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更新日:2019年11月1日

定例会見 2019年(平成31年)3月14日

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  1. 神戸市と株式会社NTTドコモ「ICTを活用した安全安心なまちづくり」に関する事業連携協定を締結【0分00秒~】
    ≪質疑応答≫【16分17秒~】

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神戸市と株式会社NTTドコモ「ICTを活用した安全安心なまちづくり」に関する事業連携協定を締結

発表項目

神戸市と株式会社NTTドコモ「ICTを活用した安全安心なまちづくり」に関する事業連携協定を締結

職員:
ただいまより株式会社NTTドコモと神戸市によるICTを活用した安全安心なまちづくりに関する事業連携協定の締結式を行います。

本日の出席者は、株式会社NTTドコモの吉澤和弘代表取締役社長と久元喜造神戸市長です。
初めに久元市長より本協定締結の目的と趣旨についてご説明いたします。その後、吉澤様より各取り組みにおける技術の特徴についてご説明いただきます。それでは、久元市長、よろしくお願いします。

久元市長:
NTTドコモさんとの事業連携協定の締結式にご参加いただきまして、ありがとうございました。

NTTドコモさんと神戸市は、平成28年4月にICTやデータ活用に関する連携による地域によるさまざまな社会課題の解決を図ることを目的といたしまして、ICT及びデータ活用に関する事業連携協定を締結いたしました。これまでさまざまな事業を展開してきましたけれども、その成果を踏まえて、さらに安全安心なまちづくりへの展開を目指した形でこれを発展的に締結しようというものです。

まず、成果ですけれども、1点目は子供の見守りサービスですね。小学生に小さなタグを持ってもらい、域内に設置いたしました検知機が近くを通過したタグを検知いたしまして、その位置を保護者に知らせるというサービスです。この2年間、これを実施してきました。神戸市立の小学校5校、800名の児童そして保護者に参画いただきました。49の事業所、1,000名の方々に検知機の設置や検知機と同じ機能を持つスマホアプリのインストールなどで協力をいただきました。平成31年度には、これらの知見をもとに、山の手小学校で、民間サービスが開始をされます。

2点目は、アシックス株式会社さんとの3者連携で実施をいたしました健康スポーツ分野における実証事業です。先ほどの子供見守りサービスのシステムをスポーツ分野に応用したものです。神戸マラソンでの実証実験あるいはHAT神戸エリアでのスマートランニングサービス、神戸市立西体育館での測位システムの実証というものを行いました。

3点目は、このICTを利活用できる地域人材育成です。職員のデータ活用リテラシー向上を目的とした研修データアカデミーへの参画や、地域へのプログラム教育に関するワークショップを実施いたしました。さらに、筑紫が丘でのラストマイル自動運転移動サービスを行うと、そういうような取り組みを行ってきたわけです。

こういうようなこれまでの成果を踏まえまして、NTTドコモさんと神戸市は、さらに3年間の新たな協定を締結することにいたしました。ICTを活用した安全安心なまちづくりに関する事業連携協定です。

内容は、1つは、ICTを活用した市民サービスの創出、もう1つは人材育成、この2本柱となっています。

まず、具体的な取り組みといたしまして、省電力ワイヤレスカメラ画像分析を活用した町の安全確保です。これは六甲山で行います。六甲山は、大変多くの方々に親しまれ、登山客も多いわけですが、六甲山系では年間、直近では71件の山岳事故による救急出動がありまして、ヘリ出動も40件に上っております。山の中では、GPSが十分に機能しない、場所の特定が困難なケースもあります。そこで、今回行う実験は、六甲山の登山道の入り口に省電力ワイヤレスカメラを設置いたしまして、その前を通る方がいらっしゃるかどうかということを確認し、早期発見につなげていこうというものです。

2番目は、高齢者の見守りです。高齢人口は急激に増加しておりますが、高齢者の見守りが、非常に大きな課題ということになっております。高齢者の見守りはさまざまな方法で行われ、いろんな方々が参画していただいているわけですが、今回は、NTTドコモさんのセンシング技術を活用して実証を行おうというものです。これを活用いたしまして、特にひとり暮らしをしている高齢者の方々の状態を遠隔で確認する、遠隔地におられるご家族などが確認をすることができる、そして、異常な状態が生じた場合には、これを早期に発見できるようにするということです。

