9割の女性が就業を希望されているという状況にあります。女性の就業を応援していく、特に子育て期間中の女性の就業を応援していく、そして子育てをしておられる女性に就業の機会を拡大していく、大変重要です。

しかしながら、現実には出産、子育て期間中の女性の労働力は、特に30代ですけれども、低下する傾向にあります。そういう中で、女性の活躍を推進していくということ、これは非常に大事なことで、神戸市としても、兵庫県や国などと連携をいたしまして、就労を支援するさまざまな取り組みを行ってきました。

具体的な支援策といたしましては、保育所などの整備による仕事と子育ての両立支援、また、妊娠、出産、子育てに対して切れ目のない支援を進めてきたところです。

次ですけれども、神戸におきましても、女性の労働力率、全部の女性の中で働いておられる方の割合ですけれども、30代が低下する傾向にあるわけです。40代になりますと、職場復帰が進む。これはしばしばM字型カーブというふうに言われてきたわけですが、我が国全体で、やはり、この30代に対する支援を強化してきましたので、このMがだんだんぼやけてきたという面はあります。しかし、依然として30代はまだ低下するという傾向にあります。

神戸は、従来から女性の就業率が低いというふうに言われてきました。全国平均よりも低かったわけです。全国平均と神戸市の就業率の差ですが、2005年、2010年、2015年、これは国勢調査でこの就業率がわかるわけですけれども、まだ全国との差はありますが、神戸市の努力、あるいは経済界の皆様方のご支援などによりまして、大分縮小してきました。

一方、子育て世代に実施をいたしましたアンケートでは、専業主婦の方、あるいは数は少ないですけれども、女性が主に働いて男性が家事や子育てをしている、そういうような少数の方もいらっしゃいますが、この両方の皆さんの中で、何らかの形で働きたいと考えている方々が、内訳は正規職員あるいは非正規職員として働きたい、パートやアルバイトとして働きたい、希望が合えば働きたいというような方、内容はいろいろありますけれども、全体として働く意向があるというような方は約9割いらっしゃいます。

そういうことを考えますと、女性の就業促進をするためには、就業したいのに就労ができない女性の希望をかなえていくということが大変重要です。

そこで、これらの課題に対する支援の1つとして、平成29年度に仕事と子育ての両立支援拠点整備事業を実施いたしました。具体的には、新長田にママスクエア神戸新長田店、こういうような支援拠点を整備することにしたわけです。今、大変たくさんの女性の方にご利用いただいています。

ここは、子供さんがここで遊び時間を過ごしながら、親が子どものそばで働けるキッズスペースを併設したテレワーク用のオフィスということです。お母さんが子供さんと一緒に、そばで働ける環境を整備したわけですね。ここで働いている女性の皆さんは、コールセンターなどのバックオフィスの業務に従事していただいています。

特徴といたしましては、保育所などの既存施設を利用しなくても、子育ての状況に応じた勤務形態や就労シフトなどの柔軟な働き方ができるということです。

こういう対応をしてきたわけですけれども、仕事と子育ての両立を支援する、そういうニーズはまだまだありますから、新たに神戸市といたしまして、そういう仕事と子育て両立支援拠点を行っていただく事業者さんを募集してきました。そこで、今回は保育機能つきコワーキングスペースという新たな形態を提案していただきました株式会社078の提案を採択させていただきました。

この支援拠点整備事業は078With-Kidsという事業です。地下鉄の新神戸駅前と阪急御影駅前にオープンいたします。フリーランスとして働く方や在宅ワークが可能な職場で働く方のニーズを見込んでおります。

つまり、先ほどの新長田のスクエアは、そこでコールセンターなどの決められた仕事を行っていただくという形態ですけれども、このコワーキングスペースは、いろいろな方々が異なる仕事、ご自身のお仕事、例えばフリーランスの方もいらっしゃれば、それから、それぞれ別々の会社に勤めておられて、在宅勤務ができるような仕事を与えられている方、そういうような仕事をここの場所に持ち込んでいただいて、そして、一緒に仕事をしていただくということ、そして、託児スペースがついているということです。さらに、御影では企業型の保育所も併設いたしまして、保育機能つきのコワーキングスペース、こういう拠点をつくるということにいたしました。

今日は、提案事業者であります株式会社078代表取締役の西山志保里さんにお越しいただきました。どうもお忙しいところ、お越しいただきましてありがとうございました。すばらしい提案をしていただきましてありがとうございます。

西山さんから具体的に事業の内容を説明していただければと思います。よろしくお願いします。

西山氏:
はい。皆様、ありがとうございます。株式会社078の代表取締役、西山志保里でございます。

私は、官民一体でつくるこのプロジェクトは、神戸というまちの魅力をつくる、これが今回のプロジェクトのゴール、テーマだと思います。まちの機能をアップデートする、ここに暮らす人々がここで暮らすことをよりよく思って、ここで育みというものをつくっていただく、それが今回のコンセプトになっています。この仕組みがこの神戸から日本中に、または世界中に広がることを私は願っています。

昨今、多様な働き方、皆さん、企業に依存しない、また、行政に依存しないで自分たちで自立して自分たちのまちをつくろうというような形で、自分たちの価値を社会に提供していくフリーランスという働き方などをされる方も増えております。

女性もそうです。女性の就労率のお話も先ほど市長のほうからございましたけれども、力を持っていても、キャパシティーがあっても、その環境がないということで断念していたり、また、自分自身を信頼することなく、また自分自身を過小評価して、社会に飛び立っていかないという方々もいらっしゃることも事実です。そういう方々がフリーランスから、また、今から一歩を始めようとする、こういう創業支援のオフィスから、自分の力を信じてまちに貢献したいという人をつくっていけるような場をつくりたいなと思って、まず、プロジェクトの提案をさせていただきました。

「子育てしながら働く」を可能にということをテーマに、子供ができたからといって休業ができない、それで子育てを断念する、産むことを選択しないという人たちが出ないようにすること、または、社内でのキャリア切れというものを懸念して子供を産むのをやめようかなとかという形の少子化になってしまっているのはとてももったいないと思いまして、こういうプロジェクトをつくらせていただきました。

また、弊社は、今、6期目に入るんですけれども、フリーランスの男性たちが、自分がフリーだからといって、女性がしっかり働いてくれて、自分が自由だから子供を預かるんだという方々もとても多いです。そういう方々も集中してお仕事ができる場という形をつくりたいと思いました。

それで、神戸市さんと一緒につくらせていただく078With-Kidsという場所は、まず、コワーキングスペース、多目的スペース、そして会議スペースを備えた地域交流拠点となるべき場所にしております。それにジョイントして、企業主導型保育園という形をとらせていただきました。

その企業主導型保育園ですけれども、40名の定員、ゼロ歳から5歳児までに使っていただく場として、新神戸には残念ながらないんですけれども、阪急御影駅のところに、今、新設をしております。5月7日オープン、令和元年の大型連休が終わってのスタート、とてもさい先のいいスタートになると思います。ここからオープンして、この仕組みを広げていきたいなと思っています。

078保育園の活用方法としてですが、まず、フリーランスの方々、個人会員様という形でも使えます。そして、中小零細の企業の方々にも078のメンバーになっていくこと、これは月額5,000円のメンバーなんですけれども、メンバーになっていただくことによって共同利用という形をとることができます。その企業様の育児離職とか介護離職、これがかかわってくるんですけども、サテライトオフィスとして利用していただきたいと思う意味から介護離職もありなんですけれども、そういう会社にまで行って働くことができないけれども、自宅のそばでこういうコワーキングスペースが使えて、自分のサテライトオフィスになるのならと言って使っていただく方々をターゲットとしています。

その中に、預けることへの罪悪感を持たないで、預けることでより子供たちが魅力的な、より成長する過程というものがつくれたらということで、教育プログラムなども入れて実践しています。最新のeポートフォリオなども入れて、幼児期からの行動記録なども取り入れようとしています。

現在、御影につくっております078With-Kids、阪急御影駅から歩いて2分ほどのところです。三井住友銀行の上になります。その場所に120坪ほどのスペースを設けまして、こちら側には企業主導型の保育園、そして、こちら側には078With-Kids、神戸市さんと一緒に両立支援拠点事業として設けさせていただきました。多目的スペースはこの場所にもありまして、保育園とは別に078アフタースクールという形で、学童保育もこの中に入れていくことになりました。それはWith-Kidsの場所を利用して、ここで小学校低学年ぐらいまでですね、お母さんたちが迎えに行かなきゃいけないとか、早く帰らなきゃいけないということを、それを懸念して、学童までも入れ込む形をとらせていただきました。