最後は、人材育成です。神戸市では、中学生がこの標語を編み出してくれたわけですが、スマートスマホ都市KOBE、これを推進しています。このスマホとどういうふうにスマートにつき合っていくのかというのは、非常に大事な課題です。そこで、NTTドコモさんと連携いたしまして、教員あるいは保護者を対象としたスマホネット依存対策、そして利活用、こういう分野に関するセミナーを実施したいというふうに思っております。

さらに、昨年度から実証事業としてサービス開始になりましたスマートランニングサービスを活用した取り組みといたしまして、神戸市立科学技術高等学校の協力を得ながら、陸上部の部活動におけるスポーツデータ分析支援を実施していきたいと思っております。データに基づいたトレーニングなどの強化戦略に役立ててもらいたいというものです。

このほか、前回の協定に引き続き、大学生が小学生にプログラムを教える世代間交流による教室も実施していきたいというふうに思っております。

こういうような取り組みを行いまして、このNTTドコモさんのご支援もいただきながら、奥行きと深みのある上質な町をつくる一助にしていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いをいたします。

職員:
次に、吉澤様より各取り組みにおける技術の特徴についてご説明いただきます。
それでは、吉澤様、よろしくお願いします。

吉澤社長:
NTTドコモの吉澤でございます。
このたびは、事業連携協定、2回目となりますけども、パートナーとしてドコモを選んでいただきまして、ほんとうにありがとうございます。久元市長をはじめ、神戸市の関係の皆様にはほんとうにお世話になっております。これからもほんとうによろしくお願いしたいと思います。

市長からもありましたけれども、平成28年から事業連携協定ということで、神戸市様と一体となって社会課題を解決すべく、先進的な取り組みをしてきたということなんですけれども、成果が着々と出ているということで、私どもの社内のいわゆるR&D、つまり研究開発部門と法人営業がタッグを組んで、言ってみれば、お客様、神戸市と一緒に課題の解決をしていくというようなことを、我々、実は社内でトップガンという言い方をしていまして、その取り組みの先進事例が、実は今までの神戸市との取り組みであります。

特に、見守りですね。先ほど見守りの実証の成果を、私ども、ロケーションネットということで、BLE、ブルートゥースのタグとその受信機で、いろんなものがどこにあるかとか、人がどこにいるかとかいうようなところの商材に結びつけて、全国でもたくさんそういったものを商品として売らせていただいております。

このほかにも、神戸市北区の筑紫が丘で、先ほども紹介がありましたけれども、ラストマイル自動運転移動サービスということで、AI運行バスというふうに我々も言っていますけれども、その実証実験を経て、いわゆる住宅地での移動サービス、そういったものを前橋市だとか、全国で、10の都市とか大学のキャンパスで、実は、その成果を今またいろんな実証実験として取り組ませていただいているということでございまして、神戸市モデルを全国に展開しているという状況でございます。それが今までの3年間の成果でございました。

それでは、まず、今回の協定における具体的な取り組みについて先ほど市長から詳細な説明がございましたけれども、ドコモが提供するソリューションについてお話をしたいと思います。

まず、まちの安全安心ということに向けて、六甲山での要救助者の早期発見ということに対しましては、先ほど省電力カメラという話がございましたけど、省電力のワイヤレスカメラ、モバイルカメラでございますけれども、これを例えば登山道入り口とかに数台つけて、入山者の姿を画像で確認して、それをネットワークで飛ばしてその動きを確認するというようなことでございます。

これは非常にコンパクトで簡単に設置できるということですけれども、単3の電池2本で実は2年間ぐらいというか、数年もつということですね。だから、電源も要らないのと、あとはメンテナンスそのものもわりと手軽にできるということでございます。長時間の稼働ができるということで、このほか、登山口だけじゃなく、例えば災害現場だとか、いわゆる防災・減災というようなところにも使えるのかなと思っております。

続いて、高齢者の見守りに対しましては、こちら、プライバシー配慮型のセンサーということですけれども、どうしても見守りということになるとカメラを使ったりして、映像が残ってしまうと。映像そのものはプライバシーに非常にかかわるということで、これは、言ってみれば、センサーと言いながら高周波のセンサー、いわゆるレーダーと見ていただければよろしいかと思いますけれども、これで例えば室内での歩行だとか、あるいは睡眠だとか、そういう行動状態を認識したり、実はこれ、呼吸だとか、あとは脈拍だとか、このレーダーの反射波の揺らぎによってそういったものが検出可能でございまして、そういったことを実際に使って実証実験をさせていただきたいということでございます。