これが4月25日にプレオープンイベントをやらせていただきますので、もしよろしければこの場所に来ていただきまして、078保育園の、または078With-Kids、この場所を見ていただきたいと思います。ありがとうございます。

久元市長:
どうもありがとうございました。

質疑応答1

新神戸・御影に託児機能付コワーキングスペースがオープン(質疑応答)

記者:
西山さんにお伺いしたいんですけれども、今、会社が6期目ということなんですが、そもそもの事業はどういったことをこれまでなさってきたんでしょうか。

西山氏:
新神戸駅前にありますANAクラウンプラザホテルのオリエンタルアベニューのところで創業支援のコワーキングオフィスとして設置させていただきました。自分が創業にとても困ったということがありましたので、そのエコシステムをつくりたいというところで、創業者のバックアップオフィスとしてコワーキングスペース、コワーキングを利用していただける場にしようとしてきました。

記者:
新神戸のコワーキングスペースを運営されている会社さんということですかね。

西山氏:
はい、そうでございます。

記者:
西山さんにお尋ねしたいんですが、ちょっと教えてほしいような内容でして、コワーキングスペースって最近よく聞くんですが、そして、また女性の働く場が必要だとか、女性が働きたい思いを抱えているというのもよく聞くんですが、創業といいましょうか、フリーランスの女性のお仕事というのがどんなものがあるのかよくわからない中で、ニーズというのがどこまであるのかなという印象を持っているんです。そのあたりはどういう調査というか、後ろ盾があってこの事業を始めようとされているのか、教えていただけますか。

西山氏:
まず、私がもともと専業主婦からの独立ということで、何も知らないまま独立したんですね。何かしらやりたい、何かしら動きたいという思いが皆さんあるということは、女性の立場ですからわりとコワーキングスペースに女性が来てくださるんです。そういう声を聞くことがあるんですけれども、どちらかというとマイクロ起業と言われているすごく大きくスケールするベンチャー的な起業ではなくて、軒先起業というんですかね、自分で自分のことを賄うということから始めようというような、講師業であったり、リスクを伴わないでできるちょっとした趣味起業的なことからやろうとはされています。そこから、自分が小さいことからやり出して、その中で自分のやっていることが社会に価値を提供したいというふうにだんだんビジョンが大きくなってくるというものは経験しています。

ただ、お子さんをお持ちのお母様方、私は今回、マーケティングとして声なき声、声なき顧客の声を聞こうと思いました。コワーキングのスペースに出てこられるとか、動ける方々は男性が多いです。その男性は、出て、私の目の前に来ますから、いろんな意見を言ってくださいます。でも、ほんとうはこういう場があったら行きたいけどな、こういうことをやりたいけどなという女性はあるけれども、後ずさりしてしまうんですね。自分たちが行くような場所ではない、ベンチャーがとか、もっと大きなことを考えている人が使う場所なんじゃないかというところで自分自身が尻込みをしてしまって、結局はおうちにとどまってしまう。それをすることによってコミュニティー形成がうまくいかず、自身の創業の芽がなくなってしまうということが結構多いです。

なので、その人たちが集まることによって自分たちの力を発揮するチームになって、アメーバ式にいろんなプロジェクトをトライ・アンド・エラーを繰り返して、あ、自分たちにもできるんだなということをやってもらいたいという思いでやりましたので、声なき顧客の声を聞くという形ですから、ほんとうにきっちりマーケティングができているんですかと言われると、もしかしたらそうでないかもしれません。

記者:
例えば声なき顧客の1つの一端、どんな仕事があって、こういう仕事をしている人が実際にいますよと、そういう人たちがこの場を使うに違いないですよという具体例というのはありますでしょうか。

西山氏:
どちらかというと、デザインであったりとかコピーライティングであったりとか、それから、いろんな講師業の方が多いです。例えばヨガを教えましょうとか、自分が声楽をやってきたのでお歌を教えましょうとか、自分の持っているキャリアコンサルタントの資格を生かしましょうとか、そういう形です。

発表項目

中央区役所での「外国人相談窓口」の設置

久元市長:
外国人がどこの自治体も増えているところが多いですね。昨年入管法が改正されまして、特定1号、特定2号という新たな在留資格も設けられました。国際都市神戸におきましては、こういう制度改正も影響して、今後とも外国人住民が増えていくということが予想されます。

これまでも現実に外国人住民の神戸市への転入が増えております。特に神戸市の9つの区の中の中央区は、神戸市全体の外国人住民の約27%が暮らしています。中央区民の約1割が外国人ですね。去年の12月時点で約1万3,000人が暮らしておられます。そして、その国籍も110カ国に及んでおりまして、いろいろな意味でこの外国人住民の皆さんが多様であるということが中央区の特徴の1つということになっています。

神戸市ではこれまでも神戸市全体の外国人の皆さんに対する相談として、神戸国際協力交流センター、これは貿易センタービルの中にありますが、ここで多言語による生活相談の実施や情報発信などを行ってきました。日本語教室などもここで行っています。そういうことで、全市的な拠点はここになるわけですけれども、中央区のこういう状況を踏まえまして、このほど中央区において、多言語での情報提供や相談を行う常設の外国人相談窓口を設置することにいたしました。開設日は来週の月曜日、4月15日ということになります。毎週月曜から金曜、午前、午後、それぞれ相談窓口を設置いたします。

相談員は、英語と中国語が堪能な相談員1名を配置いたします。窓口で直接この相談員の方がお話しになるのは英語、中国語ですが、それ以外にもテレビ電話による通訳サポートということで、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、フランス語、ネパール語、ヒンディー語、ロシア語の対応を行います。特に予約は不要です。窓口にお越しいただければ、既に来られている方がおられる場合には少しお待ちいただくかもしれませんが、予約不要で相談に乗っていただくようにいたします。

1つは生活情報ですね。ごみ出しルールや災害時の避難場所などの情報を提供したいと思っております。

それから、さまざまな手続が外国人住民の方には必要になってきますので、そういう書類作成の支援、例えば国民健康保険や国民年金への加入、そういう制度を紹介いたしまして、手続の漏れを防止するとともに相談に応じ、書類作成のお手伝いということもしていきたいと思っています。

それから、外国人住民の皆さんの制度は、国などの機関にまたがっていますので、在留期間の更新申請や職業相談、職業紹介など、神戸市が担当している手続以外のものにつきましても、届け先のご案内や必要な専門相談機関をご紹介していきたいと考えています。
私からは以上です。

質疑応答2

中央区役所での「外国人相談窓口」の設置(質疑応答)

記者:
中央区役所に外国人相談窓口を設置されるということなんですけど、でも、暮らしていらっしゃる方は新しい相談窓口ができても多分知らないと思うんです。それで、外国人の方に対してこういう新しい窓口ができたというのを周知していかれる何か具体的な方法があれば教えてください。

久元市長:
周知がぜひ必要なので、今日、こういう形で発表させていただきましたから、ぜひ周知をよろしくお願いしたいと思います。

それから、神戸市のウエブサイトも多言語化していますが、そこでももちろん情報はアップするわけですよね。

それから、やはり私どもも日本語学校の経営者や責任者の皆さんと意見交換をする機会というのを持ったりしていますが、やはり外国人の方は、国にもよりますけれども、外国人コミュニティーというのがあって、外から来られる方、特にベトナム人の方なんかにはそういう傾向が見られるわけですが、その外国人コミュニティーとSNSなどでつながっているということが多いようですね。

ですから、そういう外国人コミュニティーの中にも今回こういうようなものを設立しますということをお知らせしたり、アップしたりすることが海外の、つまりこれから日本に来よう、あるいは神戸に移り住んでこようと思っておられる方にも伝わっていくというようなこともあるのではないかと思います。もちろん、留学生も神戸市内にはたくさんいますから、大学にもこういう情報はしっかりと提供したいと思います。いろんなルートで知らせていきたいと思います。

その他の質疑応答

統一地方選挙について(質疑応答)

記者:
先日、統一地方選の前半戦が終わりまして、神戸市議選の投票率が初めて4割を割り込みまして、39.98だったかと思いますが、非常に低い数字が出ました。この件に関するご見解と、そして、何が原因と考えられているか、教えてください。

久元市長:
投票率の低下傾向というのは、神戸市の市会議員選挙に限ったことではなくて、全国的傾向です。多くの自治体の選挙、首長選挙、議会議員選挙、両方ありますが、多くのところで過去最低を更新している、非常に残念な事態ですね。これはやはり、そういう我が国全体で生じている問題だと認識をする必要があると思います。

かつては、神戸のような大都市が比較的投票率が低いと、農山漁村の旧郡部、こういうところはものすごく投票率が高かったわけです。そういうようなところも投票率が下がってきている、これはやはり構造的な要因というものがあるのではないかと思います。神戸市会議員選挙については、神戸に特有の事情というのは、私は特に見当たらないのではないだろうか、そういう全国的な傾向が神戸にもあらわれていると思います。