なお、別途、今日はドコモからも実は発表させていただいていますけれども、私どもの100%子会社のNTTドコモ・ベンチャーズを通じてこのセンサーの技術を保有するシリコンバレーにあるテラスユーケアという会社があるんですけれども、そこに出資をしております。これを実際につくっている会社です。実証実験を通じてチューニングを図っていきたいということでございます。

これ以外に、先ほどもご紹介がありましたけども、ICTを活用した人材育成ということで、これは文部科学省、総務省あるいは経産省が連携して推進する未来の学びコンソーシアムにも採用されました。段ボールで簡単につくれるロボット、それをプログラミングで簡単に操作できる、私ども、embotというものもつくっているんですけども、そういったものをプログラミングの教育に使っていく、その支援に使っていくということで、今回、この協定の中でも1つの案件にしております。

最後になりますけれども、私どもドコモは、次世代方式である5G、これに今、非常に力を入れておりまして、ちょうど事業連携協定期間中にこの5Gというサービスが始まります。実は今年9月にはプレサービスということでスタートするわけですけれども、ラグビーワールドカップだとかに合わせて、5Gを使ったいろいろなソリューションとかサービスができるんじゃないかということで、今、いろいろなことを考えておりますけれども、そういった中で、協定の中でも、ここの中では5Gそのものは入っておりませんけども、3年間の中でも5Gを活用したソリューションがまた新たに出てくるかもしれません。そういったところは、また今後のいろいろなアイデア出しを協議の中でやっていきたいと思っています。

私どもの5Gというのはデジタルトランスフォーメーション、いわゆるデジタル化と言われていますけれども、それを実現するための大きな柱だと思っていまして、この協定の中でもそうですけども、いわゆる社会的課題解決、これをぜひ神戸市様と一緒になってやっていきたいということでございます。
以上で私の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。

質疑応答

記者:
市長と社長にそれぞれ1点ずつ質問させていただきます。
まず、神戸市のほうなんですけども、高齢者の見守りということで、神戸市でもおそらく人口も増えている地域もあると思います。その一方で、おそらく高齢化が進んでいるところがあると思います。このサービスをいち早く実証するということであれば、例えばどこのエリアから、いつにやりたいとお考えでしょうかということを教えてください。

それから、吉澤社長にお尋ねしたいのは、5Gということなんですけども、20年から商用、具体的に始まるということなんですけども、リアルタイムとか遅延がないとかいう特性もあると思います。ICTを活用した安全安心なまちづくりにおいて5Gというのはどういう役割、例えば見えているようなサービスとかがあれば教えていただければと思います。

久元市長:
神戸市は、ごくわずかに人口が減少傾向にありまして、その中でも高齢化は進んでいます。地域によってもちろん差があるわけですけれども、確実に高齢世帯は増えています。特にひとり暮らしの方の見守りですね。

ひとり暮らしの方の見守りについては神戸市自身もやっていますけれども、例えば民生委員だとか社会福祉協議会だとか、あるいは見守りを行っているNPOだとか、あるいは郵便局さんとも一緒に、協力を得ながら、今、いろんな方々が見守りをしているわけですね。しかし、やはり実際にひとり暮らしで部屋におられて、どういう状態にあるのかということについては、実際にこれを訪問する、例えば介護サービスを受けておられる方については介護事業者、ヘルパーの方などがわかるわけですけれども、ひとり暮らしのときにどういう状態であるのかというのは、プライバシーの問題もありますから、これを把握するというすべは今まではほとんどなかったわけです。今回は初めて、プライバシーに配慮した形で、NTTドコモさんと一緒にこれを行うことができるわけです。

どこからということについては、高齢化の割合とかということではなくて、まず、これに参加していただける高齢者の方を、これは神戸市のほうが土地勘がありますので、神戸市のほうで、どういう方が協力していただけるのかということを探すということになろうかと思います。

吉澤社長:
ご質問がありましたけども、安全安心のまちづくりというようなことに5Gの活用というものも、ある程度、考えているのかどうかということだと思うんですけれども、おっしゃるとおり、今回、例えば六甲の関係では、これはどちらかというと、映像というよりも画像を伝送するような形ですけれども、5Gというのは非常に高速で大容量の映像伝送が得意なわけですね。かつ、先ほどおっしゃいましたけれども、非常に遅延が少ないということで、リアルタイムの情報が送れるということで、実は我々自身も実証の中でやっているのは、かなり人込みが多い、例えば駅だとかいろいろなところで、人が倒れたとかいうようなことを検出する、そういった映像を5Gで伝送して、それを分析して、「あ、誰か倒れた」というようなことを検出するというか、そういう事例は既にやっております。