その背景については、やはり国民の政治意識に関する専門家の方々やマスメディアの皆様も含めて、いろんな方々がそれぞれの立場でその原因が何なのかということを、ぜひしっかりと議論して対策を講じていく必要があると思いますが、地方自治の中にいる当事者としては、1つは、地方選挙も非常に投票率が高かった時代というのは、いわゆる保守と革新が激突をしていた時代ですね、そういう時代は投票率が非常に高かったわけです。

もう1つ今回、やはり投票率が高かった地域は首長選挙で言うと、保革が激突をしたとか、あるいは保守が分裂をしたとか、大阪のように維新とほかの政党が激突をしたと、やはり選挙戦が非常に激烈である場合には投票率が高くなるという傾向があると思います。議会議員選挙については、いわゆる政党選挙の色彩というのが薄いケースもありますので、神戸のような大都市の場合には政党選挙という要素もありますが、小規模な自治体にいくとそういう要素が比較的薄れて、個人選挙ということになりますから、そこについてにわかに、すぐに明確な理由というのは見出しがたいという気がいたします。

ただ、これは私のやや個人的な私見ということになりますけど、かつて地方自治体の投票率が高かった時代は、地域社会というものが非常に身近だったという気がするんですね。やはり個人の周りに家族があって、家族の周りに地域社会、つまり自治体があって、特に平成の大合併の前は規模の小さな町村と地域社会というものがわりと一致をしていた地域や時代もあった。そして、地域社会の外に国があり、そして、国際社会があるというふうに、いわば人間と帰属をしている属性とが同心円状にずっと広がっていたと。ですから、一番近いところの地域社会を担う自治体というものが身近な存在であったという気がいたします。

やはりネット社会が進展をすることによって、こういう同心円状的な人間の帰属先の属性というものの同心円的構造というのは、これはかなり変容したのではないかと。ネットの世界で簡単にトランプ大統領のツイッターが見られる、メイ首相の発言もすぐに、リアルタイムでわかるような時代になったときに、本来身近なはずの自治体というものが、意識の面でほんとうに身近なものであるのかということがかなり変わってきたのではないかという気がするわけです。一言で言うと、身近であったから投票率が高かったわけですが、身近でなくなったかもしれない、ひょっとしたら、ここはまだ1つの仮説ですけれど、そういうことをつらつら考えております。

記者:
身近であったから高かった、それがなくなったと、非常になるほどなと思うお考え方なんですけども、地方自治体選挙というのは、まさに神戸市政にとっても非常に重要な問題で、その投票率を上げていくためにいろんな専門家、我々も含めて考えていかなければならないですけども、市長としてどうしていくことが今後必要だと、今おっしゃられる範囲で結構なんですが、何かありますでしょうか。

久元市長:
やはり身近であるということをネット社会の中でどう回復させていくのか、再生していくのかということですね、これは非常に困難な課題ですけれど。あとやはり、身近な問題というものに対する意見の表明の機会であるとか、あるいはこれに参画をする機会であるとか、あるいはこれに対してみんなで解決していこう、行政も巻き込んで解決していこうというような、そういう思いが届くような仕掛けというもの、これが求められていて、そういうような仕掛けの中で、むしろ、ネットというのは海外とも瞬時につながるけれども、身近な地域社会の中のコミュニケーションツールとしても当然使えるわけですね。

ですから、SNSだとか、ウエブサイトだとか、あるいはスマホだとか、こういうものを地域社会の中で人々が、見知らぬ人々も含めてつながっていくような仕掛けというもの、こういうものをつくっていくということが非常に、これは直接は選挙には結びつかないかもしれないけれども、そういう身近な地域社会というものをどうやって、このネットツールというものも、ネット社会の中でのコミュニケーションというものを地域社会の中において緩やかに再生させていくということが、やはり、無縁なようだけれども、地域社会や自治体に対する関心を高め、そこに対する参画の機会というものを、チャンスを増やし、結果的には自治体に対する関心を高め、選挙に、投票所に行く機会を増やしていくということにつながる可能性があるのではないかというふうに思います。

ストリ-トピアノについて(質疑応答)

記者:
先月から常設が始まっているストリートピアノについてお伺いしますが、デュオこうべのところは個人的にもよく利用されているなというような印象ですけど、神戸新聞にも、神戸市外の方からこういう取り組みをもっと広げてほしいというような投書もいただいています。

まず市長に、このストリートピアノの反響についてどう受けとめられているかというのをお伺いしたいのと、今、いろんなところで試験的に複数置かれていると思いますけど、常設も含めて、今後どのように増やしていくのかお考えを聞かせてください。

久元市長:
ストリートピアノは、一番最初にデュオこうべのデュオドームに試験設置したのですが、これはある種の実験だったわけです。よくテレビなどでも、海外の駅ピアノだとか、空港ピアノだとか、そういう番組がありまして、私も何人かの方から「ああいうのが日本でもできたらいいな。神戸でもできたらいいな」というようなお話も聞いたことがありました。ですから、ほとんどお金もかからないし、これを置いたら、海外のような風景というものが神戸でも生まれるかもしれない、あるいは生まれないかもしれない、とにかくやってみようということで、デュオドームでやったわけです。

私は、これは成功だったかなと思います。やはり、デュオドームのまちの景色というものがかなり変わった。今まで人々がただ通り過ぎていた風景が、ピアノを置いて、誰でも自由に弾けるということになったときに、時間帯や雰囲気などにもよりますけれども、そこに聴く人ができたり、場合によったら人垣ができる。そして、子供が弾いていて、弾き終わったら「お嬢ちゃん、上手やったよ。」と声をかけるとか、それからプロみたいに上手な方が弾いていたらものすごい拍手が起きるとか、何かそういう新しいにぎわい、それから人々の会話、コミュニケーションというものが生まれたという気がします。

地下鉄新神戸駅にも置きましたら、これは実際に見ていた人から聞いたのですが、私はその場面には遭遇しなかったんですが、ピアノを弾いていた人と、たまたまトランペットを持っていた人がその場で、全く見ず知らずなのに、そこで何か一緒に合奏したんだそうです。見知らぬ人同士がアンサンブルをしたというのも新しいコミュニケーションですよね。そういう形で、まちの中に何らかの変化が生まれた。

先ほど触れた、地域社会の中でのつながりというものが、より身近なものでなくなってきたということを考えれば、やっぱり新しいコミュニケーションというものをいろんな方法でつくっていくということも必要なのではないかなと思っておりましたので、思わずそういうような場面が出てきたのではないかという気がするんですね。

懸念をしていたことは、例えば通行の邪魔にならないのかとか、「うるさい」と言われるのではないか。特に近くで商売をされている方から言われるのではないかとかということがあったのですが、今のところはそういう苦情は、私が知る限りはないようです。

そういうことなので、この実験はやっぱり続けていきたいと思いますし、デュオこうべについては実験が成功したということで、無期限ではありませんけれども、本格設置をすることにいたしました。

それから、メトロこうべに2台目を試験設置しまして、これも4月8日に一度撤去しましたけれども、ここは卓球場のすぐそばなんですけれども、これも特に問題がないようなので、5月上旬に本格設置をする。

あと、地下鉄西神中央駅に、これはグランドピアノを置きまして、これも本格設置をすることにしておりますし、先ほど申し上げました新神戸駅も、4月下旬から本格設置をすることにしています。

あと、名谷でも実験をしますが、これはまだ本格設置するかどうか未定です。実験の結果を見て、周りの商業者の皆さんからの反応を見た上で考えたいと思いますし、それから、鈴蘭台の駅前ビルの3階については特に問題はないだろうということで、これは最初から本格設置をしたいというふうに考えております。

ですから、神戸市内で5台のピアノがストリートピアノとして置かれると。今後はその状況を見ながら増やしていく可能性も探っていきたいと思います。

記者:
先ほどお金がかからないとおっしゃった意味は、今、市の使われていないピアノを使っていると聞いているんですけど、増やしていくにしても、そういう使われていないものを使うという意味で、お金がかからないという意味ですか。

久元市長:
そうですね。厳密に言うと運搬費だとかはかかるかもしれませんが、しかし、全体から見たらそんなに大きな金額ではありませんね。使われていないピアノを使っているので、もともと倉庫に眠っていたピアノですから、有効活用されていますね。

また、まだこれは庁内で十分議論していませんが、使われていないピアノの寄附を求めたら、ひょっとしたら寄附をしていただける方もいらっしゃるかもしれません。

神戸空港について(質疑応答)