あるいは、例えば車椅子に乗っている方がいるんだけれども、非常に迷われているとか、次どうしていいかわからないみたいなところを検出して、警備の方のところへ行くというようなことも実は既にいろいろなショーケースには実験をやっているところですし、もう少し広げると、例えば防災・減災というようなことですよね。デジタル火の見やぐらじゃありませんけれども、神戸市のちょっと高いところからそういう映像を、カメラの映像で例えば煙が出ているとか、そういうようなことをすぐ検出して次に対処するとか、場合によっては渋滞ですよね。非常に画像が鮮明にわかりますので、自動車の渋滞情報みたいなのを見て、例えば信号系統だとかをコントロールするとかいうようなことについては、少し既に始めております。

先ほどのこの六甲の関係も、今の画像伝送になりますけれども、将来的には5Gが出てくれば、もっと全てリアルな映像だとかの伝送でもっと精度が上がるというようなことになるかと思いますけど、そこまでについては今回のプロジェクトにはまだ入れておりませんけれども、そういったことも5Gでは考えられるかなということでよろしいでしょうか。

記者:
今、吉澤社長からいろいろな具体的な例が出ましたけれども、久元市長に一言伺いたいんですけれども、こうしたドコモさんとの連携によって、まちづくり、ICTの可能性というか、一番期待されるところはどういうところなのか、一言お願いします。

久元市長:
ICTを使って行政サービスとして期待される分野というのは無限の可能性があるだろうというふうに思いますが、やはり前回、3年間の成果、それから今後のやろうとしているメニューを見ますと、位置情報と、それから位置情報の対象となる人であったり、主として人物ということになる、場合によっては物というのもあるのかもしれませんが、状態に関するできるだけ具体的な詳しい情報、属性情報あるいは状態に関する情報、これをできるだけリアルタイムに把握をする。そして、リアルタイムに把握することによって、迅速な事後の対応につなげていくことができる。これは今までにない方法で素早い的確な対応につなげてことができるということが、無限の可能性のある中で、今回特に期待できる分野ではないかと感じています。

記者:
こういった新しい技術を使われるという場合に、自治体の中でできるスタッフを育成していくということも必要だと思うんですけれど、その点について、ドコモさんから例えば市役所のスタッフの方を教育するであるか、または市役所のほうで外部のそういうスタッフの方を採用されるとか、そういった予定はあるんでしょうか。

久元市長:
まず、職員全体のデータに関するリテラシー、あるいは広い意味でのICTに関する知識、経験というものを深めていく、広げていく、高めていくということが大変重要です。これはいろんな形でこれまでも研修に取り組んできましたけれども、特にこのNTTドコモさんからは、職員のそういう面での研修教育についても大変協力をしていただいていますし、向こう3年間の間にもご協力いただけるのではないかと思います。

その一方で、神戸市は、独自にそういうようなプロパーの職員に対する研修をドコモさんの協力をいただきながらやる一方で、外部人材の起用ということもここ数年進めてきました。ICTの分野に詳しい人材をいろいろな形で、例えば任期つき採用であるとかということを導入したり、それから、任期つき以外の方法で短時間、週に何日かの勤務というような職員も入っていただいたりして、外部の人材も充実をする。両方のアプローチで職員全体の能力を高めていきたいというふうに思っています。

吉澤社長:
今、市長からも言っていただいたんですけれども、私ども、3年間のいわゆるプロジェクトの中でも、やはり私どものスタッフと市のスタッフの方が大分いろいろ議論もしたりして、我々の例えば先ほどのデータの活用の仕方だとか、どうあるべきだとか、そういったようなことというのは非常にディスカッションする中で、神戸市側からも、いわゆる市のスタッフのほうもそういったリテラシーが上がったというようなことで喜んでいただいていると思いますし、さっきの教育の関係とかでも、私どもが例えば講師もやりますけれども、小学生のプログラミングだとかについては、例えば地元の大学生に私どもがトランスファーして、その大学生がまた子供さんに、小学生にお教えするというような今やり方をしようと思っているんですけれども、そういったようなことでもICTリテラシー、データ活用リテラシー、そういったものが上がっていくのかなと思っていまして、私どもとしては、そういったリテラシーを上げることに対して我々自身がどんどん活動する、あるいはコンサルティングをするということは、ほんとうにこれはいとわずにぜひやっていきたいなと思っておりますので、活用いただければなと思います。

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