記者:
神戸空港に関してちょっとお伺いしたいんですけども、今日、昼の一部報道で、3空港懇が22日で、運用時間を1時間程度延長して発着回数を1日70回にすることを検討するみたいな報道があったんですけども、そういう情報については市長さんのお耳に入っていますでしょうか。

久元市長:
何回とかというような情報はありません。関経連を中心に関係者で議論されているのではないかと思いますが、私の耳にはその検討状況は届いておりません。

それから、4月22日に開催するという話も承知はしておりません。

ただ、もちろん私どもとしては、空港懇談会、8年ぶりに去年の12月24日にありましたので、できるだけ早く、4月中には開催してほしいなと思っておりましたけれども、統一地方選挙1回目が終わったばかりで、まだ後半の統一地方選挙も来週にありますから、4月に開催できるかどうかについてはまだ未定だと聞いています。

いずれにいたしましても、できるだけ早く3空港懇については開催していただきたいと思っています。

記者:
スカイマークが便数とか時間に関して非常に旺盛な需要を持っている、規制緩和をしてほしいという要望を持っているというようなことをインタビューで聞いたんですけれども、3空港懇に臨む久元市長としてはどういうふうに思われていますでしょうか。

久元市長:
神戸空港を使っていただいているスカイマークさんとは、時々、意見交換をする機会もありますが、より積極的に神戸空港を使っていきたいと。具体的には、今おっしゃったように、便数も増やしていきたいというお話は非常にありがたい話だと思っています。そこは、神戸空港として、神戸市として、便数の拡大あるいは運用時間帯の拡大をお願いする1つの根拠にもなり得るということだと考えています。

記者:
統一地方選の前半戦で、3空港懇の主要メンバーである大阪府知事・市長が改めて決まったんですけれども、3空港懇の行方、今回の結果に与える影響というのはどういうふうにごらんになっていますか。

久元市長:
大阪府知事選挙、大阪市長選挙の結果は、大阪府民、大阪市民が判断をされて、、ほとんどこういう例はなかったと思うんですけれども、松井氏と吉村氏を選択されたということだと思います。そういうふうに審判が下ったということですね。

知事と市長が入れかわる形になりましたけれども、今度、大阪市長になられる松井知事、それから大阪府知事になられる吉村市長は、これまでの経緯もよくご存じですし、それから前回の空港懇談会も出席されていますので、あのときの議論あるいはこれまでの検討経過を踏まえながら、この問題に対応していただけるのではないか、対応していただけるものと考えています。

しあわせの村 開村30周年について(質疑応答)

記者:
北区のしあわせの村が間もなく開村から30周年を迎えるんですけど、当時、神戸市としてはかなりの一大事業だったと聞いているんですけど、今後のさらなる利活用に向けて、神戸市としてのリニューアルとかも含めて、今後の姿勢、どういうふうにして臨んでいくのかという方針をお聞かせください。

久元市長:
私も、あのしあわせの村がオープンしたときは、神戸市はとにかく総合的な福祉ゾーンとしてすばらしい施設をオープンされたと当時は思っておりました。里帰りをしたときにしあわせの村の温水プールにもよく行きましたので、すばらしい施設であるということはよく認識しています。やはり当初、当時の宮崎市長がお考えになった形でこの施設は全国的にも注目され、社会的な使命というものをこれまで果たしてきたと思います。

しかし、やはり30年たって、この間の時代の変化ということを考えていかなければなりません。それは、やはり少子高齢化が進んだということと、それから、しあわせの村は神戸市内における重度心身障害者(児)の拠点施設になっているわけですけれども、こういう機能は重視しなければいけないというふうになってきていることを考える必要がありますし、また、施設の老朽化も進んできています。

そうすると、やはり、より幅広い観点から、今のしあわせの村の施設の役割あるいは機能がこのままでいいのか、あるいは、もう少し、新たな役割をこれにつけ加えることも含めて見直す必要があるのかということ、これは神戸市としてこの30年を契機に考えていかなければいけないと思っておりまして、まずは、この前も政策会議でその辺の議論を内部的にしたところです。そして、新年度にはこれを庁内で本格的にしっかりとまず議論をしていこうと。そして、ある程度、庁内で議論をした上で、特に福祉あるいは医療の関係者の方々の意見を聞いて、本格的な検討をやはりしていかなければいけないと考えているところです。

今はそういう段階でして、どういう方向でこれをリニューアルしていくのかということについてはこれからの議論です。

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